カンブリアでは湖水地方の入り口と言われるケンデル(Kendal)の町に宿をとりました。なんとなく名前を知っていたという理由だけでこの町に決めたらしいのですが、湖水地方に近いおかげでちょっとした観光地風なのに、静かで趣のある良い町でした。

湖水地方の入り口、とご紹介してしまったので、湖水地方の旅行記を期待させてしまったかもしれませんが、ここはあくまで入り口で、湖もありませんでした。ちなみに、ちょっと北に足を延ばして湖水地方にあるWindermere(ウィンダミア)までドライブしてみたのですが、イースター休暇の週末とあって、町は大混雑!車を駐車することさえできなくて、ただ町を走り抜けただけで終わってしまいました。でもやはり観光地らしい華やかさがありつつ、素朴な雰囲気も残していて、とてもすてきなところでした。この近くにピーラー・ラビットの作者、ビアトリクス・ポッターの家があったニア・ソーリーの村があるそうなので、ぜひまた訪ねてみたい場所です。
ケンデルでの大ヒットは小さなカフェでした。とりあえずホテルに荷物を置いて、町を少し歩き回った後、遅い昼食をとろうとしたのですが、インディーの目にとまったのは小さなカフェの看板。特におしゃれな感じでもなく、普通の町の喫茶店風のお店なのですが、外から見える手作り風のイースターの飾りがちょっとかわいらしかったので、入ってみることにしました。
店内は光がたくさん入ってとても明るく、清潔でかわいらしいクロスが敷かれた各テーブルには水仙の花が飾ってあり、なにか人のお家にお呼ばれしたような家庭的な雰囲気。懐かしい感じのエプロンをかけたおばさまと若いお嬢さんが2人でにこにこと迎えてくれました。
注文をとりに来てくれたおばさまとちょっと会話した後、私達が頼んだのはサンドイッチとスコーンのアフタヌーンティーセット、2人で10ポンドなり。
まずは紅茶とサンドイッチが到着。注文を聞いてから作り始めてくれたサンドイッチは、チーズとハムのシンプルなものなのに、食材が良くて心がこもっているというか、お母さんが丁寧に作ってくれたサンドイッチみたいな味がして、とてもおいしかったです!横についていたトマト味のディップ(ケチャップではないのです)も手作りのようで、おいしかった!(同じ写真を何度も使ってスミマセン)

サンドイッチの後は、かわいいいちごのお皿に乗ってきた焼きたてのスコーン。これも素朴な手作りの味で、添えられたクロテッドクリームは濃厚だし、ジャムも程よい甘さがグッド。サンドイッチがボリュームたっぷりだったので、スコーンは1つずつでちょうどよい量でした。(上の写真と同じアングルで失礼いたします!)

お味も良かったのですが、このお店、にこにこしている店員さんといい、明るい店内といい、温かい家庭的な雰囲気がとても居心地がよくて、インディーは「ロンドンの高級ホテルとか、あちこちでアフタヌーンティーをしたけれど、ここのアフタヌーンティーがこれまでで一番落ち着く!」と大興奮していました。
お店の写真を撮らせてもらいたかったのだけど、なんとなく遠慮してしまって言い出せませんでした。あまりに心地よい時間だったので、そのまま大切にとっておきたいような気もしたのです。(と言いながら、結局ご紹介しているのですが・・・)
帰り際にホームページがあると聞き、早速のぞいてみたのですが、残念ながらここではあの家庭的な雰囲気を感じることはできないようです。もし近くにいらっしゃることがあったら、是非いらしてみてください。旅の疲れを癒してくれるすてきな場所です。
Wainwrights Tearooms
9 Allhallows Lane, Kendal, Cumbria
01539 734954
www.wainwrights-tearooms.co.uk

ケンデルの後は、最後の訪問地、ランカシャー州のブラックプールです。ランカシャー州に入る時、「ようこそランカシャーへ」という看板があったのですが、そこには赤いバラのマークが。そういえばヨークシャーのマークはヨーク家の紋章の白いバラ。そうでした、ヨークシャーとランカシャーといえばバラ戦争ですよね。ちなみに今でもヨークシャーとランカシャーは何かと敵対視しあっているとか。こんなところにも歴史を感じるのはおもしろいですね。

(後ろに見えるのが町のシンボル、ブラックプールタワー)
19世紀半ばから海辺の保養地として栄えてきたブラックプールは、世界最高の社交ダンス競技会の会場としても有名だそうです。そういえば、映画「Shall We Dance?」にも名前が出てきましたね。

(海辺でロバに乗るのがこれまた名物らしいです。ただしお子さん限定)
ブラックプールは今でもイギリス最大の保養地だそうで、イースターの休暇中ということもあり、なかなかの人出でした。海岸沿いのメインストリートには潜水艦などの変わった形をした路面電車が走っていて、その脇にはゲームセンターやおばけ屋敷、占い、おみやげ屋さんなどが連なり、観光客は潮風にあたりながらそういうお店をひやかして歩く、というのがお決まりの休日の過ごし方のようです。イギリスというよりはディズニーランドのような外観の建物もあって、ここにラスベガスのようなカジノを建てる計画が持ち上がっているのも、なんとなくうなずけます。ちなみに左の写真のジェットコースター、少し前までは世界で一番高い所から下るジェットコースターだったそうで、下から見ると、ほとんど真下に落ちる感じで、見ているだけで膝が震えました!
ただ、なんというか、言葉は良くないのだけど、英語で言うとtackyな感じで、とても庶民的な娯楽の雰囲気に満ちていることは否めません。それでも、インディーの弟くん夫妻と一緒に海岸通りで馬車に乗ったり、ボールを入れて自分のおもちゃの馬を他のお客さんと競争させるようなゲームに参加したりして、妙にはしゃいでしまい、楽しかったです。大人になってこんなことするのも、たまにはいいですね。
この町での目的は、お仕事の関係でここに住んでいるインディーのお兄さんのお家でインディーの親戚集合に参加することでした。旅の最初の紹介にも書いたように、おじさま達のヨークシャー訛りには苦労しましたが、遠くから嫁に来た私を親しみを持って迎えてくださって、とても嬉しかったです。
5回にわたるヨークシャー旅行記、いかがでしたか。今回はデジカメを新しくしたばかりだったので興奮して写真を撮りまくり、あれも載せたい、これもご紹介したい、とついつい力が入ってしまい、長くなってしまいました。おつきあいいただいて、ありがとうございました。
食べ物のことなど、まだ少しご紹介したいことも残っているので、これから少しずつ付け足していこうと思っています。ひとまずヨークシャー旅行はこれにておしまい!ありがとうございました。
































