
以前にmixiの日記に書いたテーマなのですが、時間もたったので、少し書き足してみることにしました。
昨年、ロンドンでの友達作りも兼ねて、合唱のコースに通い始めました。その名もSing for your Lunch、「お昼休みに歌いましょう」。
オフィス街で開かれているクラスで、主に近くに勤めている人が週に1回集まって、昼休みの1時間楽しく歌うというコースです。オフィス勤めでもないのに、たまたまこのコースに参加していることで、ロンドンのオフィス勤めの人たちの様子がのぞけるのも私にとっては魅力の1つ。1年ちょっと前は私もあんな感じだったなー、なんて懐かしく思い出しています。
全10回のこのコース、10回目にはなんとコンサートを開いて人前で歌うことになっています。というのも、近くに骨董品から食料、日用品などを売るSpitalfields Marketという人気のマーケットがあり、私達のコースそのものがマーケット近辺で開かれるイベント(Spitalfields Festival)の一環なので、コンサートを前提に練習しているのです。

(Spitalfileds Marketの様子。このマーケットについては、また改めてお話ししたいと思っています。家からもわりと近いので、たまに日曜日にひやかしにいったりするのですが、なかなか楽しいのですよ!)
初回は10月に始まってクリスマス時期に最初の写真にあるChrist Churchでコンサートをしました。この教会、マーケットの近くにあって、前からきれいだとは思っていたけれど、後で通った建築のコースで知ったことには、17世紀のロンドンの大火事の後に、セントポール寺院などを設計したクリストファー・レンという有名な設計士の手によるものだそうです。あら、そんな由緒ある教会で歌うことができたなんて、とてもラッキーでした!外観は古いけれど、内装は最近、大改装が行われたとのことで、すっきりきれいになっていました。
さて話は合唱に戻ります。先生はジャズ歌手でもあるというLaka D(芸名ですよね、たぶん?)。毎回、体全体を使ってエネルギー全開でパワフルに指導してくれます。ウォーミングアップに歩きながら声を出してみたり、身体を揺らしてみたり、歌の途中、リズムの強弱を覚えるために歌いながら私達を立たせたり座らせたり、ハーモニーがうまくいくと大袈裟に感動してくれたり、とにかく私達を大いに楽しませてくれて、気持ち良く歌わせてくれます。ジョークも抜群で、毎回、彼女に楽しませてもらって大笑いのうちに終わるあっという間の1時間です。人間の声がこんなに美しく響くということも、この練習を通して知りました。
昨年のコンサート当日のリハーサルは10時半集合でした。みんな、普段はお昼休みに気軽に集まっていて、遅刻する人の方が多いくらいなのに、この日はお休みをとった人もいて、かなり力が入っている様子。黒い服に1箇所だけ派手な色を加えましょう、というLakaの提案で、それぞれが考えたコスチュームに身を包み、子供みたいにうきうき。トナカイのヘアバンドをしているおばさまもいて、赤いスカーフをしただけの私はちょっと後悔でした。
実はそれまでの9回の練習は、なんとなーく楽しく行われただけで、これで本当にコンサートが開けるのかと内心ひやひやしていました(こんな時、私はホントに日本人だなぁと感じます)。でもリハーサルにはほとんどの人が10時半に集まって、これまでなんとなく覚えていた歌を一気に完成させ、茶目っ気たっぷりの振り付けまでつけて、大興奮でした。Lakaは本当に人を楽しませ、自分も楽しむことが上手です。そういえば、本番中メンバーがスローな曲をソロで歌っている間、彼女はステージ上で1人で踊っていましたっけ。
この日は希望者が歌ったソロを含め、全10曲を披露。曲目はミュージカルの挿入歌や、ソウル、ジャズ風なもの、ラテン語の美しいクラシック音楽とバラエティーに富んでいたので、歌っていてもとても楽しかったです。思いのほか集まっていたお客さんはノリも良く、一緒に歌ったりして楽しんでくれたようで、それを見て私達もまた大ハリキリ。楽しい1時間でした。
練習中、ソプラノのパートが一緒だったので、いつも近くにいたおばさま、なんとなく怖くて、ちょっと苦手だったのだけど、彼女がきれいな声で歌ったジャズ風のしっとりした曲は素晴らしく、終わってから思わず「感激しました~」と声をかけ、ハグまでしてしまいました。ちゃんとお話ししていないのに、怖がったりしちゃいけませんね~。反省しました。
いろんな合唱のコースがあるけれど、たった10回の練習でコンサートを開くコースって、あまり聞かないですよね。そう思うと、このコースのテーマは「楽しく歌い、さらに本番を楽しむこと」であるような気がしました。そして私はそのテーマを十分に味わえたと思います。
そして先月、また始まりましたよ、新しいタームが。フェスティバルは年に2回なので、6月末のコンサートに向けての練習です。残念ながら今度の会場は教会ではないのだけど、今回は人数もぐっと増え、特に男性が増えたので、力強い歌声になっています。また年配の方が少し増えたので、さらに和やかなムードになりました。誰かがくしゃみすると、何人も「Bless you!(お大事に)」と返したりして、周りの人とも話しやすい雰囲気になってきたし。ますます楽しくなりそうなSing for your Lunch、次の練習が楽しみです。





























