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先週から、ご近所さんの猫のところに通っています。

この前、一緒にV&Aに行ったご近所のクリスが、カナダに里帰りしているのです。


いつもはフラットの管理人さんに猫の世話をお願いしているそうですが、直前に管理人さんが入院してしまったので、わたしに白羽の矢が立ったのでした。


でも、お世話をする猫ちゃんは、人間の年でいうとわたしよりずっと年上の気難しいマダム。

クリスのところにご飯を食べに行くたびに、わたしはつれなくされていたのです。

大丈夫かな。


ここは長期戦で仲良くなろうと決めて、大役を引き受けたのでした。

猫マダムがわたしに慣れてくれることを祈りつつ。


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最初のうちは、こんなツチノコみたいな写真しか撮らせてもらえませんでした。笑


クリスのフラットは、留守中も弱めの暖房が入っていて、しかも静かなクラシック音楽が流れていました。

これで猫マダムも寂しくないのね。


あ、そうなんです。

猫をわが家に預かるのではなくて、クリスの部屋に猫に会いに行くんです。

犬だったら家に預かるのでしょうが、猫は自分の家を離れたくない子が多いので、人が世話しにやってくるというパターンが多いようです。


わたしが行くのは夕方だけ。

朝はクリスの下の階のおじいさんが行ってくれいます。


クリスのだんなさんがきれいに並べてくれたキャットフードを手前からひとつずつ開けてお皿に入れ、念のためにおいてあるドライフードを足して、お水とトイレを取り替えて、任務は終了。


今どきの猫のトイレってすごいんですね。

特別な砂を敷いた箱の中で用を足すと、液体が瞬時に固まるので、その塊を取り出すだけでいいんです。

大きい方も同じように砂に包まれるので、扱いが簡単。

技術の進歩に感激です。


ひと通りの任務が終わっても、彼女と仲良くなりたいわたしは、せっかくなので、しばらく床に座って猫マダムに話しかけています。


クリスが置いていってくれた大好物の「おやつ」をあげて好かれようとしてみたり、リボンを揺らして気を引いてみたりするのですが、なかなかその気になってくれない彼女(おやつだけはしっかり食べています)。

でも平気だもん。わたしは長期戦の構えがあるんだから。


あんまりずっと話しかけているのも疎ましく思われそうなので、ソファーに座って、持って行った本を読んでみたりもしています。

留守中の人のお家でなんたる大胆な行為! と、自分でも思いはしますが、鍵も預かって信用してくれているんだもの。

猫マダムと仲良くなるためなら、少しぐらい大目に見てくれるでしょう。


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逃げられた!笑

写真が嫌いな猫は多いと思いますが、猫マダムもそのようです。

あるいはまだわたしに慣れていないからかな。

それでも、わたしの持ち物のバッグに近寄り始めたのは、なかなかよい兆候。


3日目ぐらいには、わたしの膝に乗りたそうにして、ソファーの端に手をかけてきました。

やった♪


でも、まだ乗らないのです。

これが猫らしいところ。

焦らして、焦らして、わたしたちをトリコにするのです。笑


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見よ、このユウワクするようなしっぽの動き!

まるでこちらに話しかけているようではないですか。

もうわたしはすっかり猫マダムのトリコです。


そして今日はなかなかのドラマがありました。

まず、わたしが部屋に到着するなり、あちらからすごく近くにやってきてきてくれたので、何度か体をなでることができました♪

やったー!


と思ったのもつかの間、ご飯も終わってソファーに座ると、遊んでと言わんばかりにわたしの目の前でしっぽを揺らしてくるので、ちょっと触ってみたら、ものすごく怒られて、ひっかかれました。

えー、そんなーと思って、しばらく本を読んでいると、今度はまたあちらから体をすり寄せてきて、ミャアと甘えるように鳴くのです。

うわーん、ツンデレか!笑


しばらくして少し離れたところでミャアとわたしを呼んでいるので、行ってみると、こんなことになっていました。


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わたしが着てきたコートの上に座ってる!

ということは、わたしの匂いに慣れてきたのね。


ふっふっふと気を良くしていると、だんだん身を低めて、やがてコートの上にすっぽりと座り込みました。


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顔の表情からは「なんだか毎日話しかけてくるから、しょうがない、ちょっと座ってやったわ」というようなメッセージが伝わってくるのですが、実はこの時、猫マダムはごろごろと気持ちよさそうに喉を鳴らしていたのです。

あらん、わたし、好かれてるのね♪

もうデレデレです。笑


もともとわたしは超のつく犬派だったのですが、結婚と同時に住み始めた夫の家に猫が2匹いて、新参者のわたしを「認めて」くれてから、猫も大好きになりました。

そういえばこのブログのタイトルも、もともとは「ロンドン 2人と2匹暮らし」だったんですよ。

2匹が天に召されたので、今ではなんてことないこのタイトルになりましたが。


あ、いかん、話がそれました。


クリスの家で猫マダムと一緒に座っていると、時間を忘れてしまいます。

座っている間に本を進めようと思うのに、気がつくと、彼女がどこにいるのか、目で探してしまう。

そしてなんだかんだと話しかけてしまうのです。

そんなことしたら面倒がられそうなのに。

ああ、わたしは愚かな猫好きです。

でも、ただただ猫と一緒に座っている時間が楽しくて、嬉しくて。

なにもかも忘れられるのがまたいいんでしょうね。


今日もあんまり調子に乗って写真を撮っていたら、こんな顔をされてしまいました。


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「なにしてんのよ、いい加減にしてちょうだい」


ご、ごめんなさい。

もう撮りません!


猫マダムと一緒にいると、以前に一緒に暮らした兄妹の2匹の猫のことを思い出します。


やわらかそうな体としなやかな動き。

両方の前足を前でぴったりくっつけて座る姿。

耳から少しだけ出ているほわほわした白い毛。

鼻先のビロードのような美しい毛並み。

じっと見ていると吸い込まれそうでちょっと怖くなる大きな目。

わたしには頑なに背を向けているのに、耳をこっちに向けて、しっかりわたしを意識している様子。

はと胸で何かをじっと見ているかと思うと、猫背になっておばあさんのように眠たげに目をつぶる仕草。

まるで別の生き物のように自由自在にくねくねと動きまわるしっぽ。


見た目はこの猫マダムと全然違うのに、ひとつひとつの体の特徴や仕草や動きは、やっぱりかなり似ているんです。

ああ、あの子たちに会いたいなあ。

猫マダムと一緒に居られるのも幸せですが、こうして愛しい猫たちのことを思い出せるのも思いがけない喜びでした。


猫マダムと一緒にいるのが楽しくて、気がつくとクリスの部屋で1時間ぐらい、本も読まず、ただ彼女と一緒に座っていたりします。

なんてゼイタクな時間の過ごし方なんでしょうね。

今はやることが山積みで、本当はそんなことをしている場合じゃないのですが、ここで過ごす1時間は本当によい気分転換になるので、家に戻ると新鮮な気持ちで仕事や家事に戻れます。


クリスが帰ってくるまで、あと2日。

明日は猫マダムに怒られずに、彼女の体をなでることができるかしら。


たとえそうならなくてもいいんです。

一緒にいることさえできれば、わたしは片思いでも。


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同じフラットでも、クリスの部屋とわが家は家の向きが違うので、夕焼けがとてもきれいに見えることがわかりました。

人の家に勝手に出入りするっていうのも、なんだかとても不思議で貴重な経験です。



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by londonsmile | 2019-02-18 08:45 | ご近所づきあい | Trackback | Comments(2)
きれいな青空が広がって寒さもゆるみ、まさに小春日和という言葉がぴったりだった昨日、出かける途中になんだかきれいなものが目に入った気がして、地面に目が行きました。

わー、咲いてる、咲いてる、春の花♪

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フラットの前にちょっとした三角形の空き地部分があるのですが、そこには毎年、このクロッカスが咲くのです。
ついこの間、SNSの1年前の自分の投稿で今頃にはすでに咲いていたことを思い出し、今年は遅いのねーと思っていたのですが、気がつかないうちにしっかり咲いていたのでした。
だから、やっぱり家にばかりこもっていないで外に行かないといけないのですね。笑

まだ咲き始めとはいえ、もう満開になっている気の早い子たちもいましたよ。
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かわいい〜♪
みずみずしくて、愛しくて、もうなでなでしたくなっちゃいました。

日本にいた時には、クロッカスは小学校の水栽培でしか知らない花でしたが、イギリスでは春を告げる花のひとつ。
どんよりした灰色の空の下に現れるあざやかな黄色や紫のクロッカスは否が応でもわたしたちの目を目を引いて、明るく穏やかな気持ちにしてくれます。

今年も咲いてくれてありがとう!

そしてフラットの敷地内にも春の訪れが。
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今年初めて咲いた椿の花。
椿が大好きなので、毎年楽しみにしている木なんです。
つぼみもみんなぷっくらしているので、ちょっと暖かくなったらすぐに次々と咲いていきそうで、ますます楽しみです。

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やはりフラットの敷地内にある桜の木も、順調に芽がふくらんできていました。

探せば春は来ているのね。
寒い寒いと家に縮こまっていないで、もっと外を歩いてみることにします。


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by londonsmile | 2019-02-15 19:48 | お花のこと | Trackback | Comments(0)
ロンドンにある鉄道の終着駅のひとつ、ウォータールー駅をよく使っています。

もう何年も、駅のはじっこにあるホームをずっと工事していたのですが、昨日、最寄駅から到着したのは新しいホームでした。
なんだか感激。
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新しいホームは20番線から24番線で、わたしが着いたのは22番線でした。

家に帰ってきてから調べたら、昨年末にすでにオープンしていたようですが、私が足を踏み入れたのは昨日が初めて。
ずっと工事のフェンスに遮られていた視界が一気に開かれて、自然光がたっぷり入って明るいせいか、なんとなく晴れがましい気分になりました。

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パリやヨーロッパの都市とつながっているユーロスターの列車は、今ではキングスクロス駅から出ていますが、以前はこのウォータールー駅で発着していたんです。

キングスクロス駅に移ったのは、わたしがロンドンに引っ越してから。
ウォータールーからパリに向かったこともあるし、パリ経由でロンドンに来てくれた日本の友だちを迎えに行ったこともあります。

その頃はユーロスターがウォータールーから出ていてね、なんて話したら、「えっ、それ、いつの時代の話ですか?」と若い人に驚かれる日がくるのかなあ。
それもロンドンとわたしの歴史かと思うと、イヤではないのです。
黒い電話のダイヤルの回し方を知らない若者たちに、古き良きウォータールー駅の楽しい思い出を話してあげられたらいいなと思います。
ただし、鬱陶しがられずにね!笑

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新しいホームを使い始めても、まだ工事が残っているのは、イギリスあるある。笑
のんきなものです。
この悠長な気質はきっと未来も変わらないだろうなあ。

わたしはかなりのんきな方ですが、何事もきっちりしたい日本人気質もやはり多少は持ち合わせています。
だからこの国に暮らしていると、ゆったり構えた人たちにイライラすることもあるのですが、そのゆったりの裏に隠れているおおらかさに救われることがあるのも確かです。

ユーロスターのことを思い出したら、どこか旅行に行きたくなりました。
イギリス一人旅がいいな。
暖かくなったら考えてみたいです。

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by londonsmile | 2019-02-09 18:38 | ロンドンにお出かけ | Trackback | Comments(0)
ヴィクトリア&アルバート博物館(以下V&A)で開かれているクリスチャン・ディオールの展示、Christian Dior: Designer of Dreamsに行ってきました。

先週末に始まったばかりのこの展示、初日、2日目は入場に長蛇の列ができるほどの大人気だったそう。
わたしは混んでいるところに行くのはあまり気が進まないので、「1時間も並ぶなんて面倒だなあ、見てみたいけど、じゃあ、そのうちに」と相変わらずのんきに構えていました。

が! 一緒に行こうと誘ってくれたご近所さん(またまたご近所さん!笑)が、「来週カナダに一時帰国するからその前に!」と言うので、ちょっとドキドキしながら出かけたのでした。
結果的に、ご近所のこのクリス(仮名)のちょっとした知恵で、ほとんど並ばずにそれほど混んでいない会場を見て回ることができたので、そのコツも含めてお伝えしますね。

展示自体はすばらしく美しくて、ファッションに疎いわたしでも、まさに夢の世界にいるように幸せな気分になりました。
(展示はほとんどが写真撮影可(フラッシュ不可)だったので、会場の写真も載せています)
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パリコレなどに出るモード系のファッションにはほとんど縁のないわたしですが、以前にやはりV&Aで行われたアレキサンダー・マックイーンの特別展を見て、ファッション展に対する考えが変わりました。
実際のファッションも美しいけれど、それに加えて、デザイナーの頭の中にある発想や世界観が目に見える形で見事に表現されていたことが本当にすばらしかったんです。
つまり見せ方が本当に上手だったということ。
それ以来、またファッション系の展示があったらぜひ見てみたいと思っていました。

それでも、やっているなら見てもいいよ、ぐらいなゆるいテンションだったのですが、そんなわたしと違い、クリスは本当にこの展示を楽しみにしていたようで、気合の入り方が違いました。
できれば混んでいない時に行きたいわたしは、「なんだか週末は大混雑だったみたいだよ」とクリスに伝えながら、「じゃあ、落ち着いてからにしようか?」と言ってくれるのをどこかで期待していたのです。
展示は7月までずっとやっているんだし。

が、クリスの意志はわたしが思ったよりずっと固かった!
「今調べたけど、最後のチケット枠は4時だから、4時半ぐらいに着けばそんなに混んでないと思うの。閉館は5時45分だから、1時間ぐらいは見られるよ。どう?」とすぐさま携帯メールに返事があったんです。
そんなに見たいのか、じゃあつきあうよ!

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(新旧とりまぜた様々なファッション誌)

ここでV&Aのシステムを簡単に説明すると、基本的に入場は無料で、すべての常設展を見ることができます。
ただし、特別展は有料であることが多く、たいてい入場する日にちと時間を指定して、事前に予約することになっています。

あれ? でも予約の時点で時間を決めて人数を制限しているなら、入場するのに行列したというのはおかしいんじゃないの? と思いました?
大正解!笑

V&Aでは、年会費を払って会員になると、特別展にいつでも何度でも出入りすることができるという特典があります。
だから会場には、特別展のチケットを予約した人と、当日予約なしにやってきた会員の2種類人たちが集まることになり、いきなりやってきた会員が多いと行列が起こるというわけです。

わたしは大好きなV&Aを支援したくて会員になっており、このディオールの展示にも(友人を1人連れて)いつでも入場することができるので、それを使って2人で行こうと思っていたのですが、その場で行列ができていたら、やはり一緒に並ばないわけにはいきません。

そこでクリスとしては、4時という最後の予約時間枠の人たちが入場した後だったら、それほど混んでいないんじゃないかと踏んだわけです。
これも一種の賭けでしたが、朝イチに行く方が混んでいる気がするし、他にいい考えもなかったので、わたしたちはこれに賭けてみることにしました。
どうしてもすごく並んでいたら、ワインバーにでも行こう、と決めて。笑

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(一昨年オープンしたV&Aの新しい出入口。
優雅な古い建物の魅力を壊さずに、モダンな楽しさを取り入れています。
ディオールの展示は、この出入口から入ってすぐです)

そして結果として、クリスの読みは大当たりでした。
4時半ぐらいに入場しようとしたら、待っている人はなんとゼロ。
会場もそれほど混んでいなくて、ほぼ思うように見たいものを見ることができました。

ただ、この展示会場の終わりが5時半だったので、実質1時間しか見ることはできませんでしたが、見たいところを回るには十分な時間でした。
人出が落ち着いた頃に、またじっくり見に行ってもいいし。笑

でもこのコツ、メンバーじゃない人には通用しないんじゃないの? とお思いかもしれませんが、お待ちあれ。
メンバーでないと、確かに思い立ってすぐに行くことはできないかもしれませんが、やはり夕方に入るというのは有効な手のようです。
この日、何気なく係の人に話を聞いてみたところ、「いやー、もう朝は大混雑で大変だったわよ、朝イチが特に!」ということだったので、やはり朝から張り切って出かける人が多いよう。
だから、始まってすぐの展示をどうしても見たい時には、遅めの時間に予約するようにすると、混雑が少し避けられるかもしれません。

そしてこのディオール展、現時点ですでにほぼ1ヶ月先まで予約がいっぱいなので、見たい方、早めに予約された方がよさそうですよ。

いずれにしても、イギリスの混雑なんて、日本と比べたら大したことはないんですけどね!笑
日本だと、博物館での特別展なんて、近くに寄ることさえできないこともあるでしょう?
イギリスでは、そこまで混むということはあまりないので、ご安心を。

さて、ではいよいよ展示を見ますよ♪

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最初はクラシックなデザインから。
わたしはこういう50年代とか60年代のファッションを見るのが大好きなので、お洋服としては断然、このセクションが好きでした。
特にこの赤いコート♪

展示を見ていた1時間は、本当にうっとりするようなすてきな時間でした。
全体を通して、目の保養とはこういうことかと思う美しいドレスや繊細な素材や、貴重な刺繍やデザインをたっぷり見せてもらったし、何よりさすがV&A、見せ方が本当にすばらしい!

上の写真の枠がそうだったかどうかはよく覚えていないのですが、こういう枠があったとして、枠に取り付けられた白い光がスーッ、スーッと枠に沿って動くようについたり消えたりするんです。
つまり、目はお洋服を見ているだけなのに、同時に線のような光の動きが目に入ってくる。
フラッシュのようなものと同じ効果なのでしょうが、これがとっても新鮮で、見ているだけで楽しかったです。

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ディオールはイギリスが好きだったそうで、王室との関わりもずいぶんあったそう。
これはエリザベス女王の妹君、故マーガレット王女の21歳のお誕生日記念のドレス。
イギリスで21歳と言うと、日本の成人式のような大きな節目なので、つまりこれは日本でいう振袖のようなもの。

わたしはドレスをお召しの王女のこの写真に気を取られていて、肝心のドレスの写真を撮りそびれましたが、このドレスも展示されていました。
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世界各国の民族衣装にヒントを得たファッションあれこれ。
クリスチャン・ディオールは大の旅行好きだったそうです。

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このあたりは日本の影響を受けたドレス。
背中を向けているマネキンが着ているのは、帯をイメージしているようです。
うーん、これはちょっとどこに着て行っていいか正直わかりませんが、桜をモチーフにしたピンクのドレスなんかは、なかなかすてき。
あとヨーロッパの人たちには、わたしたちと違う日本が見えるのかもしれませんね。

そう、こういうデザイナーが作る洋服と言うと、パリコレなんかできれいなモデルさんたちが奇抜な服を着て歩き回っているところを想像しませんか?
少なくともわたしはそういうイメージで、普通の人は着ないよねーとずっと思っていました。

でも今回の展示ではきれいなドレスやスーツのようなものも飾ってあって、世界的なデザイナーが少しだけ身近に感じられたのです。
まあ、パリコレで見るような服は、ショー用の特別なものなのかもしれません。

先ほど、V&Aは見せ方が上手と言いましたが、このお部屋は本当にその真骨頂。
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入っていくと、天井からいっぱいにつられている柔らかなお花のディスプレイに嬉しく圧倒され、思わず「わ〜♪」という声があがってしまいます。

この真ん中に展示してあるドレスは、オーガンジーに羽根を美しい糸で縫い付けているという繊細で美しい生地でした。
本当にため息が出ます。
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この日、お手柄だったクリス。
いつもおしゃれな彼女ですが、この日は本人曰く「ディオール風」なコートでお出ましでした。
そういう遊び心、見習いたいなあと思っていたら、手袋はジャンフランコ・フェレだと言うのです。
フェレはディオールのクリエイティブ・ディレクターをしていた時代があって、この日の展示にも登場していました。
知らなかった。。。
女子力の低いわたし、人生、まだまだ学ぶことは多いようです。

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こちらはそのフェレを含む、歴代の有名クリエイティブ・ディレクターたちの展示から。
なんと21歳で大役に抜擢されたというイヴ・サンローラン。
サンローランもディオールにいたのか! 
デザイナーの世界も奥が深いんですね。 

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このセクションはなんだかとてもクリエイティブな印象を受けました。
白で統一された服のデザインが際立つ上、上の方は鏡になっているので、不思議な白い世界が高く続いているんです。

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ファッションアイテムをきれいに色別に並べたカラフルなセクション。
もうただただ楽しくて美しくて、うきうき。

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わたし自身は、ディオールのものを持った記憶がありません。
バブルの頃にネックレスを持っていた気がするのですが、それも誰かにいただいたような。

でも、この上の写真のバッグを友だちが持っているのを見てキュンとなり、そのかわいらしさに憧れたものでした。
きっと彼女の雰囲気とも合っていたんだろうな。
このバッグにまた出会えて嬉しい♪

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見せ方上手なこの展示のもうひとつのポイントは、クラシックなファッションの部屋、お花でいっぱいの部屋、白いアート風な部屋と、次々と入っていく部屋によって雰囲気が見事に変わること。

華やかなドレスがたくさん展示されたこの部屋にはシャンデリアやすてきな内装もあって、自分がすてきなパーティーに行った気分に浸れるのですが、それだけじゃないんです。
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じゃーん、照明の色が変わりました。
同じ部屋にいるのに、さっきの青い写真とはまったく雰囲気が変わりますよね。

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さらに違う色に。
バックには静かで優しいピアノ音楽がずっと流れていて、優雅な夢を見ているような気持ちになりました。

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さっきの赤いコートの次ぐらいにこれが好き。
実際には自分には着られないタイプですが、これを着て裾がひらひらしているところを想像してみたりして、かなり楽しかったです。

ファッションに詳しくないわたしでも、本当に楽しめた展示でした。
お洋服の形が美しいばかりでなく、ファッションの歴史を知ったり、女性としての楽しみを感じたり。
それも勉強するぞーという感じではなく、ふわふわと美しい空間に広がっているのをぼんやりながめるだけで、なんとなくわかっていく、というのが、なんとも優雅でありがたい。
日常と切り離された美しい世界でした。

お客さんにもおしゃれな人が多かったのも、ちょっとしたオマケの楽しみでした。
ファッションを勉強している風な若い人や、年季の入ったおしゃれを感じるマダムなどなど。
やっぱり、ほとんどが女性でしたね。

しばし夢の世界に浸れるディオール展、とってもおすすめです!

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(ショップの脇にもデザインの世界♪)


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by londonsmile | 2019-02-08 18:37 | ロンドン・エンターテインメント | Trackback | Comments(0)
日本に住んでたまにイギリス旅行を楽しんでいた時には、ちょっと贅沢なおみやげも買ったものでした。

ハロッズやハーヴェイニコルスやリバティーのようなデパートを毎回チェックし、博物館や美術館のミュージアムショップでも旅の思い出にイギリスらしいものを探して買い物をしていていました。

が、住んでしまうと、意外に買い物に出かけないものなんですね、これが。
ふだんの買い物はスーパーや地元のマーケットばかり。
パンやケーキも、デパートで買うと言うよりは、せいぜい近所のベーカリー。
家で仕事しているので特別な外出着も必要がないわたしは、洋服もわざわざデパートに行くことはなくなってしまいました。

が!
先日、久しぶりに夫が、高級食料品店フォートナム&メイソンでマーマレードを買ってきました。
日本でも紅茶でおなじみのお店ですよね。

特にアテもなく入って、なんとなく買ってきたというこの高級食料品店のマーマレードが、やっぱりおいしいのです。

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マーマレードはイギリスの朝食につきものです。
ホテルに泊まると、もちろん朝食にイチゴのジャムやハチミツも出てくるのですが、朝食はマーマレード、午後のスコーンにはイチゴジャムというのが一応お決まりのパターンです。

マーマレードは1種類ではなくて、使っている砂糖の種類やお酒の種類、オレンジ自体の種類やピール(オレンジの皮)のあるなし、あるいは皮のカットの厚さなどによって、お店によっていろいろな種類のマーマレードの瓶が棚に並んでいます。

夫が買ってきたのはラム酒を使ったもので、ピールの厚さはミディアム、だそう。
味にしっかりコクがあるので黒っぽいお砂糖を使っているのかと思ったのですが、夫はこれはラム酒の味ではないかと言っています。
わたしはピールが大好きなので、もっと厚くてもオッケーなのですが、これはこれでとても上品な口あたりです。

そして、さすが老舗の味。本当においしい♪

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コクがあるのに、オレンジの爽やかさな香りと味が効いていて、ついついトーストにたっぷり塗ってしまうおいしさ。
日本人のわたしには、ちょっと甘いかなーとは思うものの、香りやコクがあまりにいい感じなので、それにつられてとても幸せな気分になれるんです。

このマーマレードのおかげで、最近は、朝起きるのが楽しみになりました。
われながら単純。でも単純でよかった♪

やっぱり高級で上質なものはいいですね。
お洋服やバッグと違って、マーマレードくらいなら手が出ないわけではないし、ささやかな、でも大切な日々の楽しみのために、これから投資しちゃおうかなーと思っているところです。


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by londonsmile | 2019-02-06 23:34 | イギリスの味 | Trackback | Comments(2)
アメリカではものすごい寒波が訪れているそうですね。
ニュースで見るのは、まるで合成されたかのような凍った景色。
わたしが日本の話を聞くのは主に東京地方ですが、立春を前に、こちらも冷え込んでいるみたいですね。

ロンドンも同じようなものです。
イギリス全体に7年ぶりだかの寒波がやってきていて、朝の気温はマイナスになり、雪がちらついたり、地方によっては積もって学校がお休みになったりしています。

ロンドン地方の冬は、どんよりしていることが多いのです。
暗く厚い雲に覆われた空は灰色で、今にもみぞれが降ってきそう。
見るからに寒い感じ。

そんな中でも、パッと晴れ上がることがあって、そんな時はどうしてもうきうきしちゃいます。
青空を見ると、本当に目から元気が体に染みこんくるのをはっきり感じるのです。

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この日は午後から仕事があったので、早めのお昼を食べて街に向かいました。
見上げた空の青さがまぶしい!
ついつい浮かれて思わず、「やあ、空よ、久しぶり!」とでも言いたくなります。

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イギリスの芝生は日本と種類が違うようで、冬でも青々としていてくるのが本当にありがたい。
空が灰色で芝生も枯色だったら、どんよりな気分がますます暗くなりそうです。

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緑地に囲まれたわが家からバス停までの道には、大きな木がたくさんあるのですが、木に当たる日光が枝を白く光らせて、それのまぶしさが気持ちをますます持ち上げてくれます。
光っているもので気分が上がるなんて、人間って意外と単純で原始的なのね。
わたしだけかな。

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光っている枝だけではなくて、日陰にある影絵みたいなこんな枝も、晴れた日はいっそうステキに見えてしまう。
灰色の空の下で見ると、寒々としか見えないのに、背景が青いというだけで、お、新しい芽が出ているのね♪ と前向きに感じたりして。
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キャットキンの黄色も青空に映えますね。
毎度言いますが、キャットキンとは、日本語では尾状花序(びじょうかじょ)というものすごい名前。
これもお花の一種のようなので、キャットキンが見られるということは、春が確実に訪れている証拠です。

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さて、バスに乗って、それから地下鉄の駅へ。

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この駅の周りにある大きくて華やかな建物が大好きです。
最初から集合住宅として作られたものかなーとわたしは踏んでいるのですが、どうかしら。

さて、街に着きました。
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バスの赤も青空に映えます。
というか、もう青空なら嬉しくて、なんでも映えて見えちゃうのかもしれません。

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関東生まれで関東育ちのわたしにとって、冬は常に「寒いけれど晴れている季節」でした。
空はいつも青く、陽射しがたっぷりあったので、今思えば寒さを忘れるほどのパワーを感じたのかもしれません。
それでも、住んでいた時には、寒い寒いと文句を言ってましたけどね。笑

全体に日本より寒いイギリスに引っ越してきて、このどんより曇り空の続く冬を経験して、ご多分にもれず、気分が暗ーくなったものです。
でも改めて考えてみると、日本にだって冬に雪が多くて空が曇りがちな地方もありますよね。
自分が住んでいる場所のことしかわからないものだなあと、これに気づいた時、かなり驚いたのでした。

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さっきも言ったように、イギリスでは冬でも芝生が青くて、それが大きな救いです。
それからロンドンは、こんな大きな都市なのに公園や広場が多くて、したがって緑も多い。
空が灰色でも、いいこともあるじゃん。笑

なんていう具合に、自分の出身地と今住んでいるところを比べて、喜んだり、楽しんだり、がっかりしたり、自分を励ましてみたりして毎日過ごしています。

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わりと新しい感じの建物を見ると、つい東京を思い出します。
寒い青空のもとで見ると、なんだかとても東京が懐かしくなる。
東京で住んでた家の近所は、今どうなっているかな。
家族や友だちは元気かな。

あれあれ、晴れた日の青空が嬉しかったはずなのに、いつの間にかおセンチになっていました。
やっぱりロンドンの空は灰色がいいのかもしれません。
余計なことを思い出して妙な里心がつかないように。笑
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木の芽も順調に育っています。

今日は立春。
元気出していこう、と自分に言ってみるわたしです。
みなさまもお元気にお過ごしください。


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by londonsmile | 2019-02-04 06:36 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)
最近のロンドン、とても冷え込んでいます。
カントリーサイドほどではないにしても、雪もちらほら降って、気温がマイナスになることも。

そんな中、晴れた日は本当に気持ちがいいものです。

晴れた日の写真を、と思ったら、なんだかうまくアップできないので、今日はとりあえず、家の中のひなたの写真を。
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この前、映画を観に行った時、近くのチャイナタウンで手に入れた大根には、珍しく葉っぱがついていました。
なんとなく水につけておいたら、意外とすくすく育ってくれ、今ではそのみずみずしい緑が私の目を癒してくれています。

晴れた日にはいっそうきれい。
わが家では、ちょうど朝日の時間がいちばんいいようです。
寒いけど、がんばろうと思える瞬間。

みなさま、あたたかくして、よい週末を。


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by londonsmile | 2019-02-03 00:52 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


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