ネパール旅行記その4 雪山、ベースキャンプ
2008年 05月 06日
この山小屋で一晩過ごした後、早朝にキャンプに向けて出発するはずが、朝起きてみると・・・

明け方から降り始めたようで、ずいぶん積もっていたし、何より前が見えないほど降っていたので、ガイドさんの判断と私達の多数決で、その日は1日、山小屋に滞在することになりました。
今回のトレッキングでは毎日移動していたので、たまにお休みがあると、なんとなく嬉しくてはしゃぎたくなり、いい大人同士、雪合戦が始まりました。


ツアーのメンバーもガイドさんも、そして山小屋にいた他のトレッカーの人たちも混じって大騒ぎ!
こんなことをしていると、高い山に来たんだなぁ、としみじみ感じることができました。
山の麓ではTシャツ1枚でも暑かったのに、数日歩いただけで、もうこんなお天気なんですもの。
ひとしきり遊んでしまうと急にすることがなくなり(笑)、山小屋の食堂に集まっておしゃべりしたり、トランプしたり、本を読んだり・・・。
お部屋には暖房がありませんが、ここだとテーブルの下に石炭のようなものを入れてくれるので、日本のこたつのような感じに温まるんです。
何もすることはないんだけれど、なんとなく「雪山気分」を味わえて、楽しかったです。

実は前の晩から、私達のツアーの女性人全員一致で「かっこいい!」と評判になっていたドイツ人の若い男性がいました。その名もステファンくん。
背が高く、長い髪を束ねていて、美しい姿勢で静かに本を読んだり、スケッチをしたりして知的な雰囲気満点のステファンくん、これからネパールで1年間ボランティアをするそうです。
いろいろな人に出会えるのも、旅の良いところですね。
ちなみに、トレッキングに来ると日記をつけている人の確率がすごく高いことに驚きます。
普段つけていない人でも、特別な経験を記しておこうと思うんですよね。
あ、ちなみに私達の家族も4人全員、にわか日記をつけていました(笑)。
今読むと、その時の体調なんかが書いてあっておもしろいです。
「熱いシャワーを浴びたい」とか書いてあると、切実で焦りますが(汗)。
そして翌日はうってかわって良いお天気♪朝から張り切って出かけました。

ところがお天気が良すぎて、太陽がじりじりと照りつけ、ガイドさんにも計算外なほど気温が上がってしまったんです。
メンバーが持っていた温度計のよると、なんと38度だったとか。
朝は寒かったので厚着をしていたのですが、みんな着ていたものを1枚ずつ脱ぎ始め、それでもまだ暑くて歩きにくいほどでした。
太陽が当たっている側は、顔全体が熱くてほてっているのですが、反対側の顔は、雪から上ってくる冷たい空気のせいか、ひんやり冷たいのです。
たまに後ろ向きに歩けばよかったのかもしれない、と後で冗談で話していたのですが、その時は、ゴツゴツした岩を登っていたので、やはりそういうわけにもいかず・・・。
気温と戦う1日になりました。
でも景色はもう、すばらしいの一言!
最後の山小屋を出た後は、もう何もなくて、ただ見渡す限り雪に包まれた山があるだけでした。

写真だとうまくスケールが表せないのですが、360度山に囲まれていて、人間の存在がとても小さく無力なものに思えました。
ネガティブな意味ではなくて、謙虚な気持ちになるというか・・・。
うまく写真に表せませんが、この人間の小ささ、わかっていただけるでしょうか。

気温が上がったせいか、雪崩もあちこちに起きていました。
急にどどーん!とものすごい音がするので、雷か!?と焦ると、雪崩なのです。
写真には残せませんでしたが、山の上の方で雪がどどーんと流れ落ちてくるのを何度も見かけました。
これが自分たちの近くで起きたら、と思うとぞっとしました。
同時に、自然の中では人間は無力なんだなー、としみじみ。
そして苦しみながらもなんとかベースキャンプ到着!嬉しかったー!
標高4,130メートルです。

7,000メートル、8,000メートル級の山々に囲まれたキャンプ地です。
2つあるアンナプルナという名前のついた山は、どちらも普通は登れないようなので、ベースキャンプというのはちょっと間違った表現で、つまりここから先は行き止まりになっているのでした。
実はこの日、インディーの妹ちゃんはかなり苦しんでいました。
毎日歩いていると、どんなに元気な人にも1日ぐらいは絶好調じゃない日というものがめぐってくるようで、彼女にとってはこの日がそうだったようです。
辛抱強い彼女らしく、文句こそ言わなかったけれど、密かなため息が何度も聞こえていました。
苦しみながらなんとか到着したものの、山小屋でお部屋に直行。
様子を見に行ったインディーの顔を見るなり、うわーっと泣き出してしまいました。
年が離れれていて、いつもかわいがってくれていたお兄ちゃんというのは、大人になってもやはり頼りになるお兄ちゃんなのかな。
兄のいない私は、なんだかすごく羨ましかったです。
一緒にいた私ももらい泣きしちゃったのですが、私も辛かったからか、2人が羨ましかったからか、今でもわかりません(笑)。
その彼女、後で元気になった時に、その日のトレッキングを物語る名言を残しました。
「出産した時より辛かった!」
3人の子供を持つ彼女の口から出た言葉なので、説得力がありますよね。
これはあくまでも、彼女がこの日、たまたま好調じゃなかったからであって、いつもそんなに辛いわけじゃありませんよ(笑)!
ただ名言だと思ったのは、「こんな辛いこと、もうしたくない!」と思うのに、少しすると、「まぁ、もう一回行ってみてもいいかな」と思うのは、出産と似ているかも、と思ったからです。
私は子どもがいないので、実際のところはよくわかりませんが、よくそう聞きますよね?


上の写真はキャンプの周りの山です。ちょっと曇ってきちゃいましたが。
そして、キャンプのすぐ裏にある氷河も見に行きました。

山の下に広がる川のような所が氷河です。
(あんまり見たことがないので、私はどこが氷河なのかわかりませんでした!汗)
この氷河、昔に凍った氷が少しずつ解けて、今も移動しているそうです。
氷が解けて動いている「ばりばりっ」という音が実際に聞こえるんです。
(実際に動いている様子までは遠すぎて見えないのですが)
この氷って、いったい何万年前に凍ったものなんでしょう?
それが今も動いている、というのは、なんだか生き物みたいで神秘的でした。
これまた人間の小ささを感じるエピソードです。
夕方にもう一度行ってみると、日光の加減が変わっていて、山はまた別の顔を見せてくれました。



またまた長くなってしまいました。おつきあい、ありがとうございました。
次回はお楽しみ、ネパールの食事とおみやげについて、です。

やっぱり実際ネパールでトレッキングとなると、単に「美しい」だけではすまないんだよね。義妹さんの「出産より辛かった」を聞いて、かなり恐れおののいた私(^ー^;)。出産でさえ友達の体験談を聞いて相当おびえているのに、、(あっ予定は今のところまだないけど)。
それでもまた登ってしまうなにか、ひきつけられる魅力があるんだろうな。。
以前からトレッキングの記事を読ませていただいて
私もいつかネパールに行きたいって思うようになりました。
雄大な自然!すごいですね。実際にこの目で見てみたいです。
あこがれますが、やっぱり厳しい一面もあるのですよね。
まず運動不足の体を鍛えることからはじめないと無理そう(苦笑)。
食事とお土産のお話も楽しみにしています。
トレッキング自体は楽しいけれど、まぁ、あんまり便利じゃないことも正直ありますの(笑)。特に女性には、気になることもいろいろ。
「出産より辛い」って、なんかリアルですごいでしょー(笑)?ただ、この日は彼女はたまたま辛かった日だったので、他の日は楽しそうにしてたよ。誤解がないように、hammoちゃんのコメントをもらった後、ちょっと書き直しました。よかったらもいちど見てみてね。
私も出産の怖さは昔から無意味に怖がっていたので(笑)hammoちゃんの気持ち、よーくわかります。でも、これが忘れちゃうんだなー。インディーの妹ちゃんも、「またネパール行きたい病」にかかっているしね(笑)。
コメントありがとうございます。いつも読んでいただいているとのこと、とても嬉しいです♪
そちらのブログも拝見いたしましたよ。すてきなブログですね♪とても興味深い内容が多かったので、また遊びにうかがいますね。
ネパールにご興味が出ましたか?ぜひぜひ♪トレッキングにはいろいろあって、3日ぐらいのものもあるようです。このくらいの高さに行くには、(高山病を避けるため)体を慣らす必要もあるので、一週間ぐらいはかかるのかもしれませんが。でも自然にご興味があったら行く価値アリ!だと思いますよ。
辛いこともあったけれど、楽しいこと、感動したことの方が多かったので、やっぱり忘れちゃうんですよね(単純?笑)。
準備は何も特別なことをする必要はなくて、お家の周りでも歩けばいいんですって。私もそこから始めて、それ以上には至っていないんですよ、ホントに!行ってしまえば、なんとかなります。ホントですよ〜。
また遊びにいらしてくださいね♪
こんにちは〜♪お忙しいのに、コメントありがとう!
ほんとにきれいな景色だったよ!景色がきれいなので、つい歩いちゃうけど、やっぱり疲れるには疲れるよ〜(笑)。あんまり毎日歩いていたので、帰ってきてすぐに少し仕事をした時、PCの前にじっと座っていると、目の前がくらくらするみたいで辛かったです。デスクワークとトレッキングは相容れないみたいです(笑)。
次回はマニアックすぎず、食べ物とお土産の話をするつもりなので、よかったらまたのぞいてね〜。




