我が家のオペラシーズン到来

本来、オペラのシーズンというと、日が沈むのが早くなる10月頃からですよね。
きっと早く暗くなってしまうので、夜の楽しみを作り出したんでしょうね。
ところが我が家ではインディーが夏の野外オペラも楽しみにしていて、しかも室内のオペラよりも頻繁に行くので、今の季節が私達のオペラシーズンなんです。

その名もOpera Holland Parkというこの野外オペラ、Holland Parkという公園内に設置された舞台と客席には、しっかり屋根(というかホロ?)が付いているので、雨が降っても安心です。

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室内のオペラに比べ、こちらは雰囲気もドレスコードもぐっとカジュアルで、明るい夏の夜のリラックスしたお楽しみ、という感じ。
初めて連れて行ってもらった時には、こんなに気軽にオペラを楽しめるなんて、ヨーロッパの夏ってすてき!と感激したものでした。

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(オーケストラの人たちの動きがよく見えるのも、魅力のひとつ!)

去年は用事が重なって見に行かれなかったのですが、今年はこの季節中に3回出かける予定です。

そしてその1回目が先週末にあり、最近ブログを通じてお友達になったアサさんご夫妻と一緒にヴェルディ作の「ナブッコ」を観てきました。

アサさんはチャーミングなお人柄で大人気のブロガーさんなのですが、偶然、共通のお友達がいらしたことからお会いすることになり、お話もはずんで、とても楽しくおつきあいさせていただいています。

ブログのイメージどおり、知的で真面目で、しかも明るいとてもすてきなアサさん。
私のイメージでは、「息子のお嫁さんにほしい女性ナンバー1」です。
オペラの日に初めてお会いしたアサ夫さんも、とても穏やかながらお話のおもしろい方で、アサさんとお似合いのカップルでした。

お2人との時間はとても楽しくて、インディーも「これまでに行った野外オペラの中で、一番楽しかったかも」と・・・・。
観劇は、内容ももちろん重要ですが、どなたと行ってどんなお話を一緒にしたか、というのも大きな要素なのかもしれませんね。
アサさん、アサ夫さん、楽しい時間をどうもありがとうございました。

我が家のオペラシーズン到来_e0114020_0241449.jpgオペラの途中、「がぁー」という不思議な鳴き声が聞こえたのですが、これは孔雀の鳴き声だそう。
インディーに最初に話を聞いていなければ、何事かと驚くようなへんてこな声でした。
あんなにきれいな孔雀も鳴き声はヘンだなんて、ちょっと気の毒だけど、微笑ましかったです。
そして、こんな音が途中で入るのも、野外オペラのお楽しみの一部ですね。

このイベント、若手音楽家の育成のため若い人を積極的に起用しているそうで、歌手もオーケストラのメンバーも全体に若々しく、指揮者もアサさんいわく「なかなかのイケメン」でした。
こういう温かい雰囲気も、Opera Holland Parkの魅力のような気がします。

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(今思うと、この緑色のネット、きっと鳥よけですね。それにもかかわらず、本番中、小鳥が舞台近くに来てさえずっていましたが・・・のどかですね)

あとの2回は、「セビリアの理髪師」と「椿姫」。楽しみです。

そして今年は野外オペラの期間中に別のバレエを観る機会もありました。
週末に行ったRoyal Albert HallでのEnglish National Balletの「白鳥の湖(Swan Lake)」です。

実はRoyal Albert Hallに足を踏み入れたのは初めてだったので、興奮してしまった私。
とても美しい建物なので、気になっていたのですが、やはり期待どおり、内部もとても美しかったです。

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そしてバレエも素晴らしかったです!
丸い建物の中には、ぐるっと中央を取り囲むように客席が造られていて、舞台はその真ん中にありました。
変だけれど、わかりやすく例えると、お相撲の土俵のような感じに舞台ができていたことになります。

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私達は横から見る感じに近い席だったのですが、舞台にかなり近かったので、ダンサーの方々を息遣いが聞こえそうなほど間近に見ることができ、その豊かな表情、体のしなやかさ、優雅な動きに圧倒されました。

実はバレエはあまり観たことがなかったのですが、今回で、すっかりファンになってしまいました。
指先の隅々まで気を配って踊る姿、ハードなはずなのに、にこにこしながら楽しそうに踊る様子、本当に美しいんですね。
たくさんの白鳥たちが丸い舞台いっぱいに広がって踊る姿などは、本当に圧巻。見惚れてしまいました。

イギリスのバレエではなんといってもThe Royal Balletが一番なのだそうですが、照明や演出も幻想的ですばらしく、私のような初心者には、十分楽しめる舞台でした。

夏のオペラシーズンに偶然訪れたバレエ鑑賞の機会。
なんとなく我が家は観劇ムードに浸っています。

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Commented by lovely_morning at 2007-06-26 01:39
きゃ~、もう、「嫁にほしい」は早すぎですってば~~(笑)。
こんなにお褒め頂いて、夫婦ともども恐縮です。
私たち二人とも、londonsmileさんとインディーさんにお招き頂いた上に、いろいろご説明いただいちゃって、ただついて行った状態でしたねー、すみません(汗)。とはいえ、私たちも観劇好きなので、とても楽しめました。ありがとうございます。
そう、孔雀の鳴き声、猫のような妙な声でしたねぇー。インディーさんの予想ピタリ、でクスクス笑っちゃいました。
ロイヤルアルバートホールにも行かれたのですね。しかも白鳥の湖!なんて素敵なんでしょう。私、まだこちらに足を踏み入れていません・・・憧れなんですけれどね~。今年のプロムスあたりで行ってみようかしら?
Commented by onoz410 at 2007-06-26 06:17 x
オペラにバレエ、どちらも未経験ですが、来年か再来年(笑)に行ってみたいです。白鳥の湖、音楽が大好きです。
ブログを通しての新しい出会い、素敵ですね。私も、ブログを通して本当によい出会いに恵まれました。今させていただいているちょこっとしたお仕事も、ブログで出会った方にご紹介いただいたものです。
それにしても、本当にlondonsmile さんはイギリスの夏を満喫されてますね!私はlondonsmile さんのブログで疑似体験させていただくことにします♪

Commented by londonsmile at 2007-06-27 05:45
>アサさん
ほんとに楽しかったですね~!観劇好きの方とご一緒できて、嬉しかったです。ありがとうございました♪
ほんと、孔雀、かわいそうにねぇ・・・。孔雀の鳴き声なんて、たぶん生まれて初めて聞いたと思います。
バレエ、感激しました。初心者には「白鳥の湖」がわかりやすくてよかったです。白鳥の群舞、鳥肌たちそうでした!アルバートホールもすてきでした~。プロムスって行ったことないのですが、興味しんしん。あちらも夏のお楽しみですよね。ぜひぜひいらしてみてくださいね♪
Commented by londonsmile at 2007-06-27 05:52
>onozさん
まぁ、お仕事のこと、そうだったんですね!私はとてもアナログ人間なので、ブログでお友達と知り合うことになるとは夢にも思っていませんでした。ほんとにご縁って不思議ですね。
白鳥の湖の音楽、私もすっかり好きになりましたよ!なんとなく頭で歌っちゃったりしてマス。5月と6月はいろいろなイベントが重なり、お出かけ続きで楽しかったのですが、7月はかなり地味になります~(笑)。onozさんもきっと来年はゆあんくんと一緒にもっともっと夏を楽しめますね!がんばれ~♪
by londonsmile | 2007-06-26 01:12 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(4)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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