ヨークシャーの旅(4) ヨークシャーデール国立公園
2007年 04月 24日
それと、イギリスにも国立公園があることを初めて知りました。National TrustやEnglish Heritageなどの活動が盛んなので、こういう土地はこういう団体が全部管理しているのかのように勘違いしていたのですが、国有の土地もあったんですね。当たり前か・・・。
このヨークシャーデールの自然の中を歩くのが、今回の旅行の大きな目的の一つでした。そういう目的の人は多いらしく、宿泊したHawes(ホーズ)はわりと小さな町なのに、アウトドア系のお店が数軒ありました。ちなみにこの町、中世の時代には既に王様に市場として認められていたそうで、今でも町の中心はMarket Placeという通りです。ここにあった私達のホテルは17世紀には既に宿として使われていたそう。8部屋しかないかわいらしいホテルでした。
イギリスではフットパスと呼ばれる自然の中の散歩道があちこちにあります。これも今回知ったのですが、フットパスはNational TrustやEnglish Heritageが政府と協力して土地の所有者に交渉して整備されているそうで、そうすることで、個人が所有する土地であっても、指定されていればそこを通って自然の中の散歩を楽しむことができるようになるのです。
ただし、個人所有の土地内では、道標にしたがって歩くべきで、ふらふらとあちこち歩き回らないのが原則だそうです。これは当たり前のように聞こえますが、実際にフットパスに行くと道らしき道があるわけではなく、羊が草を食んでいる草地の真ん中あたりを羊の邪魔にならないように歩くことになるわけで、見張っている人がいるわけでもないし、悪いことをしようと思えば、いくらでもできるのですから、フットパスというのは個人の良心に委ねられたなんとも寛大な制度なんですよね。
途中、石でできた柵があり、これは単純に石を積んだだけでできていると教えてもらいました。これだけで崩れないのが不思議、と思ってしまうのは、やはり地震の多い土地に生まれた日本人の発想のようです。この柵を越えるために、かわいらしい階段や扉が作られています。
歩き始めると、良いお天気なのに思っていたより人が少なく、自然を独り占め(二人占め?)した感じで、とても贅沢な気分に浸りました。途中、1本で流れ落ちる滝(というのでしょうか?)としてはイギリスで一番高い滝、というものを発見。近くにあるかわいらしいホテルの中で入場料を払うしくみになっていて、払わなくても入れちゃう感じが、これまたのんびりしていていいなぁと思いました。
そして今回、私の目が釘付けになったのが子羊(lamb)です。ちょうどlambing timeと呼ばれる子羊が生まれる時期にあたったようで、柔らかそうな真っ白な毛をまとった小さな羊が思い思いに寝そべったり、じゃれあったりしている姿はほんとに愛らしい!生まれたばかりのような本当に小さな羊が、ほっぺたを草にぺたりとくっつけて無邪気に眠る様子は子猫のようにあどけなく、少し大きくなってまだ少し頼りない足取りで、でも元気良くお母さんを追いかける様子は子犬のようにかわいらしく、いつまで見ていても見飽きませんでした。
この時期、お母さん羊たちはとても神経質になっていて、私達が立ち止まってカメラを向けるだけでぴくっと反応して子羊を隠してしまいます。できるだけ羊のお邪魔にならないようにそおっと近づいてみたのですが、やはりあまりアップの写真を撮ることはできませんでした。残念。次回はインディーの超接写レンズの使い方をマスターして挑戦します。
写真はともかく、子羊の愛らしさと羊家族たちの愛に本当に心癒された時間でした。
次回は旅行記もいよいよ最終回。ヨークシャーを離れて、カンブリアの湖水地方の入り口とランカスターのブラックプールのお話をいたします。
湖水地方は行ったことがないのでブログアップ楽しみにしていま〜す(^-^)v
ほんっとかわいくて、お母さんにべったりだったり、子羊同士で遊んでいたり。。。
個人的には、Hawesの街が気になりました!
オットがアウトドア好きなんですよ(笑)。
サマーセットに行かれたんですね!私はまだ行ったことがありませんが、どんな感じなのでしょう。フットパス、楽しいですよね。おっしゃるとおり、歩いて行くからこそ感じられる魅力がたくさんあると思います!
あらら、ご主人、大変ですね。どうかお大事に♪
湖水地方といっても入り口の町に滞在したたけで、ちょっとだけ湖を見に行ってみたら、あまりの人ごみに尻込みして引き返してしまったのでした(笑)。ご期待にそえるといいのですが・・・。
ほんと、子羊にはやられました~(笑)!ほんとにかわいくって、かわいくって、じーっと見つめてしまいました。
ご主人はアウトドア派なんですね!我が家のインディーも超アウトドア派で、ついていくのがなかなか大変です(笑)。Hawesは小さな町なんですが、ヨークシャーデールを歩く人たちが集まる場所みたいで、にぎわっています。かわいらしいティールームもあって、なかなか良い感じでしたよ!
ぜひぜひご一緒いたしましょう。またお誘いしますね♪