春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など

前回 、新緑がまぶしい季節のキューガーデン (Kew Gardens) のパームハウスやロックガーデンなどをお伝えしましたが、今回は王家にまつわる建物や庭をご紹介します。

世界各地の珍しい植物を集めた植物園として有名なキューガーデンですが、1759年に開設された時には宮殿併設の庭園でした。
それが1840年に一般に解放されて今に至るのですが、1759年って日本では江戸時代。
ちょうど今年放映されている大河ドラマ「べらぼう」の頃のようです。
イギリスもずいぶん今とは違う時代だったでしょうね。

まず最初にお見せするのはDuke's Garden(公爵の庭)。

春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02045771.jpeg
春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02001436.jpeg


ロイヤルサイファーらしきもので飾られた立派な入り口を入ると、とても静かな庭園でした。
年少の王族に与えられるDuke of Cambridge(ケンブリッジ公)という爵位ですが、この庭園にある建物には最初のケンブリッジ公がお住まいだったそう。
(今のウィリアム皇太子も、その前にはケンブリッジ公と呼ばれていましたね)
サイトによると、訪れる人もわりと少ない場所だそう。
春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_22513738.jpeg


あら、意外とお庭の写真がありませんでしたが、中央に広がる芝生をさまざまな植物がぐるりと囲う形のお庭でした。
まだ咲き残っていたマグノリアが完璧な形で見とれました。

続いて向かったのは、今日のいちばんの目的、キュー宮殿(Kew Palace)です。

春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02024643.jpeg

少し前に友人にキューガーデンに「宮殿」があると初めて聞き、気になっていたのです。
実際に見ると、思った以上に宮殿らしい建物。
王家とのつながりと実感しますね。
ちなみに最初の建設は1631年だそうです。

宮殿に入れるのは一定の時間だけのようだと入り口で知って、この日は中に入らなかったのですが、次はぜひ入りたい!
そしてこれも知らなかったのですが、この奥にQueen's Garden(女王の庭園)もあるのです。
こちらは時間制限はなかっただろうに、行かなかったんですよね。残念。

初めてキューガーデンに行った留学生の時、キングサリ/キバナフジ(laburnum:黄色い藤のような花)のアーチの美しさに見とれたことがずっと心に残っていました。
あれはどこだったんだろうと長い間ずっと考えていたんですが、どうやらそれはこの女王の庭園にあるようなんです。
キングサリは今がちょうど満開のはず。何十年ぶりの再会を果たしたい!
今年のうちに行けるかな。行ってみたいな。

そして次の建物はオランジェリー/オレンジェリー(Orangery)。
オランジェリーは17世紀から19世紀ごろに柑橘系の果物を育てるために作られた温室のこと。
当時、柑橘系の植物は東方から渡ってきた貴重なもので、温かい環境で大切に育てられたのです。
キューガーデンに限らず、よくオランジェリーはあちこちにあり、たとえばロンドンのケンジントン宮殿(Kensington Palace)のものはよく知られています。

春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02051686.jpeg


今では明るい室内を利用して、レストランやカフェになっているところが多いのですが、キューガーデンのオランジェリーもやはりそうでした。

春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02032147.jpeg


内部には当時を思わせるトロピカルな植物も置かれていました。
そして、建設当時のものかと思われる装飾品も優雅ですてき。

春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02053587.jpeg

床にはこんな記載を見つけました。


春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02055835.jpeg

建設されたのが1761年、改装されたのが1959年と2022年ということかな、と想像します。
最初の改装では電気を採用したんじゃないか、というのが夫の意見。
そして2022年の方は、コロナ禍の改装かなと思いました。
キューガーデンズに限らず、人が入れられないことを機会に、あちこちで改修が行われていたので。

この辺りですっかり歩き疲れて帰ることにして、出口に向かって歩いていると……。

春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02065719.jpeg

蜂の巣(Hive)というモダンなオブジェがありました。
外からしか見たことがないのですが、このオブジェはミツバチの生活空間を再現していて、中に入ると巣の中に入り込んだ気分が味わえるそう。
次はここにも入ってみなくては!

こうして、東京ドーム約30個分の広さを誇るキューガーデンには見どころがたくさん。
わたし自身ももっともっと見てみたいので、またご報告します。

次回は番外編として、この日見かけたきれいな植物をご紹介しますね。

春と初夏のはざまのキューガーデン2025 後編 王家にまつわる建物など_e0114020_02075289.jpeg

オランジェリーのテラスに咲いていたチューリップ。
これはこういう具合に開く種類なのかもしれません。
なんだか新鮮だったし、色もすてき。
チューリップはもともと大好きなんですが、最近は変わった種類を見つけたり、枯れていく過程をじっくり見たりという新しい楽しみを見つけました。


*************************************
今日もお読みいただいてありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援ありがとうございます。


にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報





by londonsmile | 2025-05-05 01:58 | ロンドン郊外を楽しもう | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


by londonsmile