夏休みに行ったデヴォンの旅行記、3回目の今日は北デヴォンの海岸に面したエクスムーア国立公園を歩いた日のお話です。
デヴォン州には国立公園が2つあって、ひとつが中部から南に広がる広大なダートムーア国立公園、そしてもうひとつがこのエクスムーア国立公園。
こちらはイギリスでも最も小さい国立公園のひとつなのだそうです。
何だかかわいらしいですね。

最初にデヴォンを紹介した時にも使ったこの写真は、公園の中でもValley of the Rock(岩の谷)と呼ばれる地域。
海沿いに大きな岩が切り立っている名所で、地図にも名前がありました。
まずは出発から。
この日はあいにく雨が降っていたのですが、わたしたちが友人の家で丸1日過ごす最後の日でもあったので、もう雨天決行!
どうせ天気は変わりやすいのですから、あまり気にせず出かけましょう。
車窓越しでボケてて失礼!
デヴォンを車で走っていると、馬に乗った人をよく見かけるのですが、この日に見た数人はかなりきちんとした乗馬服を着ていました。
後でパブのおじさんに、この辺はロイヤルファミリーが狩りに来ることもあると聞いたので、もしかして何か関係のある方々、あるいは関係なくても上流階級の方々だったのかもしれません。
そうだとしても、結構降っている中をご苦労さまです。
車を1時間ほど走らせて着いたのはリントンという町でした。
携帯電話が当たり前になったこの時代、使わなくなった電話ボックスが図書館になっていました。
こういう電話ボックスって、ちょっとした隙間から雨が入り込んでしまいそうで、本が濡れないのかちょっと心配でした。
まあそんなことが気にならないほど活発に入れ替わっているのかもしれないので、気にしない、気にしない。
向こうの丘の上に見えるのは、ヴィクトリア時代に建てられたホテルだった建物だそうです。
今は高級アパートメントに改装されているところで、途中でコーヒーを買ったお店のおばさんの話では、完成間近ということでした。
こう見るとこのリントン、山あいの町だと思うでしょう?
ふふふ、それが海もあるんです。
わ、引き潮すぎて水がない!
でも海なんです。
ほらね。
向こうにうっすら見えるのはウェールズです。
おや、少し青空も見えてきましたね。
お天気、本当に変わりやすいんです。
この町は、エクスムーアを歩く人たちが宿をとる場所としてヴィクトリア時代に発展したそうです。
おみやげ屋さんの様子もあの時代らしい優雅さが残っていますね。
ヴィクトリア時代の名残といえば、こちらも。
山沿いに線路が走っているのがわかるでしょうか。
やはり同じヴィクトリア時代に発展したヨークシャーのスカーボロにもあったのですが、丘を登る近道になる鉄道なんです。
当時はドレス姿の女性はお淑やかにしていることが求められたでしょうし、便利だったでしょうね。
どんなに屈強な男性でも、この急勾配をまっすぐ登るのは難しそうだし、ぐるっと回り道をしたら、ずいぶん時間がかかっていたでしょうから。
ここで一度車に戻って、この鉄道の途中ぐらいまで上がり、そこから少し海岸に向かって歩きました。
かわいいティールーム。
車で上がったこのあたりはリンマスと呼ばれていたと思います。
この辺りもヴィクトリア時代らしい雰囲気にあふれていました。
おみやげ屋さんが立ち並ぶこんな路地もありました。
お店がものすごーく気になったのですが、地元に住む友人と一緒だったし、暗い雲も近づいていたので、この日は泣く泣く通り過ぎました。
住宅や簡易ホテルがあるエリアの坂道を少しずつ登ると、海が見えてきました。
これも、向こうに見えるのはウェールズです。
ちなみにこの屋根もヴィクトリアンな感じですね。
海岸沿いに出ると、そこはものすごい崖でした。
人が2人やっと並べるか並べないかという細い道、これを踏み外すと、あーれーー! と見事に下にごろごろ落ちていくことでしょう。
ちょっと怖かったけれど、幸いわたしは高いところは大丈夫なので、足元をたまに確認しながらもくもくと歩きました。
考えてみれば昔は道も舗装されていなかっただろうし、これでもずいぶん便利になっているはず。
そして歩き続けると、先ほどのごつごつした岩山にたどり着くのでした。
ここはごつごつしているけれど、周りは意外に緑豊か。
ヤギものんびりまったり座っていました。

色が似ていて、ヤギなのか岩なのかちょっとわかりづらい。笑
都会っ子としては、こんなに近づいて大丈夫なのかとドキドキだったのですが、あちらはすっかり慣れてもので微動だにしませんでした。
反対側を見ると、この光景。
平らな場所とごつごつした岩の対比が何だか不思議ですね。
わ、こんなところにクリケット場を発見。
町どころか村もなさそうなのに、クリケットをするために誰がわざわざここまで来るんでしょう。
わざわざ歩いてくるんでしょうね。すごいなあ。
ずいぶん年季の入った標識だし、歴史があるんでしょうね。
さて、先ほど見えていた丘を登ります。
上り坂を歩く時に太陽が出てくるの、やめてくれ。
体がものすごく暑くなりました
上ってくるとこんな感じ。
さっきのクリケット場の草がきれいに手入れされているのがよくわかりますね。
大自然の中では、そこだけ妙に人工的に見えてしまうのもおもしろい。
「タカコはいつも人の後ろ姿を撮るんだよ、ブログ用にね」と夫が言うと、友人も加わって3人がベンチに座ってポーズをとってくれました。笑
いや、もう下の景色は撮ったから良かったんだけど……ありがとね。
同じような崖の道を通って町に戻ってくると、やっぱりヴィクトリアンな家並み。
この試合の建物ってほんとに優雅でうっとりしますね。
ここにはアートセンターがあって、地元のアーティストが作った焼きものやアクセサリーなどを売っていました。
焼きものでできた白鳥の冷蔵庫に貼るマグネットがあったので、白鳥好きな友だちにひとつ買いました。
小さなところで買い物するのは、思い出に残って楽しいですね。
帰りも国立公園の丘を抜けて車を走らせてもらったのですが、途中ですっかり天気が回復。
朝のあの暗い雲は何だったのか。笑
何度か言っていますが、イギリスに来てから、雨でも曇りでもオッケー、晴れたらラッキーと、強がりじゃなく、心の底から思えるようになりました。
だって、雨や曇りの方が多いんですもの、晴れを待っていたら待ちくたびれてしまう。
それに思いがけずこうして明るい景色が見られると、とっても得した気分になるのです。
デヴォンには友人に会いにまた来る気がするので、もっとあちこち回ってみたいなあ。
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