4月23日はセントジョージズ・デイ(聖ジョージの日)でした。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、イングランドの守護聖人、聖ジョージの命日に彼を讃える日です。
「聖ジョージ」は英語読みで、聖ゲオルギウスと呼ばれることも多いようですね。
ちなみに、本を贈ろうという「サンジョルディの日」も同じ聖人の日を指しているようです。
「サンジョルディ」はスペインのカタルニア語だそう。
聖ジョージ(ややこしいのでここでは英語読みで通します)には龍を退治したという伝説があり、その時に流れた龍の血をイメージして、スペインではもともと(特に赤い)花を贈る習慣があったそうです。
そして聖ジョージとスペインの文豪セルバンテスの命日が同じ日だったことから、後になって本も一緒に贈る習慣になったとか。
(ちなみに4月23日はイギリスが誇るシェイクスピアの命日でもあります)
というと、なんだかすごいお祭りが開かれるように聞こえるかもしれません。
でもね、この日はイングランド人でさえ知らない人も多いくらい、とてもマイナーな日なのです。
新緑の季節、地元の草野球ならぬ草クリケットも始まりました。
クリケットはとてもイングランドらしいスポーツだと思っていたら、起源もイングランドだと最近知りました。
イングランドの守護聖人が聖ジョージだと言いましたが、英国内にはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国があり(「地域」でも「地方」でもない、「国」なんです!)、そのそれぞれに守護聖人がいます。
例えばアイルランド(文化的には北アイルランドとアイルランドを含めます)の聖パトリックの日(3月17日)には、国花である三つ葉を着けたり、緑色の服を着たりして街をパレードをします。
アイルランドからの移民が多いアメリカ、カナダ、オーストラリアなどでもパレードは開かれているし、日本でもやっていますね。
ウェールズの聖デイヴィッドの日(3月1日)は、ウェールズでは祝日。
やはり国花であるラッパ水仙を飾ってお祝いし、国内ではパレードもあるようです。
この日はわたしも、下の階に住むウェールズ人のおばあさんにラッパ水仙をプレゼントしています。
(イングランドの旗、聖ジョージ旗。
赤い十字は龍退治の時の血を表しているそう)
ところが、イングランドの聖ジョージの日は、それほど知られていません。
ロンドンに住んでいて、この日が話題になったことはほとんどないし、わたしが永住ビザを取るための勉強をしていた時にこの話をしても、ほとんどが「へえ、そうなんだ」という反応でした。わが家の夫も含めて。
イングランド人は「英国」の中でもほぼ80%と多数を占めているので、たぶん、自分たちのアイデンティティーを声高に叫ぶ必要がないんでしょうね。
「自分たちの国に他の国が間借りしている」ぐらいに思っているのかな。
ロンドンがイングランドにあることもふだんからあまり意識していなくて、ここ最近ではコロナ関連の規制くらいでした。
4つの国それぞれ独自の規制があったからです。
あとはやっぱり、サッカーやラグビーの大会が開かれる時かな。
昨年のサッカーのワールドカップでも盛り上がりましたっけ。
カード屋さんの店先。
右の男性はイングランドのキャプテン、ハリー・ケーン。
お顔の上には彼の苗字を使ってYou kane do it!とありますが、これはもちろんYou can do it!(きみならできる!)にかけているのです。
左はイングランドの旗の上にFootball's coming home(サッカーが(イングランドに)帰ってくるよ)という歌のセリフが書かれています。
こういうイベントが終わると、「イングランド」という存在をあまり意識しないようですが、それでもやっぱり聖ジョージの日をお祝いする人はいるようです。
ロンドンではロンドン市長も出席してトラファルガー広場でお祝いのイベントが行われていました。
(ロンドン市長の4月23日のインスタグラム投稿より。最初の写真はサディク・カーン市長だけですが、当日の楽しそうな人たちの写真も続いています)
こうして写真を見ても、これがイングランドらしいか? と聞かれると、うーん、と思ってしまいます。
(4枚目のヒゲをつけたお姉さんは何なんだ!)
まだ修行が足りないのかな。
しばらくはもっと意識してイングランドを感じてみることにします。
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