フィリップ殿下ご逝去

エリザベス女王の夫、エディンバラ公フィリップ殿下が逝去されたことはもうご存じだと思います。
99歳だったので、立派な大往生。
それでも全体に悲しい空気が流れています。

とはいえ、外国人のわたしとしては、渡英してからロイヤルファミリーの方が亡くなるのは初めてなので、悲しい気持ちはありつつも、興味も津々。
あれこれ観察しています。

悲報は4月9日金曜のお昼ごろ、速報として入ってきました。
金曜の朝10時半ごろに眠るように亡くなったそうです。
そこから、主に国営放送BBCでは他の番組を中断して殿下のことを取り上げました。
翌日の新聞ももちろん、全紙が1面で取り上げていました。

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(写真は2021年4月10日付ザ・タイムズ紙より)


これはザ・タイムズ紙の1面。

フィリップ殿下はご高齢を理由に2017年に公務を引退していました。
最近は心臓がお悪くて、つい3週間前に1か月の入院から戻られたばかりでした。

金曜の夜はどこのテレビもフィリップ殿下のことばかり。
年齢や体調のこともあって、追悼番組はずいぶん前から準備されていたようです。
殿下の生い立ちから人となり、これまでの活躍、女王との73年間の結婚生活、さまざまな人たちへのインタビューなどなど、かなり細かい内容になっていました。
BBCはメインのチャンネルであるBBC1でも、NHKでいうとEテレのようなBBC2でも同じ番組を放映したので、苦情が殺到したそうですが!
もうイギリスに住む人はすっかりフィリップ殿下通になっているはず。

このBBCニュースの2つの記事は情報がコンパクトにまとまっているので、ご興味ある方はどうぞ。
(コンパクトと言いながら、なかなか盛りだくさんです!)



最初のリンクにある動画でご逝去の速報を伝えている女性、声が震えていて、ところどころ涙声にも聞こえます。
この方、ふだんはもっとはっきりしてるんですよ。
個人的に殿下やロイヤルファミリーの支持者だったのかもしれませんが、やはりただごとではないからなのかなと思ったり。


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(写真は2021年4月10日付ザ・タイムズ紙より)


上の写真右下は、金曜の午後のピカデリーサーカスの様子。
大きなスクリーンに殿下のお写真が大きく映されていたようです。
ロンドンの中でも交通量の多いエリアなのに、ロックダウン中で車が少ないのがなんだか泣ける。

ちなみにその左は殿下が亡くなって現在もエリザベス女王が滞在されているウィンザー城に寄せられた献花を備えるスタッフの方。
上の写真は、リバプール郊外の競馬場で毎年開催される大きな障害競走のイベント、グランドナショナルの現場で行われた黙祷の風景です。

日本人にはつい意外なことに思えますが、フィリップ殿下のお父さまはギリシャとデンマークの王家の方でした。
(え、ギリシャとデンマーク、両方!? と思いますよね。でもどれにもそう書いてあるんです)

政変でギリシャから追放されて、結局、母方のマウントバッテン伯爵のもとで英国に住むようになったとのこと。
貴族とはいえ、ご苦労されたようです。
ちなみにその辺りのことは、Netflixで大人気、エリザベス女王を描いた「ザ・クラウン」にもエピソードがありました。
ただし、すべてが事実ではないようなので、その辺りは差し引いてお考えください!

その後、当時まだプリンセスだったエリザベス女王とご結婚、73年にわたって公務や女王のサポートに尽くされました。
お二人が初めて出会ったのは女王が13歳の時だったそう。
女王さまもお若い頃はいきいきしていておきれいなのですが、フィリップ殿下は本当にハンサム。
しかもかなりのスポーツマンだったそうです。
エリザベス少女はうっとりしちゃったのかな、うふふ。
でも、だからこそ、73年連れ添ったパートナーを失ったエリザベス女王の悲しみを思うと胸が塞がれます。

フィリップ殿下ご逝去_e0114020_18020856.jpeg
(写真は2021年4月10日付ザ・タイムズ紙より)


水色のお召し物の女王の写真は、ここ数日で話題になっているもの。
フィリップ殿下が衛兵の衣装を着て、女王を笑わせたことがあったそうです。

追記:
その後、これがドッキリの場面ではなかったことが判明。失礼しました!
2003年ウィンザーで、女王さまの到着を待っている時にハチの群れが現れて、お二人とも思わず笑っているところだそう。
詳しい様子はこの記事をどうぞ。
いずれにしても、女王さまのリラックスした笑顔はかわいらしいですね。


殿下のトレードマークのひとつは率直な物言い。
失言も多かったようです。
中国を訪問した時に、英国人の学生たちに「ここにいると(中国人のように)目が細くなってしまうよ」と言ったりして、ご本人はほんの冗談のつもりのようですが、周りがひやひやしそう。
少なくとも飾らないお人柄だったのだろうと想像しています。

亡くなった翌日には各地で追悼の礼砲41発が放たれましたが、これが思いのほか悲しい雰囲気でした。
女王と結婚されてから73年、婚約時代も入れたらもっと長い間、ずっと国民の前に立っていらしたので、寂しく思う人は多いでしょうね。

コロナ禍ということもあって、一般市民にはウィンザー城やバッキンガム宮殿を直接訪れるより、殿下が支援していた慈善団体に寄付することが薦められています。
また、こちらのページからオンラインで追悼のメッセージを送ることができますよ。



立派な大往生とはいえ、フィリップ殿下を失った悲しみに包まれた週末でした。

月曜からイングランドではお店や美容院が3か月以上ぶりに再開します。
悲しみや寂しさが一気に消えるわけではありませんが、少しだけでも気分を新たにしたいところです。


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by londonsmile | 2021-04-11 21:13 | イギリスの人・暮らし | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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