懐かしの味、ピーナツクッキー

ロンドンのコロナ規制がまだ少し緩かった時には、たまに出かけてもいましたが、基本は家で仕事をして散歩に出る、というくらいの生活でした。
わが家は車も手放してしまったので、ちょっとしたところに出かけるにはバスや地下鉄に乗る必要がありますが、乗り物に乗る回数はできるだけ抑えたいからです。

ですからフラット(集合住宅)に住んでいるというのは好都合。
ここには100戸以上の世帯が集まっているので、敷地を歩いているだけで誰かに会うし、初めての時に自己紹介しなくても、何度も顔を合わせているうちにいつかは名前を教えあったりして、ちょっと立ち話をするようになります。
外で働いていたら、近所の人と立ち話なんてめんどうだな、と思いそうですが、わたしは家で仕事をしているので、ちょっとしたおしゃべりは気分転換になって楽しいし、思いがけない遠い国からきた人の話を聞けたりして、おもしろいのです。

ロックダウンの最中にはふだん仕事に出ている人も家にいたので、出会う人の数も増え、みんな家での時間を持て余し気味だったので、夏の暑い時期には外での立ち話がちょっとしたお茶やドリンク(飲み物だけをさくっと飲む集まり)になっていました。
もともとあまり出かけないわたしには、ふだんより人付き合いが多いくらいで。笑

とはいえ、今日ご紹介するお菓子を教えてくれたのは、ドアからドアまで5歩で行かれる隣のエバでした。
もうずいぶん前から親しくしてもらっているドイツ系ユダヤ人の94歳のおばあさん。

おばあさんと言ってしまうのが申し訳ないくらい頭の冴えたエバ。
新聞を毎日じっくり読み込んでいて物知りなので、日常のことから世界情勢まで、いろいろ教えてもらっています。
人生のアドバイスをもらうこともしばしば。
だからエバのところにお茶に行くと、毎回長くなってしまいます。
気がつくとお茶1杯で2時間ぐらい話していたことが何度もありました。

そんなある日、大好物なのよ、とエバがお茶と一緒に出してくれたのが、このピーナツクッキーでした。

懐かしの味、ピーナツクッキー_e0114020_06585687.jpg

イギリスではクッキーのことをほとんど「ビスケット」と呼ぶので、この名前は少し変わっているなあというのが第一印象。笑

初めて見るお菓子だったので、遠慮なくいただいてみたところ、おいしい!

ローストしたピーナツは香ばしくて、生地の部分もサブレ風にさくっと軽い。
しかもイギリスのお菓子にしては、甘さ控えめ。

おいしくて、その場でつい2枚食べてしまいました。
ちなみにイギリスのビスケットは日本のものより2周りぐらい大きくて、1枚で日本の1.5枚分ぐらい、あるいはそれ以上あるじゃないかと思います。ははは。

子どもの頃、千葉に住んでいた時期があるのですが、その頃よく食べていた「落花生せんべい」とか「落花生サブレ」というご当地お菓子を思い出しました。
千葉県は落花生の名産地で、当時は最寄り駅に行くまでの道に落花生畑があったっけ。
都会育ちのわたしは、生まれて初めて落花生がなるところを見たのでした。
落花生の黄色い花は意外にも草花のように可憐で、あの茶色い殻からは想像できない愛らしさだったことをよく覚えています。

わたしがあまりにこのピーナツクッキーがおいしいと連呼したので、その後エバがこの上に写っているクッキーをわたしにも買ってくれました。
開けたら最後、you can't stop!だと思ったので、しばらく大切にとっておいたのですが、つい先日、我慢できずに開封。
すぐにぺろりと食べてしまいました。

さくっと軽い食感ですが、ナッツですからカロリーは低くありません。
むむむ。

だからそのまま買わずにいようとも思ったのですが、ある日スーパーで見つけてしまったんです。

懐かしの味、ピーナツクッキー_e0114020_05062262.jpg

これは別のメーカーの、名前もやはり同じピーナツクッキー。
最初のものはスーパーの自社ブランドなので、こういうものが先にあって、スーパーが似たものを作ったのかな、とも思います。
ピーナツを保護するためなのか、厚紙のケースにそのままごそっと入っている包装のしかたまで同じです。

ちなみにこちらはオランダ製。
お味は、わたしには最初のものとほとんど同じに思えました。
つまり、おいしい。
こちらの方が少し甘みが強いかな、とも思うけど、ほとんど同じ。
甘すぎないというすばらしい言い訳のもと、午前中からさくっとつまんだりしています。

それにしても、こんな遠いイギリスで落花生を思い出すなんて。

子どもの頃、母が手土産を買いによく寄っていた駅前商店街のあの落花生屋さん、今もやっているかなあ。
もしそうだとしても、母とよく立ち話していたあのおばさんはもう引退されているよなあ。お元気かしら。
息子さんがいるって言っていたかな。継がれたんだろうか。
あの頃は、立ち話なんてもう早くやめてよと思っていたけれど、今は自分から進んでご近所さんと立ち話しているなあ。

ピーナツクッキーは本当に懐かしい味がするんです。


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by londonsmile | 2020-10-24 01:08 | イギリスの味 | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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