金曜の夜はV&Aで夜遊び、そして話題のKimono展

おかげさまで元気を取り戻してきました。

また少しずつアップしていきますね。


金曜の夜は、翌日から始まる話題のヴィクトリア&アルバート美術館Kimono: Kyoto toCatwalk展の内覧に行ってきました。

金曜は夜10時まで開いているのですが、夜ならではのお楽しみも経験できて、思いがけなく楽しい夜遊びになりました。


この美術館では、会員は特別展の初日に先立って内覧できることになっているのですが、わたしはなにせのんびり屋なので、これまでに行ったことはありませんでした。

今回はたまたまキュレーターのトークも予約したという友人に誘ってもらったので、初めて行ってみることになったのです。

まずは夕方にミュージアムショップで待ち合わせ、メンバーズルームで軽い食事。

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Kimono展の特別メニューとして和食らしきものがありました。

「そばサラダ」「酒とみりんで漬けたラム」「大吟醸」はわかるけど、デザートの「ココナツ、パパイヤ、マンゴー、パッションフルーツの茶碗蒸し」ってなんだろう?笑

和食とは書いてないから、日本にインスパイアされたもの、なんでしょうね。

それもまたよし!

 

そしてキュレーターのトークへ。

このレクチャールームには初めて入りましたが、装飾がものすごく美しいでびっくり。

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ステージ上のドーム。

淡い紫色が美しく、デザインと調和していてすてき。

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壁の装飾もシャンデリアも凝っています。

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ドアを出ても美しいんです。はあ、ため息。

ここでコンサートとかやればいいのに! もっとたくさんの人に見てもらいたい!

トークでは、江戸時代初期の頃から明治、大正、昭和、平成に至るまでの日本と海外での着物の歴史を時系列に解説してくれて、日本人のわたしにもよいおさらいになりました。

また、遊郭や歌舞伎の大まかな説明とか、着物によく使われる市松模様の「市松」は江戸時代の歌舞伎俳優の名前に由来しているとか、展示を見るにあたって知っていると役に立つ知識、豆知識のようなものも教えてくれました。

説明が上手だなと思ったのは、たまに現代のイギリスのものに当てはめて話すこと。

歌舞伎役者の家を描いた浮世絵を指して「これは今でいう雑誌の『ハロー』(英国のゴシップ雑誌)みたいなものなんです。ベッカムの家の中を覗いてみたいなって思う人、多いでしょう?」と話していて、観客は大笑い。

人間って国や文化を超えて、似ていることが多いですね。


さて、トークの後はいよいよ展示へ。

展示そのものも、とてもおもしろかったです。

先ほども言ったように、時系列で江戸時代初期から現代までの日本と海外の着物を紹介しているのですが、着物だけでなく歴史や風俗と結びつけて紹介しているのが興味深かったのです。

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(反物から着物ができる様子の説明)


そして江戸時代などの古い着物が本当に美しい!

武家のもの、商家のものなど、どれもデザイン、技術が凝っていて、みとれてしまいました


わたしがいちばん好きだったのはこの着物。
あやめの刺繍が美しく、水を表す線は絞りで表現されています。

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はーっ、ため息が出ちゃう。
絞りのラインが絶妙にばらけているのがたまりませんね。

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こちらは徳川家の葵の御紋のある夏の単(ひとえ)の着物。

刺繍の美しさもさることながら、「葵の御紋」ですよ!

日本でもこういうものが展示されているのかしら。

よくぞ海を渡ってきてくださいました。

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こちらは鎖国の時代に日本で作られたもので、なんとフランスのリヨンの生地を使っているそう。

オランダ経由で長崎の出島を通じて日本に入ってきたそうです。

そんな長旅の末に日本で落ち着いた着物をロンドンで見られる。

なんだかロマンを感じませんか?


そのほか展示は、遊郭や歌舞伎との関係、着物に関係のある浮世絵や古い道具を紹介したり、海外で作られた着物、鎖国時代の日本で海外の生地を使って作られた着物、明治時代に作られた着物らしさの残るドレス、現代デザイナーの着物、海外デザイナーが作った着物、今どきの若者がアレンジするニュー着物を展示したりと、本当に盛りだくさん。

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さすがV&A、見せ方が相変わらず本当にきれい。

上の写真のように鏡を上手に使ったり、障子に見えるついたてを使ったり。

日本人が想像する着物とはひと味違う世界が楽しめました。


さすがかなり前から話題になっていたKimono展、メンバーのみの内覧でも、かなりの混雑だったので、全部の説明を読むことなく、1時間半ぐらいで会場を後にしました。

おみやげコーナーには、中古の羽織や着物(なかには総絞りのものも)、かわいい腰ひも、足袋風なソックス、着物風の生地で作ったトートバッグなど、見ているだけでも楽しかったです。

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トートバック、買えばよかったかなあと今になって少し後悔しているのですが、次に行ったらもう一度考えよう!


その後はまたお茶を飲んでおしゃべり。

食事を変えて、70代にして体重を大幅に減らすことに成功した彼女は、お肌もつやつやで元気いっぱい。

夏に遊ぶ予定をあれこれ話し合いました。


そして帰りがけ、入り口付近から音楽ががんがんと聞こえてきたのです。

V&Aらしからぬビートのきいたモダンな音楽です。

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わ、入り口に入ってすぐのスペースがクラブのようになっていました!

金曜の夜だからかな。


ふだんは案内デスクになっている丸いデスクが急きょバーになってお酒を売っているんです。

これは、考えてみたらグッドアイディアではないかな。


V&Aは入場自体は無料なので、金曜の夜にこういうイベントをしたら、若者はふらっと入ってきて、この高い吹き抜けの空間で。気持ち良く音楽を聴いて、お酒を片手に踊ることができるんです。

美術館には人が入るし、彼らも気が向いたら少し展示を見ることもあるかもしれないし、なんだかすてきじゃないですか?

歴史あるものにこだわらないV&Aの姿勢にわくわくしながら、家路に着きました。


このKimono展はかなり前から話題になっていて、内覧も大人気で遅くまで大盛況でした。

初日のチケットは前日の時点ですでに売り切れだったし、ご興味のある方、予約はお早めに。

イギリスあるいはお近くにお住いのみなさん、おすすめですよ!




 

実はわたし、このkimono展の告知があってから急にモテモテになっております。笑

着物を見るなら日本人と行くのがいいのでは? とあちこちの友人が思ったようで、少なくともあと3回は行く予定です。

この展示は好きだったし、友人との話は毎回違うだろうから、わたしとしては何度行ってもノープロブレム。

何度も行けば、今回あまり近づけなかった着物もよく見ることができるかなと期待しています。



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Commented by 無限飛行 at 2020-03-03 10:47
ロンスマさん、こんにちは。
ロンドンでKimono展が開催されていることを、嬉しく思います。
というのは、今の日本はコロナウィルスの感染が拡大しているからです。日本からの入国を規制する国も出てきて、日本への偏見が広がらないかとても心配しています。
だから、ロンドンでKimono展が大盛況というのは、とてもありがたいことです。
イギリスは日本と共通点が結構ありますよね。立憲君主制で、歴史のある島国で、工業が発展し高い技術を生み出した国。そして、ロンドンも東京も世界に誇る国際都市です。
昨年、初めてロンドンを旅行して興味を持ちましたが、ロンスマさんのブログを拝見して、ますますロンドン熱が高まっています。
Commented by londonsmile at 2020-03-03 22:06
*無限飛行さん*
こんにちは。コメントありがとうございます。
こちらはまだ感染者数が少ないからか、日本ほどの規制はありません。東アジア人に対する偏見は多少あったようですが、イタリアでも感染が広がっている中、そろそろそんなことはなくなるかも、と期待しています。いずれにしても文化とウィルスは別ものですもんね。
イギリスは島国でもありますし、人はちゃんと列に並ぶし、ヨーロッパの中では日本と似ている面も多いと感じます。ただロンドンは(わたしも含めて)外国人が多いので、典型的なイギリスではないかもしれません。その分、世界各国からの人が集まっていて刺激的ではあります。
Kimono展、大盛況でしたよ。もともと着物を好きな方は多かったけれど、これを機会にもっとたくさんの方に着物の良さを知ってもらえるといいなと思います。
by londonsmile | 2020-03-01 04:41 | ロンドン・エンターテインメント | Trackback | Comments(2)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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