今年は早いね、もうクロッカスが咲いてるよ。
と夫に聞いて、行ってみました。
家の近くの空き地です。
どういうわけだか、細い道にはさまれたところに長細い三角形に緑地が残っていて、季節ごとにかわいらしい野草を見せてくれるんです。
そのすぐ脇は昔ながらのなんていうことのない木の塀だったりするものだから、あたり一帯がますます牧歌的な雰囲気になっている場所です。
ついでにフラットの周りも歩いてみたら、思った以上に早春の花が咲いていました。
やはり今年は花が咲くのが早いのかもしれません。
今日は一緒にイギリスの早春を感じてくださいね。
毎年楽しみにしているクロッカス。
家の窓からも見えるこの緑地は、毎年この季節、ふわっとピンク色に染まります。
地面に近いところに薄紫色のクロッカスがたくさん花開くからです。
うーん、近寄ってしまうと、同じようには見えないな。
その場にいると、もっとほんのりピンクに見えるんですが。
人間の目ってすばらしいですね。
写真を撮るたび、そう思います。
枯れ葉の下から顔を出すクロッカス。
こんなに可憐なのに、力強さを感じます。
クロッカスが夜には花を閉じることを、この国に来てから知りました。
すべての生き物は太陽とつながっているんですねぇ。
わー、久しぶりに見た、たんぽぽ。
子どもの頃、東京の空き地や道端にたくさん咲いていたので、よく摘んだりして遊びましたが、イギリスでは日本ほど多くないような。
懐かしい友だちに会った気分になりました。
ご近所のお宅の塀に沿って、ラッパスイセンがお行儀よく並んで咲き始めていました。
この並んでいるっていうのが、とてもかわいらしかった!
かなり長く続いていたので、パノラマで撮れたらよかったんだけど。
それにしても、このほころびかけたつぼみの愛らしいこと!
わー、もうすぐだねぇ、と話しかけたくなりますね。
この木、いつも気になっていました。
歩道の真ん中に、歩道と同じ幅でどでんと鎮座ましましているこの木。
確か栗の木だったと思います。
秋には、イガイガに包まれた小さな小さな実が落ちているんです。
食べられる種類の栗らしいのですが、日本で見る大きさの半分もないくらいなので、まだ拾ってみたことはありません。
いずれにしても、街路樹にしては立派な木です。
このあたりは100年近く前に緑地を開拓した住宅地なので、おそらくこの木はもともと緑地にあったものを残したんじゃないかと思うんです。
他にもずいぶん木を伐採しただろうに、なぜこの栗だけ残したのか不思議です。
実を食べるため?
でもイギリスではローストの詰め物にするくらいで、そんなに栗は食べないのです。
この国によくいるlocal historian(地元の歴史研究家。専門家のこともあるし、探究心旺盛な地元のおじちゃん、おばちゃん、ということもあり)という人に話を聞いてみたい!
上を見上げていて、他の木にも目が行きました。
この木、枝がほんのりピンク色になってきていると思いませんか?
きっと小さな芽が出てきているんですね。
和むなあ。
日本にいた頃、落ち込みが長引いていたことがありました。
まだ寒い時期でしたが、仕事帰りにふと見ると、街路樹の枝に小さな芽がついていたんです。
こんな寒くても、木は春を迎える準備をしているんだなあ。
わたしもがんばろうかなあ、なんて思ったりして。
わー、こんなこと、久しぶりに思い出しました。笑
小さな芽に希望をもらって以来、わたしは花だけでなく、木を見るのも好きになりました。
枝ぶり、葉が出てくる様子とか、どんな花が咲くのか、どんな風に葉が散っていくのか、あるいは散らないのか。
それぞれの木の特徴を見るのも、季節ごとに追いかけるのも、楽しいんですよ。
さて、フラットの敷地内に戻りましょう。
100戸以上入っている共同住宅なので、共有の庭もそれなりの広さがあり、管理組合で定期的に庭師さんをお願いしています。
わが家は入り口から割と近いので、ふだんは敷地内をあちこち歩くことはないのですが、今回歩いてみたら、意外なほど花が咲いていてびっくり。
まずはこのスイセン。
ここは仲良くしているクリスの部屋に行くのによく通るのですが、こんなお行儀よくスイセンが並んでいたとは初めて知りました。
おー、これも今にも咲きそうですね。
もうすぐだ、がんばれ!
どさくさにまぎれて、とでも言いたくなるような唐突さで、なぜか1本だけヒヤシンスが混じっていました。
誰かが植えたのかな。
葉っぱもつやつや元気です。
ふと目をやると、あれれ、こんな光景が!
あちこちにスイセンが出てきています。
こんな光景を見るのは初めてだし、なにやら行列を作っているので、おそらく庭師さんが去年球根を植えたんですね。
さっきの花壇もきっとそう。
それにしても、なにもない芝の上にある、まさに「春が来た」感、いいですねぇ。
最近植えたらしい細い木の足元にもクロッカス。自然の中で見るクロッカスもいいけど、まあるく囲われた中にいる子たちも愛らしい。
庭師さんだけでなく、園芸好きな住民の方が自発的に庭仕事していることもあります。
これなんて、観賞用のヒヤシンスを寄せ植えにしたんじゃないかなと思うのです。
まだまだ寒いのに、外でも元気ですね。
これは! 大黒さま? それとも中国の仏さまかな。
イギリスでよく見る「ブッダ」というやつです。
スイセンの葉に囲まれて気持ちよさそう。
お花が咲いたところも見に行かなければ。
こちらはまるで天然のいけばな。
しかもちょっと現代風です。
こうして自然の姿からインスピレーションを受けてきたんでしょうね。
と、あちこちで写真を撮っていたら、「タカコ!」と名前を呼ばれました。
建物から出てきたクリスでした。
「なにやってんの、ああ、また写真撮ってるのね」
カメラを見てすぐにわかってくれました。
わたしの行動をお見通し。笑
ここで一度われに帰ったのですが、せっかく気持ちのいい小春日和だったので、もう少し撮影を続けました。
続きは次回にご紹介しますね。
(クリスマスローズもお庭の花の定番ですね。
今年は花が少し大きい気がします。
下を向いている花を真正面から撮る方法を毎年考えるのですが、やっぱり地面に寝転がるしかないですよねぇ。
さすがにその勇気はないなあ)
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