ボクシングデーはクラリッジズで優雅なクリスマスティー

クリスマス当日が過ぎると、あとは元日まで休日モードな日々が続きます。

翌日からお店も開き始めるので仕事に戻る人もいるのですが、学校も休みだし、1週間ぐらいずっとお休みという人も多いよう。

クリスマス翌日、26日のボクシングデーは、伝統的には一斉にセールが始まる日でした。
前にも言ったように、最近は早く売り切ってしまいたいのか、クリスマス前にセールを始めるお店も多いんですが、本格的なセールはこの日からというところも多いので、毎年この日には、開店前のデパートに行列する人がテレビで紹介されるのが風物詩。

そんなボクシングデー、わが家は朝にホテルをチェックアウトして、義理の娘の家で朝ごはんをゆっくりごちそうになってから家に戻りました。

実は夕方から行くところがあるのです。
友だちが市内のホテルのアフタヌーンティーに一緒に行こうと誘ってくれたんです、わーい。

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クリスマスの飾りは、1月6日まで残すのが一般的。
というのは、お祝いはクリスマス前後のそれぞれ12日ずつだからだそう。

これを知らないうちは、クリスマス終わったのにまだツリーを飾っているなんて、いかんな! と思っていたものですが、クリスマスが終わった翌日には一気にお正月に切り替わる日本人としては、ついそう思っちゃいますよね。

アフタヌーンティーをするのは市内の高級エリア、メイフェアーにあるホテル。
せっかくなので早めに着いて、夕暮れのメイフェアーを歩いてみました。

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これね、ホテルの前にある池から時々ふーっと蒸気が上がっていたんです。
周りのイルミネーションに重なると幻想的できれいだったなあ。

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初めて見つけた文房具屋さん。
テクノロジーの普及で、手紙はほとんど書かなくなりましたが、カード文化が浸透しているこの国ではクリスマスカードは健在です。

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ボンドストリートといえば、ガイドブックにも載っている高級ショッピング街。
孔雀のイルミネーション、やっぱりゴージャスですね。

お店があるあたりにくると、やはり人が増えてきます。

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サウスモルトンストリートは、歩行者だけの買い物ストリート。
この写真はたまたま人が少なめでしたが、カフェにはこの寒空に、外でご飯を食べている人もいるほどの混雑ぶりでした。

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ショッピングといえばここ、オックスフォードストリート。
通勤ラッシュ並みの人の多さにたじろぎました。
車がちょっととまると、信号も横断歩道もないところで道をどんどん渡る、渡る。笑
手に買い物の袋を持っている人は、いい買い物ができたのか、とても嬉しそうで、ホリデー気分に満ちていました。

そろそろ時間なので、お茶をするクラリッジズに行きましょう。
ちなみにこの日の予約は午後5時でした。
まあ、アフタヌーンといえばアフタヌーンだけど、もう夕ご飯に近い時間ですよね。
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上品で華やかなイルミネーション。

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正面玄関を入ると、大きなクリスマスツリーと冬らしいデコレーションが迎えてくれました。

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天井に映った光はミラーボールのように動くので、スペース全体がすごくゴージャス。

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2階建てバスを模したモノがあって、中にはちょっとしたテーブル席がありました。
ここもお茶の席だったのかも。

正面入り口からティールームまではそれほど広くないのですが、そこにいろいろなものがぎゅっと詰まっていることで、なにやらワクワク感が増すのでした。

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1920年代のアールデコがテーマのレトロなティールームでは、ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえます。
個人的に、アフタヌーンティーは食べ物よりも何よりも、自然光が入る場所というのが大切な要素なので、前に一度行った時には、わたしの中では窓のないクラリッジズのティールームはそれほど高得点ではなかったんです。
でも今回何年ぶりかに来てみて、改めてよく観察してみると、内装も働いている人たちも、すべてがとても優雅。
さらにこの日はクリスマスのデコレーションも加わっていたので、ますます美しく感じられました。
豊かな気分が味わえるって、とてもすてき。

ちなみにティールームは超満員御礼状態でした。
写真は、できるだけ人がいないところを選んでいますが、見事に満席。
お客さんはアラブ系や中国系の人が多かったかな。

まったくの余談ですが、ワイングラスから何かを飲んでいる小さな中国人の男の子を見つけて、少し離れた席からドキドキしてしまいました。
シャンパンかもしれないけど、お水かもしれないし、あまり深く考えるのはやめましたが、その5歳ぐらいの男の子が席を立ったり、ナプキンで遊び始めたりするたびに、酔ってるのでは? 酔っちゃったのでは? と、どうしてもそちらに目が行っちゃいました。
われながら心配性。笑

さて、友だちと15歳の次男くんも到着したので、さ、お茶を楽しみましょう。

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この時期は特別なフレーバーが出ていたようで、サンドイッチにも七面鳥があり、ミンスパイもついてきました。
定番の卵のサンドイッチにトリュフが入っていて、これが本当においしかった!

友だちは肉を食べないので、そのことをオーダーの時に伝えたら、それに応じたものをすぐに出してくれました。
それから次男くんは自分の好きな卵ときゅうりだけを特別オーダー。
そんなことができるというのを初めて知った!
わたしはなんでも試してみたい派なので、そんな潔いことはできないかもしれないけれど。

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スコーンのジャムも、クリスマス風なスパイスの効いた2種類が登場。
次男くんは、これまた「普通のジャム」をリクエストしていました。笑

そしてクリスマスならではのこのお菓子も登場。

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クリスマスプディング!
この時期だけのメニューで、今回は夫だけがこれをオーダーしました。
ブランデーをたっぷりかけて火を灯す儀式もちゃんと見せてくれました。

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そしてやはりアールデコ風な三段トレイに乗っているのは、小さめなケーキたち。
どれもおいしかったのですが、特に2段目の一番右のモンブラン風タルトがやはり日本人としては(イギリスにはほとんどないので)やはり嬉しく、その隣のパッションフルーツ味のムースのようなものも爽やかな味わいがすてきでした。

この日一緒に行った友だちは超多忙な人で、たまに会える時にも大人数になってしまい、なかなかゆっくり話せないのです。
でも、この日は彼女とも次男くんともたっぷり話もできて、その意味でも大満足な午後でした。

5時というのがアフタヌーンティーとしては最後の席だったのか、わたしたちが食べ終わるころにはバーになっていました。
こんなすてきなところでカクテルを飲むっていうのもいいな。

優雅な場所は気持ちを豊かにしてくれますね。
たまにはこんな時間も大切だなと実感したボクシングデーでした。
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(天井の飾りはクリスマス仕様だと思いますが、その他はふだんのホテルの内装。
優雅でいいなあ)


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by londonsmile | 2019-12-31 02:01 | ロンドンにお出かけ | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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