プチトマト、好きなんです。
普通サイズのトマトよりも甘い気がして。
大きめのトマトだと芯の部分が青くてかたいこともあったりして、青っぽい味が残るからなのか。
それとも皮を歯でぷちっと破る感じが好きなのか。
軽い気持ちで冷蔵庫からちょっとつまみ食いをできるからか。
その全部か。
自分でもよくわかりません。
とにかくプチトマトをよく買っています。
そして、先日プチトマトのパックを開けたら、つい「おおおっ!」と叫んでしまったのです。
だって、ほら。
こんなに小さなトマトが混じっていたからです。
プチトマトをずいぶん買っていますが、こんなかわいいおまけがついていたのは初めてでした。
卵を割ったら黄身が2つ入っていた時のような、しらすの中に赤ちゃんタコを見つけた時のような、愉快な気分。
ついさっき、お笑い芸人で漫画家の矢部太郎さんが「婦人公論」に書かれた記事をウェブで読んで、しみじみしていたのです。
特に感激したのはこの部分。
>>大家さんと出会って、僕は誰かと桜をみたり、旬の桃をいただいたり、節分の豆を一緒にまく暮らしが「しあわせ」だと知ることができました。
日常の小さなことをおもしろがったり、喜んだりする生活をしたいなあと思います。
それは日本にいても、イギリスにいても。
日々のあわただしさの中で、つい忘れてしまうけれど、わたしはきっとそういうことがしたいんじゃないかなあと思い出させてくれた記事でした。
ベストセラーの漫画『大家さんと僕』に登場する大家さんのお話もたっぷりされています。
矢部さんは、大家さんのお人柄のすばらしさばかり話していますが、二人の親しい関係が成り立ったのは、優しい矢部さんがそれを受け止めたからこそ。
二人の波長があったんでしょうね。
さらにそれを多くの人が喜ぶ作品という形にできたのは矢部さんの才能ですね。
確かに見た目はちょっと変わっているかもしれないけど、改めて矢部さんのファンになりました。
試しにおまけのトマトを口に入れてみたら、ちゃんとトマトの味がしました。
甘いんです。
小さいのにちゃんと熟しているおませさんだったのね。
小さな幸せをありがとう。
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