地元の本屋さんの中に入っている小さなカフェに行った時のことです。
長い巻き髪がチャーミングなお兄さんが応対してくれて、カウンターでコーヒーを買いました。
そして5ポンド札を出して、カウンターに置いたのです。
ここまで、何にも変じゃないですよね?
するとお兄さん、
「あなた、日本人?」
と聞いてくるではありませんか!
英語で、ですけど。
慌てて
「えっ、どうして!?」
と訊くと、お兄さん、何かを言おうとしたのですが、思い直したように
「わかるんだな、見ただけで」
と謎めいた答え。
いやいや、なんでー、どうしてー!? 教えてー。
コーヒーを作りながら、お兄さんは話し出しました。
「中国に住んでた友だちを訪ねて、日本に行ったことがあってさ」
えー、でも、それだけでわかるの?
わたし、そんなに典型的な日本人に見えます?
(わたしはふだん、あんまり日本人に見えないらしいのです。よくタイの人にタイ語で話しかけられます)
ここでわたしはコインのお釣りを受け取りました、手渡しで。
そしてお兄さんが言ってる意味が、やっとわかったのです。
わたしがお金をお皿の上に置いたからだ!
というのは、最初にお金を払う時、5ポンド札をカウンターに置いてあったお皿の上に置いたのです。
まったく無意識でしたが、お皿が目に入ったので、手が勝手に動いたんと思います。
考えてみると、ふだんこの国では、現金で払う時には手渡ししているんです。
そして日本ではよくトレイが置いてあって、そこにお金を置きますよね。
そして、お釣りもそこに返してくれますよね。
考えてみたことがなかったけれど、どうしてなんだろう。
お金を手渡しするのはタブーなのかな。
あとでちょっとググってみたら、コンビニなどにあるあのプラスティックのトレイは「カルトン」と呼ばれて、日本特有か? と考えられているようです。
そうなんだ! 考えてみたこともなかった!
割と新しい習慣のようですね。
この国に住み始めてもう13年になるのに、どうして今までまったく気がつかなかったかというと、カウンターにトレイがあるのを見たことがなかったから、だと思うのです。
この日はたまたまお皿が置いてあったので、無意識にお金をその上に置いちゃったようです。
お兄さんに
「お皿に置いたから?」
と訊くと笑っていたので、きっとそうなんだと思います。
お兄さん、あくまでもミステリアス。笑
ちなみに英語に少しだけ訛りがあったので、イギリス人ではなさそう。
少し肌の色が濃い目だったし、巻き髪の感じからして、イタリアとか北アフリカとかの出身かしら。
いずれにしても、とてもチャーミングな方でした。
とにかく、お兄さんは日本でとても楽しく過ごしたそうで、
「9日間だけだったから、あっという間だったよ。また行きたいな」
と、思い出話を少し話してくれました。
中国語を勉強したというお兄さん、漢字を見て何となく意味がわかることが多かったそうで、それも不思議な経験だったとのこと。
ミステリアスながら、言葉を選ぶように話す知的な雰囲気のお兄さん、きっと日本であれこれ観察して、現金を置くトレイのことも記憶に残っていたんでしょうね。
ちなみにわたしがお金を置いたお皿には、そのあと、わたしのコーヒーが入ったカップが乗りました。
そうか、先にソーサーを用意してくれていたのね。
そこにお金置いちゃって、きゃー、恥ずかしい!!
ずいぶんお行儀悪いじゃないですか!
でもここはイギリス、そんなことはまったく問題ありません。笑
お兄さん、最後には、
「マイドアリガトウゴザイマス」
と、たどたどしく、でも嬉しそうに日本語で言ってくれました。
日本に行ったのはもう4年前だと言ってたけど、すごい記憶力だな。
すてきなお兄さんに出会えて、しかもいろいろな気づかせてもらったコーヒータイムでした。
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