ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(以下、RAと省略)は、画家などのアーティストが集まって作った国立美術学校。
1768年に創設され、昨年には創立250周年を迎えた長い歴史のある由緒ある団体で、ロンドンのど真ん中、ピカデリー地区の美しいバーリントン・ハウスに拠点があります。
そこで行われるサマー・エキシビションは、世界中から応募された芸術作品から選考されたものを展示する毎夏の行事。
ポイントは有名無名を問わず誰でも応募できることで、これに入選して作品が展示されるというのは本当に名誉なことと聞いています。
毎年、話には聞くのにわたしはこの展示に行ったことがありませんでした。
もしかしたら覚えていてくださる方もいらっしゃるかもしれませんが、去年のクリスマスプレゼントでここの会員権をいただいて、わたしも1年間だけここのメンバー。
会員は特別展にも予約なしで無料で入ることができるので、せっかくの機会にぜひ行ってみなくては! と思ったのです。
ちょうど気持ちよく晴れた日でしたよ!
(RAの外観。すでに大きな彫刻の展示が始まっていました)
先ほど会員は予約なく入れる、と言いましたが、一般には人気のある特別展のチケットを買う時には、日時を指定して予約するんです。
映画のチケットを予約するような感じかな。
そうすることで人数を制限して、大混雑を避けているようです。
最近は日本もそういうシステムになっているでしょうか。
日本の展覧会はとにかく混んでいて、作品をあまり近くで見られないという印象があるんだけれども。
さすが王立芸術院、入っている建物も驚くほどゴージャスです。
日ごろから美しいものを見て、さらに目を養い、腕を磨くんでしょうね。
昨年の250周年に合わせて大掛かりな改装がほどこされ、伝統的な美しさにところどころモダンなテイストも加わりました。
さて、肝心のサマーエキシビションですが、ひとことで言うと、大混雑でした!笑
日本の人の多さに比べると、まだまだ余裕がありそうに見えますが、イギリスの基準で言うと、これはほぼ「身動きできないレベル」。笑
それだけ人気の展示でもあるという証拠でもあるのでしょう。
今年は正体を明かさないことで有名なストリートアーティストのバンクシーの新作が展示されていて、超話題だったのですが、入っていきなりありましたよ!
その前は特に人だかりができていて、とても作品の写真を撮れる雰囲気ではなかったのですが、この上の写真の真ん中あたりにあるグレーのシャッターのようなもの、あれが作品の一部です。
EUから離脱する英国を風刺した作品だそうですが、ご興味ある方はバンクシーさんご本人のインスタグラムからどうぞ。
ネズミの部分のアップと2枚あります。
サマーエキシビション、全体の展示は、たしか10部屋ほどの小さめの展示室に、ところ狭しとぎっしり入選作品が展示されていました。
花の油絵のような古典的なテーマや手法のものもありましたが、とても少なくて、ほとんどがモダンなもの。
手描きの絵画の他に、写真やプリントもずいぶんありました。
あと、抽象的な彫刻とか。
写真撮影はダメ、と明示してあるもも以外は写真を撮ってもいいというのが、また太っ腹。
しかもほとんどの作品は購入もできるそうです。
たぶん、こういうシールがついているのが売れているもののよう。
プリントや写真なんかはオリジナルが1つではないので、いくつもシールがついている人気作品もありました。
展示にはただ番号があるだけなのですが、入り口でカタログを購入すると、アーティスト名など詳しい情報が書いてあるようで、カタログ片手に、番号と照らし合わせながら熱心に見ている人もずいぶんいました。
わたしは、今回は展示自体の見学気分だったので、全体の雰囲気を見て回ることに専念。
それから、わたしは実はあまり現代アートというのが得意じゃないのです。
頭がカタいなーと我ながら思うけれど、アートはわりと古典的なものが好き。
だから、実は展示されている作品そのものより、こういうものに実は目が行きがちでした。
ドーム型の美しい窓。
RAの建物は本当に古典的な豪華さ満載で、みとれちゃいます。
この禁煙の表示は、現代に彫ったものかしら。
大理石のようなこんな美しい柱に彫り込んじゃうなんて、さすがに美意識が高い!
話を戻すと、そうなんです、わたしは現代アートに疎いのです。
そしてこれまでは、アートは好きか嫌いかしかなくて、嫌いなものは仕方ないんだ、と言い訳していました。
が、この日のようにテーマも手法もまちまちの作品をいっぺんに見ていると、どうしてこれを作ろうと思ったのか、単純に疑問が湧いてきました。
そして何作品かについてぼんやり自分なりの答えを考えているうちに、そうか、こうやって考えることで理解が深まるという見方もあるんだな、と思ったんです。
つまり、わたしにはこの作品を好きとは言えないけれど、どうしてこれをこう作ろうと思ったかは理解できるかもしれない、ということ。
嫌いだから見もしないというのではなくて、理解しようとする態度自体が大切なのかもしれないなあ、なんて思ったのでした。
その上で、好きになれないというのはまた別の話で。
アートに詳しいわけではないわたしとしては、こんな風にぼんやり考えたり、それぞれのアーティストの思いがうわーっとあふれたこの場のエネルギーを感じられたりしただけでもいい経験になりました。
会場内にはジン・カクテルのバーもありました。
アート作品のこんなに近くでお酒を売っているなんて、これまたおおらかな!笑
こういう場でがぶ飲みする人もいないんでしょうね。
ジンは今、本当に大流行です。
外に出ると、彫刻アートのすぐ脇で、サンドイッチを食べたりお茶を飲んだりしている人たちがたくさんいました。
こんな風に暮らしとアートの距離が近いということが、日本人のわたしが持っている「芸術作品」のイメージを変えてくれている気がします。
なんだかいろいろ考えて、充実した午後でした。
これからは、わからなくても好きじゃなくても、もっとアートをこの目で見てみようという気持ちになったワタクシです。
最後の写真は、RAの入り口にある大好きなポスト。
まるで部屋の内装のような木製で、しかも今も使われているというのがわたしもツボにはまりまくっています。
こういうポストは、まだここでしか見たことがありません。
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