晴れた冬の日曜散歩 - なぜそんなに歩く?

日曜は久しぶりに、本当に久しぶりに緑地に散歩に行ってきました。
風が冷たかったのでちょっとひるんだのですが、わが家の人口の半分は「新鮮な空気に当たれば風邪も治る」と信じているイギリス人。
お天気もいいから大丈夫、大丈夫とうまくのせられて出かけました。

でもやっぱり広い空を見るのは気持ちがよかったー!

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いきなりこんな写真ですが、歩き始めたあたりはまさにこんな感じだったんです。
進行方向から太陽が照りつけていて、まぶしくて何も見えないくらいでした。

冬の太陽はぼんやりしていて、影もなんだか夕方みたいに頼りないのに、やっぱりパワーがありますね。
ちなみにこれで午後1時半ぐらいです。

散歩道の脇はずっと緑が広がっています。
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まるでゴルフ場みたいななだらかな緑地。
もしかすると、本当にゴルフ場の一部かもしれません。
地元のゴルフ場はかなりカジュアルで、フェンスで囲われてもいないし、人が歩いている中で普通にプレーしてたりするので、どこがコースになっているのか、よくわからないんです。
ちょっと危ない気もするけれど、その辺はプレーヤーの人たちが心得ていて、人がいそうな時にはドライバーで打ったりしないんでしょうね、たぶん。
というか、そう願う!笑

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ウィンブルドン・コモンには、昔使われていた風車もあります。
イギリスでは割と珍しいんじゃないかと思います。
今では小さな博物館になっていますが、この牧歌的な感じが人気で、すぐ近くのカフェはいつも大賑わい。
手前の木材は、暖房用のマキを作っているのかな。

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ああ、よかった、ちょっと見えやすくなりました。笑
この日は久しぶりのお天気だったので、たくさんの人が歩いていました。

歩いていたのは人だけじゃなくて……

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濡れた犬の足跡!
お散歩といえば犬連れが定番です。
広い緑地で思い切り走り回って楽しそうでした。

はしゃいでいたのは犬だけではありません。
人も気持ちがいいとはしゃぐようです。
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写真だけではわかりにくいと思うのですが、この木に大人が2人、登っていました。
かなり下の方にいたのですが、なんだかやたら楽しそうで、大声でわーわーと叫んでいたんですよ。
子供が木に登っているのはたまにみますが、大人はそうそういません。
楽しそうな人を見ると、こちらまで楽しくなりますね。
特に、大の大人がばかばかしく思えるほど単純なことをしていると!

だいたいこの寒い冬の日に、外を歩いている人が本当に多いこと自体、考えてみるとちょっとおかしなことです。
すごく寒いのに。
犬や子どもを連れていない人は、特に目的もなさそうなのに。
運動のためなのか、新鮮な空気を吸うためなのか、自然を楽しむためなのか、ただ家族の時間を楽しむためなのか。

最初に言ったように、イギリス人は「新鮮な空気を吸えばなんでも解決する」と強く信じている人が多いのです。
新鮮な空気を吸って気分転換すればいい考えも浮かぶし、体調もよくなる、風邪なんかすぐに治る! という勢いなので、たとえ熱があったとしても散歩に連れ出されることはよくあります。

わたしも歩くのはかなり好きな方ですが、病気の時は日本式にお布団で寝ていたい。笑(でも、そうでしょ!)
だから本当に体調が悪い時には断りますが(最初は断れなくて、なんど風邪が悪化したことか!)、そうすると本当に信じられないという顔をするので、なんだかおかしくなってしまいます。
もともと歩くのが好きな人たちでもあるんでしょうし、大都市にも必ず大きな公園があっていつでも歩ける環境にあったということも関係しているのかもしれません。

そして日曜日にはロースト料理というごちそうを食べる伝統があったので、たくさん食べた後は腹ごなしに歩こうという発想にもなったのかも。
特に日曜日は散歩をしている人が本当に多いし、公園や緑地でなくても、散歩をしている雰囲気の人が多いのです。
うまく言えないけれど、普通に街を歩いていても、手ぶらだし、なんとなく歩いているだけという雰囲気を感じるんです。

イギリス人の新鮮な空気信仰と散歩好きな気質については、もっとじっくり観察を重ねる必要がありそうです。

などと考えていると、これまた単純だけど楽しそうな遊びをしている子どもたちがいました。
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ちょっと写真が遠かったかな。
森の中で折れた枝を集めて作られた秘密基地なんです。
あれ、はっきり見えてるから「秘密」じゃないですね。

この基地はほぼ常設なので、きっといろんな子が遊んでいるんだと思いますが、この21世紀のテクノロジー時代に、こんな、ある意味原始的なことをして喜んでいる子供がいると思うと、昭和生まれのわたしはちょっとホッとしちゃいます。
技術は便利だし、それも楽しいけれど、昔のものも全然悪くないよと思っているから。
「子どもは元気に外で遊べ!」と思っているのかな、わたし。
だとしたら、まったく昭和のおじさんですね。汗

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歩いていると時おり、思いがけず冬の花にもお目にかかれます。
これはエニシダの一種でしょうか。
英語ではgorse(ゴース)と言っています。

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病み上がりのわたしはちょっと疲れてきたので、途中から道を外れて町に向かって歩きました。
町に近づいてくると、人のお家の庭に植えられた木にも目が向いてしまいます。
この木のシルエットに一目惚れ。
堂々とした美しい姿でした。

このあたりは立派なお家が多いのですが、あんまり人のお家の写真を撮るのもね、と遠慮していたのです。
でも、この木の戸口はどうしても我慢できなかった!
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手前に草がしげっているところをみると、この戸口は今は使われていないようです。
でもなんとも素朴で古めかしくて、すてきな佇まい。
この近辺のお家全体の感じからすると、ヴィクトリア時代あたりの建物だと思うのですが、戸口自体はかなりシンプルであるとはいえ、塀に合わせて作られた感じといい、当時の華やかな暮らしぶり全体がうかがわれて、またまた妄想の世界に入り込んじゃったのでした。

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家が見えてくると、もう町も近い。
というわけで、ウィンブルドン・ビレッジに到着しました。
ここでつい買い物をしたので、帰りはバスに乗っちゃったのですが、久しぶりの日曜散歩はたっぷり楽しめたと思います。
気持ちが元気になると、やっぱり体も元気になるのかもしれません。
いつの間にか、風邪もよくなっていたようです。

寒い冬でも、やっぱり歩くのはいいなあ。
最近、ウォーキングもご無沙汰だったので、もっと歩こうと思います。

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by londonsmile | 2019-01-23 16:57 | イギリスの人・暮らし | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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