クリスマスのお楽しみ、クリスマスクラッカー

クリスマスクラッカーってご存じですか?
おいしそうなもののようにも聞こえますが、食べるクラッカーではないのです。

日本にも、紙でできた小さい円錐形のモノで、ついているヒモを引っ張るとパン! と音が鳴るパーティーグッズがありますよね。
あれと同じ、クラッカーです。

イギリスではクリスマスにこのクラッカーを鳴らす習慣があるんです。
それも食卓で。笑

ヨーロッパの他の国はどうなんでしょうね。
日本では最近、少しずつ注目を浴びているようようですね。
ちょっと検索しただけでも、手に入る方法がいろいろありました。
日本はなんでもあるなあ。

大人2人のわが家ではふだんはあまりやりませんが、今年はお友だちに1セットいただいたので、夫の家族が遊びにきた23日にみんなで遊んでみました。
その様子をご紹介しますね。
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これがクリスマスクラッカー。

たいてい6個セットで、こんな風に箱に入って売られています。
そして円錐形ではなくて、紙の筒の両端をキャンディーのようにリボンで結んであるのがクリスマスクラッカーの特徴。

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箱から出してみると、ひとつひとつはこんな形。


本体の部分の模様はさまざまで、これはクラシックな花柄ですが、サンタやトナカイが描かれていたり、赤や緑やゴールドの明るい色だったりして、見ているだけでも楽しいのです。
クリスマスにはつきものなので、この時期、カードやお店のディスプレイなんかにもこの形がよく使われます。

いよいよクラッカーを鳴らす時には、みんなで輪になって(たいていテーブルについています)、手を交差させて、こんな風に両隣の人とお互いに端っこを持ち合います。
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本来は食事の前に食卓についた状態でやるので、わざわざ輪になる必要はないのですが、この日はわたしがクラッカーの存在をすっかり忘れていたので、ソファーでくつろいでいるみんなをわざわざ集合させてのクラッカータイム。
家族よ、ご協力ありがとう。

さあ、いよいよ引っ張りますよ。
ワン、ツー、スリー!

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パーン!!

わーい、メリークリスマース! と勢いがつきます。

音は本当にあの円錐形のクラッカーと同じような音です。
怖がりなわたしは、実はあんまりこの音が好きじゃないのですが、ブログのためにがんばりましたとも!笑

威勢のいいパーンという音を聞くと、旧正月に爆竹をバンバン鳴らす中国や周辺の国と同じ感覚なのかなあとぼんやり考えます。
季節の区切りに、邪気を払って勢いをつける、みたいな。

クリスマスはキリストの誕生日と言われていますが、実はキリストの誕生日はよくわからなくて、冬至のお祝いにある意味便乗した、という説もありますよね。
実際にこの土地に住んでみると、日照時間が減って文字どおり暗い冬の毎日、冬至が終わって、ああ、明日からは少しずつでも明るく暖かくなるんだなーと本当にほっとするのを実感しています。
だからわたしは、クリスマスには宗教的な意味だけでなく、春がやってくることを喜ぶ季節の行事も兼ねているという説に賛成。
ついでに今年も1年ありがとう、お疲れさま、という意味もあると個人的には思っています。
(クリスマスプレゼントってお歳暮に近い感覚なのかも、と思うこともあるのです)
自分がクリスチャンじゃないからかもしれませんけどね!

さてこのクラッカー、大きな音が鳴るだけではなくて、筒の中にはいろいろなモノが入っています。
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こんな風に。

たいてい入っているのは、
1 紙の王冠
2 オマケ
3 小さな紙に書かれたクイズやトリビア、格言など

ゴールドの紙は、1の王冠の形をした紙の帽子。
夫ははファニーハット(funny hat)と呼んでいるのですが、調べてみると、一般にはクラッカーハット(cracker hat)と言うみたいですね。
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こんな感じです。
色はそれぞれのクラッカーによっていろいろで、今回使ったものは全部がゴールドっぽいものだったし、折り紙のようにひとつひとつ違うカラフルな色をしていることもあります。

さっきもいったように、本来ならご飯を食べる前にクラッカーを鳴らすので、この王冠をかぶってご飯を食べるのです。
紙の王冠をかぶるなんて子どもじみてるようですが、これを老若男女、真顔でやっているし、レストランでするクリスマス会でもかぶったりするんですよ。

と言っても、これは庶民的なもので、上流階級の方にはおそらくこの習慣はないと思います。
ただ残念ながら、クリスマスにそういう方々と同席させていただく機会がこれまでなかったので、はっきりはわかりません。
伯爵様や公爵夫人が紙の帽子をかぶってクリスマスの食卓についていたら、かなりお茶目でかわいらしいですね。

ちなみにうちの夫は、極力これをかぶらないようにしています。
それは彼が上流階級の出身だからではなくて、自意識が高めだから。笑
恥ずかしいんだそうです。
いや、みんな多少は恥ずかしいから! と突っ込みたくなりますが、大人なので放っておいています。
この日は7人だったので(6個セットの)クラッカーがひとつ足りず、写真係に落ち着くことができて、かなり嬉しそうでした。
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それからこの銀色のモノは、このクラッカーに入っていた2の「オマケ」。

オマケはクラッカーによっていろいろ特徴やテーマがあります。
このクラッカーのテーマは「キッチンのミニチュアグッズ」だったので、これは小さなチーズグレーター(チーズを細かくおろすもの)。
よくある形のチーズグレーターが、すばらしく完全にミニチュア化されています。

他には、小さな泡立て器とか、塩をすくうための小さなスプーンとか、伝統的な形のキッチン用品のミニチュアサイズが入っていました。

このクラッカーのオマケがすごかったのは、ミニチュアとはいえ形を完コピしていて、使えそうなモノばかりだったこと。
たいていはミニトランプやキーホルダー、ゴム製のクモなんていうふざけたおもちゃなので、その場でわーっと笑っておしまい。
運がよければ子どもが気に入って遊ぶという程度です。
だから、小さいながら実用的なものをもらって、ちょっとトクした気分になったのでした。
まあ、これでチーズをおろせるかというと微妙ですが!

クラッカーを選ぶ時には、筒の模様や柄だけじゃなくて、何が入っているかを確かめるのもひとつの方法ですね。
実はどんなものが入っているかが箱の裏に書かれていることも多いので、クラッカーを選ぶ人は事前に確かめることができるのです。
でも他の人にはナイショでね。

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そして最後は3の小さな紙切れ。
これにはダジャレクイズや、ちょっとしたウンチク、ことわざなんかが少しずつ書いてあり、これを食卓でそれぞれ読み上げてはあれこれ答えを言い合い、あまりの罪のないくだらなさにみんなで大笑い、というのがお決まりです。

例えば、どんなクイズかというと、

質問「海の底に足跡をつける魚はなーんだ?」
答え「カレイ」
*そのココロは、a soleはには"カレイ"という意味と"靴底"という意味があるから。
(ややこしくなるので答えをカレイにしましたが、詳しく言うとsoleはヒラメの種類にあたる場合もあるようです)

質問「どうして魚の重さを計るのは簡単なんでしょう?」
答え「魚には自分のscaleがあるから」
*英語のscaleには"体重計"という意味と"ウロコ"という意味があるのです。

こんな本当に他愛もないダジャレを誰かが読み上げてはみんなで考えて笑うのです。
単純でバカバカしいと思うなかれ。
家族や友だち同士の罪のないいいコミュニケーションにもなるし、子どものうちからこうして言葉遊びの訓練を知らず知らずのうちにしているんだと思うと、なかなか侮れないと思うのです。
こんなことを小さいうちからやっている人たちと対等に話せるようになるには、普通の語学の勉強だけでは足りないんだろうなあ。
わたしはこれまで答えられたためしがないのですが、実践あるのみ! 回数を重ねてがんばります!

今年はクリスマス当日は夫と2人だったので、それはそれで静かでよい日でしたが、やっぱりクラッカーを鳴らして紙の王冠をかぶって、家族とゲラゲラ笑いあうのがクリスマスの醍醐味、という気もします。
ああ、楽しかった。
早めのクリスマスをプレゼントしてくれたイギリスの家族に感謝。

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(オマケ:
今年のクリスマスプレゼントのハイライトその2。
前の家を買ってくれた若い中国人カップルからわざわざ郵送されてきた中に入っていた美しいボトル。
中身は中国のお酒だそうです。
わたしたちのことを7年経っても覚えていてくれるチャーミングなお2人。
帰省の時に中国で買った貴重なものを気前よく分けてくれて大感激です。
お正月に2人のことを思いながら飲んでみるのが今から楽しみ!)


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Commented at 2018-12-31 22:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ニャン公 at 2018-12-31 22:50 x
今年最後の日になりましたね。きょうも、興味津々になる記事のアップを有難うございました。
イギリスって、こんなことを折にふれ、するんだなあって、少しずつですが、勉強するような気持ちで拝読しています。
新年になっても、おもしろい記事のアップを楽しみにしています。どうぞよい新年をお迎えください。
Commented by londonsmile at 2019-01-01 10:45
*鍵コメ2018/12/31 22:37さん*
あけましておめでとうございます。
温かいコメントありがとうございます。こちらは夏と冬の日照時間の差が大きくて、冬は暗い時間が長いので、イルミネーションにも力が入るのかなと思っています。あと、やっぱりクリスチャンの国ですからね。日本はあまりクリスマスっぽくなくなっているんですか?
長くブログを見てくださってありがとうございます。最初の頃は仕事をしていなかったし、知り合いが夫の他には留学時代の友達1人しかいなかったので、観光したい気持ちと友達を作ろうという気持ちとで、よく出かけていたと思います。小さなことにも、と言ってくださいますが、最近はとにかく家にいることが多いので、小さなことしかないんですよ。笑 でも、そんな生活も決して嫌いではないんですけどね!
今年も鍵コメさんにとってよい1年でありますように。
Commented by londonsmile at 2019-01-01 10:50
*ニャン公さん*
あけましておめでとうございます。こちらこそブログをご覧いただいて、ありがとうございます。暮らしてみてわかるようなイギリスの日常のあれこれをお伝えできたらと思っています。またいらしてくださいね。
今年もニャン公さんにとってよい年でありますように。
by londonsmile | 2018-12-30 08:40 | イギリスの人・暮らし | Trackback | Comments(4)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


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