ぬくもりいっぱい、ロンドン最古のグリーティングカード専門店 Medici Gallery
2018年 05月 03日
えっとね、今回は書体がいつもと違っちゃったんです。
他で書いたものをコピー&ペーストしたからだと思うのですが、たまには違うのもいいということで、お許しくださいマセ!
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イギリスはグリーティングカードを送る習慣が浸透しています。
お誕生日、結婚式、結婚記念日、赤ちゃんの誕生祝い、お見舞いと、ことあるごとにカードを贈りあいます。
今回ご紹介するこのメディチ・ギャラリー(ここをクリック)は、1930年代から続く老舗のグリーティングカード専門店。
今回サイトを見て初めて知ったのですが、なんとロンドン最古のカード屋さんなんだそうです。
ロンドンに住み始める前からずっと大好きだったお店なのですが、このお店に来るといつもカードへの愛を感じていたのは、そういうわけだったのか! と大興奮のわたし。笑
お店の場所は人気の博物館が立ち並ぶ地下鉄サウスケンジントン駅から歩いて1分。
どこか懐かしい雰囲気を感じるお店に入ると、街のど真ん中にいながら、カントリーサイドのぬくもりあるお店をのぞいた気分になれて、大好きなお店なんです。

これまた今回お店のことを調べてみて知ったのですが、このお店、もともとは、アート作品をできるだけ低価格で一般に広めたい、と仲間内でプリントを作り始めた画商だったそう。
そして1930年代にアート作品からグリーティングカードを作り始めたようです。
今はビジネスの形態が変わってオリジナルのカード作りはしていないものの、カードの著作権は持っていて、ロンドン市内の別の場所に引き続き画廊もあるようです(画廊の詳細はこちら)。
お店に入ると、壁の面がほとんどカードで埋め尽くされていて圧巻です。
このカードの量は本当にすごい!

かわいい絵のもの、美しい写真のもの、名画があしらわれたもの、ユーモアたっぷりのもの、子ども用、立体的なもの、年齢が最初から印刷されているお誕生日のカード、などなど、本当に種類が本当に豊富です。
ロンドンの写真や絵を使ったカードも、観光用とは一線を画した凝ったものが充実しています。

グリーティングカードといえば、ラッピング用品もつきもの。
というのも、今でこそお店でプレゼントのラッピングもしてくれるところも増えましたが、もともとイギリスではプレゼントは自分でラッピングするものだったからです。
そのせいか、カードを売っているお店には、ラッピング用品が充実していることが多く、このメディチ・ギャラリーも例外ではありません。
1枚ずつ選べるラッピングペーパー、何枚かずつ巻いたもの、いろいろな形のリボン、プレゼントにつけるタグや小さなカードやシャンパンの形をしたデコレーションなど、カラフルでかわいらしいものがいっぱい。

カードもラッピング用品もあるならプレゼントも! ということなのか、ぬいぐるみ、かわいらしい形の文房具、表紙がきれいなノート、ユーモア本などもあり、ひとつひとつ手にとって見てみたくなってしまいます。
観光客の多いエリアなので、もちろんロンドンみやげもいろいろありますよ。

エコバッグがいっぱいあるので迷ったのですが、次に行ったらやっぱり買う!笑
画廊から取り寄せているのか、店内では額に入れて飾るプリントも売っています。
数はそれほど多くないですが、イギリスらしい植物画や、絵本の挿絵のようなかわいらしいイラストなど、画廊にいる気分でひとつひとつじっくり眺めることができるように展示されています。
お店の壁にも額に入った絵がいろいろ飾ってあって、クラシックな雰囲気なんですよ。
実はこのお店の魅力は、すてきな品揃えだけではありません。
このメディチ・ギャラリーは、昔ながらの古き良き英国をどことなく想い起こさせてくれるんです。
まず大きなショーウィンドーは、いつもたくさんの商品でかわいらしくディスプレーされています。
クリスマスやイースターなど季節感を出していることもあるし、ウィンブルドンのテニス大会やロイヤルファミリーのお祝い事などの行事に沿ったテーマであることもあって楽しい。
しかも売るつもりでやっているというよりも、お店の人が楽しんで飾り付けている雰囲気が伝わってきて、人のぬくもりが微笑ましいのです。

店内に入ると、私はいつも少しタイムスリップした気分になってしまいます。
21世紀の今の時代に、デジタル製品をあまり置いていないからかな、と思うのです。
メールやメッセージでやりとりする人が多い時代に、グリーティングカードの山。
ノートや手帳やジグソーパズル。
それだけでなにかノスタルジックでしょう?
わたしはおばあちゃん子だったからか、こういうレトロなものに自分の年齢以上に反応して嬉しくなってしまいます。
お店の中ほどにレジがあって、その奥にさらに売り場が続くのですが、その複雑な造りも隠れ家のようでなんだか楽しい。
特に奥の部屋は重厚な木製の壁が美しく、しばしデジタル時代を忘れてしまいます。
こういうレトロな雰囲気は、古い建物に入っているお店ならではないでしょうか。
お店番している人の好みなのか、たまに店内に軽めのクラシック音楽が流れているのも雰囲気を盛り上げてくれます。
かといって気取ったところはまったくなく、オフィスと思われる地下への階段あたりは意外と雑然としていたりして、淡々と日常生活の延長にある感じなのです。
写真の使用のことでお店の方とメールでお話ししたのですが、その対応が本当に温かかった!
お言葉に甘えて質問をしたら、「お役に立てて嬉しいですよ」と、とても丁寧に答えてくださいました。
その対応や文章はメール時代というより、やはり20世紀の雰囲気。
もちろんメールをくださった方の年代も関係しているとは思いますが、わたしはどこまでもクラシックなメディチ・ギャラリーにますます惚れてしまいました。
ポップでおしゃれというわけではありませんが、このメディチ・ギャラリーはぬくもりに満ちていた時代を想像させてくれるお店。
グリーディングカードは時間をかけて選ぶので、お店の居心地がいいのは嬉しいですよね。
お店の詳細はこちら、
フェイスブックのこのページには店内の様子の写真がたくさん載っています。


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