土曜日の夜、またロンドンでテロ事件が起きてしまいました。
亡くなった方とご家族に心からお悔やみを申し上げ、お怪我された方のお体とお気持ちの快復を心からお祈りします。
ロンドンではお花も咲き、気温も上がり、一年の中でもとてもよい季節を迎えているのに、本当に残念です。
モック・オレンジ(mock orange)も咲き始めました。
その名のとおり、オレンジの花に似ていることからこういう名前になったそうです。
和名はセイヨウバイカウツギ(西洋梅花ウツギ)出そう。
近くに顔を寄せるとうっとりする甘い香りがするので、この季節の私の大きな楽しみです。
こういうテロ事件が起きるたび、イギリスの人たちは、「われわれはテロに屈しない」と言って、できる限り日常生活を続けようとします。
テロの目的は人を怖がらせることなので、恐れずにいつもと同じ生活をすることがテロへのいちばんの抵抗と考えるからです。
イギリスでは先月、北部のマンチェスターで若い世代に大人気のアリアナ・グランデさんのコンサート中に自爆テロがあったばかり。
集まっていたファンの子供たちにも犠牲者が出るという本当に心の痛む事件でした。
アリアナさんは事件後、慈善コンサート『ワン・ラブ・マンチェスター』をマンチェスターで開くことを決め、他にもコールドプレイ、ケイティ・ペリー、ジャスティン・ビーバーなどのスターたちの出演も決まっていました。
が、コンサートの前日に、再びロンドンでのテロ事件。
コンサートはキャンセルされるのでは? という噂も流れましたが、当日の朝にアリアナさんのマネージャーから「こんな時だからこそ勇気を出して決行しましょう」というメッセージが出され、コンサートは厳戒態勢のもと、予定どおり開かれました。
人が集まる場所はテロに狙われやすいので、テロの翌日に大きな都市で5万人の人が集まるというのは、ものすごい勇気だと思うのです。
もちろんコンサートは大成功で、200万ポンドの売上はすべてテロの被害者の方々に寄付されるそう。
無事に終わってよかったと思いながら、もし自分が主催者だったら、あるいはコンサートのチケットを持っていたら、どうしてていただろうとふと考えます。
まったく動じずにコンサートを決行したり、その場に行ったりすることができるかしら。
100%の自信を持ってイエスと言う勇気は私にはまだありません。
だから、やっぱりこの人たち、すごいなあと思ってしまうのです。
あなたなら、どうしますか?
日本に比べると、西洋では「自主性」「自己責任」という感覚が強いという文化的背景も関係があるかもしれません。
コンサート中に何かあっても、自分の責任で逃げる、あるいは立ち向かう、だから行くか行かないかも自分で決める、という感じ。
日本の場合は、万が一何かあったら取り返しがつかないと考えて、主催者側がコンサートをキャンセルまたは自粛する可能性もあると思うのです。
どちらが良い悪いということではなくて、違うというだけの話ですよ。
ちなみに、アリアナさん自身はアメリカ人だし、勇気があるのは今回集まったイギリス人だけではなく、日本にだって勇気のある人はたくさんいると思います。
ただ、こういう場合の対処法の違い、ということ。
そして私はまだまだ感覚的には日本人寄りかもしれないと今回改めて思ったのでした。
せっかくなので、Youtubeにあがっているコンサートの様子、ちょっとご覧くださいね。
アリアナさんのファンは若い人が多く、歯の矯正をしていたり、鼻にピアスをしたりしているあどけなさの残る若い人たちたくさん映っていますね。
女の子だけでなく男の子も涙を流している様子を見ると、改めて心が痛みます。
そして、テロに屈しないぞ、と強い気持ちが集まった若い彼らを私は本当に尊敬します。
私も新入りロンドナーとして、犠牲になった方々のことを心から思いつつ、何かあった時に、そして今の自分にできることを考えつつ、できるだけいつもどおりに生活していこうと思います。
ご心配いただいた方々、ありがとうございました。
ブログもできるだけいつもどおりに続けますね!
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