今回の旅のテーマだった造園家ケイパビリティ・ブラウンは、丘の上の木の1本1本を植える場所まで設計し、庭からの景観を損ねるという理由で近くの村ごと移動させたりしたんでしたね。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
とにかく広くてスケールの大きなお庭でしたが、この日はあいにくの雨。
雨足がどんどん強くなってきたので、お庭の見学は途中で中止して、予定外にお屋敷の見学をさせていただくことになりました。
16代にわたってキャベンディッシュ公爵家のお住まいであるチャッツワース。
英国でも有名なカントリーハウスなので、お屋敷を見せていただけるのは大歓迎でした。
これが想像以上に絢爛豪華だったのですが、同時にモダンな感覚や家庭的なぬくもりも感じられて、ますます感激してしまいました。
では早速ご一緒しましょう。

入口を入ってすぐにあるこの大階段。チャッツワース・ハウスで一番と言っていいほど有名な場所です。
チャッツワース・ハウスは映画やテレビのロケ地としてもとても有名で、日本でもおなじみの有名な映画では、キーラ・ナイトレイ主演の『プライドと偏見』がありますが、その映画でもこの階段、しっかり出てきますよ。ぜひチェックしてみてください。
階段を上って振り返った感じ。
天井画が本当に見事ですね。
チャッツワース・ハウスの部屋数は30におよぶそうですが、どれも本当に豪華で圧倒されました。
ちなみにこの邸宅には、古代ローマやエジプトの貴重なものからモダンアートまで、4000年にわたる美術品が収められているそうです。
中にはレンブランドやヴェロネーゼなどの傑作絵画もあって、まるで美術館のようなお宅です。
壁に木のパネルを使った羽目板は古い建物によく見られますが、こんな凝った装飾の木製の柱は初めて見ました。
しかも革張りのように光ってますね。
チャペル全体もこんなにゴージャスですが、天井画もまたすばらしい。
美しさに加え、スケールも大きいので圧倒されました。
このチャペルは、今でもご家族に赤ちゃんが生まれたときの洗礼などに使われているそうです。
寝室だってすごいですよ。

ベッド周りの生地だけでも重厚な光沢が美しいのですが、壁や天井の絵もひとつひとつ凝っていますよね。
こちらはダイニングルーム。シャンデリアも、天井も、壁にかけられた絵もきらびやかです。

こちらはライブラリー(図書室)。
こんな美しい天井と、凝った模様の厚みのあるカーペットのお部屋に居たら、本よりお部屋の方に目が行ってしまいそう。
カーテンもどっしりしていてすてき。
あまりに圧倒されてしまって、言葉が出てきません。。。
これまでにも、このツアーでも、いろいろなお屋敷を見てきましたが、ここは本当にスケールが他とちょっと違うようです。
しかも、チャッツワースの会員(Friend)になると、このダイニングルームやライブラリーを使ったディナーに招待してもらえるそうです。
近くに住んでいたら会員になりたい!
重厚といえば、この廊下もすごかった!
タペストリー(織物)が壁いっぱいにかけられている廊下。
装飾工芸品であるタペストリーは、冬の間は防寒の役目も果たすのです。
ここまで見てきたゴージャスな装飾は、すばらしい反面、重厚でやや暗くなりがち。
でも広いお屋敷の中には、モダンで明るい雰囲気の場所もずいぶんありました。
こちらは彫刻ギャラリー。
ここなんて本当に美術館みたいですが、ここも映画『プライドと偏見』に出てきますよ。
17世紀から18世紀にかけて、イギリスの裕福な貴族の子弟は、教育の総仕上げとして大規模な外国旅行に出て見聞を広めることになっていました。これをグランド・ツアーというのですが、チャッツワース・ハウスにある美術品の中には、このグランド・ツアーで立ち寄った土地から持ち帰ったものも多いのだそう。
17世紀の時点ですでに世界的な視野で見聞を広めていたなんて、日本との歴史的背景の違いに驚くばかりです。
日本はその頃、鎖国中でしたもんね。
どちらがよい悪いということではなくて、その違いを知ること自体にわたしはわくわくしてしまいます。

なんとモダンな!
コンピュータの半導体のようなデザインの黄色い壁。
それが反対側の鏡に映って、ますますポップな雰囲気になっていました。
古い伝統的な建物のお屋敷にも、こうして今の時代の香りが感じられるのはご家族が今のここにお住まいになっている証だし、楽しいですね。
他にも、お屋敷の中には遊び心にあふれた場所も多いのです。
重厚な壁にかけられた歴史のありそうな美しい食器。
普通に食器棚に展示してもいいのに、こうして壁にかけているのが楽しい。
ドアの向こうに、もう一つのドアに掛けられたバイオリンが見えますよね。
実はこれ、実物ではなくて絵なんですって。
すぐそばまでは近寄れなかったのですが、5メートルぐらい離れたところからだと、どこからどう見ても本物にしか見えない!
ここで立ち止まって、じっと目を凝らしていた見学者もたくさんいました。
ゴージャスなお屋敷に、こんな楽しい仕掛けがあるのがおもしろいですね。
ちょっとユーモラスな、だけど実はゴージャスなシャンデリア。
美しい長椅子の上にはドライになったアザミのような植物が置いてありました。
「ここに座らないでね」という粋な表示なんです。
お屋敷には、キャベンディッシュ公爵家のご家庭の様子が垣間見られる展示もされています。
美術館に置いてあるようなクラシックな彫刻の横に、大きな天然石。こういうもの集めている人っていますよね。
一緒に飾ることでなんか妙にアットホームな雰囲気になっていませんか?
こちらもゴージャスなお部屋の中に、モダンなフレームに入った家族写真。たまにこのお部屋に入ってくるだろうご家族をつい想像してしまいます。
お部屋の年代が新しくなると、このお部屋を使っていた人たちのことがますます身近に感じますね。
そしてもちろん、ご家族の肖像画や写真もあちこちに。
こういうものを見ていると、こんな立派なお屋敷のあるお家に生まれるってどういう感じかなあと妄想がふくらんでしまいます。
名家に生まれたプレッシャーなどご苦労もあるとは思いますが、ご家族の方々は自分の家としてこの大邸宅を歩けるわけですよね。
やっぱり魅力的なことだと思いませんか?
わたしは見学者として歩けるだけで幸せでした。
贅を尽くした裕福な貴族の大邸宅は、広いお屋敷の中に遊び心や家族の絆も見え隠れする温かい場所でした。
最初にお屋敷と間違えた立派な厩舎は、今では内部がモダンに改装されて、お店やカフェが入っています。
お屋敷自体に入っているお土産ものコーナーもセンスが良くて充実していました。
お庭もお屋敷もとにかく広くて見どころ満載なので、1日たっぷり遊べるカントリーハウスです。
冬の間は閉館中で、今年は3月25日から入場することができるこのチャッツワース・ハウス。
先ほども言いましたが、ここは本当に他とはちょっとレベルが違います。
驚くほどゴージャスで、よい目の保養になるので、お近くに行く機会があったらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!
応援どうもありがとうございます♪
人気ブログランキングへ