古いお家は水漏れ中

ストラットフォードアポンエイボンの小旅行から戻ったので、その時の写真をまとめています。
シェイクスピア好きの人を中心に世界中から人が集まるビッグな観光地だけに、写真の数も多くなり、ちょっと時間がかかっているので少しお待ちくださいね。

旅行から帰ってきて、キッチンに入ると、なにやらピタッ、ピタッという音がしていました。
またか?と思って見てみると、やっぱり。

蛇口から、水がポタポタと漏れていたんです。

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少し前にも同じ状態になったので、管理人さんや職人さんに見てもらい、その時に建物全体の暖房が入っている今の時期には作業ができないと聞いていました。

私たちが住んでいるフラット(集合住宅)では、温水を流した管を部屋のあちこちに配して暖房にするいわゆるセントラルヒーティングになっています。
その暖房用の水は建物全体共有で温めているので、暖房が入っている間は、わが家の分だけ水道管を一時的に止めてカラにすることはできない仕組みなんだそう。

私は配管のこともこの国全体の基準もよくわからないので、ふうん、と聞いていたのですが、インディーによれば「不便すぎる!」のだそう。
その時は職人さんが何かを(説明してくれたけど私にはわかりませんでした・笑)ぎゅっと締めてくれて、とりあえずポタポタは止まったので、そのままにしていたのですが、旅行から帰ったら、また始まっていたというわけです。

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この建物は1930年代に建てられたもので、もう築80年の大ベテラン。笑
100年以上、200年以上なんていう建物がざらにあるイギリスでは決して古い方ではありませんが、古いことは確かです。

その分、古き良き時代の優雅な雰囲気を味わえて、私はそれがとても気に入っているのですが、実用的技術的な面で言うと、やはり古いからこそ手間がかかったり、現代の生活にそぐわなかったりすることもあるものです。
この暖房のシステムも、暖炉に薪をくべる暖房が主流だった80年前には、それなりにモダンなシステムだったのでしょうが、他の技術も発達した21世紀の今になってみると、全体の暖房が切れるまで個人の水道管を触れない仕組みはやはり不便に感じてしまいます。
今なら最新技術を使って、もうちょっと便利な仕組みができるんじゃないのかな。

さらに、新築する家が多い日本から来た私には、びっくり度が高いのです。
日本の家で、「蛇口から水がポタポタ漏れているけど、とりあえずはどうしようもない状態」って、あんまり聞かないですよね。

ちなみにわがフラットでは雨漏りも多くて、フラットの最上階のお宅では、雨漏り工事あるいは雨漏りでシミになった壁を塗り直す作業を何年かに1回、定期的に繰り返しているそう。
温水の暖房設備自体も、元の装置が老朽化していて効率が悪いので、個別の暖房に切り替えるべきでは? という話が年次総会で毎年話し合われています。

それでも古い建物は大人気だし、このフラットに限らず、古い家に住んでいる人たちは「バカみたいだわー」と言いながら、みんな平気そうに暮らしています。
そういう人たちを見ていると、古い建物は、付き合うのに手がかかるということが広く受け入れられているのかなーと思ったりして。

私も初めは驚いたものの、郷に入っては郷に従え、というわけで、わが家でも今はとりあえず暖房が切れるのを待ちつつ、ポタポタ溢れてくる水を花瓶やボウルなどにためて、鉢植えの水やりに使ったり、お風呂に使ったりしています。
必要な冷水も温水も普通に使えているし、もともとのんきな私は、こういうのものんびりしていて悪くないかなと思っているのですが、それも今週には暖房が切れるのがわかっているからかもしれません。笑

古いお家は水漏れ中_e0114020_08553575.jpg

5月に入っても暖房っていうのも日本の方には驚きでしょうが、気温が安定しないので気が抜けないんです。
幸い、ここ数日はお天気も良くて気温も上がっているので、今週あたりにやってくる暖房終了とともに、一気に水道管も直して、スッキリしたいものだと思っています。


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by londonsmile | 2016-05-05 19:40 | 家のこと | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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