日本映画『海街diary』、Our Little Sisterとしてロンドンで上映されます♪

今週、地下鉄の駅であるポスターを見かけました。
あれ? これ、浴衣だよね? と思って近寄ってみたら、Our Little Sisterという映画のポスターだったんです。

浴衣ということは日本の設定だろうし、それに、この人たち見たことあるぞ、と思ってよくよく見ると、あ、これはあの映画です。

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日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞などを獲得し、カンヌ映画祭にも出品された是枝裕和監督の『海街diary』。

実は昨年秋に日本に行く飛行機の中で観て感激し、インディーにも観てほしくて先日の帰国でDVDを買ってきたので、ついこの前、家で改めて観たばかりでした。
買ってきたDVDには英語字幕が付いていなかったので、映画がしっとりと進む間、わが家のテレビの前で私は一人、英語でストーリーを説明し続けていたのですが。笑

それが、ロンドンで観られるなんて!
あ、ロンドンだけじゃなくて、英国内のあちこちで観られるようです。
しかも英語字幕付き!素晴らしい♪

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ポスターに使われていたのは、この写真でした。
そうそう、確かに印象的なシーンだったし、浴衣姿の美しい四姉妹なんて、外国人に受けそうですね。

鎌倉の古い家に暮らす三姉妹は、ずっと前に家を出て行った父が亡くなって、腹ちがいの妹がいることを知ります。
明るく楽しい四姉妹の生活が始まりますが、それぞれにこっそり胸に秘めた思いがあり…。

是枝監督の他の作品と同様、『海街diary』も普通の人たちの日常のシーンが多く描かれています。
登場人物に特別な人はいなくて、みんなどこかにいそうな人ばかり。
善良で親切で、ちょっと弱いところもあって、一生懸命やりながらもこれでいいのかなと思いながら生きている、というのが、とっても親しみがわきますよね。

作中のシーンも日常生活が多いのです。
遅刻しそうな朝に駅まで全力で走ったり、天ぷらを揚げたり、暑いとストッキングを脱ぎ捨てたり。
本当に毎日繰り返しているそうな、若い頃だったら「つまらない」と思っちゃうような生活の何気ないシーンは、今の私には日々の暮らしの大切さを教えてくれているように思えました。
縁側のある古い家で畳の上に座布団敷いて食卓を囲んだり、冬は姉妹みんなでこたつに入っていたり、庭の梅の木から実を摘んで梅酒を漬けたり、なんていうノスタルジックな設定も、心がほっとする安心感があります。

そんな普通の人の普通の生活に普通じゃない状況をぶつけてくるのが是枝流。笑
この映画でも、ずっと会っていなかった父親のお葬式に行ったり、一度も会ったことのない妹と暮らすことにしたり。
そのギャップから、家族とはなにか? 普通とはなにか? と考えさせられます。
でも深刻にではなくて、しみじみとあったかく。

四姉妹それぞれの個性も良かったなあ。
父も母も家を出てしまって、ちょっと意地になって頑張るしっかり者の長女。
楽しみだった恋愛より、少しずつ仕事にやりがいを見つけていく次女(長澤まさみってアイドルみたいな女優さんだと思っていたのですが、自然な演技がすごく良かった♪)。
父親のことをほとんど覚えていなくて、小さい妹に話を聞かせてねと言う三女。
そして自分の母親が人の家庭を壊したことでずっと心が重い中学生の四女。

四女の子は「こんな中学生、今どきいるの?」というほど爽やかなのだけど、新聞やテレビで見聞きする中学生がちょっと特別なのであって、真面目に地味に毎日はつらつと生きている健全な中高生は世の中にたくさんいると思うんです。
そう思いたい!笑
四女役の広瀬すずちゃんは宮沢りえちゃんにも少し似ている健やかなべっぴんさん♪
これから先が楽しみです。

美しい四姉妹を脇で支える樹木希林、大竹しのぶ、リリーフランキー、風吹ジュンなどなども、みんなその辺にいそうは感じに力が抜けていて自然で、とても良いのです。
耳の痛い本当のことを言ってくれる樹木希林演じる親戚のおばさんみたいな人って、よくいるでしょう?笑

そんな人たちが美しい四季の中で繰り広げる家族のお話。
鎌倉の山や海も、レトロな江ノ電の駅も、桜が咲く道も、もちろん四姉妹も、派手ではないけど、愛しいほどに美しいのです。
観終わった後は、明るくさわやな気分になれると思います。

こちらでの上映用に作られた字幕付きの公式予告編も見つけましたよ。



やっぱり英語字幕、必要ですよね。
日本で販売しているDVDには英語字幕がないのです。

このブログでは何度も言っていますが、これからは日本映画も積極的に英語字幕をつけるべきだと思います!
(英語でなくてもいいんだけど、やはり英語が一番マーケットが大きいでしょう?)

飛行機で上映する時に英語字幕があるということは、誰かがもう字幕を作っているということなので、それをうまく利用できないものかと思うのですが。
既にある字幕に著作権(になるのかな?)料を支払えばいいんじゃないのかな? 
もっと複雑な仕組みなのでしょうか?

日本映画というと海外ではアニメやホラーが有名ですが、もっとほのぼの、しみじみした良い映画もたくさんあること、世界中の人に知ってもらいたいのです。
関係者の皆さん、是非お考えくださいませ。
私でできるなら、なんでも協力させていただきます!

英国での上映は本日4月15日からです。
(19日までとか、21日までという映画館が多いようです)
日本人以外のお友達もぜひ誘ってみてくださいね♪

上映の詳しい情報は、映画館のこちらのサイトからどうぞ。

私ももう一度劇場に観に行こうかな〜♪


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by londonsmile | 2016-04-15 17:15 | 本のこと、映画のこと | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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