大人気のこの展示もいよいよ8月2日までなので、終わっちゃう前にあわててアップ!
(広告に使われている写真も衝撃的〜!)
私はモードのことは疎くて、アレキサンダー・マックイーンのことも、なんとなく名前を聞いたことがある程度でした。
でも大人気と聞いたし、この博物館の会員になって予約なしで気軽に入れるということもあり(この話、また後半でしますね!)、気軽な気持ちで行ってみました。
そうしたら、これがすごく良かったんです!
ご存じの方が多いと思いますが、アレキサンダー・マックイーンは、型にはまらない衝撃的なデザインで世界的に大活躍していたイギリスのファッション・デザイナー。
残念なことに2010年に亡くなってしまいましたが、今でも彼のブランドは大人気のようですね。
この特別展は、彼がデザインした洋服や装飾品など、アレキサンダー・マックイーンの世界を全体に紹介するものです。
副題のSavage Beautyは、荒々しい、粗野な、という意味のsavageと、正反対ともとれるbeautyという言葉が一緒になっていて、「激しい美しさ」とでも訳せばいいでしょうか。
古典的な美しさだけではない、彼が独自に創り上げた美の世界がよく表わされていると思います。
この特別展、まずは見せ方が上手でした。
ヨーロッパ風、スコットランドの柄も取り入れた英国風、アフリカ風、近未来風などなど、彼のデザインのテーマ別に部屋を準備し、照明、音楽などの見せ方を全く変えて、それぞれの特徴を活かした展示がされていました。
こんな発想、どこから出て来るの?という驚くようなデザインも多い中、たくさんの洋服や装飾品を一度に見てみると、洋服仕立ての基本デザインもあちこちに活かされていて、洋服への愛を感じてなんだか嬉しくなりました。
愛があることや愛がある人って大好き。
(V&Aの入り口付近。
古いクラシックな内装にちょっとモダンな装飾、というのも新しいものを受け入れる姿勢を表しているようでいいですよね)
展示の真中あたりで登場する大きな部屋では、壁四面すべてでアレキサンダー・マックイーンの世界を表現。
床から高い天井のてっぺんまでびっしりと、彼のデザインした実際の服や装飾品、コレクションなどで実際に服を着ている写真や映像で埋め尽くされていました。
服を着たマネキンが回っていたり、映像があったりするので動きもあって、部屋の中のどこを見てもおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ。
ひとつひとつを見ても楽しいし、全体の雰囲気も圧倒的で美しい。
ファッションに疎い私でも、中央にあるソファーに座っていつまででも眺めていられそうでした。
もうひとつ、大好きだったのが、暗い部屋の真中に置かれたホログラム映像です。
2006年秋冬シーズンに実際に使って話題になったものだそうで、映画『シンドラーのリスト』のテーマのドラマチックな音楽に合わせて、シフォンのような繊細な生地の白いドレスを身にまとったケイト・モスが、風と共にあらわれ、消え去って行く様子が本当に美しく描かれているもの。
これには衝撃も斬新さもなくて、ただただ儚くて美しいのです。
私はその場に留まって、4、5回見ちゃいました。
この映像だけでも見る絶対価値あり!笑
この展示で、洋服と一緒に装飾品や映像なども合わせて発表されている様子を初めて見て、もうこれは洋服のデザインのレベルではなくてアートなんだなあと思いました。
これまでは、パリコレで見る洋服なんて実際には着られないじゃん、意味ないじゃん、ぐらいに思っていましたが、洋服を中心としたアートとして貴重な価値があるということが初めてよくわかりました。
あー、美しいものが見られて幸せ。
(V&Aは通常の展示もすてきなんです。
ちょっと混んでる特別展を見た後は、ゆっくり常展を見て歩くのもいいですね!)
この特別展のチケットは一人16ポンド(約3000円)で要予約ですが、8月2日の最終日までもう予約チケットは完売だそう。
当日券が限定数販売されているので、10時の開館と同時に並べば当日にチケットを購入することもできます。
とはいえ、この当日券目当てに並んでいる人もとても多く、あっという間に売り切れちゃうようです。
そこでイギリス在住の方にオススメしたいのが当日にV&Aの会員になること!
そう、会員になると、特別展は予約の必要もなく無料でさらっと入れるんです。
私が行った時も、昨年のクリスマスプレゼントにいただいた会員証を見せただけで、あっけないほど簡単に入場することができました。
会員の手続は入り口付近の専用窓口でその日のうちにできるので、行った当日に特別展に入場できます。
8月2日までの特別展を今からどうしても見たいという方は、ぜひ奥の手を使ってご覧くださいね。
ちなみに1年間の会員権は64ポンド(約12,000円)、誰でも一人一緒に入れるものだと84ポンド(約16,000円)です。
決して安くはありませんが、他にもいろいろな特典があるんですよ。
会員になるための詳細は、博物館のサイトの
こちらのページにありますが、このブログでも次回は会員の嬉しい特典を取り上げてみますね。
よかったらご覧ください♪
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