イギリスに住むようになって、日本と違うなーと思うことはいろいろありますが、買い物の返品がとっても簡単というのもその一つじゃないかと思います。
日本でも理由があればもちろん返品してくれると思いますが、こちらはなんだかホントに簡単。初めて返品することになった時、つい長々と理由を説明していたら、カウンターのお姉さんは私の話にそれほど耳を傾ける様子もなく、慣れた手つきで手続をどんどん始めていて、それだけ返品が多いんだろうなと思った記憶があります。
この「返品」にはサイズの交換、別の商品との交換も含まれます。チェーン店では、商品を実際に買ったお店に持って行かなくても、レシートさえあれば別の店舗で簡単に返品や交換に応じてくれますし、その期間も1か月ぐらいと長い!(よく覚えてませんが、日本だと1週間ぐらいですよね?)返品制度、かなり整っております(っていうのかな?笑)。
中には返品専用のカウンターがあるお店もあって、そのカウンターは普通のレジより混んでいたりもするんですよ。あまりに簡単に返品を受け付けてくれるから、ドレスやよそ行きの洋服を買って、タグをつけたまま一度着てから返品する人もいるらしい、とか、特に子供の洋服にそうする親が多いらしい、とか、だから行事の多いクリスマス時期が終わると返品が増えるらしい、なんていう噂を聞いても、まあそうかなあと妙に納得しちゃったりして。実際に知り合いが「この前、これと似たコートを買ったんだけど、こっちの方がいいから今これを買っちゃって、あっちは後で返品すればいいわ!」と言っているのを聞いたこともありますし(びっくり!)。
先日、全国展開の大手スーパーマーケットでネットショッピングをした時にも、ちょっと驚く言葉に出会いました。品物と一緒に送られてくる書類のシール部分にちょっと書き込んで封筒に貼って準備すれば、家まで返品の荷物を引き取りに来てくれる、という簡単便利なシステムが始まったようなのですが、これ自体はこのネットショッピング時代、日本にもきっとあるサービスだと思います。
びっくりしたのはその書類の最初に書いてあった言葉。「気が変わりましたか?」
つまり、一度買ったけれど、気が変わったなら返品してもいいですよ、ということのよう。
えーっ!気が変わっただけで返品していいんだ!
すごいなあ。
「気が変わった」っていう表現がなんだかビジネスと対極にあるような感覚だし、そういうこともあるかもしれないけど、日本だったらこういう表現は使わない気がしません?
こんな風に言葉にしちゃうから、よけいに気軽に返品できちゃうのかもね!
それともこれも消費者の権利、ということなのかな。
今ではすっかり慣れてきた簡単なイギリスの返品制度ですが、改めて考えるとなんだか奥が深い気がしてきましたよ。
もっと経験を積んで、あるいは周りの買い物客の会話に耳をそばだてて、これからも返品についてもっと観察してみたいと思います!
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