あこがれのサビル・ロウ

繁華街のすぐ近くなのに、少しだけひっそりした一角にサビル・ロウ(Savile Row)はあります。
紳士服を仕立てる名門のお店がずらりと並ぶ通り。
古くはネルソン提督も顧客だったと聞いてびっくり。
ネルソン提督はトラファルガー広場にある高い塔のてっぺんに立ってる、イギリスのヒーローです。
アメリカ独立戦争の時代のことなので、もう200年以上も前のお話。
歴史を感じますね。
その後、チャーチル元首相やビートルズも通い、今ももロイヤルファミリーやおしゃれな紳士達がお客様のようです。

サビル・ロウの名前は「背広」の語源になった通りとして、日本でも知られていますよね。
今調べてみたら、civil clothes(シビル・クローズ、軍服ではない一般市民の服という意味)が訛った、なんていう説もあるようです。
どっちにしても訛って日本に伝わっちゃったんですね(笑)!
あこがれのサビル・ロウ_e0114020_6452655.jpg

インディーは仕事でスーツを着る必要がないので、残念ながらわが家にはご縁がない場所なのですが、お店の建物の半地下にある仕立て部屋(っていうのかな?)を見るのが楽しくて、たまにこの道を通ってみます。
お店自体はわりとモダンな装飾でも、半地下の作業場はどこも伝統的な雰囲気がたっぷりで、なぜかワクワクしてしまうのです。

どうしてだろう?
木製の作業台?古めかしい感じのミシン?もくもくと作業するおじさま達?
そう、この通りで作業しているのは男性、しかも中年以降の人が多い気がします。
「お針子さん」というと女性が多いイメージですが、職人さんとして働いていたのはやっぱり男性が多かったのでしょうか。
この場所で長く続いてきた「男の世界」に憧れてるのかしらん、私。
それとも腕はいいけど頑固者な職人気質な感じ(笑)?

とにかく、ここを通る度にワクワクして半地下の部屋を次から次へと眺めるのですが、写真を撮るのはなんだか気恥ずかしくて、いつもただじっと眺めているだけでした。

先日、お店もすっかり閉まって通りが静まり返った時間にここを歩いた時、1件だけ灯りがついたままの作業場があって、職人さんが一人だけ、お仕事をしていました。
お得意さまの急ぎのオーダーかしら。
失敗しちゃってやり直しでもしてるとか?
いやいや、こういうお店で、そんなことないでしょ。

ただ下を見て、もくもくと作業しているおじさまを目の前に、またまた妄想タイム(笑)。
人通りが少なかったので、写真もパチリと撮らせてもらいました。
いい記念です。嬉しいな。

いつかここでスーツを作る人と一緒にお店に入ってみたいなーと思うのです。
うーん、誰かな。インディーはこういうおしゃれなことしそうもないし、彼には娘ちゃんしかいないし。
孫にしても、まだちょっと先になりそう。

サビル・ロウのお店に行くご予定のある方、ご連絡お待ちしております(笑)。


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Commented by artlondon at 2013-06-07 05:14
家もこの界隈と縁がありません。
前を通り過ぎるだけ(笑)
いつか入る事あるかなー?
映画等で観てその気になるので終わりそう〜(爆)
Commented by londonsmile at 2013-06-07 22:38
*artlondonさん*
あはは、artlondonさんのお家もいらしてないんですね。
縁がないせいか、よけいに憧れるんですよー(笑)。
お店自体もそうですが、お店の人の態度とか、お客さんの様子とか、気になるー!そうか、映画を見てみればいいんですね。いいこと聞きました1
by londonsmile | 2013-06-06 16:17 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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