がんばれ、世界!感動をありがとう

オリンピックの試合はほとんど終わり、あとは閉会式に誰が出るのかなーという時間になってきました。
ケイト・ブッシュ、ペットショップ・ボーイズ、またまたポール・マッカートニー?など、いろいろな名前があがっていますが、さてどうなるでしょう?

たくさんの感動を見せてくれたオリンピックは、世界中の選手が集まるからこそのお祭り。
先日見つけたお店のディスプレイは、オリンピックの精神を表していていいなと思いました。
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たくさんのお店がやっているようにユニオンジャックも入っていますが、一緒に地球儀を並べて、メッセージは「がんばれ、世界!」。

アメリカのブランドのロンドン支店なのでこうなったのかもしれませんが、オリンピックの精神にぴったり!と思いました。

オリンピックでは、日本の選手は気になるものの、こちらではどうしてもイギリス人選手や各国の注目選手の情報の方が多くなるので、ついついそちらが気になってしまうのです。
オリンピックまでの苦しい道のりとか家族愛なんかの感動的なストーリーを聞いてしまうと、どこの選手かにあまり関係なく、その選手をついつい応援しちゃうし。

さらに競技を見て初めて知る選手もいますが、金メダルを獲って泣き崩れる選手や、家族と抱き合う姿、ほんの僅差で4位に終わる選手などを見ていると、「気持ち、わかるよ〜!」と思わずにはいられませんよね。
頑張っている選手に国境はない(笑)!

例えば、初めて女性が2名参加したので、よく映像が流れるサウジアラビアのサラ・アタール選手。
イスラムの教えを守り、白いスカーフで髪を隠して800メートルを走り切った彼女は残念ながら最下位でしたが、会場は最後まで拍手喝采で彼女を見守りました。

イギリスで初めて6つめのメダルを獲得した自転車競技のクリス・ホイ選手や、大きな期待を背負って女子七種競技で金メダルを獲得したやはりイギリスのジェシカ・エニス選手。
勝って当たり前と言われている人ほどプレッシャーが半端じゃないと聞くと、授賞式での涙にもらい泣き。

つい先月のウィンブルドンでの屈辱を晴らし、スイス代表のロジャー・フェデラー選手を破って金メダルを獲得したイギリス代表アンディー・マレー選手。
ちなみに今回のオリンピックでは、アンディーはお兄さん(←教えていただいて、「弟くん」から訂正しました!)とのダブルスや、ロブソン選手との混合ダブルス(しかも銀メダル)にも出場して大活躍。
名実ともにイギリスを代表する選手になりました。

競泳男子400Mメドレーで銅メダルを獲得し、表彰台ではにかんだようなチャーミングな笑顔を見せてくれた日本の高校生、萩野公介選手は、ローカルですが、ロンスマ家で大人気(笑)!
恥ずかしそうな様子がかわいいねーとインディーと言っていたら、インディーの娘ちゃんから「彼、キュートだわ!」と、わざわざ電話がかかってきました。

400Mハードルで8年ぶりに金メダルを獲って、表彰台で男泣きに泣いたドミニカ共和国のサンチェス選手には、またまたもらい泣き。
強い男の涙には弱いなあ。

土壇場で抜かれて銀メダルに終わり、がっかりして船から立ち上がれないほど燃え尽きてしまったボート男子軽量級ダブルスカルのイギリスのパーチェイス選手。
イギリス人(特に男性)は気丈で冷静と思っていたのでショックでしたが、パートナーのハンター選手が「みなさん、本当に申し訳ありません」と繰り返すのが印象的でした。
(インタビューしている人も、思わず声を詰まらせているほどでした)

緊張したのか、とても不安な表情でコーチの方をうかがい続け、結局一度もクリアできなかった女子棒高跳びのホリー・ブリーズデール選手。

東京オリンピックにも出場した今回の最高齢選手として注目を浴びた日本の馬術の法華津寛選手は、こちらでも話題になっていて、とても71歳に見えないお元気な姿に日本人としてとても誇らしかったです。

オリンピックで初めて競技に取り入れられた女子ボクシングフライ級で金メダルを獲得したニコラ・アダムズ選手は、ボクサーとは思えない人なつこい笑顔がチャーミング。

200M走で金銀銅メダルを独占するなど、陸上で大活躍だったジャマイカ勢。
カリスマ的なボルト選手は新しい伝説を作りましたねー。
(しつこいようですが、私は銀メダルのブレーク選手が好き♪)

同じく長距離で金メダルを2つ獲得したモー・ファラー選手はソマリアからの移民ですが、もはやイギリスの英雄!
テレビの実況で「彼が代表として走ってくれる私達の国はラッキーです」と言っていたのが印象的でした。

はっ!書いてたら止まらなくなっちゃった!
こうして並べてみると、私はどれだけテレビを観てたんだか(笑)。
にわかファンの私がちょっと思い出しただけでもこれだけあるので、世界中の感動ストーリーはまだまだ尽きないでしょうね。

日本の選手も、イギリスの選手も、世界中の選手も、よくがんばった!
こういうのを「感動をありがとう」って言うんだなーとしみじみ。

たまたまミスをしてしまった選手も、負けてしまった選手も、トレーニングしていたのに選考にもれてしまった選手も、会場で応援した人も、世界中でテレビを見ていた人も、ボランティアの人も、役員さんも、解説者も、放送・報道関係者も、守衛さんも、本当にお疲れさまでした。

楽しいお祭りはもうすぐ終わりだけど、このまま世界が楽しく仲良くいられますように♪
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(「イギリスの夏を楽しみましょう」というパブのディスプレイ。
これもイギリスだけにこだわっていないのがいい♪)
Commented at 2012-08-13 08:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tenko at 2012-08-13 09:07 x
同感です!

そして、そんな思いで、閉会式の「Imagine」を聴いたら、思わずウルウルしてしまいました。

ジョンが思い描いた、戦争も宗教もない平和な世界。オリンピックを観ていると、そんな時代が来る可能性があると信じたくなりました。
Commented by londonsmile at 2012-08-13 17:21
*鍵コメ2012-08-13 08:12さん*
こんにちは。
教えていただいてありがとうございます!早速直しました。言われてみれば、アンディーは弟っぽいキャラクターですよね(笑)。
ボランティア、お疲れさまでした。楽しかったみたいで何より!
まずはゆっくり休んでくださいね。
Commented by londonsmile at 2012-08-13 17:24
*tenkoさん*
オリンピックには政治を持ち込んではいけないという規則があるそうですね(初めて知りました!)。
だからこそうまくいくというのもあるかもしれないけど、仲が良かったらみんなハッピー、と、みんなが覚えていたらもっと平和になるのにね。
閉会式、楽しかったですね。私は開会式より好きだったなー。
選手達も楽しんでくれたかしら。
これからの世界に期待して、私達もできることをしていきましょうね♪
by londonsmile | 2012-08-12 23:45 | ロンドンオリンピック2012 | Trackback | Comments(4)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので17年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼や写真掲載のご連絡は非公開コメントでお願いします。無断掲載はご遠慮ください。


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