大英博物館で5月から開催されている「マンガ展」に滑り込みで行ってきました。


話題のこの展示、日本人ではないキューレーターさんの漫画好きが高じて実現した、と聞いていたので楽しみでした。

漫画は世界中で流行しているようだけど、他の国の人はどんな風にマンガを見ているのかな、と。


行ってみると、これまでと違う視点で漫画を見ることになって、とても新鮮で楽しかったんです。


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(天下の大英博物館の正面入り口にでかでかと掲げられたマンガ展の案内。
この展示の代表に使われているのは、野田サトルの『ゴールデンカムイ』のヒロイン、アシㇼパだそう。知らなかった!)


展示に入るとまず、巨匠・手塚治虫がインタビューに応える映像がありました。

そこで巨匠は、「数百年前の鳥獣戯画に漫画のすべての特徴、つまり省略、変形、誇張がすでにある」と熱く語っていました。

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(ちなみに展示は特別な指示がないものは撮影オーケーでした。

ピカチュウの原画なんて、もう写真撮る人の行列ができていたほど!)


考えてみると私にとって漫画とは「ただ読むもの、楽しむもの」であって、その歴史について考えたことなんて一度もなかったのです。

日本人はそういう人が多いのではないでしょうか。

しかしやはり博物館での展示となれば、その歴史もバッチリ教えてくれるのです。

イギリスで漫画について学ぶとは思いもよりませんでした!


漫画の起源は、手塚巨匠によれば鳥獣戯画の時代に遡るようですが、江戸時代の浮世絵やユーモラスな題材、歌舞伎の引幕にも影響が見られたそうです。

その後、開国、明治維新を迎えた日本にヨーロッパ風の風刺漫画が紹介されて時事漫画が今に近い形で発達し、さらに戦後のディズニーの影響を受けてますます広まったとのこと。


この説明、日本人のわたしはわりとするっとわかったので、ささっと通り抜けましたが、中には説明書きをじっくり読み込んで、展示ケースの前に根気強く張り付いている人(たいていヨーロッパ系の人)もいましたよ。

熱心な漫画ファンなのかな。


おもしろかったのが、漫画のコマを読み進める順番が紹介されていたこと。

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漫画をどの順番で読むかなんて、考えたことありますか?

私はなかったです!

横書きをする言語を持つ西洋の人にとって、本は左から右に読むものなので、右から左に進むこと自体が読みづらいということもあるかもしれません。

たいていの日本人は子どものうちに自然にコマの読み方を学ぶけれど、初めて見る人はどうやって進むのかわからないのか、と思うと新鮮。

私たち、子供の頃から意外に複雑なことをやっていたのかも!笑


漫画の背景が持つ意味(これもわたしたちはほぼ自然に学びますよね)や漫画を描く道具についてもしっかり説明がありました。


そしてもう後は本当にさまざまな漫画家と作品(原画付き)の紹介オンパレード!(英訳もついていました!)


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こちらは手塚治虫の『リボンの騎士』。

さすがのわたしも、見たのはアニメ版の再放送でしたが、とっても懐かしかった!


懐かしいといえば、こんな方も。

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シェー!
とポーズしているのは、赤塚不二夫の『おそ松くん』に出てくるイヤミ。
これも見たのはアニメだったけれど、懐かしくて涙が出そうでした!


その他、『バカボンド』の井上雄彦、江戸風俗を描いた杉浦日向子、妖怪漫画と言えばこの人の水木しげる、最近話題の「きのう何食べた?」のよしなかふみ(もう英語版が出版されていました)、『ONE PIECE』の尾田栄一郎などなどなど。

知らないものも多かったので、全部書ききれませんが。

これだけたくさん見ていると、わたしは漫画を全然知らないんだなーと呆然としました。


大英博物館や大英図書館を舞台にした星野之宣の『宗方教授異考録』シリーズの『大英博物館の大冒険』には、大英博物館やフィッシュ&チップスも登場して、それだけで読みたくなりました。

住んでいるのに、まだロンドンのことを読みたいと思った自分に苦笑。


私の目が釘付けになったのは、なんといっても『ポーの一族』『11人いる!』の萩尾望都でした。

かなり愛読していたので、彼女にはどうしても「先生」とつけたくなりますが!笑

同じ少女漫画の竹宮恵子の展示もあったのですが、萩尾派だったわたしは、萩尾作品の原画をガラス越しにじーっとじーっと眺めてしまいました。


今ネットで見ていたら、萩尾先生はこの展示の開始前にロンドンにいらして講演もされてたんですね。

行けばよかったなあ!

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ちょっとおもしろかったのが、漫画家さんの紹介に必ず血液型が書かれていたこと。


というのも、イギリスでは血液型の話をすることほとんどなく、自分の血液型を知らない人も結構いるんです。

血液型占いなんて、とんでもない!笑

夫はその話になるたび鼻で笑います。

でもわたしは夫がA型であることを一発で当てたのになー。


話は戻って、血液型を紹介したのも「日本らしさ」を演出するキュレーターさんの狙いだったのかもしれません。

久々に血液型の表示を見て、最初はイギリス式にちょっと不思議に感じ、でもその後やっぱり懐かしく思いました。


終盤はmanga for everyone(すべての人にマンガがある)として、漫画はスポーツ、愛情や欲望、過去の世界、冒険、信仰、SF、恐怖など、漫画が扱うテーマが幅広いことを、それぞれ例を出しながら紹介。

ここでは、名前だけ聞いたことのあった中村光の『聖⭐︎おにいさん』が猛烈に読みたくなりました。

ちなみにこれはキュレーターさんのお気に入りでもあるそう。


最近人気の「マンガで読むシリーズ」の本もしっかり展示されていましたよ。

マンガで読む般若心経とか、マンガで読む奥の細道とか、いろいろあるんですねぇ!

少し前なら日本でも漫画で般若心経を学ぶなんて考えられなかったけれど、すっかり定着しているんですね。

ちなみに、わたしもすごく急いで旧約聖書を読む必要があったときに、このシリーズにお世話になりました。


展示ではさらに大盛況のコミケの様子を映像で紹介したり、漫画の背景をバックにプリクラを撮れる設備をもうけたり(大人気で行列が!)、と、本当にいろいろな角度から漫画を楽しめるようになっていました。


そしてこのマンガ展では、周りからフランス語が聞こえてくる確率がとても高かったように思います。

フランスでは漫画が大人気みたいですよね。

バンド・デシネという独自の漫画もあるようだし、日本文化への興味や人気が高いようですよね。


考えてみると、萩尾望都先生の作品なんて、単なる「マンガ」じゃなくて文学に近いと思うのです。

こみいったストーリー、細やかな感情の表現、美しい画風。

『ダーリンは外国人』の小栗左多里さんが、「大人がマンガを読むなんて!」と外国人に馬鹿にされると、「低俗だから漫画を読むんじゃない、日本の漫画は質が高いから大人も読むんだ!」と(いう意味のことを)言い返すとおっしゃっていましたが、この展示を見ていて、本当にそうだなあと実感しました。


展示には、マンガを実際に読めるコーナーもあったんですよ。


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日本語でも英語でも読めるようになっていて、『サザエさん』から『ちびまる子ちゃん』、『キャプテン翼』、萩尾望都の『ポーの一族』『11人いる!』、一条ゆかりの『有閑倶楽部』!

懐かしくてたまらなくなり、『ポーの一族』を手に取り、その場にあった椅子に座って読みました。

ちょうど日本で『ポーの一族』展があったと友だちのSNS投稿で見ていたので、とても嬉しかった!


そしてはっと気がつくと、あっという間に30分経っていました。

それなのにまだ5巻中2巻しか読み終わっていない!

忘れていたところもずいぶんあったし、最後まですごく読みかったのですが、そろそろ帰らなくてはならず、後ろ髪をぎゅうぎゅうと引かれながら会場を後にしました。


展示の出口にはショップが出ていて、キャラクターグッズ(ニャロメのポーチやウナギイヌのトートバッグも!)やポストカード、漫画そのものが売られていました。

ここでなんと『ポーの一族』のプレミアムエディションというものに遭遇。

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大きなサイズの上下巻に全編が収められていて、登場人物の紹介や年表もついているんです。わー!

今にも買ってしまいそうになったのですが、悲しいかな、ここはイギリス、このポンド激安時代でもお値段がすごいことになっていたので、泣く泣くあきらめました。

今度日本に行ったら買っちゃおうかな。


と言うわけで、わたしにとっては、漫画をこれまでと違う視点で見ることができた上、めちゃめちゃ懐かしい思いにも駆られた展示でした。

いやー、漫画っていいですね。


このマンガ展、始まった5月、6月ごろは大混雑だったようですが、もうそれほど混んではいません。

当日でもチケットを買えるので、ご興味のある方は終わっちゃう前にぜひ。

8月26日までです。


(ちなみにこの展示のキュレーターさんの日本語でのインタビューはこちらから!)


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(大英博物館の入り口入ってすぐのグレートコートは何度行ってもつい写真を撮りたくなる美しさ)


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# by londonsmile | 2019-08-20 19:25 | ロンドン・エンターテインメント | Trackback | Comments(0)
土曜日は朝からサウスバンクに行っていました。

サウスバンクはテムズ川沿いの一角にコンサートホール、映画館、劇場、レストランなどが集まっているエリア。
お天気がいいと気持ちがいいんです。

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なぜかこんなひらひらしたものが飾られていました。
鯉のぼりの小さいバージョンみたいなもの。
夏休みだからかな。

右側の大きな銅像は南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領。
通りかかる人がずいぶん写真を撮っています。

午前中に人と会ったあとは、静かなところでちょっと仕事をしていこうと思い、ロイヤル・アルバート・ホールというコンサートホールの上の階へ。

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コンサートホールのロビーにあたる場所ですが、自由に出入りできるんです。
この日はたまたま空いていましたが、よく学生さんが勉強していたり、お母さんが小さい子どもを遊ばせていたり。
床にぺったり座って一心不乱に本を読んでいる人もいたりします。

気持ちのいい景色でしょ。
この下はテムズ川で、白いとんがった形のものがあるあたりは歩行者専用の橋。
向こう側に見える大きな建物はチャリングクロス駅です。
ここからはトラファルガー広場のネルソン提督の像(ちょうどてっぺんのネルソンの部分)も見えるんですよ。

わたしがこの静かな場所に座って景色を楽しみつつ仕事をしていると、子ども連れの4人家族が近くの席にやってきました。
サンドイッチか何かを食べながら、仲よくスマホを見て笑っていたのですが、そのうちに耳にとってもとってもなじんだ音楽が聞こえてきましたた。

なんだっけ、この前奏は。
ほんの少しだけ考えて、え、でもそんなはずは、と迷いました。
でも、やっぱりあれだ! アニメ「キャンディ・キャンディ」の主題歌だったんです!

日本語の歌を何度も何度も再生して、家族で楽しそうに見ていました。
その姿だけでもほほえましかったのですが、帰ろうとしてわたしの横を仲よく通り過ぎた時に、お父さんが英語じゃない言葉(日本語でもない)で歌を口ずさんでいるのが聴こえて、ますますほっこり。
いいご家族、かわいらしいお父さん。

子どもが両親に英語で話しかけているのが聞こえたんですが、お父さんはどこの国の人だったんだろう?
イギリスにいながら英語を話す人ばかりじゃないというロンドンらしい光景だなと思いました。

午後に地元に帰って買い物をした後、バスに乗ろうと歩いていると、どこからともなく女性の歌声が聴こえてきました。
たまにいるんです、路上で歌っている人。
どんな人かとキョロキョロしてみると、歌っていたのは女性ではなくてまだ声変わりのしていない男の子2人組でした。

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立ち止まって聴き入る人の数がいつもより多くて、1曲終わるたびに大きな拍手。

ご本人たちは、そんな大人のサポートに気づいているのかいないのか、まるで大物ロック歌手のように堂々と曲紹介をしては歌い続けていました。

いいなあ、この感じ。
たのもしい少年たちも、見守る大人も。

物騒な話が多いなか、ほのぼのした光景に口もとがほころんだよい土曜日でした。


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# by londonsmile | 2019-08-18 06:51 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)
先日、スーパーで目新しいジャムを見つけて、早速購入!

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右側の瓶ですが、これ、ピムスというイギリスの夏の飲み物が入ったジャムなんです。

ピムズはジンをベースにしたリキュール。
これにレモネード(日本でいうとサイダーやスプライトのような感じ)で割り、キュウリ、イチゴ、レモン、ミントの葉などを加えるのが代表的な飲み方です。
さわやかな味わいなので特に夏に人気で、夏に開かれるウィンブルドンのテニス大会やアスコットの競馬場なんかでも名物として出されるそうです。

そのピムズ入りのジャムはどんなものかというと、やはりイチゴがベース。
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この右側がピムズのジャムです。
ところどころにイチゴのぷつぷつが写っているのが見えるでしょうか。

原材料を見ると、イチゴ35%、タンジェリン(みかんの一種)15%とあるので、マーマレードの感じも加わって、ますますさわやか。
アルコールの味はほとんどしなくて、さわやかなイチゴジャムという感じです。
まあきっと、ピムスのジャム食べちゃったもんね〜とテンションを上げるためのものだと思うので、味はそんなに関係ないということで。

在英の方、あるいはお近くで見かけた方、ぜひお試しを。

それから左側に写っているのは、プラムのジャム、梅ジャムです。

これは以前にも話したご近所さんのクリス手作り。
実はこれ、2瓶めなんですが、2度目はわたしたちがヨークシャーでお土産に買ってきたラベンダーを入れて作ってくれました。

さらにさらに、実はこのプラムというのも、わたしたちが住んでいるフラット(集合住宅)の敷地内にある木からとれたものなんです。
これまで実がなるなんて全然知らなかったのですが、今年はとても豊作だったそうで、手作り大好きなクリスはこまめに木下をチェックして、かなりの量をゲットしたようです。

話を聞いてから注意して見ていると、小さい子を連れたお母さんや年配のマダムなんかが、その木をのぞこんだり、木の下にしゃがみこんだりしていたのでした。
ほらね、やっぱりみんな、近場で果物がとれるのが好きなんですよ。

そのフラットの敷地でとれたプラムに、わたしたちのお土産のラベンダーを入れてくれたので、わが家にとってはちょっと特別なジャム。
食べ物にラベンダーを入れるって実はわたしも最初は違和感があったのですが、ビスケット、ケーキ、アイスクリームなどに入れているのを最近よく見かけます。
さすが西洋! 文化の違いを実感します。

食べてみると、ラベンダー自体はそんなに味がするものではないし、香りさえ嫌いでなければ、そんなにいやなものじゃないと思います。
このジャムも、どちらかというと駄菓子屋さんの梅ジャムのような味わいと梅干しのような香りの日本を思い出す味でした。

ちなみにかなり以前になりますが、お友だちがラベンダーのお菓子を作ってくれた時の記事があったので、よかったらどうぞ。




最後にもうひとつ、わが家の朝食を豊かにしてくれているギリシャのお土産のはちみつをご紹介。

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瓶に貼ってあるテープ、本当は単にフタを固定するためのテープだったんですが、これがないとなんの飾りもない瓶なので、ちょっとご登場いただきました。
これは夫が仕事関係の方に夏休みのお土産でいただいてきたもの。

1キロ以上ある重いものを、「わたしが大好きな味なの、あなたにも食べてみてもらいたいと思って」と、わざわざ飛行機に乗せて運んでくれたのでした。なんてありがたい!
夫は仕事先でもずいぶん毒舌をはいているようなのに、冗談をわかってくれるいい人たちに囲まれて本当に幸せなことです。

そんなこんなで、朝からトーストには何を塗ろうかなーと楽しく迷っている最近のわが家の食卓のご紹介でした。

イギリスは今週、朝晩そろそろ暖房つけましょうかという陽気でした。
暑い日本にこのさわやかな空気が届きますように。
そして寒いイギリスにも日本の暖かさを分けてもらえますように!!

みなさま、どうぞよい週末を♪


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# by londonsmile | 2019-08-17 03:18 | イギリスの味 | Trackback | Comments(0)
イギリスで生活するようになって驚いたことのひとつが、自宅の庭や近所になった果物を当たり前のように食べるということでした。
それもロンドンのような大都市でも。

日本にもそういう地域はあるのでしょうが、悲しいかな、都会っ子のわたくし、しかもわさわさとせわしない高度成長期に育ったせいか、これまでの人生にそういう習慣はまったくありませんでした。

かなり小さい時に住んでいた家の庭にあったのは大きな柿の木ぐらいで、それも渋柿だったので、おばあちゃんが干してくれるまで食べられなかったし、その後引っ越した郊外の家は新興住宅地で、周りには果物の木がある家なんて、地元の農家をのぞいてはなかったのです。

そんなひょろひょろ育ちのわたしには、イギリスでは家で穫れたりんごでデザートを作ったり、プラムの実を木からとって食べたりす暮らしは、とてもまぶしく、同時い地に足がついた人間らしい生活に思えたのです。

というわけで、ご近所のクリスに「ブラックベリー摘みに行かない?」と誘ってもらった時には、ふたつ返事でオーケーしました。
わが家の周りの緑地では、野生のブラックベリーがかなりなっていて、摘んでいる人を見るたびに、いいなあと羨ましく見ていたのです。
でも一人ではどうしていいのかよくわからかったので、摘んでみたことがなかったんです。

ビニールハウスでいちごを摘んだり、学校の行事でさつまいもを掘ったりしたことはありますが、野生のブラックベリー摘みは生まれて初めての経験。
都会っ子、張り切って出かけてきました!

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ブラックベリーは、まず黄緑色の実ができて、それが赤く色づき、さらにそれが黒くなると熟れた証拠。
だから摘むのは黒い実だけです。

摘み始める前に大雨が降り始めたので、一度クリスのフラットに避難。
軽く白ワインなんか飲みながらおしゃべりしていたら、太くて立派な虹が出てきましたよ。
きっとたくさんベリーが摘めるに違いない!

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さて、気を取り直して、すぐ近くの緑地へ。

雨上がりのブラックベリーは、実も葉っぱも光って見えました。

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これはほんの一部。
クリスのフラットはわが家とは反対方向にあるので、この辺りに足を踏み入れるのは初めてでしたが、まるでブラックベリー畑のように葉も茂り、実もたっぷりなっていました。

クリスと話していて、去年は確かあまりの暑さと水不足で、ブラックベリーはあまり熟れなかったことを思い出しました。
今年はブラックベリーも、「待ってました!」という気持ちなのかもしれません。

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これ、全部ブラックベリーです。
これでもまだまだまだ一部ですが。

子どもの頃カナダでよくベリーを摘んでいたというクリスは慣れたもので、トゲのあるブラックベリーの茂みは、足で踏みつけて進むのがいいと教えてくれました。
手前の低い方はお散歩するワンちゃんのトイレになった可能性があるので、少し奥の高めの実を摘むのがおすすめ。

ボウルかザルのようなものを持って、その中に枝ごと入れてから実をとると、手にトゲが刺さりにくいんだそうです。

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そんなトゲなんて刺さらないよ、実だけに触ればいいんじゃないの、と最初は思ったのですが、意外にこれが難しい。
クリスのアドバイスどおり、実のついた枝のまとまりをある程度固定した方がずっと楽にとれました。
実は、最初のうち、アドバイスを適当に聞き流していたわたしは、まんまと指にトゲを刺しちゃったのです。
小さいのに結構痛い!
人の忠告には耳を傾けるべしという教訓を学びました。

それでも指にトゲを刺したのなんて本当に久しぶり。
ある意味、それもなんだか楽しかったのでした。のんき。笑

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だんだん溜まってきましたよ。
それでも超初心者のわたしに比べると、クリスは摘むスピードは驚くほど早くて、自分が摘んだ分もどんどんわたしのボウルに入れてくれました。
あ、ありがとう。

熟れて食べられる実は、触るとぽろっととれるし、どこかぴかぴかと光っているので、わかるんです。
逆に、まだ熟れてない実は触ってもびくともしないし、無理にもぎ取ろうとすると変につぶれたりして、手が真っ赤に!
ブラックベリーは実が黒いのに、つぶれると赤くなるんです。

それで、この汁が落ちにくい!
だから万が一に備えて、色の濃い服で出かけることをお勧めします。
それからトゲ対策で、できれば長袖がベター。
下はジーンズやコーデュロイの厚めで長いパンツが必須です。

ブラックベリーの茂みはわたしの想像以上に広がっていたので、どんどん奥に入って行ってしまって、どこでやめていいのかわからず、本当にキリがないのでした。
そして、ふとヨーロッパの童話の登場人物にでもなった気分になったのでした。
ベリーを摘んでいて夢中になっちゃって、気がついたら暗くなっていて道に迷って家に帰れなくなる、なんて、ありそうでしょ。

なんていう話をしながらクリスと笑いあい、それでもどのタイミングでやめていいのかわからなくて、やっぱりもっとどんどん緑地の奥に入っていきました。
だって黒く美しく光る実がわたしたちを呼んでいるから。

残念ながら、というか、当然ながら、わたしたちは道に迷いませんでしたが、さすがに思い切ってやめた時にはボウルいっぱいのブラックベリーが。
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今思えば、重さを測っておけばよかったんですが、結局クリスは自分の分をたっぷりわたしに分けてくれたので、とても食べきれないほどの量になりました。

翌日は友だちに会うことになっていたのでおすそ分けをして、食べる分は冷蔵庫へ、残った分は冷凍庫へ。
ブラックベリーは冷凍しても他とくっつかないから解凍しやすいよ、とクリスが教えてくれたのです。

それから大切なのは、なにせ野生のベリーなので、食べる前によく洗うこと。
水につけると、意外とベリーのヘタとか、小さな虫が浮き上がってきたりします。
虫は、摘んでいる間にボウルからうまく逃げてくれればいいのですが、やはりどうしても少し残っちゃうようです。

虫の登場で、都会っ子のわたしはあわわわとなりますが、そこは夫にバトンタッチ。
うまく逃してもらって、それから水につけてよく洗います。
ただし、ブラックベリーの実はつぶれやすいので、そおっと。
最初の水にはレモンを絞り入れると殺菌効果があるそうです。

わたしはレモン水で1回、そのあと2回、水をかえて洗い、ちょっと神経質ですが、乾かす前に1粒ずつチェックしました。
さすが都会っ子でしょ。

クリスは1、2回洗って、あとはざるに入れてひと晩冷蔵庫で乾かすだけだそう。
柔らかい実は傷みやすいので、冷蔵庫に入れた方がいいようです。

はあ、楽しい経験でした。
時間にするとほんの30分ほどでしたが、目がすっかりベリー摘みに慣れてしまったようで、その後、道を歩いていて少しでもブラックベリーを見つけると、おっ! と目が行っちゃうんです。

この数日後、クリスはまた摘みに行ったそうで、偶然帰りがけに会って見せてもらった実は、この時より確実に大きかったです。
この前よりもさらに簡単にぽろっととれたそう。
わー、なんだかまた行きたくなりました。

昨日はちょうど雨も降っていい感じに育っただろうし、他の人にとられちゃう前に、もう一度ぐらい行ってみようかなと思っています。


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# by londonsmile | 2019-08-15 23:25 | イギリスの人・暮らし | Trackback | Comments(0)
先週、終了間近であることに急に気づいて、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院)のサマー・エキシビションに行ってきました。

ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(以下、RAと省略)は、画家などのアーティストが集まって作った国立美術学校。
1768年に創設され、昨年には創立250周年を迎えた長い歴史のある由緒ある団体で、ロンドンのど真ん中、ピカデリー地区の美しいバーリントン・ハウスに拠点があります。

そこで行われるサマー・エキシビションは、世界中から応募された芸術作品から選考されたものを展示する毎夏の行事。
ポイントは有名無名を問わず誰でも応募できることで、これに入選して作品が展示されるというのは本当に名誉なことと聞いています。

毎年、話には聞くのにわたしはこの展示に行ったことがありませんでした。
もしかしたら覚えていてくださる方もいらっしゃるかもしれませんが、去年のクリスマスプレゼントでここの会員権をいただいて、わたしも1年間だけここのメンバー。
会員は特別展にも予約なしで無料で入ることができるので、せっかくの機会にぜひ行ってみなくては! と思ったのです。

ちょうど気持ちよく晴れた日でしたよ!

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(RAの外観。すでに大きな彫刻の展示が始まっていました)

先ほど会員は予約なく入れる、と言いましたが、一般には人気のある特別展のチケットを買う時には、日時を指定して予約するんです。
映画のチケットを予約するような感じかな。
そうすることで人数を制限して、大混雑を避けているようです。
最近は日本もそういうシステムになっているでしょうか。
日本の展覧会はとにかく混んでいて、作品をあまり近くで見られないという印象があるんだけれども。

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さすが王立芸術院、入っている建物も驚くほどゴージャスです。
日ごろから美しいものを見て、さらに目を養い、腕を磨くんでしょうね。
昨年の250周年に合わせて大掛かりな改装がほどこされ、伝統的な美しさにところどころモダンなテイストも加わりました。

さて、肝心のサマーエキシビションですが、ひとことで言うと、大混雑でした!笑

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日本の人の多さに比べると、まだまだ余裕がありそうに見えますが、イギリスの基準で言うと、これはほぼ「身動きできないレベル」。笑
それだけ人気の展示でもあるという証拠でもあるのでしょう。

今年は正体を明かさないことで有名なストリートアーティストのバンクシーの新作が展示されていて、超話題だったのですが、入っていきなりありましたよ!
その前は特に人だかりができていて、とても作品の写真を撮れる雰囲気ではなかったのですが、この上の写真の真ん中あたりにあるグレーのシャッターのようなもの、あれが作品の一部です。

EUから離脱する英国を風刺した作品だそうですが、ご興味ある方はバンクシーさんご本人のインスタグラムからどうぞ。
ネズミの部分のアップと2枚あります。

サマーエキシビション、全体の展示は、たしか10部屋ほどの小さめの展示室に、ところ狭しとぎっしり入選作品が展示されていました。
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花の油絵のような古典的なテーマや手法のものもありましたが、とても少なくて、ほとんどがモダンなもの。
手描きの絵画の他に、写真やプリントもずいぶんありました。
あと、抽象的な彫刻とか。

写真撮影はダメ、と明示してあるもも以外は写真を撮ってもいいというのが、また太っ腹。
しかもほとんどの作品は購入もできるそうです。

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たぶん、こういうシールがついているのが売れているもののよう。
プリントや写真なんかはオリジナルが1つではないので、いくつもシールがついている人気作品もありました。

展示にはただ番号があるだけなのですが、入り口でカタログを購入すると、アーティスト名など詳しい情報が書いてあるようで、カタログ片手に、番号と照らし合わせながら熱心に見ている人もずいぶんいました。
わたしは、今回は展示自体の見学気分だったので、全体の雰囲気を見て回ることに専念。

それから、わたしは実はあまり現代アートというのが得意じゃないのです。
頭がカタいなーと我ながら思うけれど、アートはわりと古典的なものが好き。
だから、実は展示されている作品そのものより、こういうものに実は目が行きがちでした。

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ドーム型の美しい窓。
RAの建物は本当に古典的な豪華さ満載で、みとれちゃいます。

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この禁煙の表示は、現代に彫ったものかしら。
大理石のようなこんな美しい柱に彫り込んじゃうなんて、さすがに美意識が高い!

話を戻すと、そうなんです、わたしは現代アートに疎いのです。
そしてこれまでは、アートは好きか嫌いかしかなくて、嫌いなものは仕方ないんだ、と言い訳していました。
が、この日のようにテーマも手法もまちまちの作品をいっぺんに見ていると、どうしてこれを作ろうと思ったのか、単純に疑問が湧いてきました。
そして何作品かについてぼんやり自分なりの答えを考えているうちに、そうか、こうやって考えることで理解が深まるという見方もあるんだな、と思ったんです。

つまり、わたしにはこの作品を好きとは言えないけれど、どうしてこれをこう作ろうと思ったかは理解できるかもしれない、ということ。
嫌いだから見もしないというのではなくて、理解しようとする態度自体が大切なのかもしれないなあ、なんて思ったのでした。
その上で、好きになれないというのはまた別の話で。

アートに詳しいわけではないわたしとしては、こんな風にぼんやり考えたり、それぞれのアーティストの思いがうわーっとあふれたこの場のエネルギーを感じられたりしただけでもいい経験になりました。

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会場内にはジン・カクテルのバーもありました。
アート作品のこんなに近くでお酒を売っているなんて、これまたおおらかな!笑
こういう場でがぶ飲みする人もいないんでしょうね。
ジンは今、本当に大流行です。

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外に出ると、彫刻アートのすぐ脇で、サンドイッチを食べたりお茶を飲んだりしている人たちがたくさんいました。
こんな風に暮らしとアートの距離が近いということが、日本人のわたしが持っている「芸術作品」のイメージを変えてくれている気がします。

なんだかいろいろ考えて、充実した午後でした。
これからは、わからなくても好きじゃなくても、もっとアートをこの目で見てみようという気持ちになったワタクシです。

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最後の写真は、RAの入り口にある大好きなポスト。
まるで部屋の内装のような木製で、しかも今も使われているというのがわたしもツボにはまりまくっています。
こういうポストは、まだここでしか見たことがありません。


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# by londonsmile | 2019-08-14 22:06 | ロンドン・エンターテインメント | Trackback | Comments(0)
ロンドンの交通機関にも、もちろん、優先席はずっとありました。
でも、これまでは特にはっきりしていなかったと思うんです。
わたしが知る限りでは、つい最近までは。

地下鉄なら出入り口のすぐ脇の席、バスもやはり出入り口に近い座りやすい席に、優先席(priory seat)と書かれた表示が掲げられていました。
お年寄りや妊婦さんのイラストと一緒に。

それが先日、地下鉄に乗った時、こんなにわかりやすくした示された優先席を発見。
わたしは初めて見ました!
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優先席のところだけ色がグレーになっていて、「この席をもっと必要とする人がいるかもしれませんよ」と書いてあります。
グレーというより、シルバーというべきか。
やはり優先席というとシルバーはイメージなんでしょうか。
お年寄りとは限りませんけどね。

いずれにしても、こんなに色まではっきり分けてある優先席を見たのは初めてでした。
わたしは日本では東京近辺にしか住んだことがないのでロンドンと東京を比べてみると、お年寄りや妊婦さん、その他座った方が良さそうと思われる人に席を譲る確率は、圧倒的にロンドンの方が高いと感じます。

席が必要そうな人が乗ってくると、若い人はほぼ条件反射のように立ち上がるし、男性もそう。
あるいは座る必要がありそうな人の顔を見てにっこりしてから立ち上がる。
特にバスだと、そういう人たちが乗ってきた時点で、つまりそういう人たちが目の前に立たなくても、さっと立ち上がって階段を上がった席に移動するという光景をよく目にします。

そりゃあいますよ、イギリスにも気づかないフリする人は!
でも、気持ちよく席を譲る様子を見ていると、やはり「紳士的」という言葉を思い浮かべてしまうんです。

それと同時に、こちらの人は、空いているバスや電車では気軽に優先席に座っているということもあります。
これもちょっと日本とは違うように感じる点。

日本の交通機関では、自分が年配だったり、けがや妊娠していたりしなければ、優先席に座ることをちょっとためらいませんか?
少なくともわたしは、優先席に座ると周りの人に見られているような気がするんですけれど。
気のせいかなあ。

日本では、優先席は席を必要とする人だけのもの、と考えられている気がするんです。
だけど、普通の席は死守して、あまり譲らない。
必要な人は優先席にだけ座ればいいと思っているかのように。

その点、イギリスでは空いていたら勝手にどこでも座るけれど、必要な人が乗ってきたらさっと立ち上がって譲る。
イギリスの方がなんでも絶対にいい、と言うつもりはありませんが、やっぱりその方が自然な対応だと思えます。
健康な人だって若い人だって、席が空いているなら座っていいと思うんですよね。

席を譲る時の会話も、こちらは人間的な気がします。
「どうぞ」「ありがとう」に終わらず、和やかな会話に発展することもあったりして。
ただし、これは知らない人ともかなり気軽に話す文化があるからなのであって、他人様には粗相なく丁寧に接すべしという考えの日本と単純に比べることはできないかもしれません。

ともあれ、そんな席をよく譲り合うはずのロンドンで、色のはっきり違う優先席が必要になったのはどんな理由があるんだろう、と思うのです。
外国人が増えて、古くからある文化や社会のルールがわかりにくくなってきているのかな、というのが最初に思い浮かぶ理由。
ロンドンには、ヨーロッパだけじゃなく、アジア、アフリカ、中東と、本当に世界中から人が集まっているので。
これはもちろん今に始まったことではありませんが、地下鉄の優先席を色分けしてわかりやすくしないといけないほど、ロンドンに変化が起きているんでしょうか。
多様化が急速に進んでいるのかなあ。トラブルが増えたのかなあ。
犯罪率で言うと、このところちょっと高くなってきているので、ちょっと気になります。

初めてイギリスを訪れた時に礼儀正しい古きよきイギリスに触れ、一気にこの国のファンになったわたしなので、そうだとしたら、ちょっと寂しいと感じてしまいます。
助けを必要とする人にさりげなく優しい手を差し伸べててくれるかっこいいイギリスのままであってほしいなあと思った夏の日の午後でした。


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# by londonsmile | 2019-08-12 03:07 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)
以前にローラ・アシュレイのことをチラッと書いた時に、「日本では撤退しちゃったんですよ」と教えてくださった方がいらっしゃいました。

その後、ローラ・アシュレイのことを教えてください、というリクエストもいただいたのですが、イギリスでは、特にこれまでと変わりない状態なので、特にブログの記事にできないままでいたのです。

が!
見つけましたよ、この記事!


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(今回は写真がないので、去年の夏に行ったライの町の写真を。古い建物が残るかわいらしい田舎町です)

ローラ・アシュレイは、1950年代に同名のイギリス人女性が立ち上げたブランド。
はじめは家の中のオリジナルのテキスタイルを扱っていたものの、人気が出るとともにキッチン用品、家具、ファッションにも進出し、クラシックな花柄を中心としたロマンチックなアイテムが世界中で大人気でした。
最近でいうと、ちょうどキャス・キッドソンみたいな感じですかね。

わたしが初めてイギリスに旅行した80年代には、ロンドンでも買い物客で賑わうリージェント・ストリートの立派な建物に堂々としたお店があって、若かったわたしもロマンチックな気分で店内をじっくり見て回ったことをよく覚えています。
その時に買った花柄がボトルにプリントされた香水、イギリスの思い出として、いつまでも大切に持っていたっけなあ。

今回ちょっと調べてみてわかったのですが、ローラさん自身は1985年に亡くなっているんですね。
ビジネスは夫のバーナードさんと一緒に展開していたそうで、ご本人が亡くなった後もビジネスは続いています。

その後、時代が移り変わり、花柄ファッションはあまり流行らなくなってしまい、規模が縮小、リージェント・ストリートのお店も今ではなくなってしまいました。

今でもイギリスの各地にお店があり、ソファーやダイニングテーブル、壁紙、カーテンなど家庭で使われるさまざまなものが売られていて、根強い人気があると感じています。
コースターとか、キャンドルホルダーとか、ちょっとした雑貨も多く扱っていて、お店を見て回るのが楽しいし、ローラ・アシュレイなら品質にも間違いがない、という印象を周りの人も持っていると感じています。
ロマンチックな雰囲気を残すファッションは、妙に大きいサイズがたくさん用意してあるところをみると、やはりあまり21世紀の若い人向けではないようですが、日本で人気があるのはわかる気がします。
花柄とかロマンチックとか、日本人の女性はあまり流行にかかわらず、好きですよね。

よくセールをしているのが、ビジネス的にはちょっと気になりますが、頻繁にセールをするお店はかなり多いので、この国では普通のスタイルなのかもしれません。

あ、そういえばわが家のソファーもローラ・アシュレイです。
今の家に引っ越した時に買いました。
できるだけシンプルで、でも美しいフォームを感じられるものを、と思って選んだつもり。

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そんなローラ・アシュレイ、日本に再進出とのこと。
がんばってほしいです。
さっきも言いましたが、日本では受けると思うんですよね。
日本人は雑貨も好きだし。

上記の記事でも紹介されていますが、ローラ・アシュレイ日本版の新しいサイトはこちらです。

ローラさん亡き後も、ウェールズには彼女のテイストをたっぷり取り入れたホテルがあり、英国8カ所でアフタヌーンティーもできるそう。
どこもロンドンじゃないっていうのが、独自の世界観があっていいなあと思います。
ローラ・アシュレイの魅力は、カントリー暮らしにあり!

これを書いていて、わたしもまたむくむくとローラ・アシュレイに興味がわいてきました。
田舎のアフタヌーンティー、行ってみたいなあ。


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# by londonsmile | 2019-08-08 18:49 | 私の中の日本人 | Trackback | Comments(0)
ロンドン近郊を広い範囲で走る自転車レースを目撃したあとは、また緑地の散歩に戻りました。

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この「緑地」という言葉、いつもどう言ったらいいのか迷う言葉です。
英語ではheath(ヒース)とかcommon(コモン)というのです。

commonは、街なかにあれば公園のようなスペースを指します。
地下鉄の駅名にもなっているClapham Commonは、まさに住宅街にある公園のような雰囲気。

2016年に夏目漱石の記念館に行った時の記事を見つけたので、ご興味ある方は写真をご覧くださいね。

この時はわたしは「広い緑地」と説明してますね。
漱石がふさぐ気持ちを晴らすために自転車に乗ったりした公園です。

でも、最初の写真からもわかるように、わが家の近くのcommonは公園というよりは森に近い。
ただ、木の少ないもっと開けた場所もあるので「森」と断言しにくいのです。
すぐ横にバス通りがあったりして「森」というほど人里離れていないし。

そしてheathの方は、「荒れ地」というイメージ。
でも、やはり住宅地に近いと、公園のようにも使われています。

わが家の近くの緑地は、heathとcommonが連結していて、ちょっとややこしいのですが、どちらも見た目に大きな違いはなく、名前だけの違いという印象。
森のようなところあり、荒れ地のようなところあり、公園のようなところあり、なので、すべてまとめて「緑地」と言っています。
思い切ってカタカナで言っちゃうのもありかなあと思いつつ。

これに普通の公園(park、パーク)も加わるので、イギリスの緑地を表す言葉選びは意外に複雑です。
最終的には、その場がどんな雰囲気なのかで決めればいいのかなあと今のところは思っています。

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こんな秘密基地を見つけたりするので、緑地は楽しい。
こういうのが意外とよくあって、21世紀の子どもも外で遊ぶのか、と、ちょっと安心します。
作ったのは大人かもしれませんけれど!

前回もお話ししたように、この日、夫には散歩の目的がありました。
今年はスローの実をジンに漬けて、「スロージン」を作ってみたいそうで、どのあたりにスローがあるのか、今のうちに確認しておきたかったんですって。

スロー(sloe)の実というのはイギリスにきてから知った果物で、見た目はブルーベリーのよう。
日本語でなんというのかと調べたら、スモモの仲間みたいですね。
そのまま食べるというよりも、蒸留酒に漬けて香りや風味を楽しむことが多いようです。
梅酒用の梅のような存在でしょうか。
お店で売っていることはほとんどなくて、だいたい近くにある木から自分で採ってくる人が多いようです。

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きょろきょろしながら歩く夫。
とはいえ、こんなオープンなところにはスローの木はないのですが。
そして、ほらね、こういうところもあるので、「森」とは言い切れないんです。

ちなみに上の写真で両側にうっすらピンクに咲いているのはヘザーの花。
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地面に近い低いところで咲く花で、ドライフラワーのように乾いて見えますが、意外に可憐なお花です。
これもイギリスで初めて知った花でした。
ちなみに日本では「ヒース」とも呼ぶそうですね。
先ほど出た英語の言葉と同じで、まさに「荒れ地」のことです。

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もひとつおまけに、やはりイギリスで知った花。
最初はアザミの一種なのかなと思っていましたが、調べてみると、エリンギウム(和名ヒゴタイサイコ)の一種なのかなあと思ったり。
ご存じの方、ぜひ教えてください!
かなり大きくて存在感があるので、わたしの中では「宇宙の植物」のイメージです。


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シダもふさふさと美しい♪

結局、この日はスローは見つかりませんでした。
確認できた実は、他のものばかり。
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これでじゅうぶん熟れているように見えますが、ここから黒くなっていくブラックベリー。
赤いうちもきれいですよね。
ブラックベリーも、家の近くで収穫できるすてきなくだものです。
もう少しすると、たくさんの人が袋を持って楽しそうに摘んでいる姿が見られます。
というか、今年はわたしも摘もう!

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これはマロニエの実。
この鮮やかな黄緑色の殻の中に栗の実のようなものが入っていますが、残念ながら食べられず。
家の前のマロニエの実は、まだまだ小さいのに、この日見た実はかなり大きくなっていました。

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そして最後は今年初めて見たどんぐり!
これはかなり大きめで、夫は大喜びでした。
小学生か!笑

ちなみに一緒に置いてあるのが、去年拾ったマロニエの実。
これを置いておくとクモが来ない、という迷信のようなものがありますが、わが家の場合は、なんとなく捨てられなくて置いてあるだけ。

この子たちは1年経って乾いてきちゃったけど、もう直ぐ新しいピカピカの実が手に入ると思うと、なんだかわくわくします。
あ、やっぱりわたしも小学生みたいでしたね。汗


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# by londonsmile | 2019-08-06 18:27 | イギリスの人・暮らし | Trackback | Comments(0)
日曜日、久しぶりに近くの街に買い物にでも行こうと思っていたわが家。

電車やバスはちゃんと動いているかしらと事前に確認してみたところ、この日はプルデンシャル・ロンドン・ライドという自転車レースが開かれていて、わが家の周りの大きな道路は車両通行止めになることを思い出しました。
思い出したというのは、もう何ヶ月も前から道路に案内が貼ってあったから。
すっかり忘れていましたが、そうか、今日だったのか、と、ちょっとがっかり。
主要道路が通行止めということは街に行くバスも通らないし、なんとか回り道をしたとしても、きっと道路は大混雑になっちゃうからです。

混雑という言葉がおそらく世の中でいちばん嫌いと思われる夫は、あっさりあきらめて散歩に行こうと言い出したので、わたしも同意。
他のどこに行くにも大変そうだし。

というわけで、近くの緑地に散歩に出たのですが、そこで結局、その自転車レースに遭遇することになったのでした。

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歩いていると、緑地沿いのバス通りから、ちょっとした歓声と自転車が走り抜けるシャーっという音が聞こえてきました。
おおー、もう始まっていたのね。

このロンドン・ライドというイベント、今回は3日にわたって開かれたようですが、最終日の日曜は、ロンドンの中心部と郊外を広範囲に走るレースがあったようでした。
ちなみにルートになったロンドン中心部と南西部の郊外では、本当に広い範囲で通行止になっていました。
もしやロンドンマラソンの時よりも範囲が広かったんじゃないでしょうか。マラソンより自転車の方が速く走れるし。
年に一度のこととはいえ、きっとあちこち大変だったでしょう、お疲れさまです。

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最初はまばらだった自転車の数がどんどん増えていったので、つい我慢しきれず、沿道に出てみました。

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おお、なんかすごい迫力。
ロンドンオリンピックの頃から自転車は大ブームで、自転車で職場に通う人も多いんです。
みなさん、日ごろ鍛えた体力をいかんなく発揮している様子。

この辺りは応援の人が少なくてちょっと気の毒でしたが、場所によっては、係員のお兄さんが熱心に「それいけー! がんばれー!」と大声援を送っていたり、沿道の子どもが嬉しそうに声をかけていたり、沿道に大きなカメラを構えた人がいたり。
声援に答えて手を振る選手あり、見向きもせずに突っ走る選手あり。
なんていう観察もおもしろかったです。
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静かなのに、どこか迫力のあるシャーっという音、みなさんにも聞かせてあげたい!

先ほど、自転車の数が増えていたように感じたのはたまたまだったようで、わーっとたくさん走ってきたかと思うと、急にまばらになったりするのでした。

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シャーっとかっこよく通り過ぎる集団があったかと思うと、ママチャリみたいな自転車でのんびり漕いでいる人もいました。

このイベント、自転車でなら誰でも、どんな自転車ででも参加できるそうで、シャーっと走り抜ける人たちとのんびり派が入り混じっているのです。

よく見ていると、友だちやカップル、親子で参加している人、大人数のグループで走っている人、一人でもくもくと走る人、あるいは一人で楽しそうにのんびり走る人など、いろいろな人がいて本当におもしろい!
中には大きく音楽をかけながら走っている強者(もちろんママチャリ系)もいて、結局、自分が楽しいのがいちばんなんだよ、と教えてくれるこの国らしいイベントだったのでした。

自転車を見送っても見送っても、どんどん次にやってくるので、この辺でレースにはお別れしてわたしたちは散歩を続けました。
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森の中を走っている人もいた!笑
そういえば、この日はうす曇りだったので、自転車の人もランナーの人も走りやすかったことでしょう。
こういうとき、夏でも気温が上がらない土地は便利です。

実はこの日のお散歩で、夫にはちょっとした目的がありました。
それがどうなったかは、また次回!


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# by londonsmile | 2019-08-05 19:13 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)
金曜の夜はボリショイバレエ団の『白鳥の湖』へ。

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立て続けにはロイヤルオペラハウスにくるとは、テンションが上がります。笑

天井の高いこのホールは、何度来ても、美しさにみとれてしまって写真を撮ってしまいます。
大きなバーがあって、階上にはレストランがあって、上演前や幕間の時間に食事やお酒を楽しむ人たちをながめるのが、オペラハウスに来る醍醐味のひとつ。

この日はオペラではなくてバレエだったせいなのか、ドレスアップした人が多かった印象でした。
オペラの時にはちょっとエキセントリックなインテリ風な人(男女とも)を見かけるのですが、そういう人はほとんどいなかったし、タキシード率、ロングドレス率も高かった!

元バレエダンサーと思われるマダムや、今きっとバレエに夢中なんだろうなという若い女性も多くて、舞台の外も華やかでした。
そういえば男性ダンサーと思われる方はあまり見かけなかったなあ。
男性はわかりにくいのでしょうか。
女性だと、髪をアップにして、長めのスカートをはいて、もちろん姿勢がめちゃくちゃよくて、すごくわかりやすいのですが!

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実はこの日は、ご一緒するはずだったお友だちが突然の体調不良に。
急きょ、彼女が勤める会社の若い日本人の同僚さんがピンチヒッターで来てくださって、ご一緒しました。

ロンドンに去年来たばかりで、オペラハウスは初めてということだったので、上演前と幕間にオペラハウスをあちこちご案内してみました。
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夏場はバルコニーに出るのが気持ちがいいですね。
幕間でもまだ明るいし。
このすぐ下がコベントガーデンになっています。

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先ほどのバーを上から見たところ。
ここも、つい毎回写真を撮っちゃうポイントです。
こういうゆったりした優雅な空間、なかなかお目にかかれるものじゃありませんもの。

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客席に向かう途中には、これまでに上演したバレエやオペラのポスターが飾ってあります。

本当はいつもオペラハウスでは人について行くばかりなので、内心ドキドキだったのですが、なんとかうまくできた、かな。
新しいお友だちに紹介するフリをしながら、わたしもたっぷり楽しませてもらっちゃいました。

さて、では席につきましょう。

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ダンス全般が好きな友だちが選んでくれた席は、正面の席。
少し上の階ですが、これがまたバレエには合っていた気がします。
チュチュが広がっている感じが上から見ると、いっそう美しくて。

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そして上の階の席に来た時には、天井を観察することもお忘れなく。
色合いもゴールドの装飾も、とても美しいんです。
これは舞台に近い下の方の席では味わえないオマケです。

さて、白鳥の湖。
すべてが夢のように美しくて、ただただぼーっとみとれてしまいました。

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優雅なダンスと超人的な身体能力、計算された振り付けにゴージャスな衣装、ドラマチックな演出。
あまりの美しさに、ため息を何度もつきながらの鑑賞でした。
白鳥が踊るときのブルーグレーの照明が幻想的で、たまに墨絵のようにも見えて、それがまた美して。

なんという眼福!
今も余韻がたっぷり残っていて、2日経ってもまだふわふわしています。

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やっぱりその場で観て感じるものはいいですね。
この前のお芝居はあんまりうまくいなかったけれど、回を重ねて、いろいろな芸能を楽しめるようになりたいと思っています。

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Thoroughly enjoyed Bolshoi Ballet's Swan Lake last night.
How beautiful...
I was actually speechless to see such beauty and just was there feeling dreamy like a little girl😉



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# by londonsmile | 2019-08-04 19:05 | ロンドン・エンターテインメント | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


by londonsmile