ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ、更新しました。

今回はロンドンの建物探訪ウィーク、オープンハウスのお話です。



こちらのブログでも何度か書いたことのあるオープンハウス。
最近は少しごぶさたしていたのですが、今年はやっと行ってきました。

コロナの影響なのか、少し人が少なめだったかもしれません。
でもおかげでゆったり見られてよかった!

本文にも少し書きましたが、古い建物を見ると歴史を学ぶことになって、そこから世界も広がって楽しいのです。
それに、その建物で過ごした人たちの暮らしを妄想するのも好きです、わたしは。笑

「年に一度のロンドン建物探訪、オープンハウス」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_23463319.jpeg

1つの記事に3つの建物をぎゅっと詰め込んだので、写真も少なめになりました。
なので、涙をのんで掲載しなかった写真をこちらに載せておきますね。

上の写真はTwo Temple Placeのライブラリー。
どうです、この書棚の美しいこと!
窓の外の緑が写り込んでいるのも、またいいですね。


「年に一度のロンドン建物探訪、オープンハウス」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_23491087.jpeg

こちらはオペラハウスのクロエ・スタジオ。
客席の上の方にひっそりあるのを今回初めて知りました。
この日は、過去のオペラハウスでのバレエやオペラの動画を上映していました。

15メートル四方のステージはメインステージと同じ大きさだそう。
リハーサルの他に、ここを使ったイベントもあるそうなので、今度探して行ってみたいと思います。

テンプル教会からはこの写真。

「年に一度のロンドン建物探訪、オープンハウス」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_23531502.jpeg

ステンドグラスがなかなかきれいだったのです。
太陽の光が強かったおかげもあるのかもしれませんが、本当に神々しい美しさでした。
美しいものって気持ちがよくなりますね。

久しぶりに行ってみて、オープンハウスってやっぱりいいな、と思いました。
毎年ぎりぎりになってから思い出すので、大人気のスポットの予約ができないのですが、来年こそはがんばりたいなあ。
来年も首相官邸があったら抽選に参加したいし!

わが家は今週、壁や窓わくのペンキ塗りなおしで大騒ぎでした。
人に来てもらっているのですが、やっぱり家に人がいると何かと落ち着かないものですねー。
お茶をいれたり、細かい相談をしたり、何かと時間をとられて、あっという間の1週間でした。

作業が全部終わらなかったので、来週にも続くようですが、わたしはせめて週末はのんびり過ごしたいと思います。

みなさま、どうぞよい週末を♪


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# by londonsmile | 2021-09-17 23:51 | ニューズウィーク/World Voice | Trackback | Comments(0)
大人の友だちへのプレゼントが大変、という話は前からしていたと思います。
必要なものは何でも持っているし、好きなものが固まってくるので、喜んでもらえるプレゼントを選びたいなら、よっぽどピンポイントにいいものを見つけなければなりません。

それでも家族なら、暮らしの中で何となく察しがつくものですが、友だちとなると本当に難しい。
せっかくなら喜んでもらいたい、役に立つものがいい、邪魔になるものは避けたい。
でも、何にしたらいいのかわからない!

女性だったら花束やケーキでごまかす(!)こともできますが、男性となるとますます難しい。
消耗品として、ちょっといいお酒やチョコレートという手もありますが、わたしたち夫婦の友人はお酒をあまり飲まない人が多く、甘い食べものは奥さんに厳しく見張られている人が多い(世代ですね。笑)。
(自分の父が花好きなせいか、個人的には男性に花束でも全然問題ないと思うのですが、外国人としては今のところ、この国の一般的な風習に外れないようにしています)

ふだんは日本にいる間にちょっとした工芸品とか変わったものを選んでおくのですが、パンデミックで日本にはしばらく行っていません。
困った、困った。
9月中旬に友だちの誕生日があるのです。
どうしてもアイディアに詰まったので、先日、ジャパンハウスに行ってみました。

ロンドンのジャパンハウスで誕生日プレゼントを買う_e0114020_01011471.jpeg

ジャパンハウスは日本から海外への情報発信を目的として、2017年から2018年にかけて外務省がサンパウロ、ロサンゼルス、ロンドンの3か所に開いた拠点です。
展示や講演を通じて日本の文化や産業、取り組みを幅広く紹介しつつ、ものの販売もしているので、何か友だちへのプレゼントになるような工芸品が手に入らないかなあと思って、行ってみたのでした。

この日、到着してすぐに目についたのがオリンピック関連の展示でした。
ロンドンのジャパンハウスで誕生日プレゼントを買う_e0114020_01004339.jpeg

先日終わった東京オリンピック、パラリンピックのロゴのような模様があしらわれた作品の数々。
折り紙を見ているような懐かしい感覚でした。

ロンドンのジャパンハウスで誕生日プレゼントを買う_e0114020_01002632.jpeg

オリンピックグッズも少しありました。
前回のオリンピックの名前が入ったものもあっておもしろく、じっと見入ってしまいました。

さて、肝心のプレゼントはどうなったか。
ジャパンハウスではもともと選りすぐりのよいものを販売している上、日本から運んでくる送料もかかっているので、ここで販売されている商品は全体にいいお値段になっています。
が、プレゼントだと思うと、自分のために買うより多少はお財布のヒモが緩むというもの。
プレゼント選びの楽しみでもありますよね。

あれこれ見たのですが、この日は友だちにぴったりと思えるものが見つからず、結局、柚子風味の日本酒を買いました。
あれ、お酒は選ばないはずでしたね。

そうなんですけれど、今月誕生日を迎えるジャックは仕事で何度も日本に行っている日本通で、柚子風味が大好きなのです。
いちばん好きなのは柚子胡椒なんですが、それは去年のクリスマスにロンドンで買ってプレゼントしちゃったし、来週から2年ぶりの旅行に出るそうなのでケーキ(ジャックの大好きな日本風のミルクレープ、というわけにもいかないし。

そうなんです、割高ではありますが、ロンドンでは柚子胡椒もミルクレープも手に入るんですよ。
元の値段を知っていると、ちょっと心がちくりとしますが、どうしても欲しい時には本当に便利です。

さて、柚子風味の日本酒自体は、ギフト用にラッピングしていただいちゃったので、残念ながら品物自体はお見せできないのです。
これ自体は日本でならどこでも見るかもしれない750mlの瓶入りのお酒です。

包装紙だけでは味気ないと思い、よりプレゼントらしくアレンジしてみたので、そちらをご覧ください。

ロンドンのジャパンハウスで誕生日プレゼントを買う_e0114020_01043597.jpeg

紅白のヒモは本当はクリスマス用なんですが、和風の飾りと合わせると、それっぽく見えるかなあと思って使ってみました。

ちなみにこの熨斗、わたしたちの結婚式にいただいたご祝儀袋からのリサイクルです。
引っ越しの時に勢い余ってご祝儀袋をそのままロンドンまで持ってきてしまったのですが、なんとなく捨てられず、何年も経ってしまいました。
最近になって、やっと袋自体を処分して、飾りの部分を少しずつ日本人じゃない友だちへのプレゼントに使っています。
お祝いの品に熨斗をつけるのは、間違った使い方ではないですよね? だめかしら。

ロンドンのジャパンハウスで誕生日プレゼントを買う_e0114020_01045180.jpeg

ジャパンハウスでいただいた手提げ袋は水引きでデコレーション。
これはジャックよりも奥さんが喜んでくれそうな気がします。

という訳で、なんとか無事にプレゼントを手に入れることができました。
次のプレゼントはクリスマスかな。
今から目を光らせて、目先の変わったものを探しておかなければ。

ロンドンのジャパンハウスで誕生日プレゼントを買う_e0114020_01013240.jpeg
(ジャパンハウスの前は、歩行者が道を渡る部分がオリンピック模様になっていました。期間中に気づかなくて残念!)


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# by londonsmile | 2021-09-07 23:48 | 私の中の日本人 | Trackback | Comments(0)
ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ、更新しました。

今回はロンドンの街なかでライオンを目撃したお話。
というと思わせぶりですが、きれいなものを見たりして楽しむことは大事だなあというお話です。


ライオンの写真はたくさん撮ったのですが、なにせ観光地なので周りにそれなりに人がいて、顔が写らないようにするのがひと苦労。
それにアート作品でもあるので、カタログみたいにずらっと並べるのもなんだかねぇ。

というわけで、ここではもう少しご紹介しますね。
これが文中でわたしがいちばん好きと書いたライオンです。

「ロンドンに現れたライオンを追いかける」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_01400208.jpeg

ね、かわいらしいお顔立ちでしょう?
ピンクがぼかされた鼻のあたりもリアルで、だからこそ乙女チックでかわいいのです。

「ロンドンに現れたライオンを追いかける」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_01404250.jpeg

そしてこれがメッセージ。
すべては自分の中にある、とは考えさせられる深い言葉ですね。

ライオンは屋内にもいました。

「ロンドンに現れたライオンを追いかける」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_01394493.jpeg

屋根のついたショッピング通りのバーリントン・アーケード。
高級店が多く入っています。

アーケードと聞くと日本では地元の商店街みたいなものを想像しますが、イギリスではヴィクトリア時代に作られたものも多く、このバーリントン・アーケードのように古くて優雅な建物もよく見られます。

屋根付きの買い物通りとしては世界一の長さを誇るらしいこのバーリントン・アーケードにも2体のライオン像がありました。
ここだと濡れなくてラッキーだねぇ。

「ロンドンに現れたライオンを追いかける」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_01472194.jpeg

ニューズウィークの方ではツイッターから引用した動画を使いましたが、頭上にも路面にも鮮やかな色が置かれていると、自然に気持ちが浮き立ちませんか?
この時は急に青空になったので、さらにうきうき。
目から入る情報の影響って大きいんだなあと感じます。

そしてやっぱりロンドンの街を歩くのが好きだなあと実感しました。
ロンドンの古い建物は、たとえば繊細なパリのものに比べると質実剛健で男性的。
でも、そこが好きなのです。

本格的に寒くなったらロンドンでもコロナ規制がまた始まるかもしれないので、今のうちにもう少し外に出て気持ちを持ち上げておこうと思います。


「ロンドンに現れたライオンを追いかける」ニューズウィーク日本版World Voiceのブログ更新_e0114020_01410695.jpeg


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# by londonsmile | 2021-09-01 02:16 | ニューズウィーク/World Voice | Trackback | Comments(2)
日本をはじめ、酷暑をお過ごしの方には申し訳ないくらいなのですが、今年のイギリス、びっくりするほど涼しかったのです。
正確には、寒く感じる日さえありました。
もっと正確には、朝晩に暖房を入れたこともありました。
それもどうかと思うでしょう?

去年はロックダウンが始まった3月からずっとお天気がよく、1日1回の運動にも出かけやすかったし、家で仕事をする人たちは共有の庭にコンピュータを持ち出して作業したりしていました。
おかげでは春先からわがフラットはリゾートホテルのような楽しい雰囲気で、気持ちが和んだものでした。

が、今年は一変、曇り空のもとで肌寒い日が多い夏でした。
暑いなーと思った日は、春先から合計しても10日ぐらいだったかな。
この15年で、暑いと思ったら時期を問わずにすぐ夏服を着ることを覚えたので、3、4回は夏服を着ることができました。
まあ、今年はジェラートにも凝ったし、それなりに夏を楽しんだということにしておきましょう。

そして暑かった時にはスイカも食べました。
スイカは夏気分が盛り上がってよいですよね。

こちらのスイカは長い形のものが多く、日本のスイカよりひとつひとつが大きいので、まるまる1個買ってしまうと2人暮らしには多すぎる。
夫は気が向かないと食べないし。
だから最初から切り分けられたものを買っていて、それでも少し多いので、新鮮なうちにご近所さんにお裾分けしています。
仲良くしてもらっているインド人のマダムはスイカが大好物なのですが、ご高齢なので包丁を使わなくて済むように、渡す前にひと口大にカットしています。

そんなわたしのスイカルールを夫が知っているのかどうか定かではないのですが、先日、買い物から帰ってきて嬉しそうにこれを袋から取り出しました。

短い夏のイギリス版こだますいか_e0114020_17450628.jpeg

まるごと一個のスイカ!

しかもまんまるの形です。
わたしはあまり見たことがなかったのでびっくり。
シールのようなものが何も貼ってなかったのですが、産地はどこだろう。

それにしても、この日は晴れてはいたけれど、めちゃくちゃ肌寒かったのです。
全然スイカ日和じゃなーい!
どうして急にスイカ買ってきてくれたの、ダーリン?

きみ、スイカ好きでしょ?
重いから自分が買い物行く時に買った方がいいと思って。

ありがとね〜(寒いけど〜、そして多いけど〜)!

写真だとサイズ感が伝わりにくいのですが、幸いなことに、大きさはこだますいかぐらいでした。

まあ、これならいつものようにご近所さんとシェアすれば大丈夫のはず。
と、早速切ってみると。

短い夏のイギリス版こだますいか_e0114020_17441239.jpeg

あら、なんだかかわいい。
タネがとても小さいのです。
ゴマ2粒か3粒分ぐらい。

そして切った断面には、ぐるぐるの模様が見えていました。
それになんとなく6Pチーズみたいに6等分に割れていますよね。
何やらスイカの生命力を感じます。
ものを食べるということは、生きているものの命をいただくことですもんね。
ありがたい、ありがたい。

こうしてかわいいイギリス版こだますいかはインドのマダムとわたしのお腹に半分ずつ収まりました。
いっぺんに食べると寒くなるので、少しずつでしたが。
ダーリン、ありがとね、ぶるぶるぶる。


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# by londonsmile | 2021-08-31 07:13 | イギリスの味 | Trackback | Comments(0)
日曜ののんびり散歩でおしゃれヴィレッジに来た話の続きです。

この日のいちばんの目当ては、新しくできたイタリアンデリでしたが、そこに着く前にジェラートを食べたりして、道草していました。
が、今回こそはデリにたどり着きます。

イタリアンデリと『霧の向こうに住みたい』_e0114020_23130904.jpeg

素朴な村の雰囲気がありながら、高級住宅街でもあるこのエリア。
広い緑地沿いにはヴィクトリア時代に建てられた大きな家も建っていて、歴史を感じます。

この写真は第二次世界大戦の慰霊碑。すぐ隣のベンチではおしゃべりしているのが、これまたのどかですね。
古いものがそのまま21世紀の暮らしに溶け込んでいるのをよく見ますが、石の建造物が多いことのほかに、やっぱり文化の違いもあるのかな。
日本だったら慰霊碑のこんな近くにベンチを置かない気もします。どうでしょう。

それにしてもこの写真、後ろに現代の車が写っていなかったら、100年前とあまり変わらなそう。
イギリスに来てから、たまに時間の流れが止まったような景色に出会います。

さて、イタリアンデリです。

店内は明るくてモダンな造りになっていました。
スーパーのように整理されて見やすく並んだ棚と、ガラスカウンターに入ったおいしそうなチーズ、生ハム、生パスタ、いい香りがしている熱々のラザニアやピザ。
店の前の路上には簡単なテーブルと椅子が出ていて、そこですぐに食べることもできるようでした。

店に入ってすぐに気が付いたのは威勢のいい声でした。
カウンターに立ったイタリア人のお兄さんたちが、さかんに売り声を上げていたのです。
昭和の時代の商店街の夕方を思わせる活気!

これが本当のイタリア式なのか、場を盛り上げるために少し大げさにやっているのかはわかりません。
でもお兄さんたちは親しげにお客さんに話しかけて、食材の説明をしたり笑わせたりしていて、日本人のわたしには「おお、イタリアっぽい!」と思える雰囲気なのでした。

お客さんと話すときには英語を話すお兄さんたち、でも売り声自体はほとんどイタリア語だった、と思います。
昭和の商店街みたいな活気と言いましたが、ずっと聞いているとこのイタリア語、どことなく大阪弁、関西弁のノリにも聞こえ始めました。
マンジャーレ、カンターレ、なんやねん! みたいな(イタリア語も関西弁もボキャブラリーが貧困でほんとにほんとにスミマセン)。

そして思い出したのが、須賀敦子さんの『霧の向こうに住みたい』(河出書房新社)という本でした。
ご自身の長いイタリア生活や日本での思い出を美しい文章で綴った人気のエッセイ集なので、ご存じの方も多いでしょう。
わたしもぱらぱらめくってよく読み返しています。

その本に、夏にフランスのリヨンからローマに向かう夜行列車に乗り込む話が出てきます。
フランスに留学中、旅先で聞いたイタリア語が忘れられず、「北国の都会に自分を合わせられなくて、太陽がオレンジ色に燦く国に帰り」たくてイタリアに向かった若き日の須賀さん。
電車の中で聞こえてきたイタリア語の話し声が、出身地の関西の言葉のように聞こえた、というのです。

実はデリに行く2、3日前に、ちょうどこの部分を読み返したところでした。
だから、お兄さんたちの声がわたしにも関西弁のように聞こえたのは、本当はこの話がどこか頭に残っていたからかもしれません。

二十代の頃、まだ『霧のむこうに住みたい』を読む前に、少しイタリア語を習ったことがあり、通勤途中にイヤフォンをしてイタリア語をずいぶん聴いていました。
その時には関西弁に似ているとはちっとも思わなかったので、やはり本の影響なのかな。
須賀さんは、「ぶっきらぼうなパリの言葉に慣れた耳には」そう聞こえた、と書いているので、ロンドンで暮らすわたしの耳が英語に慣れていたからそう聞こえたのかも。
関西出身の須賀さんと関東出身のわたしでは、また感覚が違うかもしれないけれども。

イタリアンデリと『霧の向こうに住みたい』_e0114020_23141150.jpeg
(デリはさすがにイタリア食材が充実していて、「リトルイタリー」という雰囲気でした。
値段の表示もイギリス式に小数点を使うのではなく、カンマを使ってあくまで大陸風。
コックさんが並んだこのサフランのパッケージもかわいいですね)


イタリアと関西の言葉の響きが似ていると感じた須賀さんはその後に、「イタリアに行きたいなんていって。わたしは思った。ほんとうは日本に、家に帰りたいんじゃないか」と続けています。
そしてすぐ窓の外の景色の話にうつっていく。

須賀さんが初めてヨーロッパに渡ったのは1953年、40日かけて船で到着したそうです。
帰るのだってそう簡単でなかったはず。

当時珍しかった留学生としては、何か得て帰らなければというプレッシャーがあったかもしれない。
日本との電話はどのくらい使えたでしょうか。
その約40年後にわたしがロンドンに住んだ時でさえ、国際電話は学生にはあまりに高かったので、よっぽどの時をのぞいて、日本とのやりとりは手紙でした。

そう思うと、この短い表現に若い須賀さんの思いがぎゅっと詰まっているようで、何度読んでもぐっときてしまうのです。
自分の若い頃や今の外国暮らしと重ね合わせると、なおさらに。


「何か買うものある?」
急に夫に話しかけられて飛び上がりそうになりました。
そうだ、わたしはデリにいるんだった。
お兄さんたちのイタリア語を遠くに聞きながら、70年前のことを考えてぼんやりしていたので、店内のおいしそうなものにも全然目が行っていなかった!

すぐには買うものを選べず、この日は店内を見て満足ということで、そのまま店を出ました。
ごめんね、また来ます。
今度はとびきりイタリアらしい食材を買ってみよう。

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このヴィレッジには乗馬クラブがあって、厩舎から緑地までの車道にも馬が通ります。
馬の落とし物を片付けるために、列の最後にほうきとちりとりを持った人が歩いていることもあるし、後から人が掃除しにくることもある。
その様子が淡々としていて、実にいいのです。

ロンドンに15年半住んでも、わたしにとって馬を見るのはまだまだ非日常の光景。
無条件に目がハートになって、ほぼ毎回のように写真を撮ってしまいます。
でもこの辺りに住む人には、これは日常なんですよね。
人と馬が当たり前に一緒に暮らしているのをうらやましく思います。


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# by londonsmile | 2021-08-18 20:06 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(4)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので16年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


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