何度もしつこいのですが、この年末年始は眠って過ごしていたわたくし。
あっという間に8日になって焦っております。
もうお正月とか年末年始いう気分でもありませんが、少し遡って大晦日の話をさせてください。
ほぼ眠っていたわたしが唯一と言っていいほどしっかり起きて、楽しい時間を過ごした日だったのです。
写真は大晦日の夜に呼んでもらった友人夫妻作のビーフウェリントン。
おしゃべりにかまけて切り分けた後の写真を撮りそびれましたが、このパイ生地の中に美しいピンクのビーフの塊が収まっていたのでした。
しかもお肉とパイの間には驚くほどおいしいマッシュルームソース!
この友人夫妻はふだんは特にお料理自慢というわけではないのですが、これは本当に本当にお見事でした。
と、いきなり食べ物の話をしちゃいましたが、そうなんです、大晦日はこの友人の家にお呼ばれしたのでした。
日本で家族が集まる日といえば、お正月ですよね。
お正月を一緒に迎えるために数日前から帰省して、大晦日には紅白歌合戦を見たりして一緒に過ごすご家族も多いでしょう。
でもイギリスで家族が集まる日といえば圧倒的にクリスマス。
大晦日はどちらかといえばカウントダウンのパーティーをする日、という感覚です。
これまでのわが家の大晦日は、静かなものでした。
というのは夫がですね、ふだんと同じ時間に寝てしまうからです。
お正月まで起きていない人を見たのは生まれて初めてだったので、最初の年は驚愕しました。
うちのおばあちゃんだって、居眠りしながら0時まで起きてたよ!
その後、ご近所さんのカウントダウンパーティーに呼ばれたことが何度かあって、その時は夫もさすがにがんばって起きているのですが、そうでない年は静かなものでした。
こちらでは紅白はないけれど、ジュールズ・ホランドというミュージシャンが司会を務める、ちょっと懐メロ寄りの歌番組が真夜中にかけて毎年放映されるのです。
それをなんとなく観るうちに0時になって、テレビでテムズ川の花火を眺め、友人におめでとうメッセージを送ったりする。
テレビのカウントダウンで「おめでとう!」とどんなに盛り上がっていても、家で一人のわたし。
ま、それも嫌というわけではなかったんですけどね。
紅白が終わった後、「ゆく年くる年」でゴーンという除夜の鐘を聴くと、祭りの後というか、夢の終わりのようなしんみりした気分になるけど、それはそれで嫌じゃない、みたいな。
ともあれ、この2年は、わが家からそう遠くないところに住む仲良しの友人夫妻が続けて誘ってくれたので、一人で花火を見ずに済みました。
しかも、楽しいおつまみ盛り合わせをシャンパンとともにいただいてからの美しいビーフウェリントン、さらにはチーズ、デザートと続く本格的なディナーまで!
チーズボードもすごいでしょ。
美しく並べられていたので、ついあれこれ試してみたくなっちゃって、かなりの量をいただきました。
チーズと一緒にポルト酒も出してもらって、なんだかとても豊かな気分。
豊かに感じるのは、実際に食べたとか飲んだということ自体より、優雅なことをしているという意識の問題なのかなあと思いました。
ぺちゃくちゃとしゃべりながらゆっくり食べていたので、あっという間に0時近くになっていました。
ハッピーニューイヤー!
毎年同じような新年の花火でも、「すごいねぇ」とか「きれいだねぇ」と言い合って見られることだけで嬉しい。
一人も嫌ではないんですよ、でも一人で静かに見たことがあるからこそ、人と一緒にいられる喜びがより感じられる気がしました。
この後、テレビから流れてくる音楽を一緒に歌ったり、これが流行った頃さあ、という昔話をしたりして、またさらにおしゃべり。
流れていたのは、大御所エルトン・ジョンのライブと、さらにはこの方!
リック・アストリー!
若い方はご存じないかなあ。
端正なお顔立ちに似合わぬソウルフルな歌声で、80年代後半からポップなビートで大ヒットを連発していたイギリスの歌手なんです。
彼が大ヒットを飛ばしていた頃、この友人夫妻はもちろん、夫とも知り合っていなかったので、この頃何をしてたか? という話でめちゃくちゃ盛り上がりました。
たまーにしか行きませんでしたが、東京のディスコ(死語?)で踊ったりしてたなあ、なんて。
友人や夫の昔の話を聞けたのも楽しかったです。
そして気がつくと、なんと午前2時!
わたしは夜更かししがちだけど、夫がよく眠くならなかったものだ!
なんだ、楽しかったらちゃんと起きてるんじゃん。
でもさすがに遅いので、ここで失礼して、Uberを呼んで帰りました。
ドライバーさん、大晦日に働いてくれてありがとう。
元日はゆっくり起きて、ランチタイムに簡単なおせち料理。
こちらでは公現祭の1月6日までクリスマスの飾りをそのままにしておくので、それをいいことに和洋折衷。
いつもはもう少しクリスマスものを片付けるのですが、今年はもうしょうがない。
真ん中のアレンジメントは、もみの木を使ったクリスマスものにチューリップを足したお正月バージョン。
楽しい時間が過ごせる友人がいる幸せを胸に、2024年はがんばろうと思った新年でした。
**************************************
今日もお読みいただいてありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!
応援ありがとうございます。
にほんブログ村
人気ブログランキング 人気ブログランキング