我が家の猫たち

1年前にインディーと同居を始めた時、2匹の猫がもれなくついてきました。

名前はPepperとSaffron。白地に黒で黒コショウみたいなのがオスのペッパー、白と薄茶でサフランライスなどに使う香辛料みたいな色をしている(by インディー)のがメスのサフランです。

ちなみに、このブログのスキンに使っているのはエキサイトブログさんの写真なのですが、ちょっとサフランに似ていて嬉しかったのでこれにしました。右側の小さい方は、ハンサムに撮れたペッパーの写真です。

2人はほんとの兄妹なのだそうです。ほんとは1匹だけのつもりでペットショップに行ったインディー、あまりのかわいらしさについ2匹とも連れて帰ってきてしまったとか。

これが子猫の時の写真です。写真からスキャンしたので、ちょっと曲がっていますが・・・。
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おぉー、あどけなくてかわゆい!私はこの頃の2人を知らないので、ちょっと残念。

兄妹と書きましたが、姉弟かもしれず、ほんとのところはわかりません。ただ、観察していると、ペッパーの方はおっとりしていてお兄さんっぽく、サフランはやんちゃな妹、という雰囲気が漂っているのです。

私達が出かける準備をしていると、ペッパーはそわそわと心配そうにするけれど、サフランは全然へっちゃらで、頭をぽりぽり掻いたり、あくびをしたりしています。

たまにごちそうでチキンをあげると、ペッパーは大喜びで全部たいらげるのに(たまにサフランの分まで食べようとします・・・)、サフランは気が向かないとプイッとどこかに行ってしまいます。

そのくせ、自分が撫でてもらいたい時にはそばにやってきて、とーってもかわいい声で「にゃー」と鳴くのです。遊んでほしい時には不器用なくらいしつこくまとわりついてくる犬のようなペッパーとは対照的。女の子とはそういうものでしょうか・・・。

よくこんな感じで、のびのびとお昼寝しています。
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もともとは超犬派だった私ですが、一緒に暮らしてみると、愛着がわくのですねぇ、これが。私は仕事をする時も家にいるので、猫と過ごす時間がほんとに長く、猫の方もこれに慣れてきたようで、よく私のコンピュータの周りでお昼寝しています。そして、こんな風に仕事の邪魔をすることも・・・。
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このブログを書いている今も、サフランが「撫でてちょうだいよー」と足元で甘えています。
# by londonsmile | 2007-03-10 22:34 | 猫のこと | Trackback | Comments(8)

「私は読んでいます」

前回のUniversity Challengeに関係して、英語のお話を。

クイズ番組の最初に、学生さんたちが名前と出身地と専攻を簡単に自己紹介するのですが、その時の表現にご注目ください。

I study XXX. 又は I'm studying XXX. (XXXを勉強しています)

と言う人もいますが、ほとんどの人は

I read XXX. 又は I'm reading XXX. (XXXを読んでいます)

と言うのです。(3月5日の放送では、8人中7名がreadを使っていました!)

「読んでいる?」これがイコール勉強するということらしいのです。聞くところによると、イギリスの大学では講義という形式よりも、自分で本を読んで、それについて先生と話し合うという勉強方法が主流とのこと。「大学生はもう大人だから」だそうです。

なるほど、そう言えば私にも思い当たることがありました。私が通っている講座では、基本的に授業前に発表されているその日の分のテキスト(2、3種類の本からページが指定されます)を読んで、授業の内容をだいたい理解しておくことになっています。授業では先生がその内容をすごく大まかにまとめるだけで、あとはその内容についての生徒同士が意見を言い合ったりしています。

私が通っているのは大学といっても一般向けの夜間コースなので、実はみなさん、それほど真面目には予習はしていないようです。でも私は英語のネイティブスピーカーでもなく、イギリスの歴史の知識も乏しく、さらに建築の知識ゼロときているので、アマゾンで古本を買い、こつこつ予習するようにしています。(たまにつらくなるのですが、「えらいぞ!がんばれ!」と自分を褒めながら読んでいます。)

予習として読んだ内容のうち、実際に授業で登場する話題はほんの一部で、結構がっかりしちゃったりするのですが、もちろん、テキストをちゃんと読んであれば、先生が言っていることがわかりやすいし、それなりに意見も考えつくし、なにより期末のレポート作成の時には、自分で読んだものが土台になるということがわかりました。

というのも、期末レポートには授業の内容とはまた違った角度のテーマが出されて、生徒がさらに自分でリサーチしないと書けない内容になっているのです。レポート準備のために調べ物をしていると、またまた資料を読むことになり、そのテーマに自然と詳しくなってきて、全体がわかってきます。これは日本でも同じだとは思いますが、予習の分から入れると、イギリスでは読んで読んで、とにかく読むのです。

こうして自分で経験してみると、授業で教わることよりも、予習やレポート準備のための読書でカバーする方が範囲も広く、内容も深く、「建築の本を読んでいます」イコール「建築の勉強をしています」なんだなぁということがよくわかります。

そう思うと、studyとかreadという簡単な言葉も、なんだか奥深い感じがしてきました。そうか、大人になれば、本を読んで自分で勉強できるのね・・・。なんとなく励まされた気分になります。


お詫び:前回のブログで、University Challengeの放送を火曜日と書いてしまったのですが、月曜日の間違いでした。ごめんなさい!訂正しておきました。

おまけの映像:今日は18世紀に作られたリージェンツ・パークの住宅街。今は超高級住宅です。(お天気があまり良くなかったので、画像がちょっと暗いかな)

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# by londonsmile | 2007-03-09 02:25 | 暮らしの英語 | Trackback | Comments(4)

University Challenge

我が家ではあまりテレビを見ないのですが、夫インディーがすごーく楽しみにしている番組が1つだけあります。それはUniversity Challenge。2つの大学の学生がそれぞれ4人組になって対戦するというシンプルなクイズ番組で、早口でクイズを読み上げる司会者の辛辣なコメントがちょっとしたスパイスになっています。クイズ番組の出題者は普通、quiz masterなどと言われるらしいのですが、リンクでご紹介したサイトでは、inquizitorというなにやら中世の宗教裁判で恐ろしい手段を使って問い詰めたこわーい人を思わせる呼び方をしています。

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噂のJeremy Paxmanさん。相談しちゃいけない時にちょっと横を向いてささやいたりした人には、厳しい口調で「相談しないでください!」と怒っちゃうし、問題を間違えると、その問題が書いてあった紙を投げ捨てたりして、なかなか迫力です。(それにしてもこの写真、若過ぎます!)
(写真はリンクのサイトより)



内容はアカデミックだったり、「どれみふぁドン!」みたいな音楽のイントロあてだったり、いろいろで、世界各国の話題も取り上げられます。覚えているおもしろいものでは:

「英語で三人称単数所有格を示す言葉のうち、性を表さない言葉は?」
答えはits。

日本人ならすぐにわかりますよね。英語が母国語と思われる大学生諸君は全滅。インディーもわからず。私がすかさず答えたので、それ以来私は家庭内でちょっと尊敬されています。英語を母国語とする人は、こういう風には英語の文法を習わないのでしょうね。私達も日本語の文法らしきことは、あまり習いませんものね。

日本に関するおもしろいものでは:

「1970年代に田中角栄元首相が逮捕されたことに関わっていた航空会社の名前は?」
答えはもちろんロッキード。正解は出ませんでした。

「来日した際、当時の宮沢喜一首相の膝に食べ物を戻してしまった米大統領は?」
答えはブッシュ・シニア。ちょっとかわいそうじゃない?早く忘れてあげればいいのに。

そうかと思うと、いきなりおしゃれに:

「(写真を見せて)このバッグのブランドあるいはそれぞれのバッグの名称は?」
(3問連続で、答えはフェンディ、バーキン、エルメスだったと思います。)

などというものもあり、お勉強に忙しいと思われるイギリスの大学生諸君は女の子も含めて全滅。ブランドにあまり興味がないとはいえ、日本の元OLの私は全問正解でした!

こんな具合に、問題もおもしろいのですが、私が特に注目しているのは登場する学生さんたち。イギリスには一度社会人になった後に学業に戻るmature studentsと呼ばれる大人の学生も多く、一口に学生といっても、白髪の紳士がいたり、若いのに落ち着いている聡明な美人がいたり、かのオックスフォードやケンブリッジの学生には絵に描いたようなガリ勉君がいたり(今までのところ、なぜか他の大学では見かけていません)、日本ではまずお目にかからないようなチョッキを着ている人がいたりと、見ているだけでも楽しいのです。

また移民や留学生の多いイギリスのこと、アングロサクソン系に混じって、インド系、アジア系、他のヨーロッパ系、どの系統なのか全く不明な感じの人など様々な人たちが登場します。

失敗して落ち込んじゃう若者には声援を送ってしまうし、キャプテンをつとめる活発な女の子はたのもしい。間違えても冗談を言って笑わせる余裕のある人にはイギリスらしさを感じます。本当にいろいろな人がいて、私にとってはイギリス観察、人間観察の恰好の機会です。

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(この写真もリンクのサイトより)

ロンドンでは月曜日の8時からBBC2で放映されているので、お近くの方、あるいは日本でイギリスのテレビが見られる方、ご興味があれば、ぜひご覧下さいませ!
# by londonsmile | 2007-03-03 00:38 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)

The Architecture of London

これが私が今、通っている講座のタイトルです。日本語にすると「ロンドンの建築物」。

ロンドンで、ちょっとおしゃれなレストランが増えて人気のでてきたエンジェル/イズリントン地区(ま、ちょっと外れていますが・・・)にあるCity University という大学で、週に1回、大人向けに夜に開かれています。

私がロンドンにいるだけで楽しい、と思うのはなぜか・・・とよくよく考えた時に思い当たったのは、「建物が好きなんだな」ということでした。

よく言われるようにパリの建物もとてもきれいだと思うし、ドイツの田舎を旅行した時には本当におとぎ話にでてくるようなかわいらしい建物に出会って感動しました。でも、私はやっぱり、少し不器用なくらいに重厚で、長い歴史と繁栄を感じさせてくれる頼もしいロンドンの建物に魅かれてしまうようです。

古い建物というと、古びて黒ずんだ石の建物を想像されるかもしれませんが、外壁の石はお掃除するときれいになるそうで、美しくよみがえったものがたくさんありますし、よく見られるきれいな赤い煉瓦の建物などは、塗り直したりて、これまたきれいになっています。

例えばこんな感じですが、これは夕暮れ時に撮ったので、少し寂しく見えるでしょうか。
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この講座では、大まかにイギリスの歴史をたどりながら、それぞれの時代に建てられたロンドンの建築物をスライドを見ながら学ぶのですが、イギリスの歴史なんて、ちゃんと勉強したのは大昔のこと。予習のための本を読んでいると、王様の名前が出てくる度に、別の本で時代を確かめなければいけない始末・・・。ナカナカ大変です。でも、ここで覚えておくと、今後の生活に楽しみが増えそうなので、子供用の歴史の教科書などを読んで、がんばっているところです。

観光の延長程度の軽い気分で参加した私にひきかえ、講座の先生は建築家だし、約20名の生徒のうち半数以上は建築か芸術の勉強をしたことがある方々(その中には建築家やタウン・プランナーが含まれているのです)、となかなか本格的。授業中のスライドも、「これはノルマン様式ですね」「こっちはロマネスク」などと、説明の早いこと!2時間の授業があっという間に終わります。時には、古い建物は手をつけずにおくべきか、現代の材料を使って修復すべきか、なんていうディスカッションもしたりして、びっくり。建物は木造が基本で、何百年も続くことはあまりない日本に育った私には、あまり考えたことのないテーマです。

授業の他に、3回、実際の建物見学があり、これまでにシティー地区への古い教会の見学と、19世紀に作られたリージェント・ストリートという今ではショッピング街になっている通りの見学に行きました。見学中には、みなさん鋭い質問をたくさん先生に浴びせかけ、なごやかながらも美人ドイツ人建築家は内心ドキドキだったのではないかと察しています。生徒の方もそれぞれ物知りな方が多く、誰かの質問に生徒が答えたりもしていたし、みなさん、ほんとに建物が好きのようです。2回目の見学では、先生にRoyal Istitute of British Architecture(王立英国建築家協会)に連れていっていただき、ゆっくりお茶を飲みながら休憩したりして、みんなで楽しく建築オタク気分を満喫したのでした。こんな仲間ができて、シアワセ。

講座では建築様式なども勉強しますが、このブログでは、単純に美しい建物をご紹介したいだけなので、専門用語よりも、写真を主として簡単な説明をつけるだけにする予定です。建物も、講座で紹介されるような代表的なものから、家の近くで見かけた名もないようなおもしろい建物まで、いろいろ取り上げたいと思っています。

などと、ついつい熱く語っていたら、ちょっと長くなってしまったので、今日はこの辺で。建物紹介は次回からにいたしましょう。

・・・とはいえ、せっかくなので、これから取り上げる予定の建物をちょっとのぞいてみましょうか。

これは17世紀のロンドンの大火事の後に建てられた教会。セントポール寺院で有名なクリストファー・レンの作品です。実は私、この教会で歌のコンサートをしたことがあるんです!
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こちらは12世紀に建てられた教会への入り口となる門。なんだかイギリスらしいでしょう?
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マニアックにならないように気をつけますので、他のカテゴリと同様、たまにおつきあいくださいマセ。
# by londonsmile | 2007-03-01 21:30 | 美しい建物 | Trackback | Comments(4)

Afternoon Tea

昨日は、日本のお友達とすてきなアフタヌーンティーに行ってきました。

アフタヌーンティーとは、3時ごろからお菓子をいただきながらゆったり過ごすいわゆる午後のお茶の時間です。夕食に明らかに差し支える程たくさんお菓子をいただくし、何しろ時間がかかるので、先日お話ししたイングリッシュブレックファースト同様、今の時代には、毎日アフタヌーンティーをしている人は、イギリス人でも少ないでしょう(上流階級の方々は別なのでしょうか)。とはいえ、ちょっとした家族やお友達の集まりなどの折には、ホテルなどでゆったりお茶を楽しんでいるのを見かけます。もちろん、観光客にも大人気です。

昨日は、インディー(夫・仮名)がイチオシだったThe Landmark Hotelに行ったのですが、ここでのアフタヌーンティーは天井が吹き抜けになっている明るく開放的なWinter Gardenでいただきます。

私達は、普通のアフタヌーンティーにシャンペンと生の苺がプラスされたThe Landmark Teaを注文。シャンペンを先にするか後にするかと聞かれたので、もちろん(?)「先に・・・」と答えた私達。「よく考えてみると、いろいろなお菓子をいただいた後にシャンペンというのも良かったかも・・・」「次回はそうしてみましょう」などと話していると、よく冷えたシャンペンとグラスにたくさん盛られた苺が登場。

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写真ではわかりにくいかもしれませんが、この苺、深さ5センチはあると思われる逆円錐型のグラスいっぱいに盛られていて、すごいボリュームなのです。後ろに置かれているのが苺にかける生クリームとお砂糖。最初はフレッシュな苺をそのままいただいていたのですが、少し生クリームをかけてみると、これが濃厚で苺のおいしさを引き立て、とってもおいしい!カロリーなんて気にしている場合ではありません。

それでも、苺だけでお腹がいっぱいになってしまいそうだったので、まだいただいている途中だったけれど、お茶とお菓子もお願いしました。

じゃじゃーん!

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これこれ、この3段のトレーがアフタヌーンティーの象徴です!一番上の段が焼きたてのスコーン。なんとご説明したらいいのでしょう?固めのケーキというか、柔らかめのビスケットというか、なんとも言えない食感の焼き菓子で、手前のトレーにあるクロッテッドクリームと苺のジャムをつけていただきます。その独特の食感ゆえに、いただいていると口の中の少し水分が足りない感じになるので、おいしい紅茶をほんとにかぶがぶいただきながら楽しむのです。

2段目の段はペストリー、写真では少し暗くなってしまいましたが、かわいらしいサイズのケーキです。このホテルではフランス風のお菓子でした。一番下の段はこれまたかわいいサイズのサンドイッチ。きゅうりのサンドイッチが基本らしいのですが、今回はスモークサーモンや卵などもありました。きゅうりのサンドイッチというと、ちょっとさびしい感じがするかもしれませんが、寒いイギリスでは夏野菜のきゅうりはその昔には貴重品だったので、高級食材としてアフタヌーンティーに登場しているのです。

乾きやすいサンドイッチから食べるのが良い、とか、温かいスコーンから食べるのが本当、などなど、諸説を聞いたことがありましたが、昨日は、アフタヌーンティーに備えて昼食も軽く済ませた私達。今回はサンドイッチからいただいてみました。う~ん、おいしい!

開放的なすてきな場所で、おいしいお茶とお菓子とシャンペンをゆっくり楽しみながら、お友達とのお話にも花が咲きました。

彼女は、もともとは妹のお友達だったのだけど、昨年暮れにロンドン近郊のウィンザー(ウィンザー城や名門イートン校のある美しい町です)に引っ越していらして以来、一緒にロンドン観光したり、お買い物したりして、仲良くしていただいている方。手芸もお料理も上手で、とってもエレガント、しかも活動的でお話もおもしろい、すてきなヤングミセスです。きっとこれからこのブログによく登場していただくことになるので、どうかみなさん、覚えてくださいね。

優雅な午後を過ごした私達。その後は、夕食の支度のためにあわただしく帰宅したけれど、また別の場所でも試してみましょうね、と今から楽しみにしているのです。
# by londonsmile | 2007-02-23 05:31 | イギリスの味 | Trackback | Comments(4)

アランドールと春の気配

今週末はロンドンを抜け出して、ウェストサセックス州のアランドール(Arundel)という小さな町に行ってきました。

ロンドンから南に向かい、Downsと呼ばれる丘陵地帯の緑濃いなだらかな丘を眺めながらの心地よい2時間弱のドライブです。日本同様、暖冬のロンドンですが、高速道路から見える木々や丘も、ほんのりピンク色に霞んで、なんとなく春の予感を感じながら旅行が始まりました。

ゆっくり歩いても半日ほどで一回りしてしまうアランドールの町は、小さいながらも200年ほど前に建てられたというお城のある観光地。それなのに、観光のメインとも言えるお城は、3月末のイースター休暇の時期まで閉まっているとのこと。やれやれ、のんきというか、商売っ気がないというか。

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冬の厳しいイギリスでは、こういう観光地は多かったそうですが、最近では温暖化の影響もあって、季節に関係なく旅行する人が増えたので、冬季も開けるところが増えてきたのだとか。観光するには便利ですが、のんびりしたイギリスを愛する私としては、個人的にはちょっとさびしい気もします。

200年前のお城というのは、イギリスでは古い方ではありませんが、このアランドール城は、塔の部分が子供の頃に絵本で見たような典型的なお城の形をしていて、とてもかわいらしいお城でした。お城のある高台から城壁に沿って町の中心(High Street)に通じているこの坂道の写真、自動車が写っていなかったら、タイムスリップしたような気持ちになりませんか?

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High Streetの小さな広場では、土曜日の朝、手作りのパン、チーズ、パイ、ジャムなどが売られていて、地元の人や観光客が楽しそうに買い物していました。その広場にあるこのかわいらしい看板のお肉屋さん、創業は1760年ごろなのかな?(お店の内部が写っていなくて残念!でもお肉がぶら下がっていて、ちょっと怖かったデス)

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最近では、地方の小さな町も、ロンドンにあるようなチェーン店が立ち並ぶようになり、どの町も同じに見えてつまらない、という批判もある中、このアランドールにはマクドナルドさえなく、観光客は昔ながらの喫茶店でモーニングコーヒーやアフタヌーンティーを楽しんでいました。

代わりに多かったのが、アンティークショップ。家具、ティーカップ、カメラのレンズ、宝石や装飾品など、あらゆるものが所狭しと並べられているお店がたくさんあって、どこも中年からお年寄りの観光客で大賑わいでした。といっても、実際に買っている人は少ないようでしたが。

比較的暖かいイギリス南部は、保養地や引退した人の住む場所として人気が高いようで、そういえば旅行中、家族連れを除けば、若い人はほとんど見かけませんでした。でも、それがまた、落ち着いた町の雰囲気を強調していたような気がします。

町の中心を流れるアラン川の川岸を散歩中、ちょっと気の早い水仙と梅の花を見かけました。本当に春はそこまで来ているんですね。

小さな古い町で過ごした静かな静かな週末でした。
# by londonsmile | 2007-02-20 04:29 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(12)

Full English Breakfast

イギリスの食事はおいしくない、と定評(?)がありますが、そうでもないんじゃないかなぁ、と私は思っています。確かにフランス料理や日本料理のように美しく盛り付けたりしないし、野菜を茹でればくたくたにしちゃうし、塩味も全くついていなかったり、たまにつきすぎていたり・・・。おっと、褒めなくちゃいけないのでした。それでも、おいしいものもあるのですよ!

イギリスを旅行されたことのある方は、ホテルの朝食メニューにFull English Breakfastと書かれているのをご覧になったことがあると思います。Breakfastというからには朝食なのですが、実は街中のカフェなどでは、一日中食べることができる人気のメニューです。イギリス料理全般の不人気に対し、朝食は、「イギリスでおいしいものを食べるには、朝食を三度食べることだ」などとも言われて、なかなか好評です。

内容はだいたい次のとおりです:
 ソーセージ
 ベーコン
 卵(目玉焼き、スクランブルなど、好みを聞いてくれる。たいてい2個)
 ベイクドビーンズ(大豆を甘めのトマトソースで煮たもの)
 焼いたマッシュルーム
 焼いたトマト(いずれもフライパンで焼いただけ)

これにトースト(バターとジャム・マーマレードつき)が付いて、紅茶かコーヒーと一緒にいただきます。

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これにはベーコンとマッシュルームはないけれど、だいたいこんな感じでしょうか。写真はWikipediaより。


なかなかのボリュームでしょう?しかもこれ、朝ご飯ですよ!現代では夕食がメインという食生活になったけれど、昔は活力の源として朝食が一番大切な食事とされており、朝にたくさん食べて、昼食、夕食、とだんだん量を減らしていったのだそうで、その名残りのようです。

これを朝からいただくと、本当にお腹いっぱいになってしまって、お昼ご飯はとても食べられないし、時間に追われがちな現代人にはあまり合理的じゃないですよね。でもイギリス人はきっとこの朝ご飯が好きだったのでしょうね。だから今でも1日中食べられる食事として残ったんじゃないかなぁと思うのです。

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先週、BBCのウェブサイトに、English Breakfastに関するおもしろい記事が掲載されました。なんと頭のてっぺんにこの朝食の絵を刺青した、というのです(写真はBBCの記事より)。この刺青アーティストは4年前にアイディアを思いつき、実現させてくれる人を探して、今回19歳の青年をボランティアとして見つけたのだとか。たぶん、彼らにとってはこの刺青も、「人と違うことをしたい」というだけのことなのでしょうが、そこで誰でも知っているEnglish Breakfastを選ぶところがなんともユーモラスで、イギリス人は親しみを覚えたようです。

青年のお母さんは、こんな刺青をした息子のことをかんかんに怒っているそうですが、髪の毛生えたら見えなくなっちゃうし、許してあげてほしい!こういうムダなことをするのが、なんともイギリス人らしい気がするのですが、このお話はまた後日に譲ることにします。

ちなみに、この写真では、手前の2つが目玉焼き、右上のつぶつぶがベイクドビーンズ、上のオレンジ色のものがソーセージ、左の黒いものがベーコン、真ん中に断面が見えている黒いソーセージ状のものは、オプションとしてたまに登場するblack pudding(豚の血のソーセージ)、そして両脇がナイフとフォークのようです。うーん、この絵だとあまりおいしそうに見えませんねぇ・・・。

我が家では、この数週間に、English Breakfastを週末のお昼か夜にいただく習慣がすっかり定着しました。最初に見た時は、「トマトをフライパンで焼くの?なんでー?」と思ったものでしたが、慣れてくると、なかなかおいしいのです。アツアツのトマトは、特に冬にはぴったり。日本にいた時には自宅ではあまり使わなかったマッシュルームも、焼くだけというシンプルな食べ方をするようになってから、もともとのお味がよくわかるようになって、大好きになりました。

これはある日曜日の我が家の食卓です。この日はグリルで脂を落としながら焼いたソーセージがメインで、卵とお豆は省略。パンも、この日買ったばかりの新鮮なベーグルに変更しました。

とてもシンプルで簡単なお料理です。たまにはお家でイギリス風の朝食、いかがですか?

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# by londonsmile | 2007-02-13 22:45 | イギリスの味 | Trackback | Comments(6)

ブログで初めまして

ブログで初めまして。東京からロンドンに引越し、イギリス人の夫と2匹の猫との暮らしを始めてもうすぐ1年になります。

学生の頃に初めて訪れて以来、イギリス好きとなった私は、その後も短期留学や旅行をしたり、紀行文や英文学を読んだりしてイギリスの雰囲気を楽しんできました。日本人に似ていると言われる礼儀正しく控え目な人たち、優雅なアフタヌーンティー、緑深い広大な公園、自然な美しさを表現するイングリッシュ・ガーデン、大好きなビールが楽しめるパブ、羊がたわむれる緑濃い田園風景・・・。あぁ、美しい。

中でもロンドンは、歴史を感じさせる古い大きな建物が立ち並び、その美しさに「この場所に立っているだけで幸せ」と思うほどでした。生まれ育った東京も大好きだけれど、それとはまた違う感じ。

こちらに住むようになってからは、ロンドン暮らしが長く、しかもロンドンの本をあれこれ読んで妙に物知りな夫に連れられて、あちこち歩き回っては喜びにひたっていましたが、最近では私自身、学校に通ってロンドンに関する勉強を始めたりして、日々、楽しい発見をしています。

もちろん実際に生活していると、素晴らしいことばかりというわけにはいきません。日本では考えられないような不便なことも起きるし、外国訛りや地方訛りの英語に圧倒されることもあります。日本育ちの私にはあまり馴染みのなかった西洋的な習慣にとまどうこともあります。

このブログでは、いろんなことを含めた私のロンドン生活や人々の暮らし、美しい建物、イギリスにはあまりないと思われているおいしいレストランや食べ物など、独り占めしておくのはもったいない楽しいロンドンのお話をご紹介したいと思います。

また、私は英語を勉強して翻訳の仕事をしていたのですが、日常生活となると仕事とはボキャブラリーも違うし、先ほど言ったようにそれぞれの訛りも理解しなくてはいけないし、夫はおもしろい言葉をいろいろ教えてくれるし、で、言葉だけでも学ぶことの多い毎日です。こうした英語に再び向き合う私のお勉強日記もあわせてお伝えできればと思っています。

のんびり屋の私のことなので、ゆっくり進むことになると思いますが、英語との旧交を温めつつ、猫との友情を深めつつ、大好きな街に暮らす私の日々を、たまにのぞいて楽しんでいただけたら嬉しいです。
# by londonsmile | 2007-02-09 19:07 | はじめまして | Trackback | Comments(10)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile