<   2017年 10月 ( 13 )   > この月の画像一覧

インディーの妹のスーがオーストラリアから来ています。
まずは北イングランドにいるお兄ちゃん達のところに滞在中。

1年おきにイギリスに帰ってくるのですが、今年は久しぶりに家族で集まろうということになり、私たちも今日からヨークシャー入りしました。

e0114020_07405788.jpg


ゴージャスな秋晴れの朝のキングスクロス駅。

e0114020_07404664.jpg


改札にはすでに「ヨークシャーへようこそ」の文字があって、気分が盛り上がります。


e0114020_07452503.jpg


ハリー・ポッターでおなじみのプラットフォーム9 3/4での記念撮影の行列を横目で眺めつつ、さあ、出発です。

e0114020_07521660.jpg


お向かいの席のお兄さんが、ずっと真面目な顔でコンピュータに向かっていました。笑

そして到着したのはハダスフィールド(Huddersfield)駅。

e0114020_07524647.jpg


駅は逆光だったので、これは駅前のホテルです。
電車でここに来たのは初めてだったので、思いがけず優雅な古い建物を見られて感激。
近くの建物に19世紀終わりごろの年号が入っていたので、全体にビクトリア時代の建物のようです。
鉄道が盛んに開発された時期ですね。

義弟くんに迎えてに来てもらって、お家でスー夫妻にも再会。
去年の秋に一緒に日本旅行をしたので、2人とは1年ぶりです。

午後は義弟くんの家でお茶を飲みながらおしゃべりし、夕方は美味しいと評判のフィッシュ&チップスのお店へ。

e0114020_07413853.jpg

本当に真面目な話、これまでに食べた中でいちばんおいしいフィッシュ&チップスでした♪

ちなみに北イングランドはフィッシュ&チップスで有名なのです。
紅茶とバター付きパンを添えるのが家庭的な食べ方だそう、少なくともヨークシャーでは。笑

左側に見えているのはmushy peas。
グリーンピースではなくて、marrowfat peasという豆をつぶしたもので、これもフィッシュ&チップスにはつきものです。

他にも、スーはカレーソースをオーダーして、チップスに付けてほおばっていました。

ああ、おいしくて幸せな夜でした。

ちなみに、ご飯の前にちょっと立ち寄ったパブも、おそらく私の人生の中で最大級にローカルな雰囲気の漂うあったかいパブでした。

e0114020_07412766.jpg


店じまいしたお肉屋さんのあとにオープンしたというパブ。
驚くほど小さくて、誰かの家の居間のようなのです。

東洋人でちょっと目立つからか、私はいろいろな人に気軽に話しかけられました。
みんな、とても優しいのです。ヨークシャー鉛を聞き分けるのが難しかったけれど。笑
田舎は人が親切でいいな♪

この週末はのんびりできそうです。
皆さまもよい週末を♪
e0114020_07411204.jpg

(パブにあったビールのラベルコレクション。
ちゃんと台紙に貼ってあるんですよ。
数えられないくらいたくさんあって、見ているだけでワクワク♪)


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-28 08:17 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(0)

サーカスがやってきた♪

すっかり秋が深まっているロンドン。
今週は学校の中休み(half termといいます)になっているところが多く、日中も子どもたちの姿をあちこちで見かけます。

あ、私は家にいることが多いので、昼間に家の周りを走っている子どもをたくさん見かける、ということなんですが。笑

そして昨日は珍しく用事があったので、気持ちのよい秋晴れの中、バスで市内に向かいました。
すると、ふだんあまり見かけないものが目に入ってきたのです。

e0114020_22165066.jpg

わ、なんだこれ!
ふだんは空き地というか、共有のお庭のような緑地になっている場所なのです。

よく見てみると、Moscow State Circusと書いてあります。
日本では「ボリショイ・モスクワ国立サーカス」と言うようで、子どもの頃、日本でよく耳にした「ボリショイ・サーカス」と同じなのかな。

学校のお休みの時期に合わせて、来ているんでしょうね。
この辺りは観光客が集まる中心地ではありませんが、子どものいる家庭が多い住宅地なのです。

私自身は実際にサーカスをテントで見たことはないのですが、綱渡りや空中ブランコをテレビでやっていると、ドキドキしながら息を詰めて見つめましたし、外国の絵本にもよくサーカスが出てきて、子どもたちが楽しそうにする様子を読んでもいました。
特に昔の本だと、現代のように楽しみがいろいろなかったせいか、サーカスやお祭りは子どもが興奮する大イベントのように扱われている気がします。笑

このサーカスの名前を調べている途中で、ロシアがサーカス大国であることを知りました。
イギリスにももちろんサーカスはありますが、動物愛護の精神があついからか、動物を使った演し物は減っていると聞いたことがあります。
このサーカスはどんな演し物だったのかな。
ちょっと見てみたくなりました。笑

私が通りがかったのはお昼過ぎで、まだサーカスは始まっていないようでしたが、子どもたちは元気にテントの周りを走り回っていました。
その姿が、私が子どもの頃に絵本で見た子どもたちにそっくりで、なんだか嬉しくなっちゃったのです。

サーカスという懐かしいものに出会って、思いがけず子どもの頃の気分に浸ることができました。
たまにはこういうのもいいですね♪

スマホやタブレットやコンピュータ・ゲームに囲まれて暮らしている21世紀の子どもたちも、サーカスにドキドキしてくれたら嬉しいなあ。

e0114020_22171745.jpg

(全体が移動用に作られているのか、チケット売り場もトラックでした。
そうか、車で移動しているんですね。
新しい発見!笑)


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-26 23:58 | ロンドン・エンターテインメント | Trackback | Comments(1)
先日、落語を聴きに行ってきました。
もちろんロンドンで、です。

そして高座で座布団に座ったのは日本人ではありませんでした。
でも、落語なんです。笑

日本なのに日本じゃない、日本人じゃないのに日本人みたい、という不思議でおもしろい感覚だったので、お話ししてみますね。

e0114020_09260187.jpg

実は私、落語好きなのです。
東京の国立劇場の近くに勤めていた時には、毎月開かれる会に通っていたほどでした。
あの人情厚い、そしておもしろおかしい江戸時代の庶民の世界が大好きです。

今月、ウエストエンド(ロンドンの劇場街)デビューを果たしたのは、カナダ出身の桂三輝(サンシャイン)さん(彼のサイトはこちらをどうぞ)。
2008年に日本の桂文枝師匠に弟子入りして落語の修業をされ、今は日本内外で活躍されているそうです。

この日は日本人のお友達に誘ってもらって、日本人ではに人も含めての女子グループでわいわい賑やかに劇場に向かいました。

e0114020_09252287.jpg


この日の会場は地下鉄レスター・スクエア駅が最寄りで、チャイナタウンのすぐ横にあるLeicester Theatre(リンクはこちら)。
こんなところに劇場があるとは知りませんでした。

ワクワクしながら待っていると三輝さんがアコーディオンを持って登場。
『幸せなら手を叩こう』を日本語の「丁寧語」バージョンで歌いながら笑わせてくれました。

それから座布団に座り、ご自分の経歴を話してくれたり、古典ネタをやってくれたり(この日は『寿限無』や『まんじゅうこわい』のさわりでした)。

その合間に、日本語や日本文化の特徴を英語や西洋文化と比べながら、おもしろおかしく話してくれました。

例えば、日本語の敬語辞典に載っている言葉は、尊敬の度合いが下がってくるほど「ごめん、すまん」のように短くなってくる、中には「ありがとう」と同じ意味で「悪い」なんていうのもあるけれど、じゃあ、プレゼントをもらった時、友達から丁寧にそれを受け取って、「bad!」って言えばいいの? とか、

結婚式で花嫁のお父さんがよく言いそうな「ふつつかな娘ではございますが、これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」の「ご鞭撻」は鞭で打つことだから、直訳すると「私の娘を鞭で打ってください」と言っているのか?、とか

もちろんわざと間違えて解釈して笑わせてくれるのですが、日本のことをよく知っていないとこんな風にはできないと思うのです。
カナダから日本にやってきて、古い風習も残るであろう落語界での修業をしている間に、きっと日本人や日本文化や日本語をじっくり見つめていたのでしょう。

鋭い観察を上手に笑いに変えるセンスもさすがです。
興味を持ってサイトを見たところ、トロント大学や大阪芸術大学の大学院で舞台芸術を勉強されていて、劇作家や作曲家としての実績もあり、古典落語の英訳もされているとか(まさに適任!)。
すごい!
彼のおもしろさの背景に豊かな知識と実績があったんですね。

一緒に行った日本人でない友達にも大ウケでした。
通訳や翻訳の仲間なので、他の国の言葉や文化に特別興味がある人たちではあったかもしれないけれど。

さて、ではここでいよいよ桂三輝さんの動画をどうぞ。
字幕も付いているので、楽ちんですよ♪





どうでしたか? おもしろいでしょう?
ひとつ見たら次々に見始めてしまい、キリがなくなって困りました。笑

三輝さんがお話ししすると、英語でも日本語で話しているように見えて、違和感があまりないと思いませんか?
公演当日も、彼が英語で話しているのに、どことなく落語っぽく聞こえたのを思い出します。
自己紹介をしても「えー、わたくしはカナダで生まれまして」と言っているように聞こえたし、英語で落語をすると落語の世界がそっくりそのまま残って、ただ言葉だけが英語になっていたのです。
落語のお稽古がしみついているのでしょうか。
日々の積み重ねってすごいですね。

そして日本語や英語という言葉を超えたところに桂三輝という人の存在があるように感じました。
翻訳者として、私はとてもうらやましいなと思います。
もちろん翻訳者は原文を伝えることが仕事であって、自分を出すものではないので、三輝さんとまったく同じ状況ではありませんが、言葉を超えたところにある「内容」を原文から感じとって、それをもうひとつの言葉に移し変えるという意味で、似ているんじゃないかなと思えて。

三輝さんのロンドン公演は終わってしまいましたが、来月はニューヨーク公演のようです。
これからも彼の活躍に注目して、応援していきたいと思います!

e0114020_09261734.jpg

(この劇場、先週は日本のお笑いコンビ、サンドウィッチマンが一夜だけ登場したのです。
気づいた時にはもうチケット完売で行かれませんでしたが、結構お笑いに強い劇場のよう。
これから定期的にチェックしてみようと思います。
実はお笑い大好きなんです〜♪
ちなみにサンドウィッチマンのロンドン公演大成功のニュースはこちらからどうぞ


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-24 22:26 | 私の中の日本人 | Trackback | Comments(2)
今週、ケイト妃がくまのパディントンとダンスした、というニュースがイギリスの人たちの心を温めてくれました。
しかもパディントンの名前の由来となったパディントン駅で!

と聞いたら、もう動画を見ずにはいられないでしょう?笑
まずはご覧ください♪





これは英国で11月公開の映画『パディントン2』のプロモーションの一環だったよう。
ご主人のウィリアム王子と、弟さんのハリー王子もご一緒だったようですね。

パディントンの宣伝だけではなくて、この日は、ケイト妃らが参加しているチャリティーで、子どもたちを高級列車に乗せるというイベントがあったそうで、基本的にはそのためにいらしたとのこと。
動画の後半では、子どもたちと話す様子が映っていますね。

来年4月には3人目のお子さんが生まれる予定で現在妊娠中のケイト妃。
つわりもあると聞いていて、この日は妊娠を発表されてから初めての公務だったそうですが、さすがサービス精神旺盛です。

ついでに映画『パディントン2』の予告動画もお店しょう。
公式サイトがYoutubeにアップしているものです。
日本語もありましたよ♪






毎回、かわいらしい勘違いから大騒ぎを起こす愛すべきくま、パディントン。
今回もアルバイト、お祭り、泥棒騒ぎ、とさまざまな冒険が待っているようですね。

最初に見た時には、パディントンが大人の声でちょっと違和感があったのですが(笑)、今となっては、もうこの声がすっかり馴染んでいます。

私も楽しみな封切りは英国では11月10日、日本では来年1月です。
楽しみですね♪


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-21 16:34 | イギリスの人・暮らし | Trackback | Comments(0)
ロンドンの乗り物といって思い出すのが、赤いダブルデッカー(2階建)のバスとクラシックなフォームの黒いタクシー。
観光ガイドにもよく写真が載っているし、世界的にも有名なのではないでしょうか。

でもこの前、不思議な写真が撮れたのです。

e0114020_01195423.jpg

あれ? バスが緑でタクシーがピンク!!
どうなってるの?

タクシーはわかりやすいのです。
これは広告。

もちろん黒いタクシーに文字や絵だけ入っている広告もありますが、こんな感じに車全体を塗っちゃうパターンもあり。
初めて見た時には度肝を抜かれました。

バスにも全体を塗っちゃうパターンがあるのですが、写真のバスには広告がまったくなし。
つい先日ブログに使った写真で、普通のバスのパターンをご覧ください。

e0114020_06463042.jpg

こういうのが一番よく見るバスの広告パターン。
1階と2階の間の側面に入っています。
でも最初の緑のバスには何もありません。
しかもこのバス、回送ではなくて、ちゃんとお客さんを乗せて走っていたんです。

ネットでいろいろ調べてみたのですが何もわからず、インディーともあれこれ話してみて、全面広告を載せようとしている塗装の途中だったのでは? というのがわが家の結論。
塗装の途中でバスを走らせてしまったということです。
日本ではあまり考えられませんが、「車両が不足している」ことが理由で電車やバスが遅れることもあるこの国では、考えられなくもありません。

ほとんどのバスは赤いし、タクシーはほとんどが黒。
でも広告を掲載して色を変えているバスやタクシーがロンドンの街を走っているのも本当です。
変わった色のバスやタクシーを眺めてみるものおもしろいですよ♪


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-19 07:10 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)
今日のイングランドとウェールズ地方の空は、見たこともないような黄色&グレーという不思議な色になりました。

e0114020_07050162.jpg

(写真はBBCニュースからお借りしました)

この写真だけだときれいな夕焼けのようにも見えるかもしれませんが、少なくともわが家のあたりは黄色&グレー、あるいはセピア色のような感じでした。
しかも午後3時ぐらいだったのに、かなり暗くて怪しい雰囲気だったのです。

これは近づいてきたハリケーン・オフィーリアの影響で、強風がサハラ砂漠の砂やスペインとポルトガルの山火事の煙などを巻き込んでこうなったのだそうです。

e0114020_07051044.jpg
(この写真もBBCニュースのものです)


わが家からは見えませんでしたが、太陽は濃いオレンジ、というか、ほとんど赤のように見えた地方もあったそう。
繰り返しますが、夕焼けの時間じゃないんですよ。
自然は本当に不思議で偉大ですね。

それにしても、なぜ私は空の写真を撮らなかったのか!

朝は晴れていたのですが、今日はずっとコンピュータに張り付いていて、午後にふと目をあげたらこんなことになっていたので本当にびっくりしたのです。
最近コンピュータの見過ぎが気になっていたので、いよいよ目が変になったのかと本気で心配になり、仕事中のインディーに電話までしちゃったほどでした。

本気でビビっていたので、写真を撮る余裕もゼロ。
ブロガー失格じゃん!汗
もし次にハリケーンがやってきたら、焦らずにカメラを構えたいと思います。笑

夜の時点で、ロンドンはなかなかの強風です。
在英のみなさま、お互いハリケーンに気をつけましょうね。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-17 07:25 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)

今月初めのことですが、大英図書館で開かれたInternational Translation Day 2017に参加してきました。

翻訳者や翻訳に関わる人たちが集まって経験を話したり、意見を交換したり、一緒に考えたりするイベントです。


主催は大英図書館ではなくて、English PENやFree Wordなどの文芸団体で、翻訳の分野としては全体にぐっと文芸寄り。

しかも他の言語から英語への翻訳をしている人が主な対象なので、これを日本語で読んでいる方にはあまり関係がないかもしれませんし、ブログのネタとしては誰にでも喜んでいただけるものではないかもしれませんが、イギリスでこういうイベントがあったということで、私なりの感想をレポートしますね。


私自身も日本語への翻訳が多いのですが、和訳に共通する点も違う点もあって大いに刺激を受けたし、翻訳を大きな目で見る良い機会になりました。

e0114020_07074165.jpg
(会場になった大英図書館。
数年前に大英博物館から一部の展示物が移され、マグナカルタやモーツァルトやビートルズの原譜などを見るならこちら♪)

丸1日たっぷりのイベントは、朝に全体で集まってパネルディスカッション、午前と午後の各セッションの後には、また全体でのワークショップがあって、最後はお酒を軽く飲みながらの交流、という流れでした。

参加者のお顔立ちを見回すと、やはりヨーロッパ系(英国人含む)が大半で、そこに世界中のいろいろなバックグラウンドを持った人が集まったという感じ。

もちろん見た目と話す言語がまったく違うこともあるので、あくまで印象です。受付した時の名札に日本人のお名前もで何人かお見かけしましたよ。

規模ははっきりわかりませんが、全体会場が255名収容ということなので、それにスタッフの方を加えて300人ぐらいだったのでしょうか。

e0114020_07085043.jpg

最初の全体パネルディスカッションでは、ますます多様化する社会での翻訳とその未来について、翻訳者や研究者の方がお話しされました。

移民の多い英国やヨーロッパの国では、言語や文化を超えてわかりあうことが日本よりもずっと深刻な問題ということを改めて感じ、基本に戻って、言葉について、わかりあうことについて考えさせられました。


その後のセッションは、午前午後とも4つの選択肢から選べたのですが、その内容は児童文学とYA、詩の翻訳、ジェンダーや人権を考えるもの、大英図書館の専属翻訳者の方のお話、アラビア語の翻訳に触れるものなど、バラエティーに富んでいました。

去年のマンブッカー・インターナショナル賞を受賞した韓国のハン・ガンさんの『The Vegetarian(邦題「菜食主義者」)』を英訳したデボラ・スミスさんもパネリストで参加していましたよ。

e0114020_07091352.jpg

(小部屋には文豪の名前が付いています。
文学好きの方にはたまらないのでは?笑)

午前の部では、私は文芸翻訳者ヘレン・スティーブンソンさんのお話を聞きました。育った環境から翻訳を始めた経緯、これまでの仕事、翻訳で心がけていること、毎日の日課から支払いのことまで本当に惜しみなく話してくれて感激。

直接の同僚や先輩のいないフリーの身には、経験に基づいたお話やアドバイスは本当にありがたいのです。

翻訳をしながらピアノも教えているヘレンさん、音楽の勉強が翻訳にとても役立っていると感じるそうです。

原書を読み込んでいると登場人物の声が聞こえてくるんですって。アートですね! 

そういえば日本の翻訳関係の方にも音楽に詳しい方が多いので、音楽と翻訳はやはり何か関係があるのかもしれません(そういう研究、あるのでしょうか?)。


その後は、用意されたサンドイッチで立食のランチタイム。パネリストや他の参加者と気軽に話せる機会でもあるのですが、昼休みにも詩の翻訳ワークショップ、翻訳研究の展示、専属翻訳者が案内する大英図書館ツアーなどのミニセッションが用意されていたので、急いで食べてどんどん参加という人も多かったようです。 

e0114020_07090316.jpg


私は休憩時間には、イーストアングリア大学(ノーベル文学賞をとって話題のカズオ・イシグロさんの出身校!)で翻訳を研究されている明石元子さんの展示にうかがいました。

明石さんのご専門はひとことで言うと翻訳の透明性。

たとえば大物作家の村上春樹さんが手がける翻訳は、まるでご自身の作品であるかのようにハルキ色が濃いけれども、彼は極端な例であって、一般に翻訳をする場合にはどこまで訳者の色を出すべきか、あるいは出すべきではないのか、ということをさまざまな角度から研究していらっしゃる、というお話をうかがいました。

世界各国の背景を持つ人たちを前にご自身の研究を説明される明石さん、頼もしかったです。

前からいろいろ教えていただいてお世話になっているのですが、ものすごくチャーミングな方なんですよ!

e0114020_07092367.jpg

(明石さんの展示のポスター。

どんどん宣伝していいよと言われたので載せちゃいます!笑)


午後にはまたパネルディスカッションを選択しました。

パネリストは文芸翻訳者、大英図書館の専属翻訳者、主に映像翻訳を通じて子どもが楽しく外国語を勉強できるシステムを広めている方たち。

字幕を付けて外国語を学ぶというのは初めて聞きましたが、生まれた時からタブレットやYoutubeになじんでいるビジュアル世代の子どもにはピンときやすいようです。

大英図書館という場での翻訳の仕事もおもしろそうだなと思いました。

大英図書館が専属翻訳者を採用したのは今年が初めてで、現在、翻訳に関連した企画が進んでいるそうなので、またイベントに参加してみたいと思います。

翻訳の範囲や可能性について視野が広がり、夢も広がって、明るい気持ちになったセッションでした。


そして最後はまた全体で集まってのワークショップ。

参加者がその場で作ったチームごとにセリフを英訳して、実際に即興で演じてもらうというもので、東ロンドン(若者に人気のエリア)で翻訳ものを専門に上演している劇団の俳優さんたちが舞台の上で楽しく盛り上げてくれました。

初めて会う人と一緒にその場で英訳と言うだけで緊張するのに、話の設定や登場人物の関係や年齢、状況などを手早く想像しながらの翻訳は難しかった! 

同時に、ふだん使わない部分の頭を使うことになって、とても新鮮でもありました。

発表されたセリフを聞くと、まったく同じ内容でも全然違う表現になっていたり、自主的に手話付きで訳したチームがあったり、と、発想がさまざま。

刺激を受けて、少しは頭が柔らかくなった(ような)気がします。

e0114020_07093968.jpg

(大英図書館の入り口付近。
誰でも使える勉強スペースは、いつでも大混雑。
登録すれば、書架にしまってある書籍も閲覧できます)

そして最後は交流タイム。名刺を出し合ってご挨拶することもなく(笑)、普通のパーティーのように、目があったら誰とでもおしゃべりできるというとても気軽な雰囲気でした。

たまたま話した方に貴重なアドバイスをいただいてありがたかったのですが、後で実はかなり有名な方だと教えてもらってドキドキ。笑 

自分の無知に焦りましたが、そのくらいみなさんが気軽におしゃべりをしていて、後輩を応援するとても良い雰囲気があふれていたということで!


イベント全体を通じてやはりヨーロッパだなあと感じたのは多言語の環境です。

違う言葉を話す国が地続きで隣り合っているヨーロッパでは、2、3ヶ国語を話す人がまったく珍しくありませんが、そういう人が意外と語学とはまったく関係のない仕事をしていたりします。

こうした環境の中で翻訳や通訳を仕事に選ぶ人は、やはり語学に興味があったり、特別に多言語を背景に育った人が多いよう。

今回お話を聞いた方の中にも5ヶ国語、6ヶ国語を話すという人が多くて驚きました。

そして多言語環境だからこそ、語学を仕事にするのは競争がとても激しいようです。


これまではイギリスにいながら英訳のことにまで頭が回っていなかったので、学ぶことが本当に多かった1日でした。

どの言語であっても、言葉や言語を超えてわかりあうためにさまざまな努力や試みをしているという点ではやはり同じ。

いろいろな角度から翻訳の話を聞くうち、目の前のことしか見えていなかった私も、翻訳をもっと大きな意味で捉える感覚を味わうことができ、お互いにサポートし合い、他の人に伝えるという考えも見えてきて、視野が少し広がりました。

またこういうイベントを見つけて、ぜひ参加してみたいと思います。


イベントの詳細はこちらからどうぞ


e0114020_07170036.jpg

(新しい10ポンド札になって話題のジェーン・オースティンの手書きの原稿も大英図書館で見られます♪)


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-14 17:55 | 翻訳のこと | Trackback | Comments(0)
先日も写真を載せたオックスフォードサーカス(こちらをどうぞ)。
今週、夜になって通りかかったら、クリスマスのデコレーションが広がっていました。

e0114020_23242753.jpg


広がっている、って変な言い方ですね(笑)。
最初に見た時には交差点から見て1本の道にししかなかったデコレーションが、2本になっていたのでした。
デコレーションの範囲が広いので、きっと1日では作業が終わらないんでしょうね。
こうやって広がっていたとは気づかなかったなあ。

ロンドンはもうブーツをはいた人やコート姿の人が目立つようになりました。
こうやってあっとという間にクリスマスが来てしまうのかも。
クリスマスまでの盛り上がる時間を楽しみたいと思います。

みなさま、良い週末を♪

e0114020_23224075.jpg

*おみやげプレゼントで1番のチャッツワースのカードをご希望された「ソガ」さま(お名前、カタカナで失礼します)。
プレゼントをお送りしたいので、メールアドレスかご連絡先を非公開コメントでお知らせくださいませ。
お待ちしています♪


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-13 23:35 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)
日本ではカレーと言えばライス。
そして最近はインドのナンなども人気ですよね。

しかし、イギリスでは不思議なカレーもあるのです。
それはカレー&チップス!

e0114020_17364949.jpg


カレーにチップス(イギリス風の太いフライドポテト)を組み合わせたもの。
インディーの出身地、北イングランド一帯では人気のメニューです。

チップスをカレーソースにつけて食べると、いくらでもお腹に入ってしまいます。
かなりカロリーを摂取していそうで危険!笑

日曜日だったので、今回は全部手作りしてくれました。
ごちそうさま!

Guilty pleasure of curry and chips for Sunday lunch - all home cooked by a Yorkshire man


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-09 17:40 | イギリスの味 | Trackback | Comments(2)
北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅のおみやげプレゼント、抽選が終わりました!

当選された方にはメールでご連絡しましたので、ご確認くださいね。

そしてひとつ業務連絡。笑
プレゼント番号1のチャッツワースのカードをご希望の「ソガ」さま。
当選されたのですが、メールアドレスをお知らせいただいていませんでした。
お手数ですが、もう一度非公開コメントで、メールアドレスか、直接ご住所とお名前をお知らせくださいね。

たくさんのご応募いただき、ありがとうございました♪
残念ながら今回は当選されなかった方も、機会があったらまたやりますので、ぜひまたご応募くださいね。

みなさんがご応募と一緒に書いてくださったあたたかいお言葉も、嬉しく嬉しく読ませていただきました。
ありがとうございます♪
楽しかったと言っていただけると、本当に励みになります。

今後も、お役に立てたり、おもしろいと思っていただけたりする記事を書いていきたいと思います。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。


e0114020_06463042.jpg


写真は、久しぶりに行ったオックスフォードサーカス。
リバティーなども近くにあって、買い物客や観光客でいつも賑わっている場所です。
この交差点は、数年前に渋谷のスクランブル交差点からヒントを得て、設計し直したんですよ。

毎年恒例のクリスマスのデコレーションが、一部ですが、もう始まっていました♪
気がつくと、もう10月ですもんね。
うかうかしていると今年もあっという間に終わっちゃいそう。笑
わー、がんばらないと!


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-10-07 17:36 | ご挨拶・お知らせ | Trackback | Comments(0)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


by londonsmile