<   2007年 04月 ( 7 )   > この月の画像一覧

ヨークシャーの旅も終わりに近づき、いよいよヨークシャー州を出てカンブリア州へ。地理的にはヨークシャーの北西、地図で見るとちょっと左上という感じの場所です。

カンブリアでは湖水地方の入り口と言われるケンデル(Kendal)の町に宿をとりました。なんとなく名前を知っていたという理由だけでこの町に決めたらしいのですが、湖水地方に近いおかげでちょっとした観光地風なのに、静かで趣のある良い町でした。

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湖水地方の入り口、とご紹介してしまったので、湖水地方の旅行記を期待させてしまったかもしれませんが、ここはあくまで入り口で、湖もありませんでした。ちなみに、ちょっと北に足を延ばして湖水地方にあるWindermere(ウィンダミア)までドライブしてみたのですが、イースター休暇の週末とあって、町は大混雑!車を駐車することさえできなくて、ただ町を走り抜けただけで終わってしまいました。でもやはり観光地らしい華やかさがありつつ、素朴な雰囲気も残していて、とてもすてきなところでした。この近くにピーラー・ラビットの作者、ビアトリクス・ポッターの家があったニア・ソーリーの村があるそうなので、ぜひまた訪ねてみたい場所です。

ケンデルでの大ヒットは小さなカフェでした。とりあえずホテルに荷物を置いて、町を少し歩き回った後、遅い昼食をとろうとしたのですが、インディーの目にとまったのは小さなカフェの看板。特におしゃれな感じでもなく、普通の町の喫茶店風のお店なのですが、外から見える手作り風のイースターの飾りがちょっとかわいらしかったので、入ってみることにしました。

店内は光がたくさん入ってとても明るく、清潔でかわいらしいクロスが敷かれた各テーブルには水仙の花が飾ってあり、なにか人のお家にお呼ばれしたような家庭的な雰囲気。懐かしい感じのエプロンをかけたおばさまと若いお嬢さんが2人でにこにこと迎えてくれました。

注文をとりに来てくれたおばさまとちょっと会話した後、私達が頼んだのはサンドイッチとスコーンのアフタヌーンティーセット、2人で10ポンドなり。

まずは紅茶とサンドイッチが到着。注文を聞いてから作り始めてくれたサンドイッチは、チーズとハムのシンプルなものなのに、食材が良くて心がこもっているというか、お母さんが丁寧に作ってくれたサンドイッチみたいな味がして、とてもおいしかったです!横についていたトマト味のディップ(ケチャップではないのです)も手作りのようで、おいしかった!(同じ写真を何度も使ってスミマセン)

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サンドイッチの後は、かわいいいちごのお皿に乗ってきた焼きたてのスコーン。これも素朴な手作りの味で、添えられたクロテッドクリームは濃厚だし、ジャムも程よい甘さがグッド。サンドイッチがボリュームたっぷりだったので、スコーンは1つずつでちょうどよい量でした。(上の写真と同じアングルで失礼いたします!)

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お味も良かったのですが、このお店、にこにこしている店員さんといい、明るい店内といい、温かい家庭的な雰囲気がとても居心地がよくて、インディーは「ロンドンの高級ホテルとか、あちこちでアフタヌーンティーをしたけれど、ここのアフタヌーンティーがこれまでで一番落ち着く!」と大興奮していました。

お店の写真を撮らせてもらいたかったのだけど、なんとなく遠慮してしまって言い出せませんでした。あまりに心地よい時間だったので、そのまま大切にとっておきたいような気もしたのです。(と言いながら、結局ご紹介しているのですが・・・)

帰り際にホームページがあると聞き、早速のぞいてみたのですが、残念ながらここではあの家庭的な雰囲気を感じることはできないようです。もし近くにいらっしゃることがあったら、是非いらしてみてください。旅の疲れを癒してくれるすてきな場所です。

Wainwrights Tearooms
9 Allhallows Lane, Kendal, Cumbria
01539 734954
www.wainwrights-tearooms.co.uk

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ケンデルの後は、最後の訪問地、ランカシャー州のブラックプールです。ランカシャー州に入る時、「ようこそランカシャーへ」という看板があったのですが、そこには赤いバラのマークが。そういえばヨークシャーのマークはヨーク家の紋章の白いバラ。そうでした、ヨークシャーとランカシャーといえばバラ戦争ですよね。ちなみに今でもヨークシャーとランカシャーは何かと敵対視しあっているとか。こんなところにも歴史を感じるのはおもしろいですね。


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(後ろに見えるのが町のシンボル、ブラックプールタワー)

19世紀半ばから海辺の保養地として栄えてきたブラックプールは、世界最高の社交ダンス競技会の会場としても有名だそうです。そういえば、映画「Shall We Dance?」にも名前が出てきましたね。

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(海辺でロバに乗るのがこれまた名物らしいです。ただしお子さん限定)

e0114020_0493913.jpgブラックプールは今でもイギリス最大の保養地だそうで、イースターの休暇中ということもあり、なかなかの人出でした。海岸沿いのメインストリートには潜水艦などの変わった形をした路面電車が走っていて、その脇にはゲームセンターやおばけ屋敷、占い、おみやげ屋さんなどが連なり、観光客は潮風にあたりながらそういうお店をひやかして歩く、というのがお決まりの休日の過ごし方のようです。イギリスというよりはディズニーランドのような外観の建物もあって、ここにラスベガスのようなカジノを建てる計画が持ち上がっているのも、なんとなくうなずけます。

ちなみに左の写真のジェットコースター、少し前までは世界で一番高い所から下るジェットコースターだったそうで、下から見ると、ほとんど真下に落ちる感じで、見ているだけで膝が震えました!

ただ、なんというか、言葉は良くないのだけど、英語で言うとtackyな感じで、とても庶民的な娯楽の雰囲気に満ちていることは否めません。それでも、インディーの弟くん夫妻と一緒に海岸通りで馬車に乗ったり、ボールを入れて自分のおもちゃの馬を他のお客さんと競争させるようなゲームに参加したりして、妙にはしゃいでしまい、楽しかったです。大人になってこんなことするのも、たまにはいいですね。

この町での目的は、お仕事の関係でここに住んでいるインディーのお兄さんのお家でインディーの親戚集合に参加することでした。旅の最初の紹介にも書いたように、おじさま達のヨークシャー訛りには苦労しましたが、遠くから嫁に来た私を親しみを持って迎えてくださって、とても嬉しかったです。

5回にわたるヨークシャー旅行記、いかがでしたか。今回はデジカメを新しくしたばかりだったので興奮して写真を撮りまくり、あれも載せたい、これもご紹介したい、とついつい力が入ってしまい、長くなってしまいました。おつきあいいただいて、ありがとうございました。

食べ物のことなど、まだ少しご紹介したいことも残っているので、これから少しずつ付け足していこうと思っています。ひとまずヨークシャー旅行はこれにておしまい!ありがとうございました。

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by londonsmile | 2007-04-30 00:49 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(6)
優雅な町、ハロゲットを後に向かったのはヨークシャーデール国立公園。このデール(dale)という言葉、あまり聞き慣れないので調べてみると、「谷、谷間。特にイングランド北部ヨークシャー渓谷国立公園(Yorkshire Dale National Park)付近の谷を指す(英辞郎)」とあります。そしてそこは、確かに緑の丘と谷が織りなす美しい田園風景でした。広大なゴルフ場のようななだらかな美しい緑の草地が続くかと思えば、枯れたような色の草が茂る荒地が広がり、さらに日の光の当たり方でまた違う景色にも見えたりして、ずっとドライブしていても飽きない美しさです。

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それと、イギリスにも国立公園があることを初めて知りました。National TrustEnglish Heritageなどの活動が盛んなので、こういう土地はこういう団体が全部管理しているのかのように勘違いしていたのですが、国有の土地もあったんですね。当たり前か・・・。

e0114020_17174563.jpgこのヨークシャーデールの自然の中を歩くのが、今回の旅行の大きな目的の一つでした。そういう目的の人は多いらしく、宿泊したHawes(ホーズ)はわりと小さな町なのに、アウトドア系のお店が数軒ありました。ちなみにこの町、中世の時代には既に王様に市場として認められていたそうで、今でも町の中心はMarket Placeという通りです。ここにあった私達のホテルは17世紀には既に宿として使われていたそう。8部屋しかないかわいらしいホテルでした。








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イギリスではフットパスと呼ばれる自然の中の散歩道があちこちにあります。これも今回知ったのですが、フットパスはNational TrustEnglish Heritageが政府と協力して土地の所有者に交渉して整備されているそうで、そうすることで、個人が所有する土地であっても、指定されていればそこを通って自然の中の散歩を楽しむことができるようになるのです。

ただし、個人所有の土地内では、道標にしたがって歩くべきで、ふらふらとあちこち歩き回らないのが原則だそうです。これは当たり前のように聞こえますが、実際にフットパスに行くと道らしき道があるわけではなく、羊が草を食んでいる草地の真ん中あたりを羊の邪魔にならないように歩くことになるわけで、見張っている人がいるわけでもないし、悪いことをしようと思えば、いくらでもできるのですから、フットパスというのは個人の良心に委ねられたなんとも寛大な制度なんですよね。

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途中、石でできた柵があり、これは単純に石を積んだだけでできていると教えてもらいました。これだけで崩れないのが不思議、と思ってしまうのは、やはり地震の多い土地に生まれた日本人の発想のようです。この柵を越えるために、かわいらしい階段や扉が作られています。

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歩き始めると、良いお天気なのに思っていたより人が少なく、自然を独り占め(二人占め?)した感じで、とても贅沢な気分に浸りました。途中、1本で流れ落ちる滝(というのでしょうか?)としてはイギリスで一番高い滝、というものを発見。近くにあるかわいらしいホテルの中で入場料を払うしくみになっていて、払わなくても入れちゃう感じが、これまたのんびりしていていいなぁと思いました。

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そして今回、私の目が釘付けになったのが子羊(lamb)です。ちょうどlambing timeと呼ばれる子羊が生まれる時期にあたったようで、柔らかそうな真っ白な毛をまとった小さな羊が思い思いに寝そべったり、じゃれあったりしている姿はほんとに愛らしい!生まれたばかりのような本当に小さな羊が、ほっぺたを草にぺたりとくっつけて無邪気に眠る様子は子猫のようにあどけなく、少し大きくなってまだ少し頼りない足取りで、でも元気良くお母さんを追いかける様子は子犬のようにかわいらしく、いつまで見ていても見飽きませんでした。

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この時期、お母さん羊たちはとても神経質になっていて、私達が立ち止まってカメラを向けるだけでぴくっと反応して子羊を隠してしまいます。できるだけ羊のお邪魔にならないようにそおっと近づいてみたのですが、やはりあまりアップの写真を撮ることはできませんでした。残念。次回はインディーの超接写レンズの使い方をマスターして挑戦します。

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(写真をトリミングしてみましたが、かわいらしい雰囲気、伝わるでしょうか?)

写真はともかく、子羊の愛らしさと羊家族たちの愛に本当に心癒された時間でした。

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次回は旅行記もいよいよ最終回。ヨークシャーを離れて、カンブリアの湖水地方の入り口とランカスターのブラックプールのお話をいたします。
by londonsmile | 2007-04-24 17:01 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(6)
旅行記が思いのほか長引いてしまっているので、今日はちょっと休憩して、リクエストいただいた紅茶のお話を。

イギリスといえば紅茶を思い浮かべる方も多いと思います。今はイギリスでもティーバッグでお茶をいれることが多くなり、またロンドンでは中国茶や日本茶の人気が高まっていて、「Sencha」「Bancha」なんていうお茶を出しているティールームもあるほどで、最近はイギリスのお茶文化も多様化しているようです。

それでも、紅茶を飲む時はほとんどの人がミルクを入れて飲むという習慣はあまり変わっていません。ここでミルクというのは牛乳のことで、コーヒーに入れるようなクリームのことでは決してありません。その牛乳も、温めてしまうと匂いが強くなって紅茶の香りを損ねるので、冷たいまま使います。沸騰したての熱いお湯でお茶をいれるので、冷たいミルクを入れても紅茶が冷める心配はないのです。

e0114020_063342.jpgそして紅茶をいれる時の大問題が、「紅茶が先か、ミルクが先か」です。これは永遠の課題のようなものらしく、イギリスでは今でもよく真剣に(?)議論されています。

興味があるので、私も機会があれば観察しようと思っている・・・のですが、イギリス人が紅茶をいれるところを見る機会がとても少ないのです。というのも、食事の後はたいていコーヒーか夜ならハーブティーが多いし、親戚やお友達のお家に遊びに行くと、好み(つまり濃いお茶がいいか薄目がいいのか、ミルクを入れるか入れないか、お砂糖を入れるか入れないかなど)を細かく聞いた上で、好みどおりにキッチンで作ってマグカップに入れて持ってきてくれることが多いのです。

思えば、アフタヌーンティーに出かけた時に周りのイギリス人を観察すればよかったのですが、目の前のおいしそうなスコーンやケーキに大興奮してしまい、見過ごしておりました・・・。よそのキッチンをのぞいた範囲では、なんとなく「ミルクが先」派が多かったような印象です。

ちなみにイギリス人のインディーは、「ミルクが先」派。彼によれば、「ミルクを先に入れておけば、紅茶を入れる量を間違えない(つまり紅茶を先に入れてしまうと、入れたい量のミルクがカップに入りきらなくなってしまうことがある)」ということですが、これは几帳面な彼が後付けした実用的な理由のような気がします。

イギリス人の間でもあれこれ議論されるくらいだし、紅茶を先に入れた方が科学的においしくなるのだと発表されたかと思うと、しばらくして全く逆のことが発表されたこともあったりして、「おいしい」という人それぞれの基準で決めるのは難しそう。マナーの世界には決まりがあるのでしょうか。

これについて、先日うかがったアフタヌーンティーのお教室で、おもしろいお話をうかがいました。最初に一言、「お好みの問題です!」ときっぱりとおっしゃった上で、ジュリアナ先生は、「ただ、歴史的には、紅茶を先に注ぐのは裕福な証拠だったので、上流階級の方が好んで紅茶を先に入れていたようです」と教えてくださったのです。

紅茶にはぐらぐらと煮え立った熱いお湯を使うので、昔はカップに注いだ時にひびが入ることがあったそうです。(ひびの入ったカップを実際に先生に見せていただきました)。ところが18世紀頃に強度の高いボーンチャイナ(牛の骨灰を混ぜた磁器)が発明されると、ひび割れを気にせず紅茶を先に入れることができるようになり、当時ボーンチャイナは貴重で高価だったことから、紅茶を先に入れる人=ボーンチャイナを持っている人=リッチ、という図式ができあがって、上流階級の人が好んで紅茶を先に入れたのだそうです。また、実際にそうすることができたんでしょうね。

ただそれがマナーとして定着したということはないようで、むしろ裕福なことを見せびらかすような「お上品な」習慣と見る方もいるそうです。

このブログとリンクしていただいているビジネス英語雑記帳(ビジネス英語だけでなく、例えば英語のフォーマルとインフォーマルの違いや、間違いやすい「英語の落とし穴」の話もあって大変勉強になる超おすすめブログです!)の博識な日向清人さんがおっしゃっていたのですが、以前にイギリスで紅茶が先かミルクが先か、という大議論が持ち上がった際、エリザベス女王は紅茶が先、ということがわかり、そこでミルク派が萎えてしまったのだとか。女王様は上流中の上流でしょうから、やはり紅茶が先なのでしょうか。

さらにジュリアナ先生によれば、「紅茶を先に入れると、紅茶のしぶがカップにつきやすいのよ」とのこと。こういう実用的な理由があると、私としては女王様派よりも庶民派に心が動きます。女王様はきっとご自分ではカップをお洗いにならないでしょうしね。

う~ん、今日これを書いていて、この問題にますます興味をひかれました。もう少し周りを観察したり、専門店でもお話を聞いたりしてみて、新しい発見があったらまたご報告したいと思います。

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(写真は湖水地方の入り口、Kendalのティールームでのアフタヌーンティーの一部。インディーが「これまでの人生の中で一番心地良かったアフタヌーンティー」と言うこのお店、あと2回続く予定の旅行記でご紹介します。もう少しおつきあいくださいね!)
by londonsmile | 2007-04-20 23:58 | イギリスの味 | Trackback | Comments(2)
ヨークの後に私達が向かう予定だったのは、ヨークシャーデールの国立公園でした。宿泊予定のHawes(ホーズ)までは2時間もかからない距離なので、途中寄り道することに。

地図をいろいろ見ていて見つけたのがHarrogate。(日本語では「ハロゲート」と紹介されていますが、「ハロゲット」とインディーに発音を直されたので、ここではハロゲットと呼んでみます。)

ヨークシャー出身のインディーに、ハロゲットには温泉があって南のバースと並んで保養地として有名、と教えてもらい、優雅な雰囲気を想像した私は、どうしてもここに行ってみたくなりました。

到着したのは朝日がいっぱいの午前9時過ぎ。ゆったりした町並みで、大きな石を使った古い建物が多く、町の広場もお花できれいに飾られていて、町全体に優雅な雰囲気にあふれていました。

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旅行者案内センターで入手したパンフレットによれば、ヨーロッパでも濃度が高い硫黄泉が出るため、古くから温泉地として、また貴族の保養地として発展したとのこと。なるほど、それでこの高級感なのですね。そして、かすかに感じる硫黄の香りから、確かに温泉であることがわかりました。

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e0114020_1749144.jpg今でも町にはトルコ式のお風呂があり、入浴可能だそうです(上の写真)。日本の温泉とは違うんでしょうね。時間があったら試してみたかったです。

町のあちこちに、かわいらしいカフェや小さなアンティークショップがあって、それも保養地の優雅な雰囲気を盛り上げていました。








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温泉を汲み上げていた場所がロイヤル・パンプ・ルームとして博物館になっていて(右の写真)、温泉の試飲もできるそうです。中には入らなかったのだけど、この建物、とても優雅で美しいです。






町を散策中、とてもすてきなディスプレイのお菓子屋を発見。ちょうどイースターの時期だったので、卵やうさぎを形どったかわいらしいお菓子や、ティーケーキ、スコーンといったお茶に欠かせないスイーツがきれいに飾られています。

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自然光のたくさん入る明るい店内に入ってみると、さらにたくさんのお菓子やパンがあって、白いエプロンをつけたお姉さん達がにこにこと接客していました。コーヒーや紅茶を扱うコーナーもあり、かなり本格的だな、と思っていると、その奥にティールームを発見。モーニングコーヒーとしゃれてみることににしました。

e0114020_18101646.jpgちなみにこのモーニングコーヒーという言葉、最近知りました。最初、朝食前のコーヒーのことかと思ったのですが、そうではなく、朝食と昼食の間に軽くビスケットなどをつまみながらお茶を飲む休憩のことだそうです。この習慣、今でもオフィスなどでよくあるそうで、そういえば、日本でも大工さんとか職人さんに「お十時」とかいってお茶を出しますよね。忙しい現代では見失いがちの優雅さを感じさせる習慣ですね。

おもしろいと思ったのは、午後は紅茶(アフタヌーンティー)なのに、朝はコーヒーなんですね。ついでに、私が最初に思った朝食前の飲み物は、モーニングティーと呼ばれるようです。もちろん表現だけで、何を飲んでもかまわないのでしょうが。


大きな窓のあるカフェは明るくて気持ちがよく、朝の10時過ぎというのに既にたくさんの人がお茶や遅い朝食やお菓子を楽しんでいました。観光客らしき人に混じって、きれいに着飾った年配のイギリス人の方もたくさんいらして、少しタイムスリップした気分で、古き良きイギリスの優雅な雰囲気をたっぷり楽しみながら、ゆっくりした時間を過ごしました。

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ロンドンに帰ってきてから知ったのですが、Bettysというこのお店、大変有名で王室御用達、ハロゲットに行ったら絶対寄るべき!というお店だったそうです。しかも、ヨークシャーの水に合うブレンドの紅茶で全国的に有名なTaylor of Harrogateというブランドとも姉妹会社だそうで、偶然見つけたにしては大発見だったようです。というわけで今では、「ハロゲットのベティーズに行ったんだけど・・・」とお友達にプチ自慢していている私達です。

急に思いついて立ち寄ってみたハロゲットですが、これまた後で知ったことには、ミス・マープルやエルキュール・ポアロで有名な推理小説家、アガサ・クリスティーが失踪していた時に宿泊したスワン・ホテルもあるそうで、クリスティー・ファンの私としては、また行ってみたい町のひとつになりました。
by londonsmile | 2007-04-17 20:24 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(8)
ヨークに滞在中、郊外にもちょっと足をのばしてみました。最初はRievaulx Abbeyという古い修道院。カトリックの修道院として13世紀に建てられて、一時は500人近くの修道士達が自給自足で暮らしていたそうですが、16世紀に時の国王ヘンリー8世がカトリック教会と断絶したために取り壊されてしまい、現在見られるのはその跡地だけです。

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イギリスではNational TrustとかEnglish Heritageといった団体が史跡や古い建物を買い取ったりして維持・公開し、歴史を守っているのですが、この修道院も現在はEnglish Heritageが運営しており、山の中にぽつんとあるにもかかわらず、僧侶達が暮らしていた当時の様子を伝える展示や、大きな窓のあるきれいなカフェなどがととのっています。美しい史跡を眺めながらのコーヒーは格別でした!

e0114020_3324966.jpg展示はとてもわかりやすく良くできていたのですが、驚いたのは、当時の修道院の僧侶にも厳しい階級制度があったということ。一番下の階級にいるlay-brothersという人たちは文字が読めず、したがってちゃんとしたお祈りができず、主に自給自足の農園で働いていて、上の位に上がれることはなかったそうです。カトリックに階級があることはよく知られていますが、私自身は修道院に馴染みがなく、お坊さんはみんな字が読めると思っていたので、とても勉強になりました。

壊された建物を見て回ると、とても大きい建物だったことがわかります。特に礼拝などをしたと思われる場所(右の写真)は今でもとても美しく、壊されたことがとても残念に思えました。

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(これは18世紀後半のものと思われる写真。バックは修道院跡です。昔は建物に蔦がからまっていたんですね)

実は私が先日までへとへとになって取り組んでいた学校のエッセイのタイトルは「ヘンリー8世による修道院の解散がその後のロンドンの発展に与えた影響」。準備中には、ヘンリー8世や修道院の解散についての資料をずいぶん読みました。今回はエッセイ終了後に初めて訪れる修道院跡だったので、感慨もひとしお。ヘンリーもほんとに罪なことをしたものです。

ついでにご報告すると、お騒がせしたエッセイも無事にパスし、昨日、大学から修了書が届きました!ご心配くださったみなさん、ありがとうございました。

もう一箇所訪れたのがCastle Howard。ハワード城とでも訳すのでしょうか。でもお城というわけではなく、お金持ちのお屋敷です。人気のあったテレビドラマBrideshead Revisitedの撮影に使われたそうで、たとえ行ったことがなくても名前は知っているという人が多いようです。ちなみにこのドラマ、原作はEveryn Waughで、日本語では「ブライズヘッドふたたび」とか、「華麗なる貴族」などとも訳されており、日本でもDVDが手に入るようです。実は今、インディーと2人で毎晩DVDを観ているのですが、ジェレミー・アイアンやローレンス・オリヴィエが出演して、戦前のオックスフォード、ロンドン、イギリスのカントリーサイド、ヴェニスを舞台に繰り広げられる滅びゆくカトリック貴族の華麗なる生活、美しいですよん。

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このお城、とにかく広く、見渡す限り敷地が広がっています。かなり遠くからお家は見えているのに、まず車で門を通り抜け、駐車場に車をとめて入場口まで歩き、そこから美しい庭をさらに10分近く歩いてようやくお家の建物に到着、という絵に描いたようなお屋敷なのです。入り口の写真は撮りにくかったので、出口を撮ってみました。はるか遠くに見えるのがお家に一番近い門(といっても駐車場の外)で、その手前また門があって、私が写真を撮った場所はまだ家の敷地内です!

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実際に入ってみると、やはりお庭の広さに圧倒されます。お屋敷の周りには良く手入れされた美しい庭園があり、その周りには自然のまま残されているお庭が広がっています。池というより湖に近いものや、東屋風の見晴らし台があって、さすがにスケールこそ違うものの、ちょっとベルサイユ宮殿を思わせるものがありました。

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e0114020_3454099.jpgお家の中は天井が高く、中には3階分の吹き抜けになっていような場所もあり、まるで美術館のよう。ご家族に代々伝わるすばらしい絵画や彫刻、本、食器などがたくさん展示されていて、本当にすばらしかったのですが、お家の中は撮影禁止だったので、ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

ここには現在も当主の方とご家族が実際に住んでいらっしゃるそうで、それも驚きです。大理石の胸像が立ち並ぶ廊下を夜中に歩くなんて、どんな気持ちでしょうね。冬は寒そう・・・なんて、庶民の私が心配することはないのですが。



この日はあいにく暗い雲がたちこめて、雨が降ったりやんだりのお天気。でも、イギリスの素晴らしさの一つは、お天気が悪ければ「まぁ、イギリスらしくてすてき!」と喜べて、お天気が良いと「すごい!なんてラッキーなんだろう!」とかなり嬉しくなれることなのです。私達もかなりご機嫌でドライブを続けたのでした。
by londonsmile | 2007-04-15 03:56 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(2)
今回の旅行は、ヨークシャー州の州都ヨークから始まりました。ヨーク大聖堂があまりに有名なので、大観光地を想像していたのですが、古い城壁や建物が立ち並ぶ美しい中世の町は、思っていたよりこじんまりした静かなところでした。

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ヨーク大聖堂(York Minster)は、北ヨーロッパでは最大のゴシック様式の教会だそうで、その歴史は2000年におよび、ステンドグラスも800年前のものという古い美しい教会です。礼拝が行われる「身廊」という主要部分は1291年から1350年にかけて作られたもので、礼拝は今でも毎日行われています。

e0114020_0162822.jpg大きな教会はいろいろ見たけれど、ここは装飾がレースのように繊細で、本当に美しい!大感激しました。普段は、教会やお寺の中で写真を撮るのは控えているのですが、あまりの美しさに見惚れ、我を忘れて写真を何十枚もとってしまいました。ゆっくりご紹介したいので、大聖堂だけを「美しい建物」として後日、改めて取り上げたいと思います。今日はちょっとだけ・・・。







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大聖堂の周辺には今でも中世の町並みが広がっています。大聖堂の上から撮った写真をご覧ください。道が狭くて建物が密集している感じが中世っぽいでしょ?

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e0114020_0594338.jpgなかでもShamblesという一角は、特に中世の雰囲気が色濃く残っているように思えました。「畜殺場」という恐ろしい意味のネーミングですが、それはもともとお肉屋さんが多かった地区だからだそうで、今でもおみやげ屋さんやカフェに混じってお肉屋さんがあります。

建物が上に行くにしたがって広がっているのは、昔は窓から排泄物などを捨てていたからだそうで、そうすれば上の人が捨てたものが直接かかることはない、という理屈らしいのですが・・・道を歩いている人はどうなるのでしょう?

狭い石畳の道を歩きながら、両脇にそびえる建物からモノが降ってくる恐怖に怯えながら歩く気持ちを想像してみました・・・。私なら走ったかな、それとも傘をさしたかな、なんて。


他にも、ヨークには古い建物があちこちにあり、建物好きの私にはたまらない町です。町全体に中世の雰囲気がたっぷり。

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お城跡の公園には春の陽気に誘われた人がたくさん出ていて、思い思いにお散歩したり、サッカーしたり、草の上でおしゃべりしたりしていました。

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ヨークの町は、東側の海岸から少し入ったところにあるものの、その昔、川を上ってヴァイキングがやってきたそうで、ヴァイキングの博物館などもありました。また幽霊が多い(?)ことでも有名らしく、夜にはゴーストツアーなんていうのも開かれているようです。

静かで美しい中世の町、ヨーク。ここはイギリスの古い歴史を楽しむのにはとても良いところです。

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by londonsmile | 2007-04-14 01:32 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(0)
イースターの休暇を利用して、イングランド北部のヨークシャーを中心にドライブ旅行してきました。

大聖堂で有名なヨークや、豊かな自然が広がるヨークシャーデールの国立公園、温泉地として有名だったハロゲット、湖水地方の入り口のケンデルなどを回って、最後は町全体が遊園地みたいなブラックプールでインディーの親戚達にご対面、という盛りだくさんな旅でした。幸いお天気に恵まれ、ほとんど毎日が快晴、しかもぽかぽかと暖かく、本当に楽しい旅でした。

日本でも同じだけれど、地方に行くと、人がとても親切で気さくで嬉しくなります。特に北はフレンドリーな人達ということが有名なのだそうで、地方ではあまり見かけないアジア人の私にも、小さな博物館のおじさんやホテルのおばさんがにこにこ話しかけてきたりするのです。そうかといって私のことを珍しがっている風でもなく、なんだか自然なんですよ。

それに北部の英語には、歌っているように聞こえる独特な節回しと訛りがあって、地元の人の英語を聞いているだけでおもしろかったです。典型的なのがuの発音をすべて「ウ」に、oの発音をすべて「オ」に変えてしまうもの。例えばbusは「ブス」、upは「ウップ」、comeは「コム」です。ふざけて真似をしていたら、最後の方には本気でうつりそうになりました・・・。

楽しい訛りも、ちゃんと話を聞かなくちゃいけない時には、ちょっと困ります。インディーの親戚に会った時はまいりました!朗らかなオジサマたち、強烈なヨークシャー訛りがある上にすごく早口、しかも話の半分ぐらいは冗談なので、話についていくのがホントに大変で、広い意味での勉強がもっともっと必要だなぁと実感しました。でもオジサマ方は、話がわからずに目を白黒させている私を見ているのが楽しかったようなので、とりあえず楽しんでいただけてよかったですわ。

旅行中、楽しいお話と深い洞察に富んだユニークなブログでいつも楽しませてくれる豪に入らば豪に従えのうろ子さんから「あの子のことがもっと知りたいバトン」なるものが届いていました。あまり考えてみたことがなかったのですが、なんかブログっぽいので、旅の詳細は次回からということにして、今日はこれをやってみることにします。

その前に旅行からの写真を少しだけご紹介しますね。ほんとに美しいんですよ~。お楽しみに!
     
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1. 6人にバトンをパスしなければならないそうです。どなたにしましょうか?

うーん、ブログ友達が少ないので、思いつきません。ごめんなさい!どなたか、受け取ってくださる方、いらっしゃいますか?


2. お名前は? ニックネームは?

londonsmileです。

. 由来は?

にこにこマーク(70年代に流行ったという黄色い顔のアレです)が昔から好きで、グッズを集めたりしていたので、ブログのIDを決める時、住んでいる場所と一緒になんとなく使ってみました。


4. いちばん大切な恋人に、なんて呼ばれたいですか?

あんまりこだわり、ないですねぇ・・・。インディーには変なあだ名で呼ばれています。


5. お幾つですか?

松田聖子とか少年隊とかの歌を口ずさんでいた世代です。


6. 職業は?

時々翻訳の仕事をしたり、学校に行ったりしている主婦です。


7. 趣味は?

刺繍、読書、眠ること、お茶すること。最近はお料理も好きです。


8. 好きな異性のタイプは?

俳優ではイギリスのコリン・ファースとか、元007のピアース・ブロスナンが好き。


9. 特技は?

のんきなことかな。


10. 悩みは?

お日さまは大好きなのに、私の肌は太陽と相性が良くないらしいこと。最近は陽射しが強くなってきたので、長袖、帽子、手袋で強力にガードしてます。


11. 最近いちばんキューンとした話を教えてください。

1週間の旅行中、猫の世話をしてくれる人が毎日家に来てくれるので、お腹が空いているはずはないのだけど、帰ってきたらなんだか猫が2匹ともちょっとやせていた。キューン。

私達が留守にしたことを怒っているようで、こちらを見てもくれなかったけど、少ししてからぺッパーが頭をすりつけてきて、しばらく私から離れなかった。キューン。


12. 最新の買い物情報は? 

旅行中に古本屋さんで買った「Flowers in Cross Stitch」という刺繍の本。3ポンド50ペンスなり。


13. 好きなブランドは?

ロンドンにあるコーヒーと紅茶の専門店、ヒギンズというお店が好きです。


14. 回す人を指名すると同時に、その人の他者紹介をお願いします。

あー、やっぱり思い浮かびません。ごめんなさい!受け取ってくださる方、どうぞ!
by londonsmile | 2007-04-10 18:59 | イギリス国内旅行 | Trackback | Comments(2)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile