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穴の中のヒキガエル

イギリス料理を試してみようと思い立ち、インディーが前に作ってくれたものを真似してみたのが、これ。その名も「穴の中のヒキガエル」(Toad in the hole)。

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ヒキガエルに見立てられているのはソーセージ、「穴」は小麦粉と卵と牛乳の生地で、最初にソーセージを焼いて、生地を流してさらにオーブンで焼くだけの簡単な家庭料理です。

この生地、実はローストビーフに付き物のヨークシャープディングと同じものです。イギリスではプディングはデザートのこと、と前にお話ししましたが、このヨークシャープディングは甘くなく、ローストビーフの横とか上に乗っているまあるいパイのようなものです。(とはいいながら、卵と牛乳が入っているので、焼きあがるとフレンチトーストのような感じもします。試しに生地にはちみつをかけてみたら美味でした!)

ヒキガエルっていうネーミング、ちょっと不気味な感じもしますが、飾らないイギリスらしくて私は気に入っています。

焼きあがったヒキガエルちゃんを「穴」の一部と一緒に切り分け、野菜やマッシュポテトを添えて食卓へ。オニオングレイビーというたまねぎたっぷりのソースをかけていただきます。

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この話を友達にすると、イギリス人は大抵、「ほほぅ、あの家庭料理をねぇ」とか、「懐かしい、食べたいねぇ」などと目を細めるけれど、外国人は結構長く住んでいる人でも「何、それ?教えて」と言ったりします。あまり知られていないイギリス料理がまだまだあるかもしれません。

インディーいわく、「イギリス料理の妙は家庭料理にあり」。むむむ。これはなかなか奥の深いことになりそうです。
by londonsmile | 2007-03-31 17:12 | イギリスの味 | Trackback | Comments(2)
また遊んできたお話になってしまいますが、今週はアフタヌーンティーのお教室に行ってきたので、そのお話をしたいと思います。

先生のご自宅で、アフタヌーンティーの準備の仕方を学ぶというこの教室。Giuliana's Kitchenという名のとおり、ジュリアナさんという明るい上品な先生が開かれています。

北ロンドンの高級住宅街のお宅に生徒さんが揃うと、まずはビクトリア時代の1860年代に建てられたというお家を拝見。天井が高く、ゆったりと優雅な気分になれる気持ちの良いお家で、内装も美しくビクトリア朝風にまとめられていました。ご家族のお写真もあちこちに飾られ、温かい雰囲気。

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お家を見せていただきながらうかがったお話で印象に残っているのは、居間をdrawing roomと呼ぶことがあって、絵を描く(draw)部屋だったと思われることが多いけれど、本当は、人を招いての夕食が終わった後、葉巻をくゆらせながら女性の話などをする男性陣を食卓に残して女性達は居間に立ち去るという意味で、立ち去る(withdraw)という言葉から来ているのよ、というものです。私はまさに優雅に絵を描いていたお部屋だと思っていたので、びっくりでした。

その後、ピンクのカーペットが敷かれた広いバスルームに続いて、先生の寝室まで見せてくださったのですが、天蓋つきのお姫さまベッドを中心に、淡いトーンの花柄とお好きだという明るいパープルで統一されたこれまたビクトリア朝風のすてきなお部屋でした。

e0114020_2392034.jpg気分がすっかりビクトリアンになったところで、窓から自然光の入る気持ちの良いキッチンに移動。ショートブレッド、スコーン、サンドイッチなどの作り方を学びました。自分で作ったものもあったし、先生の手際よいデモンストレーションを拝見したものもありました。サンドイッチなんて簡単じゃない、とお思いでしょうが、例えばスモークサーモンとパンを上手に一緒にロールするには、とか、薄いパンの扱い方といったちょっとしたコツをうかがったのです。

もともと日本人のお知り合いに英会話を教えていたことがきっかけでお教室を始められたそうで、今も生徒さんはほとんどが日本人なのだそうです。日本語も少しご存知で、「ざらざら」「さくさく」「もったいない」などという日本語を交えながらの楽しいレッスンでした。

さてお菓子もサンドイッチも作り終わったところで、先生が準備しておいてくださった他の焼き菓子も一緒に持って居間に移動し、いよいよ試食を兼ねたアフタヌーンティーです。

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スコーンはサンドイッチをいただき終わる頃に焼き始め、熱々のままテーブルへ。焼き上がったスコーンはすぐに清潔な布で巻いて、「大切な赤ちゃんの体を温めるように」しておくのがコツだとか。少しでも温かさを保ちながら、さらに乾燥させないようにするために、先生はレースのついた小さいパン用のクロスを使っていらっしゃいました。スペインで見つけたものだそうですが、グッドアイディア!しかもかわいらしい!(写真右の中ほどです)

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お茶の間、アフタヌーンティーにまつわるお話もいろいろ教えていただきました。19世紀初めの貴族たちは、軽い昼食の後は午後8時頃の夕食まで何も食べていなかったそうで、ある時、ある公爵夫人が「お腹が空いたから」と、お家で紅茶を飲みながらバターを塗ったパンやお菓子を食べたのがアフタヌーンティーの始まりだとか。夫人はこれがたいそうお気に召して、それからお友達をお家に招くようになり、招かれたお友達が持ち回りでお茶会を開くようになり・・・という感じで、上流階級の間で広まっていったそうです。

お料理の先生とはいえ、よくご存じだなぁと驚いていたら、実はもうすぐアフタヌーンティーの本を出版されるのだそうです。なーるほど。アフタヌーンティー研究家でもいらしたのでした。

レッスン中もお茶の間も、生徒の私達を明るく会話に誘ってくださって、まるでお友達とお話ししているかのようでした。イギリス人は一般に、世間話というか他愛のない会話をするのが本当に上手で、状況や親しさの度合いなどによってうまく質問を選んで気軽に話しかけてくれたり、冗談を交えて楽しく答えてくれたりします。イギリス生活もまだ日の浅い私は、世間話をする時はまだどきどきしてしまうのですが、お話し上手かつ楽しませ上手な先生の様子を拝見して、とても良い勉強になりました。考えてみると、楽しい会話もアフタヌーンティーの大切な要素ですものね。

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最後は、準備してくださっていた入れ物にお菓子を詰めてお持ち帰り。スコーンは乾かないように、クリームとジャムをはさんだサンドイッチ状態にして持ち帰るのがベスト、と教えていただきました。

とても楽しいレッスンだったので、今週会った人みんなにこのお話をしたところ、外国人のみなさん、興味津々でした。こういうお教室はあまりないのかしら。アメリカ人のおばさまなどは、早速申し込んでみるわ、とはりきっていました。

そして週末、早速ジュリアナ・レシピを復習してみた私。なかなかの成功だったので、さらに気を良くし、アフタヌーンティーへの興味をさらに深めているところです。伯爵夫人のように、お友達を招いてみようかしらん。

*今回のブログを最初にアップした際、drawing roomの説明の中で、男性陣が居間に移動するとお伝えしてしまったのですが、正しくは男性陣を食卓に残して女性達が居間に移動した、ということで、記事も修正しました。お詫びして訂正します。
by londonsmile | 2007-03-26 08:31 | イギリスの味 | Trackback | Comments(6)
先週、学校の期末レポートを書き上げた翌日に、自分にごほうびと称して、うわさのマッサージに行って来ました。

フランスや日本の雑誌でも取り上げられ、パリでご活躍中のchicoさんは、マッサージとともに、毎日の食事や呼吸などから、体全体の健康をアドバイスされている超人気者。パリでのマッサージも2週間待ちだとか。

そのchicoさんが、ロンドンに住むお友達、mappetさんのお宅でロンドンセッションを行うことになり、ラッキーにもマッサージを受けられることになりました。

このmappetさんも、おしゃれで優雅でちょっとお茶目なロンドン生活をとっても美しい写真とともに綴っていらっしゃる超人気のブロガーさんです。ロンドン中の、いえイギリス中の、いえいえ世界のあちこちにいる日本人女性が読んでいるのではないかと思うほど、読者の多さには目を見張るものがあります。(私がmappetさんのブログに初めてコメントさせていただい日、私のブログのアクセス数は3倍以上になったのですよ!)

よく晴れた暖かい日の午後、とても静かな住宅街にあるお宅に邪魔すると、すでにアロマキャンドルのほのかな良い香りでお家が満たされていました。mappetさんは、おっとり自然体で、気さくなとてもかわいらしい方で、ブログの写真で拝見したとおり、お家にはかわいいものがたくさんありました。

そしてマッサージ。chicoさんには私の体のことが私以上にわかるようで、押してほしかったところを全部ほぐしていただきました。たまに叫びそうになるほど痛かった(!)のですが、これは流れが滞っているということ。すてきなアロマの香りにつつまれて、頭のてっぺんから足の指までくまなくマッサージしていただき、chicoさんの言葉を借りれば「遠くに行くような感じ」で、とても幸せな時間でした。chicoさんは静かだけれど、元気なパワーを感じるとてもチャーミングな方。日本とフランスの良いところを兼ね備えた感じで、お会いしているだけで楽しかったです。

まだ暖かかった夕暮れ時、とても良い気分でお宅から駅までの道を歩いていると、お隣りさんとおしゃべりしながら、お庭の満開のピンクのマグノリア(もくれん)を摘んでいるおばさまをお見かけしました。思わず「きれいなお花ですね」と声をかけてしまった私に、おばさま方2人は、にっこり。外国人が増えて(私も外国人ですが)、イギリスらしさが失われつつあると言われるロンドンにも、こういうのどかな所があるのだな、と、とても嬉しくなりました。

前日にレポートを提出して脱力していた私は、この日、すてきな女性たちと楽しい時間を過ごして、たくさん元気をいただきました。chicoさん、mappetさん、そしておばさま方、ありがとうございました。
by londonsmile | 2007-03-19 19:03 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)
e0114020_8425122.jpg先週末、イギリス料理のレストランに行きました。ロンドンの東にあるタワーブリッジという美しい橋を眺めながらお食事できるこのButlers Wharf Chop Houseというレストラン、日本にもおしゃれな家具や雑貨を売る「コンランショップ」を出しているコンラン卿のデザインによるものですが、あまり気取りすぎていなくて、カジュアルでありつつ良い雰囲気のお店です。(写真はhttp://www.restaurant-guide.comより)

モダンでおしゃれにアレンジしたイギリス料理を「モダンブリティッシュ」と言って、今ロンドンで大人気なのですが、このレストランは私の印象ではモダンとトラッドの間ぐらいで、ちょっとおしゃれにイギリス料理をいただく感じです。

珍しく風邪気味だった私は、軽めに、前菜に鶏レバー、メインにサーモンの炭火焼をいただきましたが、おいしかったですよー。どちらも特に珍しいものではないので写真を撮らなかったのだけれど、メニューの中にイギリス料理らしいものを見つけました。

それはステーキ・アンド・キドニー・プディング(Steak & Kidney Pudding)。こういうものです(写真はレストランのサイトより)。

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ビーフとキドニー(肝臓)のシチューをパイ生地で包んで焼いたステーキ・アンド・キドニー・パイというのはわりとよく見かけるのですが、こちらはそのシチューをパイ生地で包んで蒸すのだそうです。蒸し料理に合うように、パイ生地に脂のようなものを少し混ぜるらしいのですが、以前に食べた時の印象では、熱々で、食感がねっとりしていておもしろく、なかなかいい感じでした。小さく見えるかもしれませんが、パイよりもお腹にずっしりくるので、お腹もきっと大満足してくれると思います。

イギリスでプディングというと、普通はデザート一般をさすのですが、パイ生地を蒸したお料理もなぜかプディングというようです。不思議ですねぇ。

実はこの日は私の誕生日のディナーでした。インディーの家族が郊外から来てくれて、窓際の席でタワーブリッジをたっぷり堪能しながら、ロンドンに住んでいることを実感した楽しい夜でした。話が盛り上がっていて写真を撮り損ねたのですが、窓から見えたタワーブリッジはこんな感じでした。これは食事の後、外で撮ったものです。私は初めて見た時から、この建物のトリコです。
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ロンドンで迎える初めての誕生日、たくさんのカードやメール、わざわざ日本からのプレゼントまでいただいて、とても嬉しかったです。本当にありがとうございます。私はとっても幸せモノです。

いただいたものの一部ですが、今日のおまけの写真に。そのほか、この写真に写し切れなかったものをくださった方々、みなさんに心から感謝しています。ありがとう!
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by londonsmile | 2007-03-16 08:40 | ロンドンすてきなお店、おいしいお店 | Trackback | Comments(4)

我が家の猫たち

1年前にインディーと同居を始めた時、2匹の猫がもれなくついてきました。

名前はPepperとSaffron。白地に黒で黒コショウみたいなのがオスのペッパー、白と薄茶でサフランライスなどに使う香辛料みたいな色をしている(by インディー)のがメスのサフランです。

ちなみに、このブログのスキンに使っているのはエキサイトブログさんの写真なのですが、ちょっとサフランに似ていて嬉しかったのでこれにしました。右側の小さい方は、ハンサムに撮れたペッパーの写真です。

2人はほんとの兄妹なのだそうです。ほんとは1匹だけのつもりでペットショップに行ったインディー、あまりのかわいらしさについ2匹とも連れて帰ってきてしまったとか。

これが子猫の時の写真です。写真からスキャンしたので、ちょっと曲がっていますが・・・。
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おぉー、あどけなくてかわゆい!私はこの頃の2人を知らないので、ちょっと残念。

兄妹と書きましたが、姉弟かもしれず、ほんとのところはわかりません。ただ、観察していると、ペッパーの方はおっとりしていてお兄さんっぽく、サフランはやんちゃな妹、という雰囲気が漂っているのです。

私達が出かける準備をしていると、ペッパーはそわそわと心配そうにするけれど、サフランは全然へっちゃらで、頭をぽりぽり掻いたり、あくびをしたりしています。

たまにごちそうでチキンをあげると、ペッパーは大喜びで全部たいらげるのに(たまにサフランの分まで食べようとします・・・)、サフランは気が向かないとプイッとどこかに行ってしまいます。

そのくせ、自分が撫でてもらいたい時にはそばにやってきて、とーってもかわいい声で「にゃー」と鳴くのです。遊んでほしい時には不器用なくらいしつこくまとわりついてくる犬のようなペッパーとは対照的。女の子とはそういうものでしょうか・・・。

よくこんな感じで、のびのびとお昼寝しています。
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もともとは超犬派だった私ですが、一緒に暮らしてみると、愛着がわくのですねぇ、これが。私は仕事をする時も家にいるので、猫と過ごす時間がほんとに長く、猫の方もこれに慣れてきたようで、よく私のコンピュータの周りでお昼寝しています。そして、こんな風に仕事の邪魔をすることも・・・。
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このブログを書いている今も、サフランが「撫でてちょうだいよー」と足元で甘えています。
by londonsmile | 2007-03-10 22:34 | 猫のこと | Trackback | Comments(8)

「私は読んでいます」

前回のUniversity Challengeに関係して、英語のお話を。

クイズ番組の最初に、学生さんたちが名前と出身地と専攻を簡単に自己紹介するのですが、その時の表現にご注目ください。

I study XXX. 又は I'm studying XXX. (XXXを勉強しています)

と言う人もいますが、ほとんどの人は

I read XXX. 又は I'm reading XXX. (XXXを読んでいます)

と言うのです。(3月5日の放送では、8人中7名がreadを使っていました!)

「読んでいる?」これがイコール勉強するということらしいのです。聞くところによると、イギリスの大学では講義という形式よりも、自分で本を読んで、それについて先生と話し合うという勉強方法が主流とのこと。「大学生はもう大人だから」だそうです。

なるほど、そう言えば私にも思い当たることがありました。私が通っている講座では、基本的に授業前に発表されているその日の分のテキスト(2、3種類の本からページが指定されます)を読んで、授業の内容をだいたい理解しておくことになっています。授業では先生がその内容をすごく大まかにまとめるだけで、あとはその内容についての生徒同士が意見を言い合ったりしています。

私が通っているのは大学といっても一般向けの夜間コースなので、実はみなさん、それほど真面目には予習はしていないようです。でも私は英語のネイティブスピーカーでもなく、イギリスの歴史の知識も乏しく、さらに建築の知識ゼロときているので、アマゾンで古本を買い、こつこつ予習するようにしています。(たまにつらくなるのですが、「えらいぞ!がんばれ!」と自分を褒めながら読んでいます。)

予習として読んだ内容のうち、実際に授業で登場する話題はほんの一部で、結構がっかりしちゃったりするのですが、もちろん、テキストをちゃんと読んであれば、先生が言っていることがわかりやすいし、それなりに意見も考えつくし、なにより期末のレポート作成の時には、自分で読んだものが土台になるということがわかりました。

というのも、期末レポートには授業の内容とはまた違った角度のテーマが出されて、生徒がさらに自分でリサーチしないと書けない内容になっているのです。レポート準備のために調べ物をしていると、またまた資料を読むことになり、そのテーマに自然と詳しくなってきて、全体がわかってきます。これは日本でも同じだとは思いますが、予習の分から入れると、イギリスでは読んで読んで、とにかく読むのです。

こうして自分で経験してみると、授業で教わることよりも、予習やレポート準備のための読書でカバーする方が範囲も広く、内容も深く、「建築の本を読んでいます」イコール「建築の勉強をしています」なんだなぁということがよくわかります。

そう思うと、studyとかreadという簡単な言葉も、なんだか奥深い感じがしてきました。そうか、大人になれば、本を読んで自分で勉強できるのね・・・。なんとなく励まされた気分になります。


お詫び:前回のブログで、University Challengeの放送を火曜日と書いてしまったのですが、月曜日の間違いでした。ごめんなさい!訂正しておきました。

おまけの映像:今日は18世紀に作られたリージェンツ・パークの住宅街。今は超高級住宅です。(お天気があまり良くなかったので、画像がちょっと暗いかな)

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by londonsmile | 2007-03-09 02:25 | 暮らしの英語 | Trackback | Comments(4)

University Challenge

我が家ではあまりテレビを見ないのですが、夫インディーがすごーく楽しみにしている番組が1つだけあります。それはUniversity Challenge。2つの大学の学生がそれぞれ4人組になって対戦するというシンプルなクイズ番組で、早口でクイズを読み上げる司会者の辛辣なコメントがちょっとしたスパイスになっています。クイズ番組の出題者は普通、quiz masterなどと言われるらしいのですが、リンクでご紹介したサイトでは、inquizitorというなにやら中世の宗教裁判で恐ろしい手段を使って問い詰めたこわーい人を思わせる呼び方をしています。

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噂のJeremy Paxmanさん。相談しちゃいけない時にちょっと横を向いてささやいたりした人には、厳しい口調で「相談しないでください!」と怒っちゃうし、問題を間違えると、その問題が書いてあった紙を投げ捨てたりして、なかなか迫力です。(それにしてもこの写真、若過ぎます!)
(写真はリンクのサイトより)



内容はアカデミックだったり、「どれみふぁドン!」みたいな音楽のイントロあてだったり、いろいろで、世界各国の話題も取り上げられます。覚えているおもしろいものでは:

「英語で三人称単数所有格を示す言葉のうち、性を表さない言葉は?」
答えはits。

日本人ならすぐにわかりますよね。英語が母国語と思われる大学生諸君は全滅。インディーもわからず。私がすかさず答えたので、それ以来私は家庭内でちょっと尊敬されています。英語を母国語とする人は、こういう風には英語の文法を習わないのでしょうね。私達も日本語の文法らしきことは、あまり習いませんものね。

日本に関するおもしろいものでは:

「1970年代に田中角栄元首相が逮捕されたことに関わっていた航空会社の名前は?」
答えはもちろんロッキード。正解は出ませんでした。

「来日した際、当時の宮沢喜一首相の膝に食べ物を戻してしまった米大統領は?」
答えはブッシュ・シニア。ちょっとかわいそうじゃない?早く忘れてあげればいいのに。

そうかと思うと、いきなりおしゃれに:

「(写真を見せて)このバッグのブランドあるいはそれぞれのバッグの名称は?」
(3問連続で、答えはフェンディ、バーキン、エルメスだったと思います。)

などというものもあり、お勉強に忙しいと思われるイギリスの大学生諸君は女の子も含めて全滅。ブランドにあまり興味がないとはいえ、日本の元OLの私は全問正解でした!

こんな具合に、問題もおもしろいのですが、私が特に注目しているのは登場する学生さんたち。イギリスには一度社会人になった後に学業に戻るmature studentsと呼ばれる大人の学生も多く、一口に学生といっても、白髪の紳士がいたり、若いのに落ち着いている聡明な美人がいたり、かのオックスフォードやケンブリッジの学生には絵に描いたようなガリ勉君がいたり(今までのところ、なぜか他の大学では見かけていません)、日本ではまずお目にかからないようなチョッキを着ている人がいたりと、見ているだけでも楽しいのです。

また移民や留学生の多いイギリスのこと、アングロサクソン系に混じって、インド系、アジア系、他のヨーロッパ系、どの系統なのか全く不明な感じの人など様々な人たちが登場します。

失敗して落ち込んじゃう若者には声援を送ってしまうし、キャプテンをつとめる活発な女の子はたのもしい。間違えても冗談を言って笑わせる余裕のある人にはイギリスらしさを感じます。本当にいろいろな人がいて、私にとってはイギリス観察、人間観察の恰好の機会です。

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(この写真もリンクのサイトより)

ロンドンでは月曜日の8時からBBC2で放映されているので、お近くの方、あるいは日本でイギリスのテレビが見られる方、ご興味があれば、ぜひご覧下さいませ!
by londonsmile | 2007-03-03 00:38 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)

The Architecture of London

これが私が今、通っている講座のタイトルです。日本語にすると「ロンドンの建築物」。

ロンドンで、ちょっとおしゃれなレストランが増えて人気のでてきたエンジェル/イズリントン地区(ま、ちょっと外れていますが・・・)にあるCity University という大学で、週に1回、大人向けに夜に開かれています。

私がロンドンにいるだけで楽しい、と思うのはなぜか・・・とよくよく考えた時に思い当たったのは、「建物が好きなんだな」ということでした。

よく言われるようにパリの建物もとてもきれいだと思うし、ドイツの田舎を旅行した時には本当におとぎ話にでてくるようなかわいらしい建物に出会って感動しました。でも、私はやっぱり、少し不器用なくらいに重厚で、長い歴史と繁栄を感じさせてくれる頼もしいロンドンの建物に魅かれてしまうようです。

古い建物というと、古びて黒ずんだ石の建物を想像されるかもしれませんが、外壁の石はお掃除するときれいになるそうで、美しくよみがえったものがたくさんありますし、よく見られるきれいな赤い煉瓦の建物などは、塗り直したりて、これまたきれいになっています。

例えばこんな感じですが、これは夕暮れ時に撮ったので、少し寂しく見えるでしょうか。
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この講座では、大まかにイギリスの歴史をたどりながら、それぞれの時代に建てられたロンドンの建築物をスライドを見ながら学ぶのですが、イギリスの歴史なんて、ちゃんと勉強したのは大昔のこと。予習のための本を読んでいると、王様の名前が出てくる度に、別の本で時代を確かめなければいけない始末・・・。ナカナカ大変です。でも、ここで覚えておくと、今後の生活に楽しみが増えそうなので、子供用の歴史の教科書などを読んで、がんばっているところです。

観光の延長程度の軽い気分で参加した私にひきかえ、講座の先生は建築家だし、約20名の生徒のうち半数以上は建築か芸術の勉強をしたことがある方々(その中には建築家やタウン・プランナーが含まれているのです)、となかなか本格的。授業中のスライドも、「これはノルマン様式ですね」「こっちはロマネスク」などと、説明の早いこと!2時間の授業があっという間に終わります。時には、古い建物は手をつけずにおくべきか、現代の材料を使って修復すべきか、なんていうディスカッションもしたりして、びっくり。建物は木造が基本で、何百年も続くことはあまりない日本に育った私には、あまり考えたことのないテーマです。

授業の他に、3回、実際の建物見学があり、これまでにシティー地区への古い教会の見学と、19世紀に作られたリージェント・ストリートという今ではショッピング街になっている通りの見学に行きました。見学中には、みなさん鋭い質問をたくさん先生に浴びせかけ、なごやかながらも美人ドイツ人建築家は内心ドキドキだったのではないかと察しています。生徒の方もそれぞれ物知りな方が多く、誰かの質問に生徒が答えたりもしていたし、みなさん、ほんとに建物が好きのようです。2回目の見学では、先生にRoyal Istitute of British Architecture(王立英国建築家協会)に連れていっていただき、ゆっくりお茶を飲みながら休憩したりして、みんなで楽しく建築オタク気分を満喫したのでした。こんな仲間ができて、シアワセ。

講座では建築様式なども勉強しますが、このブログでは、単純に美しい建物をご紹介したいだけなので、専門用語よりも、写真を主として簡単な説明をつけるだけにする予定です。建物も、講座で紹介されるような代表的なものから、家の近くで見かけた名もないようなおもしろい建物まで、いろいろ取り上げたいと思っています。

などと、ついつい熱く語っていたら、ちょっと長くなってしまったので、今日はこの辺で。建物紹介は次回からにいたしましょう。

・・・とはいえ、せっかくなので、これから取り上げる予定の建物をちょっとのぞいてみましょうか。

これは17世紀のロンドンの大火事の後に建てられた教会。セントポール寺院で有名なクリストファー・レンの作品です。実は私、この教会で歌のコンサートをしたことがあるんです!
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こちらは12世紀に建てられた教会への入り口となる門。なんだかイギリスらしいでしょう?
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マニアックにならないように気をつけますので、他のカテゴリと同様、たまにおつきあいくださいマセ。
by londonsmile | 2007-03-01 21:30 | 美しい建物 | Trackback | Comments(4)

londonsmile、ロンスマことラッシャー貴子です。翻訳をしています。元気な英国人夫とのロンドン生活も早いもので12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、非公開コメントでお願いします。


by londonsmile