カテゴリ:Visit Britain( 23 )

北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅、絢爛豪華なチャッツワース・ハウスのお庭とお屋敷を後にして、午後はヨークシャーにあるウェントワース・カースル・ガーデンズ(Wentworth Castle Gardens)に向かいました。

ちなみにカースルは英語ではcastleで、キャッスルという読み方が知られていると思いますが、イギリス英語の発音では「カースル」。
なので、ここでもイギリス式にカースルで統一しますね。

朝から降ったり止んだり忙しいお天気ですが、午後はどうかしら、というのが移動バスの中でのもっぱらの話題。笑
結局、絶好の撮影日和というほどにはなりませんでしたが、大して濡れずに見学することができました。
さて、どんなお庭だったのでしょうか。
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(写真はビクトリア時代に作られた温室に咲く花。
メモを取りそこねたようですが、サボテンの一種でしょうか)


ウェントワース・カースル・ガーデンズは18世紀に作られた建物が母体になっています。
こういうお庭やお屋敷は、貴族や裕福な家庭のお家として建てられますが、ここにはちょっと変わった歴史がありました。

11キロほど離れた同じヨークシャーの別の場所に、ウェントワース・ウッドハウス(Wentworth Woodhouse)というカントリーハウスがもともとありました。
ここを所有していた伯爵が17世紀の終わりに亡くなった時、家を継ぐ子どもがいなかったので、お屋敷と爵位を相続できると思っていたのがトーマス・ウェントワースという人。
ところが、思いがけず従兄弟が相続することになってしまいました。

トーマス・ウェントワースはその後、仕事のキャリアを積んで、外交官として国王に仕えるようになりましたが、爵位はありません。
相続できなかったことも忘れられなかった彼は、10年以上経ってから、現在のウェントワース・カースルの地にあったカントリーハウスを買取り、時のアン女王に爵位をもらい、やっと思いを果たしたのでした。
ちょっとした家族の愛憎劇ですが、そこで憎んで殺したりせず、自力で爵位まで受けたというのがクリーンでよろしい。笑

外交官として海外の事情に詳しかったウェントワースは、すでにあったお屋敷にヨーロッパ風のバロック式の増築をしたそうです。
そして、それが現在のこの姿。

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お天気悪くてスミマセン。汗
この時が一番空が暗かったと思います。

お屋敷は戦後に売却されて、教師養成学校になったそうです。
ちなみにお庭も今ではご家族の持ち物ではなく、保護団体が引き継いで運営しています。
長い間、手入れがされていなかったので痛みがはげしかったものの、2005年に大規模な修繕工事を始め、一般に開放されるようになったのは2007年のこと。
誰でも見学できるお庭としては新しい方ですね。

建物の前にはフォーマルでかっちりした形のお庭が広がっているのですが、スケールが大き過ぎて、デザインまでは写真に収まりませんでした。残念!
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このお屋敷、高台に建っているので、ここから地元の緑地を一望することができます。
お庭も広大ですが、その周りの景色の美しいこと!

このお庭で有名なのが、シャクナゲや椿など、エキゾチックな植物のコレクション。
日本人の私たちからすると、特にエキゾチックではありませんが(笑)ヨーロッパの人たちには東洋の植物は当時は特に珍しかったので、高価でもあっただろうし、珍重されていました。

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ツアーの時期は6月だったので、椿はほとんど終わっていて、代わりにシャクナゲが花盛り。
どこを向いても色とりどりの花を楽しむことができました。
イギリスに住んでいると、シャクナゲを見る機会が日本にいるより多い気がします。
日本ではツツジの方が人気が高いからでしょうか。

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ウェントワース・カースルのお庭を歩いていると、芝生がきれいに敷かれた広い道があちこちに広がっています。
広場がそのまま道になっている、というほど広くて、まるでゴルフ場を歩いているような気分になりました。
しかも周りには美しい花々。

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景色をあれこれ楽しみながら歩いていると、今度は建物の裏の方に、きれいな温室が見えてきました。

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これはビクトリア時代に作られたもので、アイアンワークや床のタイルなどの装飾も美しかったです。

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外が寒くても、ここならずっと植物を身近に感じられますね。
冬でも緑が楽しめるって、当時はきっとかなり贅沢なことだったと思います。
中に入ると一気に気温が上がるのを感じます。
この日も、6月とはいえ、冷たい雨の降るお庭から温室に入ってきた時には、ホッとしました。

五大陸の植物が揃っているそうで、どこか装飾もトロピカルな雰囲気。

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頭の上に乗せているのは日時計ですね。
凝り具合がビクトリア時代らしい。

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暖かくて心地いい温室を出るのは名残惜しいのですが、お庭の散策を続けましょう。

ウェントワースにも並木道がありました。

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ここはレディー・ルーシーの散歩道(Lady Lucy's Walk)と呼ばれています。
ひらひらしたドレスを着た女の人たちが、おしゃべりしながら歩いているのが目に浮かぶ名前ですね。
なんだか映画のようで、しばし見とれてしまいました。

そして、とても凝ったお庭もあったのです。

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この生垣の部分、上から見ると実はユニオンジャックの模様になっているんです。
スケールが大きすぎて、中心部しか写せなかったのですが(汗)、この木を中心に、手前にあるような道が放射状に伸びています。
私の写真には収まりませんでしたが、後でご紹介する動画には、このユニオンジャック模様がしっかり確認できますので、お楽しみに♪

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からまっているのが根なのか、枝なのか、よくわからない歴史のありそうな木。
なんとなくロマンチックですね。

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広い道を歩いていると、向こうに何か見えてきましたよ。 

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先ほどのウェントワースさんが高台に作った「ステインボロー城(Stainborough Caslte)」。
ステインボローというのは、彼がここを買う前についていたこのお屋敷の名前で、そこに中世のお城を模した建物を作り、それ以来この土地全体をウェントワース・カースルと呼ぶようになったそうです。

ちなみに敷地内にお城を作ったというのも、ウェントワースさんの従兄弟へのライバル心からというのだから驚きです。
最初のお屋敷を相続できなかった時、よほど傷ついたんでしょうね。

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塔には途中まで登れるようになっていました。
そこから見ると、さっきのゴルフ場のような道もわかりやしでしょうか。

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傷つき、従兄弟たちをライバル視して、お屋敷の拡大に励んだウェントワースさんを思いながら、お城を歩きました。

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お城の裏手には、ヨークシャーののどかな牧草地が広がっていました。
きっと18世紀の頃から、あまり変わらない景色でしょうね。

ウェントワース・カースルは、今回の旅の目的であるケイパビリティー・ブラウンが活躍した時期よりほんの少し前に作られたもの。
この後、ブラウンなどの影響でキッチリした形のお庭から見た目も自然なお庭に変わっていったのですが、その前の形を見ることができて興味深かったです。

でもウェントワースで一番印象に残ったのは、初代ウェントワースさんのライバル心かな。笑
貴族もお金持ちもやはり人間だというエピソード、時間が経った21世紀の私には微笑ましく思えました。

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ウェントワースには、シャクナゲ以外のお花もたくさん咲いていました。
折からの雨できれいに洗われ、どれもいきいきして見えたのがとても心に残っています。

この日は雨模様でしたが、晴れた美しい日に撮影された動画がありますので、どうぞお楽しみください。
私の写真では写りきらなかったユニオンジャック模様のお庭や、お屋敷前のフォーマルなお庭、この日は周りきれなかったその他の場所や、さらにはパークの部分に住んでいる野生の鹿の様子までご覧になれますよ。






この美しいウェントワース・カースル、団体としては規模がまだ小さいせいか、スタッフの人たちもとてもフレンドリーでした。

2017年は2月18日から26日まで毎日オープンしていますが、その後イースターまでは週末のみのオープンだそう。
お出かけの前にサイトでご確認くださいね。

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by londonsmile | 2017-02-20 17:39 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅、前回はダービシャーのチャッツワース・ハウスのお庭をご紹介しました。
今回の旅のテーマだったケイパビリティ・ブラウンは、丘の上の木の1本1本を植える場所まで設計し、庭からの景観を損ねるという理由で、村ごと移動させたりしたんでしたね。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

広くて、スケールの大きなお庭でしたが、この日はあいにくの雨。
雨足がどんどん強くなってきたので、お庭の見学は途中で中止して、予定外にお屋敷の見学をさせていただくことになりました。

16代にわたってキャベンディッシュ公爵家のお住まいであるチャッツワース。
英国でも有名なカントリーハウスなので、お屋敷を見せていただけるのは大歓迎でした。
これが想像以上に絢爛豪華で大感激だったのですが、同時にモダンな感覚や家庭的な雰囲気もたっぷり感じられたのです。

早速ご一緒しましょう!

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入口を入ってすぐにあるこの大階段。
チャッツワース・ハウスで一番と言っていいほど有名な場所です。

チャッツワース・ハウスは映画やテレビのロケ地としてもとても有名で、日本でもおなじみの有名な映画では、キーラ・ナイトレイ主演の『プライドと偏見』がありますが、その映画でもこの階段、しっかり出てきますよ。
ぜひチェックしてみてください♪

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階段を上って振り返った感じ。
天井画が本当に見事ですね。

チャッツワース・ハウスには30におよぶお部屋があるそうですが、どれも本当に豪華で圧倒されました。
ちなみにこちらでは、古代ローマやエジプトのものや、レンブランドやヴェロネーゼの傑作絵画など、さらにモダンアートを含め、4000年にわたる美術品が収められているそうです。
個人のお宅なのに、まるで美術館ですね。

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木のパネルを壁に使うのは伝統的によく見られますが、こんな凝った装飾の木製の柱は初めて見ました。
しかも革張りのように光ってますよね。

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チャペル全体もこんなにゴージャスですが、天井画もまたすごい!

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圧倒される美しさでした。
このチャペルは、今でも赤ちゃんの洗礼などに使われているそうです。

寝室だってすごいですよ。

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ベッド周りの生地だけでも重厚で光沢があって美しいですが、壁や天井の絵も凝っていますよね。

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こちらはダイニングルーム。
シャンデリアも、天井も、壁にかけられた絵も美しいですね。

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こちらはライブラリー(図書室)。
こんな美しい天井と、凝った模様の厚みのあるカーペットのお部屋に居たら、本より周りに見とれてしまいそう。
カーテンもどっしりしていてすてきだなー。

チャッツワースの会員(Friend)になると、このダイニングルームやライブラリーを使ったディナーに招待してもらえるようです。
近くに住んでいたら会員になりたい!

どっしりといえば、この廊下もすごかった!

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タペストリー(織物)が壁いっぱいにかけられている廊下。
装飾工芸品であるタペストリーは、冬の間は防寒の役目も果たすとか。
なるほど!

重厚な装飾はゴージャスですが、少し暗くなりがち。
広いお屋敷の中には、明るい雰囲気の場所もたくさんありました。
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こちらは彫刻ギャラリー。
ここなんて本当に美術館みたいですが、ここも映画『プライドと偏見』に出てきます。

17世紀から18世紀にかけて、イギリスの裕福な貴族の子弟は、教育の総仕上げとして大規模な外国旅行に出て見聞を広めることになっていました。
これをグランド・ツアーというのですが、チャッツワース・ハウスにある美術品の中には、このグランド・ツアーで立ち寄った土地から持ち帰ったものも多いとか。
17世紀の時点ですでに世界的な視野で見聞を広めていたなんて、日本との歴史的背景の違いに驚くばかりです。
日本はその頃、鎖国でしたもんね。

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なんとモダンな!

コンピュータの半導体のようなデザインの黄色い壁。
それが反対側の鏡に映って、ますますポップな雰囲気になっていました。
古い伝統的な建物のお屋敷にも、こうして今の時代の香りが感じられるのは嬉しいですね。

他にも、お屋敷の中には遊び心にあふれた場所も多いのです。
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ゴージャスなお部屋の壁に高価で美しい食器。
普通に食器棚に展示してもいいのに、こうして壁にかけているのが楽しい。

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ドアの向こうに、もう一つのドアに掛けられたバイオリンが見えますよね。
実はこれ、実物ではなくて絵なんですって。
すぐ近くで確認はできなかったのですが、5メートルぐらい離れたところからは、どこからどう見ても本物にしか見えない!
ここで立ち止まって、じっと目を凝らしてバイオリンを見つめる見学者もたくさんいました。
ゴージャスなお屋敷に、こんな楽しい仕掛けがあるのもおもしろいですね。

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ちょっとユーモラスな、だけど実はゴージャスなシャンデリア。

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美しい長椅子の上にはドライになったアザミのような植物が。
「ここに座らないでね」という粋な表示ですね。

お屋敷には、キャベンディッシュ公爵家のご家庭の様子を垣間見られる展示もされています。

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美術館に置いてあるようなクラシックな彫刻の横に、大きな天然石。
なんか妙にアットホームな雰囲気になっていませんか?

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こちらもゴージャスなお部屋の中に、モダンなフレームに入った家族写真。
たまにこのお部屋に入ってくるだろうご家族をつい想像しちゃいます。

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お部屋の年代が新しくなると、このお部屋を使っていた人たちのことがますます身近に感じますね。

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そしてもちろん、ご家族の肖像画や写真もあちこちに。
こういうものを見ていると、こんな立派なお屋敷のあるお家に生まれるってどういう感じかなあとつい想像してしまいます。
大変なこともあるとは思うのですが、この大邸宅を当たり前の顔で歩けるというのはやはり魅力的。
見学者として歩けるだけでも本当に幸せでした。

贅を尽くした裕福な貴族の大邸宅は、広いお屋敷の中に遊び心や家族の絆も見え隠れする温かい場所でした。

最初にお屋敷と間違えた立派な厩舎は、今では内部がモダンに改装されて、お店やカフェが入っています。
お屋敷自体に入っているお土産ものコーナーもセンスが良くて充実していました。

お庭もお屋敷もとても大きいので、1日たっぷり遊べるカントリーハウスです。
冬の間は閉館中で、今年は3月25日から入場することができるこのチャッツワース・ハウス。
驚くほどゴージャスで、本当によい目の保養になるので、お近くに行く機会があったらぜひ立ち寄ってみてくださいね。

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by londonsmile | 2017-02-16 03:16 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
前回は、居心地のいいカントリーホテル、キャベンディッシュ・ホテル(The Cavendish Hotel)をご紹介しましたが、今日はそのキャベンディッシュ・ホテルから、英国でも有名なカントリーハウスであるチャッツワース・ハウス(Chatsworth House)のお庭をご紹介します。

チャッツワース・ハウスは時代ものの映画のドラマがたくさん撮影されている本当にゴージャスなカントリーハウスなのですが、私たちが泊まった敷地内のキャベンディッシュ・ホテルからは、緑の中を歩いて行けるんですよ。
ちょっと贅沢な気分ですよね。

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ホテルの正面から緑の中を下って、さあ出発!
前の日には牛の姿も見えていた緑地の中を歩いていきますよ。

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ちょっとした丘もあったり、牛や羊も歩いていたりして、自然のままの緑地に見えますが、やはりお屋敷の敷地内なので、ちゃんと管理されているようです。

あれ? これは何でしょう?

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これはキシングゲート(kissing gate)とというゲートの一種。
扉を開けたり閉めたりして、人間でさえ一人ずつしか通れません。
あえて複雑な造りにすることで、牛や羊などの家畜がこの先に行かれないようにしているのです。

パブリック・フットパス(私有地や国有地であっても、一般の人も通れるように指定された山や緑地の中の道)などでよく見られるのですが、この冗談みたいに不思議な造りのゲートの扉を開けたり閉めたりしている人のぎこちない動きを見るたび、私はなんだか笑いが込み上げてしまいます。

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実はこの日はあいにくの雨。
しかも、こんなに降っていました。
お屋敷に着く頃にはやむといいなあ。

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でも雨のおかげで、遠い丘が美しく煙って見えます。
しっとりしてとてもきれい。

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雨の中を40分ぐらい歩いたでしょうか。
足元が良ければもう少し早いと思いますが、雨が降っていたにもかかわらず、この朝のお散歩が本当に気持ちよかったのです。
しかも広い広いお庭を歩いてお屋敷まで行くなんて、優雅な時代にタイムスリップしたようですてき。

あ、なんだか建物の一部みたいなものがありますよ。

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後でわかったことですが、チャッツワース・ハウスでは今回のツアーのテーマであるケイパビリティ・ブラウンはじめ、数々の著名な造園家が雇われていたので、その度に新しい試みがあったようです。
だからこの建物も、一度は使われていたけれど、今は使われなくなったものかもしれません。
とてもきれいにメンテナンスされていましたが。

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ああ、やっとお屋敷が見えてきました。
車で来る人が多いので、歩いていた私たちは芝生の上をそっと歩くことに。笑
これも、歩いてこられるホテルに泊まっていた特権ですね!

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あら、さすがにすてきなお屋敷! と思わず叫んだら、「これは厩舎、つまり馬小屋だよ」とリーダーのスティーブに言われてしまいました。汗
私たちが着いた時、この場所から見える側のお屋敷が修理中で、白い幕がかかっていてよく見えなかったのです。←言い訳
馬小屋だけでこんなに立派なら、お屋敷はどんなにすごいんでしょう。

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こちらがお庭側から見たお屋敷。
私の写真だとスケールがわかりにくいので、チャッツワースのパンフレットの写真をお借りすると、こんな感じです。

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遠くに見えているのに、この存在感。
本当に大きくて立派なお屋敷です。

チャッツワース・ハウスは貴族であるデヴォンシャー公爵家のカントリーハウスとして、16世紀頃からダービシャーのこの地にありました。
今も現在のデヴォンシャー公爵のご家族がここにお住まいです。

チャッツワース・ハウスでは、庭師の方と、ダービシャーの観光協会の方がお庭を案内してくださいました。
私としてはお話を一生懸命聞いたつもりですが、この後かなり雨が激しくなり、傘をさしたり、傘に当たる雨の音が大きくなったりで、せっかくしてくださったお話が実はあまり聞こえなかったのです。
なので今回は、私が聞こえた範囲のことに、パンフレットやサイトに書かれていることを加えてご紹介しますね。

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入口を入ってすぐにあるこの建物は、ビクトリア時代に作られた大温室で、当時はイチジクや桃やあんずが育てられていたそう。
やはり今回のテーマであるケイパビリティ・ブラウンの設計ではなく、その後のビクトリア時代のやはり有名な造園家であるジョセフ・パックストンのもの。
白い枠とガラスがビクトリア時代らしく、なだらかな坂にそっていて建てられているのも優雅ですね。

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こちらはお屋敷の南側にある「タツノオトシゴの噴水」。
柵の向こう側も丘もここのお庭です。
ちなみに、手前側は英語で「ガーデン」、向こう側は「パーク」と呼ばれていて、パークの方がより自然に近い形になっているそう。

広いガーデンとパークを眺めてゆったりした気持ちに浸っていると、庭師さんから驚くべき発言が。
なんと向こう側のパークの丘に植えられた木々、すべて美しく見えるようにケイパビリティ・ブラウンが計算して植えたそうなんです!
つまり、どこにどのお花を咲かせるかをデザインするように、どこにどの木を植えるかを設計したのです。
これこそが造園の魔術師と言われるブラウンの仕事ぶりということでしょうか。
細かいというか、壮大というか!

さらに驚くことに、この丘に植える木を設計するにあたり、そこにあった村の建物が景観に入ってきて邪魔だと思ったブラウンは、その村ごと移動させてしまったそうなんです!
その村には、このお屋敷で働いていた使用人も多かったので、ただ立ち退かせただけではなく、「村ごと移動」したのだそうです。
なんて大胆なやり方でしょう。

ちなみにチャッツワース・ハウスの帰り道、私たちもこの「移動された村」を通過したのですが、300年の時を経て、今ではすっかり落ち着いた風情になっていました。
今では、前はどこに村があったか、知らない人もいるのかもしれません。

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こちらの「皇帝の噴水」は、ロシア皇帝を迎えるためにビクトリア時代に作られたもの。
外国の皇帝が家に来るって、やっぱりデボンシャー公爵家、すごいですね。
高さは90メートルに達したという記録もあるそうで、本当に壮大な噴水で、チャッツワースのお屋敷と一緒に写真に写っているのをよく見かけます。

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そのすぐお隣りにあるアベニュー。
並木道のことでしたね。
ここに使われている木は葉っぱの色が明るくて、どんよりしたお天気でも写真にきれいに写ってくれました。

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こちらは17世紀からあるリングポンドと呼ばれる丸い池。
池には鯉も泳いでいて、とても平和な雰囲気なのですが、なんといっても目に止まるのが、これ。

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この力が抜ける形がたまりません♪笑
どうしてこの形にしたんでしょうね。
ユーモラスで、思わず微笑んでしまいます。

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それにしても、この風景が、すべて計算されたものだとは。
今こうして写真を見ても、改めてスケールの大きさに驚いてしまいます。

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こちらも17世紀に作られた有名なカスケード(滝)。
お庭の中にどーんと横たわって私たちの目を引きます。
こんなに大きいのに、なだらかな丘に合わせて水が穏やかに流れる様子がとても優雅でした。

少し雨が止んでくれたので、ちょっとカスケードの裏側の方に登ってみましょう。

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先ほどまであんなにかっちりしたスタイルだった庭園が、一気に山の中にいるような大自然の雰囲気に変わりました。

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雷に打たれたような木もあって、なかなかワイルド。
でももちろん、木がこういう状態になっているのを庭師さんは把握していて、ベストなタイミングと方法で回復させようとしているようです。
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こんな自然の中に、突然モダンなオブジェが現れました。
さすが豪邸のお庭。
山の中にいるようでいて、やはりきちんと目が届いていることが示されています。

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と、この辺りでまた雨が激しくなってきました。
庭師さんの声がまったく聞こえてなくなってしまったし、傘をさしていても濡れるほどだったので、とりあえず屋根のあるところで雨宿りすることに。

途中見えてきたコテージ・ガーデン。
田舎風ガーデンという感じでしょうか。

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今回のツアーでお庭をたくさんめぐって気づいたのは、野菜やハーブを栽培するキッチンガーデンや、家に飾る花を栽培するお庭が設けられているお屋敷が多いこと。
これだけ大きなお屋敷だと、お花もたくさん必要になりますもんね。
庭師さんのお話では、ここで咲いたお花がお屋敷の中で使われているそうです。

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私たちがうかがった時は6月だったので、夏の草花が真っ盛り。
雨に濡れるのも忘れて、つい写真を撮ってしまったのは私だけではありませんでした。
みずみずしくて可憐で、本当にかわいらしいですね。

ここで、動物大好きな中国のトムくんが「あっ」と言うので、声がした方を向くと、こんなかわいい方が私たちを出迎えてくれていました。

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野生のキジ。
鮮やかな赤や緑が目にまぶしいほどでした。
都会近郊ではほとんどお目にかからないキジが優雅に歩き回る姿を、みんなでしばし静かに見つめました。

この日はもっとお庭の奥まで案内していただく予定だったのですが、雨がおさまらなかったので、お庭の方はここで断念することに。
この奥には、木々をトピアリーのように美しく刈って使った見事な緑の迷路や、2015年に大改造した「マスの流れ(Trout Stream)」という小川を中心としたお庭やロックガーデン(岩庭)などなど、見どころ満載のお庭なので、とても残念。

でも帰ってきてから、チャッツワースハウスがYoutubeで公開している晴れた日のお庭の映像を見つけたので、よかったらこちらでお楽しみくださいね。
映像と音楽だけで、40秒ほどの中にチャッツワースのお庭の美しさがギュッと詰まっていますので、是非是非♪




チャッツワースのお庭の魅力は、東京ドーム約9個分の広い敷地に繰り広げられた優雅で、かつ大胆な美しさ。
ひとつひとつの造りは優雅で繊細であるのに、規模が大きいのでダイナミックにも見えました。

英国でも有名なチャッツワースのお庭、冬の間は見学できませんが、今年は3月25日からまた公開されます。
毎年6月にはフラワーショー、9月にはカントリーフェア、クリスマス前にはクリスマスマーケットなど、いろいろなイベントがあって、今年の予定ももう発表されていますよ。

この広くて美しい庭を散策しながら、村ごと動かしてしまったケイパビリティ・ブラウンの大胆な仕事ぶりをご自分の確かめてみるのはいかがしょう? 
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by londonsmile | 2017-02-08 07:30 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
少し間が空いてしまいましたが、英国ガーデンをめぐる旅、また再開します!

昨年、Visit Britainさんのお招きで、北イングランドの英国ガーデンをめぐるプレスツアーの旅に参加させていただいた時のレポート。
ちなみにこれまでは、こんな感じでした。
(ご興味あったら、タイトルの上をクリックしてくださいね♪)


このように北イングランドの美しいお庭をあちこち巡っていたのですが、今日ご紹介するのはダービシャー州にあるThe Cavendish Hotel
英国でも有名な大邸宅のひとつであるチャッツワース・ハウス(Chatsworth House)の敷地内にあるホテルです。
翌日見学に行く予定だったチャッツワース・ハウスには、緑の中を歩いて行かれる距離という絶好のロケーション。
今夜はここに泊まって、明日のお屋敷見学に備えましょう。

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北イングランドのお庭を巡る旅も3日目が終わり、夕方にスタフォードシャー州からダービシャー州に移動しました。
周りの景色は、どこまでも続くイングランドらしい緑の丘。
今回の旅の中でも一番美しい移動風景だったかもしれません。

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ホテルの建物は田舎のコテージ風。
でも中に入ってみると、建物からは想像できないきらびやかさで、それでいてとても落ち着く美しい空間でした。
都会の華やかさとはまた違う、カントリーサイドならではの良さではないかと思います。

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こちらは入ってすぐのロビー付近。
到着してすぐにリラックして、気軽にソファに座りたくなる居心地の良さです。
感じのいい笑顔を絶やさないホテルのスタッフも、若いのに気が利いて、本当に知り合いの家に着いたようでした。

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通されたお部屋にはそれぞれに名前が付いていて、インテリアも違うのです。
お部屋のひとつひとつに愛が込められているようで、嬉しくないですか?
私はこういうの、大好きです。

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お部屋はやっぱりかわいかった♪
ベッド周りやカーテンは、イギリスのカントリー調が大人気のThornback & Peel製。
私のお部屋は、一番有名と言ってもいいウサギとキャベツの柄でした。
大好きな柄なので、それだけでテンションが上がりました。
Thornback & Peelの良いところは、上質な生地と、かわいらしい柄と渋い色の組み合わせ。
男性にも甘過ぎない絶妙のバランスなのです。

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お部屋からの景色。
しっとりした緑に移動の疲れも吹き飛びます。
移動中はずっと車の音を聞いていましたが、ホテルの中は本当に静かで、とても落ち着きました。

夕食まで少し時間があったので、ホテルの中を探検。

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あちこちに階段があったり、ちょっとしたスペースがあったり、なかなか入り組んだ造りになっているのがチャーミング。
増改築の歴史が見えるのも、古い建物の魅力だと思うのです。

廊下部分のインテリアも凝っていて、それでいながら家庭のような温かさがありました。

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ね、ちょっとぐらいゆるく乱れている方が居心地がよくありませんか?笑
美術館にいるんじゃないんだもの。

そしてこちらは、ロビーのすぐ横にあるガーデンルームというエリア。
窓の外には一面に緑が広がっています。

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天井部分から自然光が入るようになっていて、主にランチやアフタヌーンティーに使われているようでした。

夕ご飯の前には、ラウンジに座って、カクテルを飲みながらメニューを見せてもらうことに。

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すてきなホテルでのお食事なので、軽くドレスアップしている参加ジャーナリストたちがお仕事モードの昼間と違って見えて、なんだかワクワク。笑
ここで、ツアーリーダーのスティーブさん(仮名)はジンに詳しいことが判明。
最近イギリスで大流行しているジンの魅力について、ジントニックをいただきながら、たっぷりお話を聞かせてもらいました。

オーダーもソファーで済ませて、さてレストランに移動です。

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向こう側には他のお客様がいたので、窓側をパチリ。
季節は夏至の前で、もう8時近くなっていたというのに、外はまだ美しい青い空。
レストランは重みのある伝統的な雰囲気で、さすがチャッツワースゆかりのホテル、と感激でした。

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英国料理は、おいしいものでも見た目が茶色だけだったり、ぽてっと盛り付けてあったりして、目では楽しめないこともあるのですが、ここのお料理は見た目も美しく、お味も最高でした。
主に地元産の食材を使って調理されていたという配慮も嬉しかったし、同時に地元への愛と誇りを感じました。

最後に出してくれたチーズはすべて英国産。
どれもおいしくて、少しずつ食べ比べているうちに、食後なのにワインが進む、進む。笑
それにつれて話もどんどん盛り上がったので、もう少し飲みなおすことに。
まるで友達と旅行しているみたいで楽しい。笑

先ほどのラウンジは食後のコーヒーを飲んでいる人たちがたくさんいたので、雨上がりで気持ちの良い外で飲むことに。

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外で飲むと言うと、なんだか学生のサークルの飲み会みたいですが(笑)、まだ辺りはほんのり明るく、ちゃんと専用のテーブルもあるのです。
しかも、こんなに良い景色。

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仕事でお会いした方達なのに、昼間ずっと一緒にいて気心が知れてきたせいか、仕事が終わったら夜は楽しもうという姿勢につられたせいか、少し肌寒さを感じていた私も、オープンに話して笑って、とても楽しい夜になりました。
ホテルの居心地が良かったことも、理由のひとつかもしれません。

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途中で雨が降ってきたので、少しの間、バーに避難。
ここも静かな良いバーでしたが、明日も早いのでお開きになりました。
みなさん、この夜は移動疲れと心地よい酔いとで良い夢を見たんじゃないでしょうか。

そして翌朝は、メインのダイニングルームでの朝食からスタートです。

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と言っても、昨夜チーズまでたっぷりいただいたので、お腹が全然空いてない。汗

まずはフルーツやトーストから始めましょう。
朝からパリッとした白いクロスが敷かれたテーブルでいただくと、それだけでもう気分が良くて嬉しい♪

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うーん、これだけですでに食べてみたいものがいっぱい。
フルーツもとても新鮮だったし、ヨーグルトもおいしいのです。

この他に、卵やベーコンなど好きなものを調理してくれるのですが、まだこの先3日もあることだし、ここは大人になって、朝は軽くしておこうと決めました。
でもやっぱり調理した朝ご飯の写真がないのは寂しいので、同じテーブルにいたスティーブがオーダーしたキッパーとポーチドエッグの写真を撮らせてもらいましたよ。

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イギリス人は温かいお料理を温かいうちに食べるのが大好きなので(インディーなんかは、それに命をかけてます・笑)、自分が食べる前に写真を撮らせてくれるなんて、スティーブ、なんていい人なんだ! ありがとう!
燻製した魚を焼いたキッパー(日本でいう干物の味に近いかも)とポーチドエッグは、人気の組み合わせです。

夕方に着いて朝には出てしまうという短い滞在でしたが、優雅で、かつ温かい雰囲気の中で本当に心地よく過ごせたホテルでした。

さて今朝はここに荷物を置かせてもらって、チャッツワースの見学に歩いて行きますよ。
有名なチャッツワースでは、どんなお庭が待っているのかな。
楽しみです。

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by londonsmile | 2017-02-03 07:49 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)
前回は、来年のWales Year of Legendsというウェールズのキャンペーンの立ち上げイベントにうかがったお話をしました。
まずは見た目も鮮やかな美味しいカクテルをいただきながら、ウェールズのみどころを紹介してもらったり、ウェールズ民謡をベースに作曲されている方の歌声を聴かせてもらったりしたのでした。
そしてこの日は、ウェールズの味もたっぷり堪能させていただいたのです。
さて、どんなお料理だったでしょうか。
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会場のL'Escargotは、とてもチャーミングなレストランでした。
テーブルセッティングはフォーマルなのに、どこかのお家に行ったような落ち着いた雰囲気があるのです。
このパーティールームも、まるで人が住んでいるような雰囲気でしょ。
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上の階から下をのぞいたところ。
ここはカジュアルなスペースみたいですね。

建物自体も入り組んだ造りになっていて、あちこちに階段や通路があり、右側からいなくなったお店の人が左側から出てきたりして、なんだか楽しかったです。
こういう不思議な建物、私は大好きなのです。
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私たちが食事をしたお部屋も、まるで友達の家に招かれたような家庭的なぬくもりがありました。

この日はウェールズから直送された新鮮な食材を、このレストランの方がお料理してくれたそうです。
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まずは前菜のホタテのソテー。
素材が新鮮なので、シンプルがいちばん。
下に敷いてあるのは、これまたウェールズ名産のリーク(ポロネギ)のクリームソースです。
こうしてクリーミーに仕上がるのがウェールズ風だそう。
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そしてメインはウェールズ名物のラム(子羊)。
実は私、あんまりラムが得意じゃないのですが、出していただいたので、そろりそろりと口に入れてみたら美味しい!
大袈裟じゃなくて、これは私の人生でいちばん美味しかったラムでした。

テーブルで私の隣りには主催のVisit Walesのスタッフの方が座っていたのですが、ラムの話をしている時、私が「実はあんまり好きじゃないんだけど、これはすごく美味しい!」と言ったら、「本当? 嬉しいわ。実は私もラム苦手なんだけど、これは美味しいわ!」と返ってきて驚きました。
ラムがあまり得意じゃない人を少なくとも2人唸らせたウェールズのラム、なかなかやりますな!

ウェールズの味に舌鼓を打っている間、音楽、文学の分野を中心にラジオや執筆に大活躍しているウェールズ人のセリーズ・マシューズ(Cerys Matthew)さんによるウェールズの詩の朗読や歌の演奏がありました。
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不勉強で今回初めて知ったのですが、セリーズさんはBBCラジオや音楽の分野で大活躍の方だそうです。
私は実は日本語でもあまり詩は得意じゃないのですが、セリーズさんの生き生きとした朗読はなぜか言葉がすうっと頭に入ってきて、子どもの頃の思い出や愛や自然について語ったウェールズの詩人に思いを馳せてしまいました。
セリーズさんはウェールズ訛りで朗読したので、本当ならわかりにくくてもいいはずなのに、とても不思議。
彼女の朗読が上手だったからでしょうか。
機会があったらまた詩の朗読を聞いてみたいと生まれて初めて思いました。

セリーズさんのサイトでも、彼女の透き通った歌声やラジオでのトークを聴くことができます。こちらもぜひ。

さて、お料理はメインが終わったところでしたね。
デザートは何かな。
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デザートのウェルシュ・パンケーキ(ウェールズ風のパンケーキ)。
これは小さくてすこーし固めのホットケーキという感じ。
私がウェールズに行った時にも食べましたが、これはすんごく美味しかった!
またまたお隣りのスタッフの方にそう伝えたら、「ウェルシュ・パンケーキはやっぱり出来たてじゃないとねー」とのことでした。
ホットケーキのふわふわ感ではなくて、もう少ししっかりした食感のあるパンケーキもいいですよ♪

美味しいお料理をいただきながら詩の朗読を聞いたり、周りのジャーナリストの方にお話をうかがったり、自分がウェールズに行った時のことを思い出したりしているうちに、宴もたけなわ。
デザートの後のチーズ代わりに出てきたのは、やはりウェールズ名物の熱々のウェルシュ・レアビット。
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え? ラビット? うさぎ? と思う人が多いそうですが、ご多分に洩れず、私も最初に聞いた時にはそう思いました。笑
でもこれはパンの上にチーズを乗せて焼いたいわゆるチーズトースト、英語で言うcheese on toastです。
ウェールズ産のチーズを使わなければならないわけでもないらしく、ウェールズ発祥という確証もないそうで、なぜウェールズ風というかは定かでないとか。
シンプルですが、やっぱり安定の定番スナックで、もちろん美味しかったです。

この後にコーヒーをいただいて、この日はお開きになりましたが、帰り際に資料を頂いたバッグの中に、嬉しいお土産が入っていました。
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ウェールズにあるミシュラン星付きレストラン、James Sommerinがこの日のために作ってくれたという小さなカヌレとマカロン。
このお菓子も美味しかったですが、レストランに行ったことのある人の話では、お料理も本当に美味しくて、良い経験ができるお店だとか。
そそられます♪
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もひとつお土産に入っていたのが、ウェルシュ・パンケーキの焼き菓子版。
こちらはホロっとした食感が私のツボで、美味しかったです。

そんな美味しいものも盛りだくさんのウェールズ。
来年はWales Year of Legends(ウェールズ、レジェンドの年)のもと、様々な活動が見られそうです。

2017年はウェールズが熱い!
私も機会があれば来年中にぜひ行ってみたいと思っています。
皆さんもこの機会にウェールズのことをもっと知ってみてはいかがでしょう?
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by londonsmile | 2016-12-12 09:00 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
突然ですが、ウェールズという地方のこと、どのくらいご存じですか?

英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという4つの「国」が連合した「連合王国」です。
国の中に国が4つあるって、わかりにくい感覚ですが、4つの「国」は、それぞれに独自の政府や議会や法律があるちゃんとした「国」。
例えばイングランドだけで通じる法律があったり、スコットランドとウェールズでは学校制度が違っていたりしますが、その4つの国の上に日本ではイギリスとか英国と呼ばれる「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」という「国」があって、そこにも統一された政府や法律や議会があるのです。

とにかく、その4つの国の中でも、一番大きくてロンドンも入っているイングランドや、英国からの独立を叫んで国民投票までしたスコットランドは何かと話題に出ますが、ウェールズって残念ながら意外と影が薄いんじゃないかと思うのです。
でもロンドンから西へ2時間程で首都のカーディフに着けて日帰りもできて便利だし、独自の言語や文化があったり、風光明媚な大自然も広がっていたりしていて、とても良いところなんですよ。

実は来年2017年に、ウェールズではWales Year of Legends(「ウェールズ、レジェンドの年」)として、ウェールズをもっと知ってもらおうというキャンペーンを計画しているそうです。
そのキャンペーンの立ち上げを記念したプレス向けのイベントに先日お招きいただいたので、その様子をレポートしますね!
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テーブルに置かれた水仙はウェールズの国花です。
あとでスタッフの方に聞いたところでは、会場になったレストランの方が当日、どこからともなく手に入れてきてくれたんだそう。
季節外れの水仙まで登場して、一気にウェールズ気分が盛り上がりました。

この日の会場は、ソーホーにある創業1927年のフレンチレストラン、L'Escargot
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あとで店内の写真もお見せしますが、テーブルセッティングはフォーマルでありながら、どことなくボヘミアンな雰囲気の漂うチャーミングなレストランでした。

まずは最上階に案内されると、とてもスタイリッシュでありながら、同時に誰かのお家に来たかのように居心地の良いパーティースペースになっていました。
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天窓から光もたっぷり入って気持ちがいいのです。

この日集まったプレスの方々は顔なじみの方が多かったようで、誰かが入ってくる度にハグやキスをして再会を喜んでいました。
初参加でドキドキだった私も、気さくに声をかけてもらえて、ほっ。
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最初のおしゃべりタイム日本人らしく(笑)壁の花になっていた私を勇気付けてくれたのが、このカクテル。
この美しくて美味しいカクテルで軽くアルコールの力を借りて、初めての方とも楽しくお話しできました。

このカクテルは、ウェールズでナンバーワンに選ばれたカクテルで有名なバー、The Dead CanaryがYear of Legendsのために特別に作ったBlodeuweddというもの。
名前は、ウェールズの神話に登場する女性からとったそうです。

カクテルを作っている舞台裏をちらりとのぞいてみたら、ざくろの実が見えました。
きれいな色と爽やかな味の秘密は、ここにあるのかも。
見た目も本当に可愛らしいですね。

カクテルを飲んでおしゃべりをした後は、ウェールズを紹介するビデオを見せてもらいました。

最初に言ったように、ウェールズは日本ではあまり知られていないように思うのですが、ヘイ・オン・ワイという小さな町で世界的に有名な文学祭が毎年開かれていたり(このHey Festivalは今年で30周年だそう)、南にブレコン・ビーコンズ、北にスノードニアという2つの美しい国立公園があったり(スノードニア国立公園ではスノードン登山鉄道が大人気だそう)、おとぎ話に出てくるようなかわいらしいお城がたくさんあったり、首都カーディフは歴史ある素朴な美しい街だったり、公用語が英語とウェールズ語の両方なので標識も2ヶ国語で表示されていたり、と、観光名所や興味深いことがたくさんあるのです。

個人的にもウェールズでは、歴史深い首都のカーディフでマーケットやカーディフ城を見て歩いたり、ガワー半島(Gower Peninsula)の雄大な自然の中をウォーキングしたりした良い思い出があるのです。
カーディフ郊外にあるセント・ファーガンズ自然博物館(St Fagans National History Museum)は、古い民家や建物が移築されている野外博物館で、お天気が良かった日にのんびり散歩しながらタイムスリップ気分を味わったの印象的でした。

さらに最近では、北ウェールズに世界初のジップラインが出来て話題になっているそうです。
ジップラインってあまり聞き慣れない言葉ですが、アルプスの方で発達したものらしく、ワイヤーだけで体を支えて、雄大な自然の中をシャーっと下っていくスポーツ(遊び?)。
話には聞いていましたが、私もこの日、動画を初めて見せてもらいました。
Youtubeにもアップされていたので、ぜひご覧ください。



実際に北ウェールズにあるもので、今のところヨーロッパで一番スケールが大きいそうです。
アドベンチャーですねぇ。
私は高い所は好きですが、スピードに弱いので、ちょっと自信ないなあ。
あなたはいかがですか?
ウェールズでも何カ所かあって、それぞれ違う景観が楽しめるようなので、ご興味のある方はZipworldに問い合わせてみてくださいね。
サイトには、どんな景色が楽しめるか、動画もアップされていますよ。

と、ウェールズのダイナミックな自然を脳内で想像した後は、しっとりした音楽の時間。

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The Gentle Goodという名前で活動しているカーディフ在住のGareth Bonelliさん。
ウェールズの民謡をベースに自ら作曲した歌を歌っている方で、少し物哀しく、どこか懐かしいような素朴なメロディーを優しい歌声で2曲披露してくれました。
後でお話する機会があったのですが、歌声そのままの素朴で穏やかで優しい方でした。
中国の民謡とのコラボ作品を制作した貴重な経験の持ち主であるギャレスさんの歌声は、The Gentle Goodのサイトでも聴くことができます。
本当に優しい声で歌う素朴なメロディー、心がほっと落ち着きますよ。

この日のイベントでは、ウェールズの食も紹介していただけるということで、この後ランチのテーブルに移動したのですが、ウェールズの魅力が熱くてすでに記事が長くなってしまったので、食事の様子は次回にご紹介しますね。

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ウェールズの食べ物の中でも有名なウェルシュ・レアビット。
ラビット? ウサギなの? さて、どうなんでしょう。
次回をどうぞお楽しみに。


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by londonsmile | 2016-12-10 08:01 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
北イングランドの英国ガーデンをめぐるツアー、前回のすてきなアフタヌーンティーをいただいた後は、同じストーク・オン・トレント近郊にあるビダルフ・グランジ・ガーデン(Biddulph Grange Garden)へ。
ナショナル・トラストが管理するお庭で、日本ではそれほど知られていませんが、このお庭、個人的には今回見学した中で一番見ごたえがあって本当にオススメな場所なんです。

その魅力をひと言で言うと、世界中の植物とビクトリア時代の遊び心がたっぷり詰まったお庭。
ちょっと写真が多くなってしまったのですが、二回に分けるよりも、一気にご紹介した方がこのお庭の魅力が伝わると思うので、よかったらおつきあいくださいませ。
さてどんなところか、早速行ってみましょう♪
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もともと農地や湿地だったこの土地が変わり始めたのは、19世紀後半にジェームス・ベイトマン(James Bateman)とその妻マリアが購入したことがきっかけでした。
世界中の植物を集め持っていた園芸家のベイトマンは、そのコレクションを自宅の庭に展示するためにこのビダルフ・グランジ・ガーデンを作ったからです。

しかもお庭には世界中の植物が植えられただけでなく、世界各地のテーマも一緒に盛り込まれ、イタリア、エジプト、中国、ヒマラヤなど、150年前の当時としてはとてもエキゾチックだった土地を含めて、それぞれのイメージに合ったお庭が作られました。

さらに、そのひとつひとつが上手に仕切られていて、それぞれが混じり合わずに独立しているというのが、これまた素晴らしいのです。
こういう形式のお庭が残っているのはとても珍しいそうですよ。

さてさて肝心のお庭、まず最初はお屋敷の前にあるイタリア庭園から見せていただきました。
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イタリア庭園は、やはりかっちり計算された形が特徴的ですね。
ビダルフ・グランジ・ガーデンのイタリア庭園は、刈り込まれた生垣が高めなせいか、階段などの段差で動きがあるせいか、他に比べて男性的というか、力強い印象を受けました。

園芸家としてのベイトマンはランの専門家だったそうですが、ツツジやシャクナゲにも非常に興味を持って愛していたそう。
だからこのお庭にはたくさんのツツジやシャクナゲが植えられていて、私たちが行った6月にはちょうど見頃をすこーし過ぎたところでした。
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ツツジは日本ではどこにでもあるお花ですが、イギリスではかなりオリエンタル色が濃く、シャクナゲの方がよく知られているようです。
歴史的にもイギリスと繋がりの深かったネパールにシャクナゲが多いと言うこともあるかもしれません。
(ちなみにネパールの国花はシャクナゲなんですよ♪)
シャクナゲは花の形や色がツツジに似ていますが、お花がツツジより大きい分、花びらのみずみずしさが際立つ可憐で華やかなお花です。
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お屋敷とイタリア庭園の前には大きな池が広がっていて、水辺の草花が涼しげに咲いていました。
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他のお庭でも歩く道はきちんと整備されていますが、ビダルフ・グランジ・ガーデンは、どこを歩いても遊歩道がよく整備されていて、歩いてじっくり見て回ることが意識されていると感じました。
イギリスによくある「草の上を自然のままに歩く」という場所がほとんどないのです。
これはお庭として鑑賞するか、自然の中にいることを楽しむか、という視点の違いかもしれませんね。
その意味では、ビダルフ・グランジ・ガーデンは鑑賞するために作られたお庭と言っていいかもしれません。
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でも草の上を自由に歩くのが基本のイギリスですから、こうして道のない緑の上を歩くのはまったくかまわないのです♪
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緑の中を歩いていると、お話も弾みます
道の先に見えてきたのは、おとぎ話に出てきそうな可愛い小屋。
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壁に書かれている1856年は、イギリスではビクトリア時代。
産業革命が進み、暮らしが豊かになって気持ちに余裕が出たのか、遊び心たっぷりな文化が栄えた時代でした。
ビダルフ・グランジ・ガーデンも、その影響を受けているようで、驚くようなアイディアが満載。

このお庭のもともとの目的は世界中の植物を展示することでしたよね。
まず最初に小さな小屋を抜けて、見えて来たのはこちらの国。
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じゃーん! ピラミッドとスフィンクス!
エジプトがテーマのお庭です。
それにしてもトピアリー(生の常緑樹を刈り込んで形作った飾り)でピラミッドを表現するとは、なんとも斬新!
砂漠色のイメージのピラミッドが緑色をしていると、すごく新鮮に見えますね。
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そして少し歩くと、今度は見渡す限り続いている立派な並木道。
遠くに見える人間と比べると、どんなに高い木なのか、わかっていただけるでしょうか。
それがずっと続いていて、まるで果てしないようにさえ感じられました。
スケールが大きい!

ビダルフ・グランジ・ガーデンを作ったベイトマン一家は、実は家を購入してから30年あまりで貯金を使い果たしてしまい、ここを売ってロンドンに引っ越したのだそうです。
その後、火事にあって違う人に再建されたり、お屋敷の一部が病院として使われたりしているうちにお庭はすっかり荒れてしまったそうですが、1988年にナショナルトラストがここを購入して、コツコツとお庭の復元を進めました。

この並木道もすっかり荒れていたので、1990年代にすべて植えかえられたそうです。

ビダルフ・グランジ・ガーデンでは、様々なテーマのお庭が上手に隔てられているとお話ししましたが、お庭を隔てる大切な手段の一つが高低差。
自然なものも人工のものを含め、こうしてお庭の中に高低があると、低いところからは先が見えにくく、そうすると次のテーマが急に目の前に現れることになり、見ている私たちはあっと驚きます。
よく考えられていますよね。
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例えば、どのくらい高低差があるのかをお見せしたいので、ちょっと階段で丘に登ってみましょう。
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日本と違って柵も手すりもなく、階段もかなり自然に近い形なので、上り下りは自己責任で気をつけてね。笑

さて、丘の上に着きました。
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下で待っている皆さんが、こんなに小さく見えるほど高いんです。
これでは、先の見通しも良くないはずでしょう?
しかも、こんなに高い所に登っても、次のテーマは上手に隠されていて、見えなかったのです。
こんな風にしっかり隔てられているのに、それぞれを仕切っている丘や岩や木の配置がとても自然なので、ただ山や森の中を歩いているようにしか感じないのも設計のすばらしいところ。
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お庭の中にはトンネルもいくつもあるんですよ。
中はひんやりしていて真っ暗で、なんだか楽しいのですが(笑)、実はトンネルも次の世界に導いてくれる仕切りの役目も果たしているんです。

生垣の仕切りもありました。
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きれいに刈られた生垣があるので、私の身長だと、背伸びして覗かないと向こう側に何があるのか見えませんでした。
たとえ背が高くても、こんなに厚い生垣があると、しっかり区切られているように感じると思うのです。

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そしてこのどっしりとした生垣、とても不思議ですよね。
生垣と言うより、生垣とトピアリーの組み合わせと言うべきでしょうか。

ここはビダルフ・グランジ・ガーデンでも人気のダリア園なのです。
私たちが行った6月には、まだは背も低く、支えの棒の方が目立っているくらいでしたが、晩夏にはダリアのお花でいっぱいになるんだそう。
この重厚な生垣と可憐なダリアとのコントラスト、緑色の背景に広がる水彩画みたいできれいだろうなあ。
満開の時をぜひ見てみたくなりました。
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こんな風に石づくりの塀で仕切られているところもありました。
そしてやはり段差があるので、まるで別の空間のように感じられます。
本当によくデザインされたお庭。
ひとつひとつが仕切られていて、テーマが違うというのがとても楽しいのです。
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こんな風に人間の背よりも高い天然の壁で仕切られているところも。
この辺りはヒマラヤがテーマで、手前の方では高山植物らしきものが新しく植えられているところでした。

先ほど丘を登ってお庭の高低差を確認しましたが、丘の上からは何も見えなかったのに、歩道に下りてほんの少し歩くとこんな風景が広がっていました。
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これはとってもオリエンタル。
ここのテーマはもちろん中国です。
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地面に鮮やかな赤で描かれたドラゴンも、ユーモラスで可愛らしいですね。
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カエデの一種だそう。
6月なのにすでに色づいていましたが、最初からこういう色なのかもしれません。
東アジアを思わせるカエデやモミジ、イギリスでもとても人気で、よく見かけるんですよ。

そしてさらにはこの建物!
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アジアの植物を展示するために、こんなに本格的な建物を作っちゃうなんて、本当に凝っていますよね。
お見事!
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池の向こうには、中国風な橋もあります。
ここにいると、本当に時間が静かにゆっくり流れている気がして、ただただ池や周りの植物を眺めてしまいました。

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お屋敷の前には、バラがたくさん植えられているお庭がありましたよ。
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この辺りは奥さんの寝室からよく見える場所だったので、奥さんが好きなバラが植えられたそうです。
こういう家庭的なエピソード、大好き。笑

そんなこんなで本当に見所満載のビダルフ・グランジ・ガーデン。
実はお庭ができた当時、ビダルフ・グランジ・ガーデンには化石を展示する地質ギャラリー(Geological Gallery)が併設され、一般公開されて大人気だったのですが、その後、持ち主が変わった時期に、化石が壊れたり紛失したりしてしまったそうです。
ナショナル・トラストが管理するようになってから、このギャラリーを復活させる活動が始められて、今では少しずつ化石も増えてきているそう(今も寄付金を受け付けているそうですよ♪)。
お庭や植物だけでなく、地質の見学もできるようになるなんて、お庭を訪れる楽しみが広がりますね!

現在お屋敷の方は、数軒分に分けられて個人のお宅になっているので見学できませんが、おみやげショップやティールームが入っている一部を見るだけでも、そのゴージャスな造りが十分うかがえます。
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こんなにたくさんのテーマがあるのに、変に入り混じることなく、ただ自然の中をゆったりお散歩しているだけで世界中を旅している気分になれるお庭でした。
21世紀の今でこそ世界の様子はインターネットですぐに伝わりますが、150年前と言ったらアジアやアフリカに行くのは船で何ヶ月もかかった時代です。
それを考えると、今の時代に考える世界一周よりもずっとスケールが大きく壮大な世界観だったんじゃないかと思うのです。
その優雅な遊び心や気持ちの余裕が羨ましいと同時に、仕切られたそれぞれの空間にひっそりプライベート感が漂うのも、どことなくイギリス風に感じられて、にやり。
仕切ることに一所懸命になるあまり、たまにやり過ぎな感じがしちゃうのも、イギリス的不器用さ、というかちょっとしたエキセントリックな感じが出ていて私は好きなのです。

そして、その数々のテーマのお庭に咲き乱れているのが美しいお花たち。
秋は紅葉がきれいなようだし、冬には雪が降るようだし、いつの季節でも楽しめそうですが、やはりお花があると気持ちが盛り上がりますよね。
お花大好き!
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今回のツアーではすばらしいお庭をたくさん見せてもらいましたが、見ていて全然飽きないどころか、次から次へと新しい驚きと楽しさが飛び出してくるこのビダルフ・グランジ・ガーデンが個人的には私は一番好きでした。

だからつい熱がこもって長くなっちゃったのですが、日本ではあまり知られていないようで、本当に残念なんです。
陶器の町、ストーク・オン・トレントからとても近い場所なので、陶器の見学・お買い物にいらしたら、ぜひぜひ立ち寄ってみてくださいね。
本当にオススメです!
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We visited many wonderful gardens during our tour in the north of England and every one certainly has its charm, but if asked, I would probably say this was my just my personal favorite.
Biddulph Grange Garden, Staffordshire, full of Victorian charms :)


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by londonsmile | 2016-11-25 09:27 | Visit Britainプレスツアー | Trackback | Comments(4)
今回からブログのデザインを変えてみました♪
この方が写真が大きくはっきり見えるかなと思ったのですが、よかったらご意見などお聞かせくださいね!
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プレスツアー2日目、午前中にトレンザム・ガーデンズを見学した後は、すぐ近くのストーク・オン・トレントという町に移動しました。

スタフォードシャーにあるストーク・オン・トレントは、ロイヤルドルトンスポードウェッジウッドバーレイなど、有名な陶器が数多く誕生・発展した陶器の町として名高く、The Potteries(陶器の里)とも呼ばれています。
新しいポップなところではエマ・ブリッジウォーターもこの町に工場を持っていますよね。

陶器の工場やお店やアウトレットのお店がたくさんある中で、この日はウェッジウッドに。
ちょうどお昼の時間なので、ここでランチ代わりにアフタヌーンティーをいただくことになっていたのです。
ウェッジウッドの器でいただくアフタヌーンティー、うふふ、楽しみです♪
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うかがったのは、ウェッジウッドの工場からショールーム、アウトレット、ティールーム、それから博物館までそろったWorld of Wedgwood(ウェッジウッドの世界)でした。
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入り口では、陶器の形をしたかわいいオブジェがお出迎え。
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ちなみに、このカゴのような素材でオブジェを作るのが最近流行りのようで、あちこちでよく見かけるんですよ。

そしてやはり入り口で迎えてくれたこの方が、創業者のジョサイア・ウェッジウッドさん。
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ウェッジウッドは、1759年にこのジョサイアさんがこのストーク・オン・トレントで立ち上げて、今に至っています。

建物の中に入ると、創業当時からの貴重な資料が見られる博物館、陶器の作り方を見学できる工場ツアー、陶器作り体験、そしてもちろんお店やアウトレットショップもあって、一気に楽しい気分になっちゃいます。
私が以前来た時にはまだ一部工事をしていたのですが、2015年に完成したそうで、どこもモダンでピッカピカに仕上がっていました。

私たちは英国ガーデンをテーマにしたツアーをしていたので、残念ながら、この日は博物館や工場の見学はせず、ティールームでランチ代わりのアフタヌーンティーのみ。
でもせっかくなので、ショールームとティールームをじっくり鑑賞させていただいちゃいました。
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きらびやかな陶器やテーブルウェアが美しくディスプレイされていました。
食器はもちろん、照明などもウェッジウッドのものだそうです。

さて、いよいよショールームのお隣りにあるティールームへ。
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日曜日のお昼時だったので、奥の部屋では女の子のお誕生会が開かれていたようで、ひらひらのドレスを着ておめかしした子ども達が集まってきていました。
子どもの頃からこんなところでティーパーティーできるなんて、うらやましいなあ。

そして私達もいよいよアフタヌーンティー。
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三段トレイに乗って、奇をてらわない伝統的なアフタヌーンティーでした。
一番下のお皿にサンドイッチ、真ん中にはスコーン、一番上のお皿が最後に食べるお菓子。
スコーンのお皿は焼き菓子だけに地味になりがちですが、この時期ちょうど旬だったイチゴが添えられていて、パッと華やかで見た目にも食欲をそそられました。
こういうひと手間、大切ですよね。

食べ物は決まっていましたが、紅茶は好きなものを選べたので、それぞれに違うものを頼んで、ちょっとずつ味見もさせてもらいました。
友達同士みたいでしょ。笑
人気はくせがなく飲みやすかったウェッジウッドのオリジナルブレンドでした。

なにせお昼代わりだったので、サンドイッチをお代わり! という声があちこちで上がり、みんなで写真を撮りながらもしっかり美味しくいただきました。
スコーンの食感が少し粗めで、紅茶にぴったり♪ 私好みでした。

お味も良かったのですが、自然光がたっぷり入って明るく優雅なセッティングで、楽しく会話をしながらお茶できたことが何より良い経験でした。
アフタヌーンティーには雰囲気がとても大切ですもんね。
ちなみに、お腹いっぱいになるまで頑張ったのに少し残ってしまったお菓子は、ちゃんとお持ち帰り用に箱に入れてくれましたよ(アフタヌーンティーには、これも大事でしょ!笑)。

ゴージャスなアフタヌーンティーを堪能した後は、ショップやアウトレットのお店を見学。
アウトレットは本当にお得なお値段だったので、お買い物を我慢するのが辛かった!笑
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食器もすてきですが、こういう置物も優雅で美しかったです。
ロイヤルファミリーを題材にした微笑ましいものも多くて、ちょっと欲しくなっちゃいました。
今度、お店で見てみようかな。
(ちなみに、これもたしかアウトレット価格でしたよ♪)

こうして美しいものを見せてもらい、美味しいものもいただいて大満足だったのですが、やっぱり博物館や工場見学が気になる〜。笑
また是非訪れて、じっくり見学、そしてお買い物したいと思います。
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by londonsmile | 2016-11-19 03:15 | Visit Britainプレスツアー | Trackback | Comments(4)
北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅、2日目はスタフォードシャー州にある トレンザム・エステート(The Trentham Estate)内のトレンザム・ガーデンズ(Trentham Gardens)からスタートしました。

陶器の街として有名なストーク・オン・トレントの近くに位置するトレンザム・ガーデンズは、18世紀の終わりごろに英国が誇る造園家、ケイパビリティ・ブラウンが設計に携わったお庭。

その後、時間が経つにつれて元々の形が少しずつ損なわれてきたので、ブラウンの生誕300年にあたる今年に向けて、なんと3年前からコツコツと作業を重ねてきたそうです。
今年はブラウン生誕300年の記念イベントが英国各地で開かれていますが、このトレンザム・ガーデンズはその中でもリーダー的な存在。

有料のお庭としては、入場者の数が英国内で第5位という大人気のトレンザム・ガーデンズ。
さて、どんなお庭でしょうか?
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(イタリア庭園の一部より)

ここではエステートの担当者、ティムさんがお庭を案内してくれました。
人のよさそうなティムさんによれば、お庭のあるトレンザム・エステートの歴史は古く、最古の記録は11世紀の1086年に遡るそう。
王家の鹿公園として利用されたこともありましたが、その後はマナーハウスとして様々な領主を迎え、1759年から1780年にかけて、いよいよケイパビリティ・ブラウンが造園家として雇われました。

その時点ですでにマナーハウスのお庭はあったものの、ブラウンはそこに手を入れて改造したそうです。
改造の大きなポイントは、湖を大幅に拡大して幻想的に見せたこと、単なる野原だったところを緑地に整えたこと、敷地内のトレント川や小川の流れを変えたこと、そしてやはりすでにあったお屋敷に手を入れたこと、などなど。

今回のツアーでは、ブラウンが手がけたお庭をいくつか見学しましたが、いずれも大規模で大胆な改造が多いのが特徴という印象を受けました。
彼はお庭全体の形を造るのが専門で、具体的なお花の種類や育て方などにはあまり関わらなかったとのこと。
「庭師」というより、「造園家」という表現が合っているようですね。

ブラウンが大きくしたという湖はこちら。
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入り口から橋を渡ると目の前にこの湖がぱーっと広がって気持ちが大きくなり、別世界に連れて行かれたような気分になります。
この日も前日に続いてお天気がイマイチでしたが、湖がひっそり静かに、でも雄大に広がる様子はわかっていただけるでしょうか。
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湖の周りも、ブラウンが作った後に少しずつ変わってしまったので、今回の改造でさらに整えたそうです。
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ブラウンの時代も、こんな風に水辺の植物が植わっていたのかな、と想像してみてりして。笑

入り口に近い湖畔には、2年前からポピーや矢車菊、野菊などの草花を植えているそうで、今ではかわいらしい牧草地になっています。
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お花がちょっとわかりにくいので、アップにしてみましょう(敷地内の他の部分のお花の写真も使っています。「イメージ」ということで!笑)。
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こういう草花、イギリスでは人気なのです。私も大好き。
水彩画のような繊細な色で、自然に生い茂っている雰囲気が味わえますが、実はみな一年生なので、毎年植え替えているそうです。

ブラウン生誕300年記念に向けたトランザム・ガーデンズの改善方針は、「エステートの歴史的な特徴を深く理解した上で、これからも維持していける今の時代の庭のあり方を探る」というもので、ブラウンが造ったものを取り戻すだけでなく、将来に向けて新しい形も取り入れているそうです。
古き良きものを大切にしながら新しいものを共存させていく姿勢が前向きですね。

その「新しい」部分の一環としてなのか、トレンザム・ガーデンズには地元アーティストのモダンなアート作品が色々置かれています。
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どちらの写真もタンポポや妖精をモチーフにした地元のロビン・ライト(Robin Wight)さんというデザイナーの作品。
トレンザム・ガーデンズにはライトさんの作品が数点あるのですが、こちらのサイトに行くと意外とお手軽に購入できるようですよ。
大きなお庭をお持ちの方、いかがですか?笑

そして、このモダンアートのすぐ近くには、こんな彫刻も。
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こちらは15世紀のイタリア彫刻を19世紀に復元したもので、メドゥーサの首を切り落としたペルセウス。
モダンなタンポポのすぐ横にこれが置いてあるのは、まさに新旧アートの競演ですね。

さらにブラウンは敷地内を流れるトレント川の流れも変えたそうです。
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そして今回の改善では、川べりの土手を取り除いて、周りの緑地と馴染ませ、より自然に見せる工夫をしたそう。
あ、そうか!
今年のブラウン生誕300年に合わせるために3年前から作業を始めたと最初に聞いた時、何て気の早い!と実は思ったのですが、「周りと馴染ませる」とか、「植物がある程度成長するのを待つ」という工程があるから、3年前から始めても決して早過ぎはしなかったんですね。
庭づくりとは、一朝一夕にはできない時間のかかる作業なんですね。
きっと根気がいるんだろうなあ。
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こんな何気なく自然に見える風景も、実はしっかりデザインされているのかもしれません。
お庭をデザインする人の頭の中を見てみたい。笑

そしてトレンザム・ガーデンズの中でも、しっかりきっちりデザインされているのは、何と言ってもたイタリア庭園でしょう。
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整然としたこの広いイタリア庭園、残念ながらブラウンの作品ではなく、後の19世紀にお屋敷の建物を設計した建築家、チャールズ・バリーのデザインです。
あれ? この名前、どこかで聞いたことがありませんか?
実はこの方、ロンドンの代名詞にもなっている国会議事堂の時計塔ビッグベンや、ドラマ『ダウントンアビー』のロケ地となったハイクレア城の設計もした著名な建築家なんです。
ビッグベンを作るような人が、このお屋敷や庭園を作っていたなんて、トレンザム・エステートはかなり裕福だったんでしょうね。
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色や形、高さなどが様々で、動きも面白く計算されているイタリア庭園。
花壇の数は70カ所、お花の種類は全部で400種類にも及ぶそう。
ほとんどが多年生で、お花の季節もそれぞれに計算されているので、真冬を除いてほぼ一年中楽しめるお庭です。
あ、冬は雪が降り積もることもよくあるそうなので、それはそれで美しいですね、きっと!

そのイタリア庭園の中に、ひときわ美しいお花が咲き誇っている花壇がありました。
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この花壇に使われているバラは、日本でも有名なバラ育種家のデビッド・オースチンさんのものがほとんどだそうで、花壇自体も彼の名前をとってデビッド・オースチンのバラの花壇(David Austin Rose Border)と呼ばれています。
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私は基本的に草花系が好きなのですが、こうして見ると、やはりバラはお庭のお姫さまですね♪
みずみずしい花びらや、淡く美しい彩りにうっとりしました。

するとここで、ティムさんがわざわざ私の方を向いてくれたのです。
「あなた、日本からいらしてます? あのね、後ろ側のあの藤、日本から持ってきた藤なんですよ」
え? ほんとですか!?
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イギリスでも藤は人気で、よく大きなお家の壁をつたうように植えられているのですが、言われてみれば、この藤はちょっと違うかも。
イギリスの藤より長くしだれていて、日本舞踊の藤娘の衣装に使われるような華やかさがあります。
藤に違いがあるなんて考えてもみなかったので、こんなところでも目からウロコが落ちました。
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トレンザム・ガーデンズは地元の人にもとても愛されているようで、私たちがうかがった日は日曜日ということもあり、地元の人が犬を連れたり、カップルで手をつないだりして、あちこちお散歩していました。
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なんだか私たちまで和んじゃいましたよ。

先ほど、有名な建築家のバリーがこのトランザム・エステートのお屋敷を設計したと言いましたが、19世紀に建てられたこのお屋敷、実は残念ながら誰も住まなくなってしまった今では、廃墟のようになってしまっています。
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使われていない建物って悲しいですね。

ビクトリア時代にこの地域は陶器産業で栄えるようになりましたが、同時にトレント川の汚染を引き起こしてしまい、同じ川が敷地内に流れるトレンザム・ガーデンズも悪影響を受けてしまいました。
1930年代にはお庭が一般に公開されたり、ダンス会場として人気になったりもしたそうですが、結局は開発業者に売られ、建物自体は20世紀に入った頃に一部取り壊されたそうです。
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その後、歴史的な敷地を活用して観光地にする様々な試みが行われたものの、大きな成功には至らず、今はとりあえずお庭だけを一般に開放している状態。
一部取り壊されているものの、歴史的にも建築的にも価値の高いこのお屋敷を高級ホテルにする案も検討されているそうで、どこかで資金調達がうまくいって、当時の豪華な様子が伝わるように息を吹き返してくれることを私も心から願っています。

お屋敷のある場所から入り口に戻る道は、川辺の緑地。
草花が咲き乱れる遊歩道になっていましたが、きっとこのお花も計算されて植えられたものなんでしょうね。
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こんなに曇った日でも、お弁当を持ってピクニックしている人もいました。
やっぱり自然の中で食べるご飯は美味しいんですよね。
美しく設計されたお庭だったらなおさら♪

ちなみに、トレンザム・ガーデンズのすぐ外には、新しいお店がたくさん出ています。
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ほぼ朝一番に撮った写真なのであまり人がまだ歩いていませんが、カフェや雑貨や小物を売るお店が入り口の前にずらっと並んでいました。
トレンザム・ガーデンは、一般への公開を一度終了して12年前に再開しましたが、その時にお店を大幅に増やしたそう。
私たちがお庭から出てきた時には、地元の人がたくさん出て賑わっていましたよ。
お店の部分は入場無料なので、日曜日のブランチやショッピングに来たのかもしれません。

ちなみにガーデンの入り口に隣接して、とても大きなガーデンセンターがあり、植物やガーデニング用品、家庭雑貨などをいろいろ売っていました。
このガーデンセンターも地元の人に大人気なんだそう。

長い歴史を経て、今また地元の人に愛されているトレンザム・ガーデンズ。
素晴らしいお庭だけでなく、これからはお屋敷の方も修復されて、昔のような優雅な姿を見せてくれますように。
そうしたら、ここに行く楽しみがまた増えますよね♪

Once designed by Capability Brown in the 18th century, Trentham Gardens, Staffordshire, offers a vast quiet lake, charming meadow, gorgeous Italian Garden, Japanese wisteria, David Austen roses, partly demolished huge manor house which is waiting for new development plans for its new life, and much more.
This is where the tradition meets modern life and I saw a lot of "capability" there! :)


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by londonsmile | 2016-11-17 08:16 | Visit Britainプレスツアー | Trackback | Comments(0)
北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅、初日の午後はチェシャー州のライムパーク(Lyme Park)で大雨の中、お庭お屋敷を見学させてもらいました。

その後、前夜と同じホテルに戻って、夕食はあらかじめ予約してもらっていた地元のガストロパブ、The Fishpool Innへ。

ガストロパブというのは、お酒だけでなく、食事にも力を入れているパブのこと。
立ってお酒を飲むイメージの強いパブですが、このところのグルメブームで、こうした美味しいご飯を出すパブがとても増えています。
ガストロパブは食事にこだわりがあるだけでなく、内装も凝ったりしていることが多いので、どんなパブなのか、楽しみに出かけました。
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最初に名前を聞いた時、「フィッシュ」と入っているからには、お魚料理が専門なのかと思ったのです。
でも話を聞いてみると、フィッシュプールというのは、このパブがある通りの名前からきているとのこと。笑
特にお魚が専門と言うわけではなくて、英国料理、ヨーロッパ料理全般を出しているガストロパブでした。

私たちが行った日は土曜日で、店内はかなり混んでいたのですが、事前に予約しておいてくれたので、すぐに席に通してもらえました。

このパブ、19世紀から続く歴史あるパブだそうですが、1年にわたる大改装をして2013年に営業を再開したばかりだそう。
オープンで木がたっぷり使われている内装がとてもカジュアルな印象で、なんとなく西部劇に出てくる酒場を思い浮かべました。笑
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2階もあって、とても広いお店です。
写真にうまく写りませんでしたが、フロアにも段差がついているので、少し高いところにも席があったりして、楽しい雰囲気なんですよ。

食事に重点を置いているパブだからなのか、バーで飲んでいるだけという人は少なく、やはり食事を楽しんでいる人が多かったようです。

かくいう私たちも、ここでディナーを楽しみつつ、ツアー初日を終えたお疲れさまモードで親しく交流。
庭に近い良い席で、まだ明るかった夏の夜の景色を楽しみながら、参加者の方たちと初めて打ち解けて話をしたのがこの夜でした。
前の晩は、まだまだみんな緊張していたしね(あれ? 私だけかな・笑)。

参加者の皆さんは、本当に優秀かつ個性の光る魅力的な方ばかり。

北京から参加していた中国人のトムは、世界的な旅行雑誌の中国支店勤務。
旅行が大好きで、まだ30歳前後なのに、もう40カ国も旅しているそう。
森の中でも自分用のWifiを持ち歩いているのが、さすがこの時代の若者! なのですが、自然も大好きで、お庭の片隅でよく蝶々や虫をカメラで追いかけていました。

ベテランのフリー旅行ジャーナリストのアンは、さすがに旅慣れていました。
いつも違う洋服を着ている(ように見える)のに、しかもアメリカから来ているのに、1泊旅行ぐらいの小さなスーツケースしか持っていないのです。
彼女には旅行の荷物を小さくするコツや、ライターとしての仕事のことを移動バスの中でいろいろ教えてもらいました。

本当の専門はインテリアだけど、旅行にも詳しいフリージャーナリストのオーストラリア人男性ボリス。
少し辛口の彼ですが、逆に言うとはっきりものを言ってくれるので本音がわかり、プロの人たちがどんな風にものを考えるのか、学ばせてもらいました。
さすがに美的感覚が鋭く、知識も豊富で、お庭のデザインやお屋敷内の内装について彼がもらす感想は、とても勉強になりました。

そしてこのツアーをまとめてくれるVisit Britainのスティーブは愛国心溢れるウェールズ人。
見事な早業で最新情報をスマホでゲットしながら、いつも穏やかに私たちを引率してくれました。
いろいろな地方の英語の方言のマネをするのがとても上手で、ツアーで出会った人たちの話し方を移動バスの中でモノマネしてくれたので、発音フェチな私は大いに楽しませてもらいました。

そんな愉快な方々と打ち解けて楽しく話したディナー(皆さんのお名前は仮名です)。
肝心の食事はというと、私は昼間にかなりボリュームのあるものを食べてしまったので、全然お腹が空いておらず、スターターをみんなでシェアした後は、メインに軽めのエビとアボカドのサラダのみをオーダー。
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見た目はフツーに見えるのですが、これ、なかなか美味しかったのです。
こういうサラダってクリーミーなソースで重くなってしまうことが多いものですが、このお店のものは重すぎず、添えられたアボカドの熟れ具合もちょうどよく、私がこの日求めていたものにピッタリ。
楽しいおしゃべりとワインとともに、見学初日の夜は更けていきました。

余談ですが、フレンドリーなお店の方が日本語で話しかけてきてくれたのも良い思い出になりました。
日本にしばらく住んでいたことがあるんですって。
簡単な会話ではありましたが、発音がすごく自然で、日本で実際に人と話して学んだ様子がよくわかりました。
初めて行った場所で、こういうおもてなしを受けると、ちょっと嬉しくなるものですよね。

さて、たっぷりと楽しい時間を過ごした後、翌日はまた2か所のお庭を見学したのです。
続きもどうぞお楽しみに♪
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by londonsmile | 2016-11-07 22:58 | Visit Britainプレスツアー | Trackback | Comments(4)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活ももう直ぐ11年。20歳の時に好きになったイギリスは今も好きです。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile