カテゴリ:Visit Britain( 26 )

前回ご紹介したヨークシャー州のカースル・ハワード(Castle Howard)
300年以上前に建てられた壮麗な建物でありながら、実際にハワード家のご家族がずっと住んでいるこのお屋敷は、どこか家庭的な香りがしたとお話ししました。

今日はお屋敷の後編として、あのウィリアム・モリスが作った美しい礼拝堂を中心にご紹介しますね。

e0114020_23201893.jpg
(礼拝堂の美しいステンドグラス♪)

でもその前に!笑
前回、ご紹介しきれなかった場所をもう少し。

まずはロング・ギャラリー(広廊下)。
e0114020_17161074.jpg


ロング・ギャラリーは、その名の通り約50メートルある長い広間です。
ぎっしりと豪華な美術品が飾られていますが、なんとお天気の悪い日には歩くなどの軽く運動に使われたそう。
こういう利用法、大きなお屋敷ではよく聞きます。笑

ガイドさんは説明をしながら淡々と歩いて行きましたが、置かれている絵画や装飾品、タペストリーのひとつひとつが本当に立派で、大興奮でした。

e0114020_23314183.jpg

以前、初めてイギリスのお屋敷に行った時、この豪華なタペストリー(織物)というものを見て、ちょっと不思議に思ったののです。
私は織物が好きなので、それだけで嬉かったのですが、意外と無造作にただ壁に掛けてあるように見えたので。笑
でも、昔の石の建物は寒かったので、冷たい壁を覆って保温していたという実用的な理由を聞いた今では、広いお部屋にタペストリーが掛かっていると、「お、あるある」と、何だかますます嬉しくなってしまいます。

e0114020_17283820.jpg

本棚も見事でした。
ここにあった本はみんな革装でしたよ。
ご家族に伝わる本なんでしょうね。

立派な装飾品の中に見つけたかわいらしいもの。

e0114020_17153896.jpg

これが何なのか、聞きそびれてしまったのですが、なんだかかわいいですよね。
装飾用と思われる陶器も美しいですが、棚がもうツボで!
この形は当時のいわゆる「籠」かなあ。
(そして今思うと、これはロング・ギャラリーの手前にあったかもしれません)

他のお話をしている時に、ガイドさんが「当時はお金に糸目はつけなかったんですよ」とぽろっとおっしゃったのがとても印象的でした。
そうでしょうとも、こんなに豪華なお屋敷ならば!
そして、その贅を尽くした美しいものを21世紀の今、こうして見せてもらえるなんて幸せだなあと思わずにいられませんでした。

ところで、この広間を歩いていると、どこからともなく良い香りがしました。
とても優しくてほのかな香りだったので、お香かしら、と思ってうかがってみると、おそらく床を磨く時の艶出しの香りではないかとのこと。
どんな良いものを使ってるんだろう? わが家で使っているのはもっと人工的な匂いなんだけど。笑

そんな良い香りの広間を美しい調度品を見ながらコツコツ歩くと、貴族の一員になったような豊かな気分に浸ることができました。

カースル・ハワードでは、映画やドラマの撮影をした時の展示があると前回お話ししましたが、その他に、戦争に関する展示もあるのです。
e0114020_17255224.jpg
(ドイツ語の絵本。絵は普通でも、内容がちょっと怖くなっていたりします)

1815年から1944年までの間に起きた何回かの戦争で、ハワード家からも戦死した方が5人出たそうです。
この展示では、戦争中のハワード家の人たちの生活や戦地に赴いたご家族とのやりとりの記録として、当時の手紙、衣服、本や持ち物などを見ることができます。
戦地や爆撃の写真などはなく、普通の人々と戦争の関係を淡々と表したという意味で興味深い展示で、2015年にはHudson's Heritage Awardsという賞も獲得しているんですよ。

さて、ではお待ちかね、礼拝堂に参りましょう。

e0114020_00340266.jpg
(写真提供:Castle Howard © Tony Bartholomew)


じゃーん! 美しいでしょう?

ここはもともとダイニングルームとして設計されていた場所でしたが、1870年代の改装で床を掘り下げるなどの大規模な工事を行って、礼拝堂にしたそうです。

1870年代といえばイギリスではビクトリア時代真っ只中なので、礼拝堂の装飾もその時代の流行だったラファエル前派のスタイル。
ラファエル前派の特徴をとても簡単に言うと、「明暗が弱いものの色は鮮やかで、描写が細かい」だそうで、例えば絵画ではミレイの『オフィーリア』が有名ですね。

e0114020_23250426.jpg

この礼拝堂は、全般的にビクトリア時代のアーツ&クラフツ運動で知られるモリス商会が手がけました。
モリス商会の代表はもちろん、日本でも大人気のモダンデザインの父、ウィリアム・モリス。
彼は「有用とも美しいとも思えないものを家のなかにおいてはいけない」と言ったそうですよね。
わー、耳が痛い!笑

言われてみると、この壁に描かれた天使や、特に果物の木や葉、とてもウィリアム・モリスっぽいですね。
すごく厚みがあるように見えたので、「織物かなにかですか?」とガイドさんに聞いてしまったのですが、壁に描かれた絵だそう。
この壁画はチャールズ・ケンプ、最初の写真のステンドグラスはエドワード・バーン・ジョーンズの作品です。

第9代カーライル卿であったジョージ・ハワードは画家で、ウィリアム・モリスの親しい友人でもあったので、このカースル・ハワードの改装をモリス商会が手がけることになったそうです。

e0114020_17295397.jpg

このついたてもウィリアム・モリスっぽい!
人物も背景は刺繍なんですよ。
ぬくもりがあっていいですよね。わが家にも欲しい〜。笑

e0114020_21450142.jpg

この礼拝堂、それほど大きなスペースではないのですが、とにかく天井が高くて圧倒されます。

e0114020_17290658.jpg

そして天井の装飾も美しい!
その向こう側なんて、もっとすごいのです!笑

e0114020_23170563.jpg

うわー、ウィリアム・モリス好きにはたまりませんね♪
私も大好きなので、大興奮。
プレスツアー一行の中で、いちばん興奮していたと思いますが、ガイドさんが喜んでくれたので良かったことにしよう。笑

礼拝堂には近年LEDライトを設置したので、繊細な装飾がよりはっきりと見られるようになったそう。
カースル・ハワードのこのページでは、礼拝堂のより美しい写真がお楽しみになれます。
プロが撮った写真で、美しい装飾をじっくりご覧ください♪

e0114020_23204644.jpg

美しいもの、しかも好みのものを見せてもらって幸せなひと時でした。
先ほども言ったように、この礼拝堂は決して広くはないのですが、手をかけて作られたものの息遣いが聞こえるような、とても繊細で幸せな空気が流れていました。
そしてそれは礼拝堂という場所にぴったりの空気だった気がします。

カースル・ハワードのお屋敷をじっくり見せてもらいました。
外は雨も降っていないようなので、次回はお庭に出てみましょう。
お庭もハッピーな感じがしましたよ。
e0114020_23210749.jpg

(お庭に出る前にお手洗いに行った時の地下道。
こんなところまで気が配られていて良い雰囲気でした。笑)


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング
by londonsmile | 2017-05-18 17:37 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)
ヨークの町を出て、朝一番で向かった先はカースル・ハワード(Castle Howard)というカントリーハウス。
その美しさはヨークシャーでも、いえ英国でもとても名高いところです。

実は私はここを訪れるのは2回目なのです。
インディーはヨークシャー出身なので、結婚して初めてヨークシャーの親戚を訪ねた時にここに連れてきてくれたのでした。

春先だったので黄色いラッパ水仙が満開で、やはり北はロンドンよりも少しお花の時期が遅いんだなあと思いつつ、可憐なお花の歓迎がとても嬉しかったことをよく覚えています。
だからこそ思い入れたっぷり。

が! それまであまり大きなお屋敷を訪ねたことがなかった私は、その大きさ、美しさ、優美さにただただ驚き、実は建物やお庭のことはあまり覚えていなかったのです。
ですから、英国で初めて訪れたカントリーハウスとして良い思い出が残るこの場所を再訪することできて、本当に嬉しかったのでした。

ここではお庭より先に建物を案内していただいたので、今日はその美しい建物を写真満載でご紹介しますね。

カースルがお城という意味なので、日本では「ハワード城」という表記もあるようですが、カースルは名称として付いているだけで、お城として使われたことはないようなので、ここでは英語のままカースル・ハワードにしますね。
e0114020_17085824.jpg

見学者の入り口になっているところから見た壮麗なカースル・ハワード。
重々しい建物が曇り空の下にドラマチックに立っていました。

カースル・ハワードのこの建物は、17世紀の終わり、1699年に第3代カーライル伯爵であったチャールズ・ハワードが建設を始めました。
その後、現在に至るまでずっとハワード家が実際に住んでいるという「家族が住む家」なので、お屋敷の見学できる部分も、華麗でありながら家庭的な温かさもたっぷり感じられたんですよ。

e0114020_17091140.jpg

こちらはお庭側から見た建物。
この建物の設計に当たったのは伯爵の友人、ジョン・ヴァンブラ(John Vanbrugh)で、その補佐には当時のこれまた有名な建築家、ニコラス・ホークスモア(Nicholas Hoorksmore)。
途中で伯爵やヴァンブラが亡くなったりしたこともあり、この建物の建設はなんと家族3代にわたって続いたそうです。
初めは華麗な装飾が特徴のフランボイヤン様式で作られたものの、18世紀になるとよりシンプルな形式で建設が引き継がれたとか。
なんだか壮大な話ですねぇ。

専門的なことはともかくも、私たちが見ると、このドーム部分が特徴的ですね。
装飾も、私には十分華麗に見えました。

さて、いよいよ中に入ってみましょう。

e0114020_17102167.jpg

入ってすぐにある大階段。
自然光がたっぷり入るようになっているこの天窓、なかなかモダンな感覚ですね。
古い建物は実はお部屋が暗いことも多いので、これは新鮮でした。

大階段を上がったところには、ご家族の肖像画や彫刻などが。

e0114020_21464929.jpg


さらにはアンティークのコレクションも。

e0114020_17112423.jpg



どれも立派なものなのですが、私としては、すぐ横にあったこっちが気になりました!

e0114020_17105106.jpg

大きすぎてうまく写りませんでしたが、この大きくて立派な戸棚の中に美しい食器がたくさん飾られていて圧巻だったのです。
私の背の倍ぐらいありそうな高さの棚自体も美しく磨かれていますね。

e0114020_17220789.jpg

建物も優美ですが、装飾品も美しい♪
一般に見学できる部分はご家族はあまり使わないのでしょうが、こんなところが自宅だなんて、改めて羨ましい。

e0114020_17175268.jpg

こちらは「レディー・ジョージーナの寝室」。
天蓋付きのベッドのたっぷりしたドレープがエレガントで美しい♪

そして細部にも凝っているのです。
e0114020_17274167.jpg


こんな風に美しく装飾してある鏡は初めて見ました♪
またまたオトメ心がキュンキュン。

e0114020_17191713.jpg

特に寝室には、お庭から取ってきたらしいお花が豊富に飾られていたことが印象的でした。
鏡台の上にブラシや手鏡が置いてあるというのも、当時の暮らしへの想像がかきたてられますね。
こういうちょっとした気配りに、管理している方たちの温もりを感じます。

e0114020_17143221.jpg
e0114020_17120281.jpg

この右側のお人形(というか、紙でできているのですが)、これまた当時の様子を思い浮かべちゃいますね。
ところどころに、こんなニクい仕掛けがありました。

こういうゴージャスなお部屋もありますが、もっと家庭的なお部屋もあったのです。

e0114020_17181402.jpg
e0114020_17184001.jpg

(あらら、上の2枚の写真、同じアングルでしたね!笑)

e0114020_17250587.jpg

もちろん普通の家に比べたら十分エレガントではありますが、こういうお部屋だと、ドレスじゃなくて現代の服装のままで椅子に座ってくつろいだりできそうじゃありませんか?
特に最後のお食事のテーブルは、これまでに見たお屋敷の大宴会のセッティングよりずっとこじんまりしていて、お客様用ではなくて、ご家族だけの楽しい食卓を思い描きました。
このお部屋にも大人数のお客様をもてなすダイニングテーブルを置くことは十分できるのに、あえて小さめのテーブルを展示しているというのが、カースル・ハワードでは「家族が暮らす家」としての気持ちを大切にしていらっしゃることの表れかな、なんて思いました。

e0114020_17241543.jpg

ここは見学者は入れない場所ではありましたが、棚の上に雑然と積まれている本の山には生活感があって、かえってご家族に親しみを感じます。
これでこそ、「暮らしている家」ですよね!

でも、やっぱりカースル・ハワードは華麗なのです。
ご覧ください、この荘厳な広間を!

e0114020_19405324.jpg
(写真提供:Castle Howard ©Peter Smith)

先ほど、建物の写真にあったドーム部分がここにあたります。
ここがもともとの玄関口だったそうで、家に入ってすぐ、このホールがあったら、度肝を抜かれちゃうでしょうねぇ。
あ、こういうところにお呼ばれした方々はご自分も豪邸にお住まいだから、そんなに驚かないのかな。笑
私なら口をぽかーんと開けて、上を見上げちゃいそうです。

e0114020_18323979.jpg
e0114020_17231364.jpg


この周辺は装飾も特に凝っていました。
そしてありがたいことに、その凝った装飾の合間を歩きながら、間近に見学することができるんですよ。

e0114020_18315477.jpg
e0114020_18330646.jpg
e0114020_18311562.jpg


実はカースルハワードでは1940年に大火災があり、ドーム部分や他の20部屋ほどが被害を受けました。
ドームが完全に修復されるにはその後20年かかったそうで、修復した様子の展示もありました。

e0114020_17204972.jpg

実はこのカースル・ハワードは、イーブリン・ウォーの小説『ブライズヘッドふたたび(Brideshead Revisited)』(『回想のブライズヘッド』というタイトルもあり)のドラマと映画のロケ地としても有名です。
ドラマの方は1981年作でジェレミー・アイアンズ主演、映画は2008年に作られた邦題『情愛と友情』にはエマ・トンプソンも出演しています。
リンクをクリックしていただくとわかりますが、どちらのDVDもジャケットにカースル・ハワードが写っていますね。

このドラマや映画を撮影した時の写真なども、同じ場所に展示されていました。

ああ、本当に美しいカースル・ハワード。
まだまだご紹介したいところがあるので、お屋敷についてもう一回書かせてください。

次回はとても有名なチャペルを中心にお話ししますね。
なんとあのウィリアム・モリスが手がけたんですよ♪

e0114020_17195645.jpg


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング

by londonsmile | 2017-05-12 22:13 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
5月の新緑の季節なので、諸事情で滞っていた英国ガーデン・シリーズ、最後まで一気に進めます!

昨年6月、北イングランドの英国ガーデンをめぐるプレスツアーに参加させていただいた時の様子です。
ちょっと長くなりますが、これまでのレポートはこちらです。


北イングランドのガーデンめぐりを始めて4日目の日程も無事に終わり、私たちは美しい中世の町、ヨークに入りました。
ヨーク大聖堂があることでもよく知られるヨークは、中世の面影が残る風情のある町です。

実はその前の年に仕事の集まりでヨークに行った時、この城壁跡を歩いていて、きれいなホテルやパブが見えて、次はこんなところに滞在してみたいなあと思っていたのです。
そうしたら、なんと今回ヨークで連れて行っていただいたホテルは、前に城壁から「すてき♪」と眺めていたところ!
なんて嬉しい偶然でしょう。

大興奮でチェックインしたホテルは、中世の建物にモダンなテイストを加えたセンスのいいブティックホテルだったんです。

e0114020_23201635.jpg

(建物からお庭を見下ろしたところ)

ホテルの名前はGrey's Court Hotel
ヨーク大聖堂のすぐ近く、そして城壁跡にすぐ隣りあわせた場所にありました。

もともとはヨーク大聖堂に公職で訪れる人たちの宿泊地として使われてていて、1080年という記録もあることから、継続的に使われている建物としては英国で一番古いのではないかと言われているそうです。
1080年! 日本で言うと平安時代ですよ!

もっとも、ずっとホテルだったわけではなく、その後貴族が所有していた時代もあったそうで、今の建物は当時のものではないようです。
そして2005年、ヨーク大聖堂が売りに出したこの建物を現在のオーナー夫妻が買い取ってホテルとして開業したとのこと。

オーナーご夫妻のセンスで、中世の伝統的な美しさを残しながら、現代の技術やモダンなテイストを取り入れた心地よいスペースでした。

e0114020_23234084.jpg

入ってすぐにあるロビー。
チェックインした時にはまだ明るかったのですが、これは夜の写真です。

ホテルに入ると同時に家に戻ったように落ち着けて、ほっとしました。
「家に戻ったように」なんて大げさな! と思うかもしれませんね。
でも自分でも不思議なくらい、本当に落ち着いたのです。
きっと私はこういう雰囲気が大好きなんでしょうね。
今まではっきりわからなかったけれど、私はこういうものを求めていたんだな、というものを目の前で見せてもらった気がします。
e0114020_23261637.jpg


夕食前にホテル内を案内していただきました。
この木製の壁、イギリスの古いお屋敷でよく見ますよね。
部屋全体が暗くなると言って嫌う人もいますが、私は大好きなんです。
今の時代、なかなか自宅には取り入れませんからね♪

e0114020_23242268.jpg


2階のバーラウンジは大広間からの改装。
長いスペースがたっぷりと贅沢に、そして上手に使われていました。

この反対側を見ると…

e0114020_23210529.jpg


広間の端には、こんなひっそりしたスペースも。

e0114020_23240118.jpg



私、こういう隅っこにハマる感じも大好きなので、ここもすごいツボ♪
ちょうど夕暮れ時にここに座ってゆったりと食事前のシャンパンを飲んでいる人たちがいて、そのロマンチックな様子に、うっとりみとれてしまいました。

e0114020_23255190.jpg


こちらはやはり2階の別のお部屋。
確かグリーンルーム(緑の部屋)と呼ばれていたと思いますが、個室の食事などに使われるようです。
2階分近くありそうな天井がとにかく高くて、優雅で豊かな気持ちになりました。
天井の装飾も美しいですね。

e0114020_23215961.jpg


お部屋に通じる廊下もエレガントに飾られています。
私たちがツアーで連日見学している立派なお屋敷に比べると、もう少し小さくて実用的、というのが、かえってリアルに嬉しくなります。笑

e0114020_23232547.jpg


伝統的な装飾に混じって、オーナーご夫妻のセンスある現代美術も飾られています。
地元のフォトグラファーさんの作品がずいぶんありましたよ。

そしてホテルといえば、やはりお部屋。

e0114020_23191108.jpg


広々していて居心地がいい♪

私の部屋はサマーセットという名前だったのですが、ここは新しく作られたばかりだそうで、眺めが最高だったんです。

e0114020_23193025.jpg


じゃーん! ヨーク大聖堂の眺めを独り占め♪
ヨークの町が大好きな私には、これはとても嬉しいことでした。

お庭めぐりが目的の今回はヨークの町自体を見る時間がほとんどなかったので、こうして窓から町のシンボルである大聖堂を眺めてたっぷりヨークの思い出に浸ることができて、とても嬉しかったのです。
ヨーク大聖堂を眺められるお部屋は今のところ2つしかないそうなので、予約の時にリクエストしてみてくださいね。

広々としたお部屋自体もとても凝っていて、アンティークなかわいらしいもの、きれいなものがたくさん。

e0114020_23194674.jpg

化粧台にあった花柄のトレイ。
オトメ心がキュンキュンします。

e0114020_23214145.jpg

バスタブ脇に置かれたアメニティーは貝に包まれて。
とてもロマンチックですね。

眺めも良くてアンティークな雰囲気のお部屋にずっとこもりそうな自分を抑えて(笑)ディナーに向かいました。
今夜の食事の会場は、このホテルのライブラリーなのです。

e0114020_23205296.jpg

私は本が大好きなので、こういうセッティング、とても嬉しかったです。
しかも、誰かのお家にお呼ばれしてご飯を食べているようなリラックスした雰囲気も私好み♪

e0114020_22423303.jpg

お食事はシンプルにモッツァレラとトマトのサラダとサーモン。

プライベートな空間なので、話も弾む、弾む♪
日の長い時期で、日がくれたのは10時過ぎでしたが、楽しい話は夜遅くまで続いたのでした。

楽しい食事の後は、ライトアップされたヨーク大聖堂が眺められるお部屋に戻ってぐっすり。
あっという間に夜が明け、朝の光が爽やかな空気を運んできてくれました。

e0114020_23251097.jpg

おはようございます♪
やはり2階にあるブレックファーストルームは、お庭を見下ろす明るいお部屋でした。

e0114020_23253103.jpg

中央のテーブルにあるジュース、フルーツ、シリアルなどは自由に取ることになっていて、その他のトーストやコーヒー、紅茶、卵やベーコンなどの調理したお料理は、注文を取って熱々のものを持ってきてくれます。

前夜、遅くまで食べて飲んでいた私は、お腹が空いていなかったので、フルーツやトーストで軽い朝食を。
それでも、朝陽の差し込むお部屋で食事をいただくと、朝だ♪ という気分になりました。

ホテルの方が、お庭もどうぞ、と言ってくださったので、出発前にお庭も散策。
ここから階段を下りていくんですよ。

e0114020_23285190.jpg



朝露の残るお庭に下りると、すぐに城壁跡が目に入りました。

e0114020_23272139.jpg


ホテルの方のお話によると、19世紀、この土地の所有者の方が土地に接続する城壁部分をヨークの町に寄付したそうです。
だからこのホテルには自分の土地から城壁跡に直接アクセスすることができるのですが、この権利を持っているのはヨークでもこのホテルだけだそう。
なるほど! だから私が前の年に城壁跡を歩いていた時、このホテルが目に入ったんですね。
それほど城壁跡と隣り合っている場所なのです。

e0114020_23305684.jpg


城壁跡も、まるでお庭の一部のよう。笑
そして、お庭には初夏の花がたくさん咲いていました。
e0114020_23280461.jpg
e0114020_23282790.jpg


思っていた以上に広いお庭で、とてもよく手入れされていました。
私たちが滞在した時にはお天気がイマイチだったのですが、晴れた夏の日には、きっとお庭でお茶やお酒を楽しむ人も多いでしょうね。

残念ながら、この居心地の良いブティックホテルともお別れの時間になってしまいました。
今回は中に入れなかったヨーク大聖堂を見ながら、ヨークの町にもさようなら。
絶対にまた来るよ!

そして私たちは、また新しいお庭めぐりが始まります♪
e0114020_23273401.jpg


今回は町に出る時間がありませんでしたが、2015年にヨークを旅した時の様子を書きました。
よかったら、あわせてどうぞ♪
本当に大好きな町なので、皆さんにも好きになっていただけたら嬉しいです。



******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキング
by londonsmile | 2017-05-10 00:09 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)
北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅、絢爛豪華なチャッツワース・ハウスのお庭とお屋敷を後にして、午後はヨークシャーにあるウェントワース・カースル・ガーデンズ(Wentworth Castle Gardens)に向かいました。

ちなみにカースルは英語ではcastleで、キャッスルという読み方が知られていると思いますが、イギリス英語の発音では「カースル」。
なので、ここでもイギリス式にカースルで統一しますね。

朝から降ったり止んだり忙しいお天気ですが、午後はどうかしら、というのが移動バスの中でのもっぱらの話題。笑
結局、絶好の撮影日和というほどにはなりませんでしたが、大して濡れずに見学することができました。
さて、どんなお庭だったのでしょうか。
e0114020_18250413.jpg

(写真はビクトリア時代に作られた温室に咲く花。
メモを取りそこねたようですが、サボテンの一種でしょうか)


ウェントワース・カースル・ガーデンズは18世紀に作られた建物が母体になっています。
こういうお庭やお屋敷は、貴族や裕福な家庭のお家として建てられますが、ここにはちょっと変わった歴史がありました。

11キロほど離れた同じヨークシャーの別の場所に、ウェントワース・ウッドハウス(Wentworth Woodhouse)というカントリーハウスがもともとありました。
ここを所有していた伯爵が17世紀の終わりに亡くなった時、家を継ぐ男子がいなかったので、お屋敷と資産を相続できると思っていたのがトーマス・ウェントワースという人。
ところが、思いがけず従兄弟が相続することになってしまいました。

トーマス・ウェントワースはその後、仕事のキャリアを積んで、外交官として国王に仕えるようになりましたが、爵位も欲しかったのです。
相続できなかったことも忘れられなかった彼は、10年以上経ってから、現在のウェントワース・カースルの地にあったカントリーハウスを買取り、時のアン女王に爵位をもらい、やっと思いを果たしたのでした。
ちょっとした家族の愛憎劇ですが、そこで憎んで殺したりせず、自力で爵位まで受けたというのがクリーンでよろしい。笑

外交官として海外の事情に詳しかったウェントワースは、すでにあったお屋敷にヨーロッパ風のバロック式の増築をしたそうです。
そして、それが現在のこの姿。

e0114020_11271370.jpg

お天気悪くてスミマセン。汗
この時が一番空が暗かったと思います。

お屋敷は戦後に売却されて、教師養成学校になったそうです。
ちなみにお庭も今ではご家族の持ち物ではなく、保護団体が引き継いで運営しています。
長い間、手入れがされていなかったので痛みがはげしかったものの、2005年に大規模な修繕工事を始め、一般に開放されるようになったのは2007年のこと。
誰でも見学できるお庭としては新しい方ですね。

建物の前にはフォーマルでかっちりした形のお庭が広がっているのですが、スケールが大き過ぎて、デザインまでは写真に収まりませんでした。残念!
e0114020_18020431.jpg

このお屋敷、高台に建っているので、ここから地元の緑地を一望することができます。
お庭も広大ですが、その周りの景色の美しいこと!

このお庭で有名なのが、シャクナゲや椿など、エキゾチックな植物のコレクション。
日本人の私たちからすると、特にエキゾチックではありませんが(笑)ヨーロッパの人たちには東洋の植物は当時は特に珍しかったので、高価でもあっただろうし、珍重されていました。

e0114020_18270432.jpg

ツアーの時期は6月だったので、椿はほとんど終わっていて、代わりにシャクナゲが花盛り。
どこを向いても色とりどりの花を楽しむことができました。
イギリスに住んでいると、シャクナゲを見る機会が日本にいるより多い気がします。
日本ではツツジの方が人気が高いからでしょうか。

e0114020_18264003.jpg
e0114020_19484132.jpg
e0114020_18280582.jpg

ウェントワース・カースルのお庭を歩いていると、芝生がきれいに敷かれた広い道があちこちに広がっています。
広場がそのまま道になっている、というほど広くて、まるでゴルフ場を歩いているような気分になりました。
しかも周りには美しい花々。

e0114020_18282495.jpg


景色をあれこれ楽しみながら歩いていると、今度は建物の裏の方に、きれいな温室が見えてきました。

e0114020_18294843.jpg

これはビクトリア時代に作られたもので、アイアンワークや床のタイルなどの装飾も美しかったです。

e0114020_18043804.jpg

外が寒くても、ここならずっと植物を身近に感じられますね。
冬でも緑が楽しめるって、当時はきっとかなり贅沢なことだったと思います。
中に入ると一気に気温が上がるのを感じます。
この日も、6月とはいえ、冷たい雨の降るお庭から温室に入ってきた時には、ホッとしました。

五大陸の植物が揃っているそうで、どこか装飾もトロピカルな雰囲気。

e0114020_18061733.jpg

頭の上に乗せているのは日時計ですね。
凝り具合がビクトリア時代らしい。

e0114020_18045810.jpg

暖かくて心地いい温室を出るのは名残惜しいのですが、お庭の散策を続けましょう。

ウェントワースにも並木道がありました。

e0114020_18253585.jpg

ここはレディー・ルーシーの散歩道(Lady Lucy's Walk)と呼ばれています。
ひらひらしたドレスを着た女の人たちが、おしゃべりしながら歩いているのが目に浮かぶ名前ですね。
なんだか映画のようで、しばし見とれてしまいました。

そして、とても凝ったお庭もあったのです。

e0114020_18274227.jpg

この生垣の部分、上から見ると実はユニオンジャックの模様になっているんです。
スケールが大きすぎて、中心部しか写せなかったのですが(汗)、この木を中心に、手前にあるような道が放射状に伸びています。
私の写真には収まりませんでしたが、後でご紹介する動画には、このユニオンジャック模様がしっかり確認できますので、お楽しみに♪

e0114020_18285384.jpg


からまっているのが根なのか、枝なのか、よくわからない歴史のありそうな木。
なんとなくロマンチックですね。

e0114020_19482938.jpg

広い道を歩いていると、向こうに何か見えてきましたよ。 

e0114020_19485703.jpg

先ほどのウェントワースさんが高台に作った「ステインボロー城(Stainborough Caslte)」。
ステインボローというのは、彼がここを買う前についていたこのお屋敷の名前で、そこに中世のお城を模した建物を作り、それ以来この土地全体をウェントワース・カースルと呼ぶようになったそうです。

ちなみに敷地内にお城を作ったというのも、ウェントワースさんの従兄弟へのライバル心からというのだから驚きです。
最初のお屋敷を相続できなかった時、よほど傷ついたんでしょうね。

e0114020_19491758.jpg
e0114020_19493122.jpg

塔には途中まで登れるようになっていました。
そこから見ると、さっきのゴルフ場のような道もわかりやしでしょうか。

e0114020_19495128.jpg


傷つき、従兄弟たちをライバル視して、お屋敷の拡大に励んだウェントワースさんを思いながら、お城を歩きました。

e0114020_18291528.jpg


お城の裏手には、ヨークシャーののどかな牧草地が広がっていました。
きっと18世紀の頃から、あまり変わらない景色でしょうね。

ウェントワース・カースルは、今回の旅の目的であるケイパビリティー・ブラウンが活躍した時期よりほんの少し前に作られたもの。
この後、ブラウンなどの影響でキッチリした形のお庭から見た目も自然なお庭に変わっていったのですが、その前の形を見ることができて興味深かったです。

でもウェントワースで一番印象に残ったのは、初代ウェントワースさんのライバル心かな。笑
貴族もお金持ちもやはり人間だというエピソード、時間が経った21世紀の私には微笑ましく思えました。

e0114020_20051342.jpg

ウェントワースには、シャクナゲ以外のお花もたくさん咲いていました。
折からの雨できれいに洗われ、どれもいきいきして見えたのがとても心に残っています。

この日は雨模様でしたが、晴れた美しい日に撮影された動画がありますので、どうぞお楽しみください。
私の写真では写りきらなかったユニオンジャック模様のお庭や、お屋敷前のフォーマルなお庭、この日は周りきれなかったその他の場所や、さらにはパークの部分に住んでいる野生の鹿の様子までご覧になれますよ。






この美しいウェントワース・カースル、団体としては規模がまだ小さいせいか、スタッフの人たちもとてもフレンドリーでした。

2017年は2月18日から26日まで毎日オープンしていますが、その後イースターまでは週末のみのオープンだそう。
お出かけの前にサイトでご確認くださいね。

e0114020_18033898.jpg

(追記:最初の記事には紛らわしい表現があったので、ご指摘により一部書き直しました)


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキングへ


by londonsmile | 2017-02-20 17:39 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)
北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅、前回はダービシャーのチャッツワース・ハウスのお庭をご紹介しました。
今回の旅のテーマだったケイパビリティ・ブラウンは、丘の上の木の1本1本を植える場所まで設計し、庭からの景観を損ねるという理由で、村ごと移動させたりしたんでしたね。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

広くて、スケールの大きなお庭でしたが、この日はあいにくの雨。
雨足がどんどん強くなってきたので、お庭の見学は途中で中止して、予定外にお屋敷の見学をさせていただくことになりました。

16代にわたってキャベンディッシュ公爵家のお住まいであるチャッツワース。
英国でも有名なカントリーハウスなので、お屋敷を見せていただけるのは大歓迎でした。
これが想像以上に絢爛豪華で大感激だったのですが、同時にモダンな感覚や家庭的な雰囲気もたっぷり感じられたのです。

早速ご一緒しましょう!

e0114020_23465435.jpg

入口を入ってすぐにあるこの大階段。
チャッツワース・ハウスで一番と言っていいほど有名な場所です。

チャッツワース・ハウスは映画やテレビのロケ地としてもとても有名で、日本でもおなじみの有名な映画では、キーラ・ナイトレイ主演の『プライドと偏見』がありますが、その映画でもこの階段、しっかり出てきますよ。
ぜひチェックしてみてください♪

e0114020_23392966.jpg


階段を上って振り返った感じ。
天井画が本当に見事ですね。

チャッツワース・ハウスには30におよぶお部屋があるそうですが、どれも本当に豪華で圧倒されました。
ちなみにこちらでは、古代ローマやエジプトのものや、レンブランドやヴェロネーゼの傑作絵画など、さらにモダンアートを含め、4000年にわたる美術品が収められているそうです。
個人のお宅なのに、まるで美術館ですね。

e0114020_23364305.jpg
e0114020_23373455.jpg

木のパネルを壁に使うのは伝統的によく見られますが、こんな凝った装飾の木製の柱は初めて見ました。
しかも革張りのように光ってますよね。

e0114020_23365936.jpg

チャペル全体もこんなにゴージャスですが、天井画もまたすごい!

e0114020_23371827.jpg

圧倒される美しさでした。
このチャペルは、今でも赤ちゃんの洗礼などに使われているそうです。

寝室だってすごいですよ。

e0114020_23403605.jpg

ベッド周りの生地だけでも重厚で光沢があって美しいですが、壁や天井の絵も凝っていますよね。

e0114020_23441718.jpg
e0114020_23463412.jpg
e0114020_23481197.jpg

こちらはダイニングルーム。
シャンデリアも、天井も、壁にかけられた絵も美しいですね。

e0114020_23473861.jpg

こちらはライブラリー(図書室)。
こんな美しい天井と、凝った模様の厚みのあるカーペットのお部屋に居たら、本より周りに見とれてしまいそう。
カーテンもどっしりしていてすてきだなー。

チャッツワースの会員(Friend)になると、このダイニングルームやライブラリーを使ったディナーに招待してもらえるようです。
近くに住んでいたら会員になりたい!

どっしりといえば、この廊下もすごかった!

e0114020_23462138.jpg

タペストリー(織物)が壁いっぱいにかけられている廊下。
装飾工芸品であるタペストリーは、冬の間は防寒の役目も果たすとか。
なるほど!

重厚な装飾はゴージャスですが、少し暗くなりがち。
広いお屋敷の中には、明るい雰囲気の場所もたくさんありました。
e0114020_23424250.jpg
e0114020_23492158.jpg

こちらは彫刻ギャラリー。
ここなんて本当に美術館みたいですが、ここも映画『プライドと偏見』に出てきます。

17世紀から18世紀にかけて、イギリスの裕福な貴族の子弟は、教育の総仕上げとして大規模な外国旅行に出て見聞を広めることになっていました。
これをグランド・ツアーというのですが、チャッツワース・ハウスにある美術品の中には、このグランド・ツアーで立ち寄った土地から持ち帰ったものも多いとか。
17世紀の時点ですでに世界的な視野で見聞を広めていたなんて、日本との歴史的背景の違いに驚くばかりです。
日本はその頃、鎖国でしたもんね。

e0114020_23431938.jpg
e0114020_23430033.jpg

なんとモダンな!

コンピュータの半導体のようなデザインの黄色い壁。
それが反対側の鏡に映って、ますますポップな雰囲気になっていました。
古い伝統的な建物のお屋敷にも、こうして今の時代の香りが感じられるのは嬉しいですね。

他にも、お屋敷の中には遊び心にあふれた場所も多いのです。
e0114020_23410143.jpg


ゴージャスなお部屋の壁に高価で美しい食器。
普通に食器棚に展示してもいいのに、こうして壁にかけているのが楽しい。

e0114020_23402061.jpg

ドアの向こうに、もう一つのドアに掛けられたバイオリンが見えますよね。
実はこれ、実物ではなくて絵なんですって。
すぐ近くで確認はできなかったのですが、5メートルぐらい離れたところからは、どこからどう見ても本物にしか見えない!
ここで立ち止まって、じっと目を凝らしてバイオリンを見つめる見学者もたくさんいました。
ゴージャスなお屋敷に、こんな楽しい仕掛けがあるのもおもしろいですね。

e0114020_23483436.jpg

ちょっとユーモラスな、だけど実はゴージャスなシャンデリア。

e0114020_23414319.jpg

美しい長椅子の上にはドライになったアザミのような植物が。
「ここに座らないでね」という粋な表示ですね。

お屋敷には、キャベンディッシュ公爵家のご家庭の様子を垣間見られる展示もされています。

e0114020_23390916.jpg

美術館に置いてあるようなクラシックな彫刻の横に、大きな天然石。
なんか妙にアットホームな雰囲気になっていませんか?

e0114020_23422865.jpg


こちらもゴージャスなお部屋の中に、モダンなフレームに入った家族写真。
たまにこのお部屋に入ってくるだろうご家族をつい想像しちゃいます。

e0114020_23450530.jpg
e0114020_23435735.jpg

お部屋の年代が新しくなると、このお部屋を使っていた人たちのことがますます身近に感じますね。

e0114020_23490146.jpg

そしてもちろん、ご家族の肖像画や写真もあちこちに。
こういうものを見ていると、こんな立派なお屋敷のあるお家に生まれるってどういう感じかなあとつい想像してしまいます。
大変なこともあるとは思うのですが、この大邸宅を当たり前の顔で歩けるというのはやはり魅力的。
見学者として歩けるだけでも本当に幸せでした。

贅を尽くした裕福な貴族の大邸宅は、広いお屋敷の中に遊び心や家族の絆も見え隠れする温かい場所でした。

最初にお屋敷と間違えた立派な厩舎は、今では内部がモダンに改装されて、お店やカフェが入っています。
お屋敷自体に入っているお土産ものコーナーもセンスが良くて充実していました。

お庭もお屋敷もとても大きいので、1日たっぷり遊べるカントリーハウスです。
冬の間は閉館中で、今年は3月25日から入場することができるこのチャッツワース・ハウス。
驚くほどゴージャスで、本当によい目の保養になるので、お近くに行く機会があったらぜひ立ち寄ってみてくださいね。

e0114020_23500414.jpg


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキングへ


by londonsmile | 2017-02-16 03:16 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
前回は、居心地のいいカントリーホテル、キャベンディッシュ・ホテル(The Cavendish Hotel)をご紹介しましたが、今日はそのキャベンディッシュ・ホテルから、英国でも有名なカントリーハウスであるチャッツワース・ハウス(Chatsworth House)のお庭をご紹介します。

チャッツワース・ハウスは時代ものの映画のドラマがたくさん撮影されている本当にゴージャスなカントリーハウスなのですが、私たちが泊まった敷地内のキャベンディッシュ・ホテルからは、緑の中を歩いて行けるんですよ。
ちょっと贅沢な気分ですよね。

e0114020_07430137.jpg

ホテルの正面から緑の中を下って、さあ出発!
前の日には牛の姿も見えていた緑地の中を歩いていきますよ。

e0114020_07474276.jpg

ちょっとした丘もあったり、牛や羊も歩いていたりして、自然のままの緑地に見えますが、やはりお屋敷の敷地内なので、ちゃんと管理されているようです。

あれ? これは何でしょう?

e0114020_07480674.jpg

これはキシングゲート(kissing gate)とというゲートの一種。
扉を開けたり閉めたりして、人間でさえ一人ずつしか通れません。
あえて複雑な造りにすることで、牛や羊などの家畜がこの先に行かれないようにしているのです。

パブリック・フットパス(私有地や国有地であっても、一般の人も通れるように指定された山や緑地の中の道)などでよく見られるのですが、この冗談みたいに不思議な造りのゲートの扉を開けたり閉めたりしている人のぎこちない動きを見るたび、私はなんだか笑いが込み上げてしまいます。

e0114020_07475304.jpg

実はこの日はあいにくの雨。
しかも、こんなに降っていました。
お屋敷に着く頃にはやむといいなあ。

e0114020_07482024.jpg

でも雨のおかげで、遠い丘が美しく煙って見えます。
しっとりしてとてもきれい。

e0114020_07485623.jpg

雨の中を40分ぐらい歩いたでしょうか。
足元が良ければもう少し早いと思いますが、雨が降っていたにもかかわらず、この朝のお散歩が本当に気持ちよかったのです。
しかも広い広いお庭を歩いてお屋敷まで行くなんて、優雅な時代にタイムスリップしたようですてき。

あ、なんだか建物の一部みたいなものがありますよ。

e0114020_07501605.jpg

後でわかったことですが、チャッツワース・ハウスでは今回のツアーのテーマであるケイパビリティ・ブラウンはじめ、数々の著名な造園家が雇われていたので、その度に新しい試みがあったようです。
だからこの建物も、一度は使われていたけれど、今は使われなくなったものかもしれません。
とてもきれいにメンテナンスされていましたが。

e0114020_07503057.jpg

ああ、やっとお屋敷が見えてきました。
車で来る人が多いので、歩いていた私たちは芝生の上をそっと歩くことに。笑
これも、歩いてこられるホテルに泊まっていた特権ですね!

e0114020_07504660.jpg

あら、さすがにすてきなお屋敷! と思わず叫んだら、「これは厩舎、つまり馬小屋だよ」とリーダーのスティーブに言われてしまいました。汗
私たちが着いた時、この場所から見える側のお屋敷が修理中で、白い幕がかかっていてよく見えなかったのです。←言い訳
馬小屋だけでこんなに立派なら、お屋敷はどんなにすごいんでしょう。

e0114020_07530057.jpg

こちらがお庭側から見たお屋敷。
私の写真だとスケールがわかりにくいので、チャッツワースのパンフレットの写真をお借りすると、こんな感じです。

e0114020_18002343.jpg

遠くに見えているのに、この存在感。
本当に大きくて立派なお屋敷です。

チャッツワース・ハウスは貴族であるデヴォンシャー公爵家のカントリーハウスとして、16世紀頃からダービシャーのこの地にありました。
今も現在のデヴォンシャー公爵のご家族がここにお住まいです。

チャッツワース・ハウスでは、庭師の方と、ダービシャーの観光協会の方がお庭を案内してくださいました。
私としてはお話を一生懸命聞いたつもりですが、この後かなり雨が激しくなり、傘をさしたり、傘に当たる雨の音が大きくなったりで、せっかくしてくださったお話が実はあまり聞こえなかったのです。
なので今回は、私が聞こえた範囲のことに、パンフレットやサイトに書かれていることを加えてご紹介しますね。

e0114020_07510861.jpg

入口を入ってすぐにあるこの建物は、ビクトリア時代に作られた大温室で、当時はイチジクや桃やあんずが育てられていたそう。
やはり今回のテーマであるケイパビリティ・ブラウンの設計ではなく、その後のビクトリア時代のやはり有名な造園家であるジョセフ・パックストンのもの。
白い枠とガラスがビクトリア時代らしく、なだらかな坂にそっていて建てられているのも優雅ですね。

e0114020_07512001.jpg

こちらはお屋敷の南側にある「タツノオトシゴの噴水」。
柵の向こう側も丘もここのお庭です。
ちなみに、手前側は英語で「ガーデン」、向こう側は「パーク」と呼ばれていて、パークの方がより自然に近い形になっているそう。

広いガーデンとパークを眺めてゆったりした気持ちに浸っていると、庭師さんから驚くべき発言が。
なんと向こう側のパークの丘に植えられた木々、すべて美しく見えるようにケイパビリティ・ブラウンが計算して植えたそうなんです!
つまり、どこにどのお花を咲かせるかをデザインするように、どこにどの木を植えるかを設計したのです。
これこそが造園の魔術師と言われるブラウンの仕事ぶりということでしょうか。
細かいというか、壮大というか!

さらに驚くことに、この丘に植える木を設計するにあたり、そこにあった村の建物が景観に入ってきて邪魔だと思ったブラウンは、その村ごと移動させてしまったそうなんです!
その村には、このお屋敷で働いていた使用人も多かったので、ただ立ち退かせただけではなく、「村ごと移動」したのだそうです。
なんて大胆なやり方でしょう。

ちなみにチャッツワース・ハウスの帰り道、私たちもこの「移動された村」を通過したのですが、300年の時を経て、今ではすっかり落ち着いた風情になっていました。
今では、前はどこに村があったか、知らない人もいるのかもしれません。

e0114020_07513370.jpg

こちらの「皇帝の噴水」は、ロシア皇帝を迎えるためにビクトリア時代に作られたもの。
外国の皇帝が家に来るって、やっぱりデボンシャー公爵家、すごいですね。
高さは90メートルに達したという記録もあるそうで、本当に壮大な噴水で、チャッツワースのお屋敷と一緒に写真に写っているのをよく見かけます。

e0114020_07514763.jpg

そのすぐお隣りにあるアベニュー。
並木道のことでしたね。
ここに使われている木は葉っぱの色が明るくて、どんよりしたお天気でも写真にきれいに写ってくれました。

e0114020_07540831.jpg

こちらは17世紀からあるリングポンドと呼ばれる丸い池。
池には鯉も泳いでいて、とても平和な雰囲気なのですが、なんといっても目に止まるのが、これ。

e0114020_07534797.jpg

この力が抜ける形がたまりません♪笑
どうしてこの形にしたんでしょうね。
ユーモラスで、思わず微笑んでしまいます。

e0114020_07542897.jpg

それにしても、この風景が、すべて計算されたものだとは。
今こうして写真を見ても、改めてスケールの大きさに驚いてしまいます。

e0114020_07544798.jpg

こちらも17世紀に作られた有名なカスケード(滝)。
お庭の中にどーんと横たわって私たちの目を引きます。
こんなに大きいのに、なだらかな丘に合わせて水が穏やかに流れる様子がとても優雅でした。

少し雨が止んでくれたので、ちょっとカスケードの裏側の方に登ってみましょう。

e0114020_07553255.jpg

先ほどまであんなにかっちりしたスタイルだった庭園が、一気に山の中にいるような大自然の雰囲気に変わりました。

e0114020_07560743.jpg

雷に打たれたような木もあって、なかなかワイルド。
でももちろん、木がこういう状態になっているのを庭師さんは把握していて、ベストなタイミングと方法で回復させようとしているようです。
e0114020_07551939.jpg

こんな自然の中に、突然モダンなオブジェが現れました。
さすが豪邸のお庭。
山の中にいるようでいて、やはりきちんと目が届いていることが示されています。

e0114020_08011683.jpg


と、この辺りでまた雨が激しくなってきました。
庭師さんの声がまったく聞こえてなくなってしまったし、傘をさしていても濡れるほどだったので、とりあえず屋根のあるところで雨宿りすることに。

途中見えてきたコテージ・ガーデン。
田舎風ガーデンという感じでしょうか。

e0114020_07550656.jpg


今回のツアーでお庭をたくさんめぐって気づいたのは、野菜やハーブを栽培するキッチンガーデンや、家に飾る花を栽培するお庭が設けられているお屋敷が多いこと。
これだけ大きなお屋敷だと、お花もたくさん必要になりますもんね。
庭師さんのお話では、ここで咲いたお花がお屋敷の中で使われているそうです。

e0114020_07562596.jpg
e0114020_08184047.jpg

私たちがうかがった時は6月だったので、夏の草花が真っ盛り。
雨に濡れるのも忘れて、つい写真を撮ってしまったのは私だけではありませんでした。
みずみずしくて可憐で、本当にかわいらしいですね。

ここで、動物大好きな中国のトムくんが「あっ」と言うので、声がした方を向くと、こんなかわいい方が私たちを出迎えてくれていました。

e0114020_07584586.jpg

野生のキジ。
鮮やかな赤や緑が目にまぶしいほどでした。
都会近郊ではほとんどお目にかからないキジが優雅に歩き回る姿を、みんなでしばし静かに見つめました。

この日はもっとお庭の奥まで案内していただく予定だったのですが、雨がおさまらなかったので、お庭の方はここで断念することに。
この奥には、木々をトピアリーのように美しく刈って使った見事な緑の迷路や、2015年に大改造した「マスの流れ(Trout Stream)」という小川を中心としたお庭やロックガーデン(岩庭)などなど、見どころ満載のお庭なので、とても残念。

でも帰ってきてから、チャッツワースハウスがYoutubeで公開している晴れた日のお庭の映像を見つけたので、よかったらこちらでお楽しみくださいね。
映像と音楽だけで、40秒ほどの中にチャッツワースのお庭の美しさがギュッと詰まっていますので、是非是非♪




チャッツワースのお庭の魅力は、東京ドーム約9個分の広い敷地に繰り広げられた優雅で、かつ大胆な美しさ。
ひとつひとつの造りは優雅で繊細であるのに、規模が大きいのでダイナミックにも見えました。

英国でも有名なチャッツワースのお庭、冬の間は見学できませんが、今年は3月25日からまた公開されます。
毎年6月にはフラワーショー、9月にはカントリーフェア、クリスマス前にはクリスマスマーケットなど、いろいろなイベントがあって、今年の予定ももう発表されていますよ。

この広くて美しい庭を散策しながら、村ごと動かしてしまったケイパビリティ・ブラウンの大胆な仕事ぶりをご自分の確かめてみるのはいかがしょう? 
e0114020_08022088.jpg


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキングへ

by londonsmile | 2017-02-08 07:30 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
少し間が空いてしまいましたが、英国ガーデンをめぐる旅、また再開します!

昨年、Visit Britainさんのお招きで、北イングランドの英国ガーデンをめぐるプレスツアーの旅に参加させていただいた時のレポート。
ちなみにこれまでは、こんな感じでした。
(ご興味あったら、タイトルの上をクリックしてくださいね♪)


このように北イングランドの美しいお庭をあちこち巡っていたのですが、今日ご紹介するのはダービシャー州にあるThe Cavendish Hotel
英国でも有名な大邸宅のひとつであるチャッツワース・ハウス(Chatsworth House)の敷地内にあるホテルです。
翌日見学に行く予定だったチャッツワース・ハウスには、緑の中を歩いて行かれる距離という絶好のロケーション。
今夜はここに泊まって、明日のお屋敷見学に備えましょう。

e0114020_07223406.jpg


北イングランドのお庭を巡る旅も3日目が終わり、夕方にスタフォードシャー州からダービシャー州に移動しました。
周りの景色は、どこまでも続くイングランドらしい緑の丘。
今回の旅の中でも一番美しい移動風景だったかもしれません。

e0114020_07205938.jpg

ホテルの建物は田舎のコテージ風。
でも中に入ってみると、建物からは想像できないきらびやかさで、それでいてとても落ち着く美しい空間でした。
都会の華やかさとはまた違う、カントリーサイドならではの良さではないかと思います。

e0114020_07245758.jpg

こちらは入ってすぐのロビー付近。
到着してすぐにリラックして、気軽にソファに座りたくなる居心地の良さです。
感じのいい笑顔を絶やさないホテルのスタッフも、若いのに気が利いて、本当に知り合いの家に着いたようでした。

e0114020_00305933.jpg

通されたお部屋にはそれぞれに名前が付いていて、インテリアも違うのです。
お部屋のひとつひとつに愛が込められているようで、嬉しくないですか?
私はこういうの、大好きです。

e0114020_07212884.jpg

お部屋はやっぱりかわいかった♪
ベッド周りやカーテンは、イギリスのカントリー調が大人気のThornback & Peel製。
私のお部屋は、一番有名と言ってもいいウサギとキャベツの柄でした。
大好きな柄なので、それだけでテンションが上がりました。
Thornback & Peelの良いところは、上質な生地と、かわいらしい柄と渋い色の組み合わせ。
男性にも甘過ぎない絶妙のバランスなのです。

e0114020_07214888.jpg

お部屋からの景色。
しっとりした緑に移動の疲れも吹き飛びます。
移動中はずっと車の音を聞いていましたが、ホテルの中は本当に静かで、とても落ち着きました。

夕食まで少し時間があったので、ホテルの中を探検。

e0114020_07220351.jpg


あちこちに階段があったり、ちょっとしたスペースがあったり、なかなか入り組んだ造りになっているのがチャーミング。
増改築の歴史が見えるのも、古い建物の魅力だと思うのです。

廊下部分のインテリアも凝っていて、それでいながら家庭のような温かさがありました。

e0114020_07255252.jpg
e0114020_07242021.jpg


ね、ちょっとぐらいゆるく乱れている方が居心地がよくありませんか?笑
美術館にいるんじゃないんだもの。

そしてこちらは、ロビーのすぐ横にあるガーデンルームというエリア。
窓の外には一面に緑が広がっています。

e0114020_07281106.jpg

天井部分から自然光が入るようになっていて、主にランチやアフタヌーンティーに使われているようでした。

夕ご飯の前には、ラウンジに座って、カクテルを飲みながらメニューを見せてもらうことに。

e0114020_07253688.jpg
e0114020_07273641.jpg

すてきなホテルでのお食事なので、軽くドレスアップしている参加ジャーナリストたちがお仕事モードの昼間と違って見えて、なんだかワクワク。笑
ここで、ツアーリーダーのスティーブさん(仮名)はジンに詳しいことが判明。
最近イギリスで大流行しているジンの魅力について、ジントニックをいただきながら、たっぷりお話を聞かせてもらいました。

オーダーもソファーで済ませて、さてレストランに移動です。

e0114020_07265642.jpg

向こう側には他のお客様がいたので、窓側をパチリ。
季節は夏至の前で、もう8時近くなっていたというのに、外はまだ美しい青い空。
レストランは重みのある伝統的な雰囲気で、さすがチャッツワースゆかりのホテル、と感激でした。

e0114020_02590373.jpg

英国料理は、おいしいものでも見た目が茶色だけだったり、ぽてっと盛り付けてあったりして、目では楽しめないこともあるのですが、ここのお料理は見た目も美しく、お味も最高でした。
主に地元産の食材を使って調理されていたという配慮も嬉しかったし、同時に地元への愛と誇りを感じました。

最後に出してくれたチーズはすべて英国産。
どれもおいしくて、少しずつ食べ比べているうちに、食後なのにワインが進む、進む。笑
それにつれて話もどんどん盛り上がったので、もう少し飲みなおすことに。
まるで友達と旅行しているみたいで楽しい。笑

先ほどのラウンジは食後のコーヒーを飲んでいる人たちがたくさんいたので、雨上がりで気持ちの良い外で飲むことに。

e0114020_07234692.jpg

外で飲むと言うと、なんだか学生のサークルの飲み会みたいですが(笑)、まだ辺りはほんのり明るく、ちゃんと専用のテーブルもあるのです。
しかも、こんなに良い景色。

e0114020_07232530.jpg

仕事でお会いした方達なのに、昼間ずっと一緒にいて気心が知れてきたせいか、仕事が終わったら夜は楽しもうという姿勢につられたせいか、少し肌寒さを感じていた私も、オープンに話して笑って、とても楽しい夜になりました。
ホテルの居心地が良かったことも、理由のひとつかもしれません。

e0114020_07240678.jpg

途中で雨が降ってきたので、少しの間、バーに避難。
ここも静かな良いバーでしたが、明日も早いのでお開きになりました。
みなさん、この夜は移動疲れと心地よい酔いとで良い夢を見たんじゃないでしょうか。

そして翌朝は、メインのダイニングルームでの朝食からスタートです。

e0114020_03062542.jpg

と言っても、昨夜チーズまでたっぷりいただいたので、お腹が全然空いてない。汗

まずはフルーツやトーストから始めましょう。
朝からパリッとした白いクロスが敷かれたテーブルでいただくと、それだけでもう気分が良くて嬉しい♪

e0114020_03050023.jpg

うーん、これだけですでに食べてみたいものがいっぱい。
フルーツもとても新鮮だったし、ヨーグルトもおいしいのです。

この他に、卵やベーコンなど好きなものを調理してくれるのですが、まだこの先3日もあることだし、ここは大人になって、朝は軽くしておこうと決めました。
でもやっぱり調理した朝ご飯の写真がないのは寂しいので、同じテーブルにいたスティーブがオーダーしたキッパーとポーチドエッグの写真を撮らせてもらいましたよ。

e0114020_07244020.jpg

イギリス人は温かいお料理を温かいうちに食べるのが大好きなので(インディーなんかは、それに命をかけてます・笑)、自分が食べる前に写真を撮らせてくれるなんて、スティーブ、なんていい人なんだ! ありがとう!
燻製した魚を焼いたキッパー(日本でいう干物の味に近いかも)とポーチドエッグは、人気の組み合わせです。

夕方に着いて朝には出てしまうという短い滞在でしたが、優雅で、かつ温かい雰囲気の中で本当に心地よく過ごせたホテルでした。

さて今朝はここに荷物を置かせてもらって、チャッツワースの見学に歩いて行きますよ。
有名なチャッツワースでは、どんなお庭が待っているのかな。
楽しみです。

e0114020_07261462.jpg


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキングへ
by londonsmile | 2017-02-03 07:49 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)
前回は、来年のWales Year of Legendsというウェールズのキャンペーンの立ち上げイベントにうかがったお話をしました。
まずは見た目も鮮やかな美味しいカクテルをいただきながら、ウェールズのみどころを紹介してもらったり、ウェールズ民謡をベースに作曲されている方の歌声を聴かせてもらったりしたのでした。
そしてこの日は、ウェールズの味もたっぷり堪能させていただいたのです。
さて、どんなお料理だったでしょうか。
e0114020_17301998.jpg

会場のL'Escargotは、とてもチャーミングなレストランでした。
テーブルセッティングはフォーマルなのに、どこかのお家に行ったような落ち着いた雰囲気があるのです。
このパーティールームも、まるで人が住んでいるような雰囲気でしょ。
e0114020_17310578.jpg

上の階から下をのぞいたところ。
ここはカジュアルなスペースみたいですね。

建物自体も入り組んだ造りになっていて、あちこちに階段や通路があり、右側からいなくなったお店の人が左側から出てきたりして、なんだか楽しかったです。
こういう不思議な建物、私は大好きなのです。
e0114020_17451288.jpg

私たちが食事をしたお部屋も、まるで友達の家に招かれたような家庭的なぬくもりがありました。

この日はウェールズから直送された新鮮な食材を、このレストランの方がお料理してくれたそうです。
e0114020_17304191.jpg

まずは前菜のホタテのソテー。
素材が新鮮なので、シンプルがいちばん。
下に敷いてあるのは、これまたウェールズ名産のリーク(ポロネギ)のクリームソースです。
こうしてクリーミーに仕上がるのがウェールズ風だそう。
e0114020_17305011.jpg

そしてメインはウェールズ名物のラム(子羊)。
実は私、あんまりラムが得意じゃないのですが、出していただいたので、そろりそろりと口に入れてみたら美味しい!
大袈裟じゃなくて、これは私の人生でいちばん美味しかったラムでした。

テーブルで私の隣りには主催のVisit Walesのスタッフの方が座っていたのですが、ラムの話をしている時、私が「実はあんまり好きじゃないんだけど、これはすごく美味しい!」と言ったら、「本当? 嬉しいわ。実は私もラム苦手なんだけど、これは美味しいわ!」と返ってきて驚きました。
ラムがあまり得意じゃない人を少なくとも2人唸らせたウェールズのラム、なかなかやりますな!

ウェールズの味に舌鼓を打っている間、音楽、文学の分野を中心にラジオや執筆に大活躍しているウェールズ人のセリーズ・マシューズ(Cerys Matthew)さんによるウェールズの詩の朗読や歌の演奏がありました。
e0114020_08172633.jpg

不勉強で今回初めて知ったのですが、セリーズさんはBBCラジオや音楽の分野で大活躍の方だそうです。
私は実は日本語でもあまり詩は得意じゃないのですが、セリーズさんの生き生きとした朗読はなぜか言葉がすうっと頭に入ってきて、子どもの頃の思い出や愛や自然について語ったウェールズの詩人に思いを馳せてしまいました。
セリーズさんはウェールズ訛りで朗読したので、本当ならわかりにくくてもいいはずなのに、とても不思議。
彼女の朗読が上手だったからでしょうか。
機会があったらまた詩の朗読を聞いてみたいと生まれて初めて思いました。

セリーズさんのサイトでも、彼女の透き通った歌声やラジオでのトークを聴くことができます。こちらもぜひ。

さて、お料理はメインが終わったところでしたね。
デザートは何かな。
e0114020_17311509.jpg

デザートのウェルシュ・パンケーキ(ウェールズ風のパンケーキ)。
これは小さくてすこーし固めのホットケーキという感じ。
私がウェールズに行った時にも食べましたが、これはすんごく美味しかった!
またまたお隣りのスタッフの方にそう伝えたら、「ウェルシュ・パンケーキはやっぱり出来たてじゃないとねー」とのことでした。
ホットケーキのふわふわ感ではなくて、もう少ししっかりした食感のあるパンケーキもいいですよ♪

美味しいお料理をいただきながら詩の朗読を聞いたり、周りのジャーナリストの方にお話をうかがったり、自分がウェールズに行った時のことを思い出したりしているうちに、宴もたけなわ。
デザートの後のチーズ代わりに出てきたのは、やはりウェールズ名物の熱々のウェルシュ・レアビット。
e0114020_17313173.jpg


え? ラビット? うさぎ? と思う人が多いそうですが、ご多分に洩れず、私も最初に聞いた時にはそう思いました。笑
でもこれはパンの上にチーズを乗せて焼いたいわゆるチーズトースト、英語で言うcheese on toastです。
ウェールズ産のチーズを使わなければならないわけでもないらしく、ウェールズ発祥という確証もないそうで、なぜウェールズ風というかは定かでないとか。
シンプルですが、やっぱり安定の定番スナックで、もちろん美味しかったです。

この後にコーヒーをいただいて、この日はお開きになりましたが、帰り際に資料を頂いたバッグの中に、嬉しいお土産が入っていました。
e0114020_07335196.jpg

ウェールズにあるミシュラン星付きレストラン、James Sommerinがこの日のために作ってくれたという小さなカヌレとマカロン。
このお菓子も美味しかったですが、レストランに行ったことのある人の話では、お料理も本当に美味しくて、良い経験ができるお店だとか。
そそられます♪
e0114020_07333504.jpg

もひとつお土産に入っていたのが、ウェルシュ・パンケーキの焼き菓子版。
こちらはホロっとした食感が私のツボで、美味しかったです。

そんな美味しいものも盛りだくさんのウェールズ。
来年はWales Year of Legends(ウェールズ、レジェンドの年)のもと、様々な活動が見られそうです。

2017年はウェールズが熱い!
私も機会があれば来年中にぜひ行ってみたいと思っています。
皆さんもこの機会にウェールズのことをもっと知ってみてはいかがでしょう?
e0114020_17323737.jpg


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキングへ

by londonsmile | 2016-12-12 09:00 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
突然ですが、ウェールズという地方のこと、どのくらいご存じですか?

英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという4つの「国」が連合した「連合王国」です。
国の中に国が4つあるって、わかりにくい感覚ですが、4つの「国」は、それぞれに独自の政府や議会や法律があるちゃんとした「国」。
例えばイングランドだけで通じる法律があったり、スコットランドとウェールズでは学校制度が違っていたりしますが、その4つの国の上に日本ではイギリスとか英国と呼ばれる「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」という「国」があって、そこにも統一された政府や法律や議会があるのです。

とにかく、その4つの国の中でも、一番大きくてロンドンも入っているイングランドや、英国からの独立を叫んで国民投票までしたスコットランドは何かと話題に出ますが、ウェールズって残念ながら意外と影が薄いんじゃないかと思うのです。
でもロンドンから西へ2時間程で首都のカーディフに着けて日帰りもできて便利だし、独自の言語や文化があったり、風光明媚な大自然も広がっていたりしていて、とても良いところなんですよ。

実は来年2017年に、ウェールズではWales Year of Legends(「ウェールズ、レジェンドの年」)として、ウェールズをもっと知ってもらおうというキャンペーンを計画しているそうです。
そのキャンペーンの立ち上げを記念したプレス向けのイベントに先日お招きいただいたので、その様子をレポートしますね!
e0114020_17314537.jpg

テーブルに置かれた水仙はウェールズの国花です。
あとでスタッフの方に聞いたところでは、会場になったレストランの方が当日、どこからともなく手に入れてきてくれたんだそう。
季節外れの水仙まで登場して、一気にウェールズ気分が盛り上がりました。

この日の会場は、ソーホーにある創業1927年のフレンチレストラン、L'Escargot
e0114020_17443268.jpg

あとで店内の写真もお見せしますが、テーブルセッティングはフォーマルでありながら、どことなくボヘミアンな雰囲気の漂うチャーミングなレストランでした。

まずは最上階に案内されると、とてもスタイリッシュでありながら、同時に誰かのお家に来たかのように居心地の良いパーティースペースになっていました。
e0114020_17315731.jpg

天窓から光もたっぷり入って気持ちがいいのです。

この日集まったプレスの方々は顔なじみの方が多かったようで、誰かが入ってくる度にハグやキスをして再会を喜んでいました。
初参加でドキドキだった私も、気さくに声をかけてもらえて、ほっ。
e0114020_17324788.jpg

最初のおしゃべりタイム日本人らしく(笑)壁の花になっていた私を勇気付けてくれたのが、このカクテル。
この美しくて美味しいカクテルで軽くアルコールの力を借りて、初めての方とも楽しくお話しできました。

このカクテルは、ウェールズでナンバーワンに選ばれたカクテルで有名なバー、The Dead CanaryがYear of Legendsのために特別に作ったBlodeuweddというもの。
名前は、ウェールズの神話に登場する女性からとったそうです。

カクテルを作っている舞台裏をちらりとのぞいてみたら、ざくろの実が見えました。
きれいな色と爽やかな味の秘密は、ここにあるのかも。
見た目も本当に可愛らしいですね。

カクテルを飲んでおしゃべりをした後は、ウェールズを紹介するビデオを見せてもらいました。

最初に言ったように、ウェールズは日本ではあまり知られていないように思うのですが、ヘイ・オン・ワイという小さな町で世界的に有名な文学祭が毎年開かれていたり(このHey Festivalは今年で30周年だそう)、南にブレコン・ビーコンズ、北にスノードニアという2つの美しい国立公園があったり(スノードニア国立公園ではスノードン登山鉄道が大人気だそう)、おとぎ話に出てくるようなかわいらしいお城がたくさんあったり、首都カーディフは歴史ある素朴な美しい街だったり、公用語が英語とウェールズ語の両方なので標識も2ヶ国語で表示されていたり、と、観光名所や興味深いことがたくさんあるのです。

個人的にもウェールズでは、歴史深い首都のカーディフでマーケットやカーディフ城を見て歩いたり、ガワー半島(Gower Peninsula)の雄大な自然の中をウォーキングしたりした良い思い出があるのです。
カーディフ郊外にあるセント・ファーガンズ自然博物館(St Fagans National History Museum)は、古い民家や建物が移築されている野外博物館で、お天気が良かった日にのんびり散歩しながらタイムスリップ気分を味わったの印象的でした。

さらに最近では、北ウェールズに世界初のジップラインが出来て話題になっているそうです。
ジップラインってあまり聞き慣れない言葉ですが、アルプスの方で発達したものらしく、ワイヤーだけで体を支えて、雄大な自然の中をシャーっと下っていくスポーツ(遊び?)。
話には聞いていましたが、私もこの日、動画を初めて見せてもらいました。
Youtubeにもアップされていたので、ぜひご覧ください。



実際に北ウェールズにあるもので、今のところヨーロッパで一番スケールが大きいそうです。
アドベンチャーですねぇ。
私は高い所は好きですが、スピードに弱いので、ちょっと自信ないなあ。
あなたはいかがですか?
ウェールズでも何カ所かあって、それぞれ違う景観が楽しめるようなので、ご興味のある方はZipworldに問い合わせてみてくださいね。
サイトには、どんな景色が楽しめるか、動画もアップされていますよ。

と、ウェールズのダイナミックな自然を脳内で想像した後は、しっとりした音楽の時間。

e0114020_17303054.jpg

The Gentle Goodという名前で活動しているカーディフ在住のGareth Bonelliさん。
ウェールズの民謡をベースに自ら作曲した歌を歌っている方で、少し物哀しく、どこか懐かしいような素朴なメロディーを優しい歌声で2曲披露してくれました。
後でお話する機会があったのですが、歌声そのままの素朴で穏やかで優しい方でした。
中国の民謡とのコラボ作品を制作した貴重な経験の持ち主であるギャレスさんの歌声は、The Gentle Goodのサイトでも聴くことができます。
本当に優しい声で歌う素朴なメロディー、心がほっと落ち着きますよ。

この日のイベントでは、ウェールズの食も紹介していただけるということで、この後ランチのテーブルに移動したのですが、ウェールズの魅力が熱くてすでに記事が長くなってしまったので、食事の様子は次回にご紹介しますね。

e0114020_17313173.jpg

ウェールズの食べ物の中でも有名なウェルシュ・レアビット。
ラビット? ウサギなの? さて、どうなんでしょう。
次回をどうぞお楽しみに。


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪




人気ブログランキングへ

by londonsmile | 2016-12-10 08:01 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
北イングランドの英国ガーデンをめぐるツアー、前回のすてきなアフタヌーンティーをいただいた後は、同じストーク・オン・トレント近郊にあるビダルフ・グランジ・ガーデン(Biddulph Grange Garden)へ。
ナショナル・トラストが管理するお庭で、日本ではそれほど知られていませんが、このお庭、個人的には今回見学した中で一番見ごたえがあって本当にオススメな場所なんです。

その魅力をひと言で言うと、世界中の植物とビクトリア時代の遊び心がたっぷり詰まったお庭。
ちょっと写真が多くなってしまったのですが、二回に分けるよりも、一気にご紹介した方がこのお庭の魅力が伝わると思うので、よかったらおつきあいくださいませ。
さてどんなところか、早速行ってみましょう♪
e0114020_19210920.jpg
もともと農地や湿地だったこの土地が変わり始めたのは、19世紀後半にジェームス・ベイトマン(James Bateman)とその妻マリアが購入したことがきっかけでした。
世界中の植物を集め持っていた園芸家のベイトマンは、そのコレクションを自宅の庭に展示するためにこのビダルフ・グランジ・ガーデンを作ったからです。

しかもお庭には世界中の植物が植えられただけでなく、世界各地のテーマも一緒に盛り込まれ、イタリア、エジプト、中国、ヒマラヤなど、150年前の当時としてはとてもエキゾチックだった土地を含めて、それぞれのイメージに合ったお庭が作られました。

さらに、そのひとつひとつが上手に仕切られていて、それぞれが混じり合わずに独立しているというのが、これまた素晴らしいのです。
こういう形式のお庭が残っているのはとても珍しいそうですよ。

さてさて肝心のお庭、まず最初はお屋敷の前にあるイタリア庭園から見せていただきました。
e0114020_08174305.jpg
e0114020_03563274.jpg
e0114020_23514907.jpg
イタリア庭園は、やはりかっちり計算された形が特徴的ですね。
ビダルフ・グランジ・ガーデンのイタリア庭園は、刈り込まれた生垣が高めなせいか、階段などの段差で動きがあるせいか、他に比べて男性的というか、力強い印象を受けました。

園芸家としてのベイトマンはランの専門家だったそうですが、ツツジやシャクナゲにも非常に興味を持って愛していたそう。
だからこのお庭にはたくさんのツツジやシャクナゲが植えられていて、私たちが行った6月にはちょうど見頃をすこーし過ぎたところでした。
e0114020_19220714.jpg

ツツジは日本ではどこにでもあるお花ですが、イギリスではかなりオリエンタル色が濃く、シャクナゲの方がよく知られているようです。
歴史的にもイギリスと繋がりの深かったネパールにシャクナゲが多いと言うこともあるかもしれません。
(ちなみにネパールの国花はシャクナゲなんですよ♪)
シャクナゲは花の形や色がツツジに似ていますが、お花がツツジより大きい分、花びらのみずみずしさが際立つ可憐で華やかなお花です。
e0114020_08180722.jpg

お屋敷とイタリア庭園の前には大きな池が広がっていて、水辺の草花が涼しげに咲いていました。
e0114020_08225977.jpg
e0114020_03561073.jpg

他のお庭でも歩く道はきちんと整備されていますが、ビダルフ・グランジ・ガーデンは、どこを歩いても遊歩道がよく整備されていて、歩いてじっくり見て回ることが意識されていると感じました。
イギリスによくある「草の上を自然のままに歩く」という場所がほとんどないのです。
これはお庭として鑑賞するか、自然の中にいることを楽しむか、という視点の違いかもしれませんね。
その意味では、ビダルフ・グランジ・ガーデンは鑑賞するために作られたお庭と言っていいかもしれません。
e0114020_19401110.jpg
でも草の上を自由に歩くのが基本のイギリスですから、こうして道のない緑の上を歩くのはまったくかまわないのです♪
e0114020_03545174.jpg

緑の中を歩いていると、お話も弾みます
道の先に見えてきたのは、おとぎ話に出てきそうな可愛い小屋。
e0114020_23385691.jpg
壁に書かれている1856年は、イギリスではビクトリア時代。
産業革命が進み、暮らしが豊かになって気持ちに余裕が出たのか、遊び心たっぷりな文化が栄えた時代でした。
ビダルフ・グランジ・ガーデンも、その影響を受けているようで、驚くようなアイディアが満載。

このお庭のもともとの目的は世界中の植物を展示することでしたよね。
まず最初に小さな小屋を抜けて、見えて来たのはこちらの国。
e0114020_19342671.jpg
じゃーん! ピラミッドとスフィンクス!
エジプトがテーマのお庭です。
それにしてもトピアリー(生の常緑樹を刈り込んで形作った飾り)でピラミッドを表現するとは、なんとも斬新!
砂漠色のイメージのピラミッドが緑色をしていると、すごく新鮮に見えますね。
e0114020_19252088.jpg
そして少し歩くと、今度は見渡す限り続いている立派な並木道。
遠くに見える人間と比べると、どんなに高い木なのか、わかっていただけるでしょうか。
それがずっと続いていて、まるで果てしないようにさえ感じられました。
スケールが大きい!

ビダルフ・グランジ・ガーデンを作ったベイトマン一家は、実は家を購入してから30年あまりで貯金を使い果たしてしまい、ここを売ってロンドンに引っ越したのだそうです。
その後、火事にあって違う人に再建されたり、お屋敷の一部が病院として使われたりしているうちにお庭はすっかり荒れてしまったそうですが、1988年にナショナルトラストがここを購入して、コツコツとお庭の復元を進めました。

この並木道もすっかり荒れていたので、1990年代にすべて植えかえられたそうです。

ビダルフ・グランジ・ガーデンでは、様々なテーマのお庭が上手に隔てられているとお話ししましたが、お庭を隔てる大切な手段の一つが高低差。
自然なものも人工のものを含め、こうしてお庭の中に高低があると、低いところからは先が見えにくく、そうすると次のテーマが急に目の前に現れることになり、見ている私たちはあっと驚きます。
よく考えられていますよね。
e0114020_19314320.jpg
例えば、どのくらい高低差があるのかをお見せしたいので、ちょっと階段で丘に登ってみましょう。
e0114020_19412513.jpg
日本と違って柵も手すりもなく、階段もかなり自然に近い形なので、上り下りは自己責任で気をつけてね。笑

さて、丘の上に着きました。
e0114020_03553342.jpg

下で待っている皆さんが、こんなに小さく見えるほど高いんです。
これでは、先の見通しも良くないはずでしょう?
しかも、こんなに高い所に登っても、次のテーマは上手に隠されていて、見えなかったのです。
こんな風にしっかり隔てられているのに、それぞれを仕切っている丘や岩や木の配置がとても自然なので、ただ山や森の中を歩いているようにしか感じないのも設計のすばらしいところ。
e0114020_03543566.jpg

お庭の中にはトンネルもいくつもあるんですよ。
中はひんやりしていて真っ暗で、なんだか楽しいのですが(笑)、実はトンネルも次の世界に導いてくれる仕切りの役目も果たしているんです。

生垣の仕切りもありました。
e0114020_01550545.jpg
きれいに刈られた生垣があるので、私の身長だと、背伸びして覗かないと向こう側に何があるのか見えませんでした。
たとえ背が高くても、こんなに厚い生垣があると、しっかり区切られているように感じると思うのです。

e0114020_08183583.jpg
そしてこのどっしりとした生垣、とても不思議ですよね。
生垣と言うより、生垣とトピアリーの組み合わせと言うべきでしょうか。

ここはビダルフ・グランジ・ガーデンでも人気のダリア園なのです。
私たちが行った6月には、まだは背も低く、支えの棒の方が目立っているくらいでしたが、晩夏にはダリアのお花でいっぱいになるんだそう。
この重厚な生垣と可憐なダリアとのコントラスト、緑色の背景に広がる水彩画みたいできれいだろうなあ。
満開の時をぜひ見てみたくなりました。
e0114020_04005636.jpg

こんな風に石づくりの塀で仕切られているところもありました。
そしてやはり段差があるので、まるで別の空間のように感じられます。
本当によくデザインされたお庭。
ひとつひとつが仕切られていて、テーマが違うというのがとても楽しいのです。
e0114020_19312109.jpg

こんな風に人間の背よりも高い天然の壁で仕切られているところも。
この辺りはヒマラヤがテーマで、手前の方では高山植物らしきものが新しく植えられているところでした。

先ほど丘を登ってお庭の高低差を確認しましたが、丘の上からは何も見えなかったのに、歩道に下りてほんの少し歩くとこんな風景が広がっていました。
e0114020_03555295.jpg

これはとってもオリエンタル。
ここのテーマはもちろん中国です。
e0114020_19320061.jpg

地面に鮮やかな赤で描かれたドラゴンも、ユーモラスで可愛らしいですね。
e0114020_01561827.jpg
カエデの一種だそう。
6月なのにすでに色づいていましたが、最初からこういう色なのかもしれません。
東アジアを思わせるカエデやモミジ、イギリスでもとても人気で、よく見かけるんですよ。

そしてさらにはこの建物!
e0114020_19321300.jpg

アジアの植物を展示するために、こんなに本格的な建物を作っちゃうなんて、本当に凝っていますよね。
お見事!
e0114020_19323095.jpg

池の向こうには、中国風な橋もあります。
ここにいると、本当に時間が静かにゆっくり流れている気がして、ただただ池や周りの植物を眺めてしまいました。

e0114020_19324948.jpg

お屋敷の前には、バラがたくさん植えられているお庭がありましたよ。
e0114020_04123291.jpg

この辺りは奥さんの寝室からよく見える場所だったので、奥さんが好きなバラが植えられたそうです。
こういう家庭的なエピソード、大好き。笑

そんなこんなで本当に見所満載のビダルフ・グランジ・ガーデン。
実はお庭ができた当時、ビダルフ・グランジ・ガーデンには化石を展示する地質ギャラリー(Geological Gallery)が併設され、一般公開されて大人気だったのですが、その後、持ち主が変わった時期に、化石が壊れたり紛失したりしてしまったそうです。
ナショナル・トラストが管理するようになってから、このギャラリーを復活させる活動が始められて、今では少しずつ化石も増えてきているそう(今も寄付金を受け付けているそうですよ♪)。
お庭や植物だけでなく、地質の見学もできるようになるなんて、お庭を訪れる楽しみが広がりますね!

現在お屋敷の方は、数軒分に分けられて個人のお宅になっているので見学できませんが、おみやげショップやティールームが入っている一部を見るだけでも、そのゴージャスな造りが十分うかがえます。
e0114020_03583649.jpg

こんなにたくさんのテーマがあるのに、変に入り混じることなく、ただ自然の中をゆったりお散歩しているだけで世界中を旅している気分になれるお庭でした。
21世紀の今でこそ世界の様子はインターネットですぐに伝わりますが、150年前と言ったらアジアやアフリカに行くのは船で何ヶ月もかかった時代です。
それを考えると、今の時代に考える世界一周よりもずっとスケールが大きく壮大な世界観だったんじゃないかと思うのです。
その優雅な遊び心や気持ちの余裕が羨ましいと同時に、仕切られたそれぞれの空間にひっそりプライベート感が漂うのも、どことなくイギリス風に感じられて、にやり。
仕切ることに一所懸命になるあまり、たまにやり過ぎな感じがしちゃうのも、イギリス的不器用さ、というかちょっとしたエキセントリックな感じが出ていて私は好きなのです。

そして、その数々のテーマのお庭に咲き乱れているのが美しいお花たち。
秋は紅葉がきれいなようだし、冬には雪が降るようだし、いつの季節でも楽しめそうですが、やはりお花があると気持ちが盛り上がりますよね。
お花大好き!
e0114020_08362673.jpg

今回のツアーではすばらしいお庭をたくさん見せてもらいましたが、見ていて全然飽きないどころか、次から次へと新しい驚きと楽しさが飛び出してくるこのビダルフ・グランジ・ガーデンが個人的には私は一番好きでした。

だからつい熱がこもって長くなっちゃったのですが、日本ではあまり知られていないようで、本当に残念なんです。
陶器の町、ストーク・オン・トレントからとても近い場所なので、陶器の見学・お買い物にいらしたら、ぜひぜひ立ち寄ってみてくださいね。
本当にオススメです!
e0114020_08234890.jpg

We visited many wonderful gardens during our tour in the north of England and every one certainly has its charm, but if asked, I would probably say this was my just my personal favorite.
Biddulph Grange Garden, Staffordshire, full of Victorian charms :)


******************************************
今日も読んでくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。
下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援どうもありがとうございます♪



人気ブログランキングへ

by londonsmile | 2016-11-25 09:27 | Visit Britainプレスツアー | Trackback | Comments(4)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile