カテゴリ:Visit Britain( 32 )

プレスツアーで最後のお庭を見学した後は、近くのリポン(Ripon)という町に移動しました。

旅も終わりに近づいてきたので、ツアーのみんなもどことなくしんみり。笑
毎日一緒に旅してきたから、お別れは寂しいもんね。

でも、お昼のために立ち寄ったこのリポンという町がなかなかイギリスらしい町だったので、少し見学させてもらうことができました。
この旅で町を歩くのはほぼ初めて!笑
お庭もお屋敷もとても楽しかったのですが、また違った興奮を覚えながら歩き始めました。

リポンはマーケット(市場)を中心に発展した町で、その歴史は1300年以上におよんでいるそう。
人が生活していれば食べ物や日用品が必要ですから、やはりマーケットがある町には人が集まって栄えるんですね。
といっても、実際のリポンはこじんまりした素朴でかわいらしい町でした。

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ちょっと雲行きが怪しかったのですが、雨は全く降らず!
有名なマーケットは毎週木曜日に開かれるそうで、残念ながらこの日の広場はとても静かでした。

それでも広場は町の中心になっているようで、この周りにはぐるりとお店やレストランが立ち並んでいたし、近くのベンチになんとなく座っているような人も多かったです。

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「ベンチに(本を読むでもなく)なんとなく座っている」って、日本だと怪しい人にも見えちゃいますが、ヨーロッパに来てからそういう人をたくさん見るようになりました。

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このさわやかなグリーンに塗られたお店では雑貨や文房具を売るお店。
ロンドンではあまり見たことがないようなカントリーっぽいカードや小さな置物なんかが置いてあって、とてもかわいかったのです。

つい興奮して、一緒に町を見学していた中国のジャーナリスト、トムくんに「ここ、すごくかわいいなー。ロンドンよりかわいいものがあるかも!」と店内でつぶやいてしまったら、それをお店のご主人が聞きつけて、「そうそう、ロンドンがいつもいちばんいいってわけじゃないよ」とちょっと嬉しそうに微笑んでくれました。

こういう思い出、心に残りそうで嬉しいな。
ここでは、すごく凝ったフクロウのカードを買ったのですが、写真を撮る前にお隣りのスーパーおばあちゃんとの文通に使ってしまったのでした!
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これはまた別のお店のウィンドー。
都会の洗練された感じとはまた違う、ほのぼのした雰囲気がいいでしょう?
大きな都市にもこういうお店はありますが、こういう町の方が数が絶対的に多い。
私のほっぺたは緩みっぱなしでした。

そんなリポンの町ですが、実はマーケットの他にも有名なものがあります。
それが、リポン大聖堂(サイトへのリンクはこちら)です。
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いちばん古い部分は歴史を紀元7世紀に遡るという由緒ある大聖堂。
現在の建物は中世にヨーク大聖堂を模して造られたと言われているそうです。

外観はわりと地味なのですが(笑)、中に入ったら美しかった!

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リポン大聖堂は『不思議の国のアリス』を書いたルイス・キャロルとゆかりがあるそうです。

キャロルのお父さんはこの大聖堂で働いていたことがあり、キャロル自身も何度もリポンの町や大聖堂を訪れて、本業である数学の論文を書いたり、小説の一部を書いたりしたのだとか。
リポン大聖堂の装飾がキャロルの作品に影響を与えたのでは? という見方もあるそうですよ。

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そう思って改めて見てみると、へんてこな生き物に囲まれた不思議の国に迷い込んだ気がしちゃいます。笑
(最後の写真は、単にステンドグラスを鏡に映して見せてくれていたので、なんとなく『鏡の国のアリス』を思い出しただけですが!)

まだ少し時間があったので、7世紀からあるという地下室に降りてみましょう。

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わー、古くて歴史を感じます。
素朴でシンプルなだけに、とても神聖な祈りの場所という印象を受けました。
クリスチャンではない私も心が洗われた気分です。

最後に入口付近の売店に寄ると、なにやらまたかわいらしいものがありました。

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手編みのお花のブローチ♪
しかもこれは、ヨークシャーを表す白いバラです。

世界史の時間に「薔薇戦争」って習いましたよね?
中世イングランドで起きた王位をめぐる貴族間の内乱なんですが、その時に争ったのが白いバラを掲げるヨーク家(ヨークシャー)と赤いバラを掲げるランカスター家(ランカシャー)でした。
そして赤と白のバラは今でもそれぞれの州の紋章として使われているんです。
つまり白いバラ=(リポンの町がある)ヨークシャー、なのです。

ヨークシャーはインディーさんの出身地ということもあって、私もちょっと思い入れのある場所。
なので、丸みを帯びてかわいらしい手編みの白バラをひとついただくことにしました。

お店の人にブローチを出すと、地元のボランティアの方が作ったものだからお金はいらないとのこと。
いやいや、それでは申し訳ないので、教会の募金箱に少し寄付させていただきました。

こういう商売っ気のなさ、古き良き時代を思い出させてくれる素朴さがヨークシャー(そしてカントリーサイド全体)のいいところなんです♪
案内をしてくれる年配のボランティアさんたちもとても親切で、見学していてほのぼのする大聖堂でした。

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さて、最後にもうひと回り町を見て歩きましょう。
リポンの町はそれほど大きくないので、徒歩でほとんどぐるっと見て回ることができます。

この辺りはビクトリア時代ぐらいに作られたエリアでしょうか。
赤レンガの華やかな建物の中にアンティークやヴィンテージのお店が入っていました。

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昔ながらの雰囲気のお肉屋さん。
手作り風なパイやソーセージが並んでいました。
スーパーで買い物をすることの多い大都市ではあまり見かけない風景ですね。
マーケットで毎日の買い物をしていた時代にタイムスリップした気分。

旅の最後にイギリスらしい町を歩くことができて大満足でした。

ここでちょっと続きがありまして、今年の6月に、「リポンの町でラッパ吹きを募集」というニュースを見たのです。
(BBCの記事のリンクはこちら

この記事によると、リポンの町ではなんと886年から1日も欠かさず、午後9時に広場と市長さんの家の前でラッパが吹かれるそうなんです。
目的は時間を合わせること。
こののどかな習慣はなんと今でも続いていて、現在も続く習慣としてはイングランドでいちばん古いとか。
なんとクラシックな!

BBCの記事は、そのラッパ吹きの仕事をする人を新しく募集する、という内容でした。
ということは、この習慣、まだまだ続くんですね。いいぞ、いいぞ♪
(ラッパ吹きの方は一人だけではなくて数名いるようです)

記事へのリンクをクリックして動画を見ていただくと、何やら正装風な男性が古めかしいラッパを厳かに吹いている姿がご覧になれます。
ご興味のある方、ぜひ!
そしてこのお仕事、7月に候補者の面接があったそうですが、どんな新しい人が就任したのかな。

さて、ここで旅の見学はおしまいですが、最後にこの日に泊ったゴージャスなお宿を紹介させてください。
ホテルは、薔薇戦争でヨーク家と戦ったランカスター家があったランカシャーにありましたよ!笑

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(ランカシャーに向かう車中から。
のどかな景色を見るのも最後かなー)


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by londonsmile | 2017-09-22 18:18 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
コッツウォルズのお話をする前に、北イングランドの英国ガーデンツアーを最後まで終わらせたいと思います。
そうなんです、まだ最後じゃなかったのです。汗汗
諸事情で遅れに遅れておりました。

まずは、ちょっと長くなりますが、これまでのおさらいのリンクを。
テーマは「北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅」。
それぞれのタイトルをクリックすると記事にリンクしています。


そして、今日ご紹介するのがツアー最後のお庭は、世界遺産にも登録されているファウンティンズ修道院遺跡群を含むを含むスタッドリー王立公園(Fountains Abbey & Studley Royal)(リンクはこちら)。
中世の頃からの英国の歴史が反映されていたり、お庭のスケールが壮大だったりと、魅力たっぷりのお庭でした。

さて、どんなところなのかな。
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ナショナルトラスト(リンクはこちら)が管理するこのファウンティンズ修道院遺跡群を含むを含むスタッドリー王立公園(長いので、以後「スタッドリー王立公園」と呼びますね!)、大きく大きく分けると、ファウンティンズ修道院遺跡群と壮大なウォーターガーデンと広大な森林で成り立っています。

入り口付近からお庭に出て最初に目につくのが修道院の跡です。

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16世紀初め、離婚して別の女性と結婚したかったイングランド王のヘンリー8世がカトリック教会と決別し、イギリス国教会を設立したというお話は世界史の授業で習ったと思います。

そしてここからは私もイギリスに住むようになって初めて知った事実。笑

ヘンリー8世がカトリック教会と決別した時、英国内にはカトリックの修道院が数多くありました。
しかし、決別したからにはもうカトリックの修道院はもう不要ということで、修道院を解散させ、なんと建物も破壊したのです。
あら、怖い!

宗教的な建物が残っていると、そこに集まる人たちの信仰が続いてしまうと恐れたようです。
この話を聞く度に、チベットで壊された修道院の跡をずいぶん見て胸が痛んだことを思い出します。
世界のどこにいても、支配する人が考えることはだいたい同じなんですねぇ。
(破壊されたチベットの修道院について書いた記事はこちらをご覧ください♪)

話はイングランドに戻って、その時に破壊された修道院の数はおよそ800以上。
修道院にはかなりの資産がありましたが、その資産も王家が没収したそうです。

ただ、チベットの修道院はかなり形をなくしていましたが、イングランドの方は使えない程度に壊した感じ。
なので、近所に住む人たちは、建物に使われていた石を勝手に持ち出して、自分の家を建てるのに使ったそうです。笑
なんだか微笑ましい話ですね。
別の修道院跡を見学した時、実際に立派な石で作られた小さな家を何軒か見たことがあります。

使われなくなった修道院の建物自体は寂しく枯れていきましたが、長い年月が経った今となっては、自然と調和したり、苔むしたりして別の美しさを生み出しているものも多く、英国内のあちこちで人気の観光スポットになっています。

と、前置きが長くなりましたが、このスタッドリー王立公園にあるのもその一つで、シトー会のファウンテンズ修道院跡なのです。

この修道院跡、私がこれまでに見た中では、建物の形がいちばん残っていたと思います。
(説明を見たら、修道院跡としてはヨーロッパでも最大規模と書いてありました)

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遠くから見ると、きれいに残っているようですが、やはり近づいてみると物悲しい。

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そうかと思うと、朽ちた建物が長年の間に自然と調和し始めて、美しくも感じられます。

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ここなんて草がきれいに刈られているので、まるで最初から緑の中に作られた野外の建物みたいになっています。
が、もちろん、もともとは屋根も床もあったんですよ。

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わっ! あまりに普通に周りに溶け込んでいて幻覚を見たかと思いましたが、これは本当にいた人たち。笑
小学校高学年ぐらいの子どもたちが中世の僧侶の格好をして見学していました。
歴史の勉強も、こんな風に楽しくできると記憶にしっかり残りそうですね。

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美しい建物を見ながら遠い昔や当時の人たちの気持ちにいつまでも思いを馳せていたいところですが、他にも見どころたっぷりなので、このあたりで先に進みましょう。

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修道院跡を離れて少し歩くと、水辺に出てきます。
このあたりからがウォーターガーデン。

この土地を相続したジョン・アイズラビー(John Aislabi)は、18世紀の初めには財務大臣にまでなった立派な人物でした。
が、スキャンダルで議会を追われた後は、この土地で壮大な庭園を作ることに力を注いだそうです。

フランス式の庭園をベースに設計された壮大なウォーターガーデンはフォーマルな形式。

まず初めにウォーターガーデンを作り、その後、息子のウィリアムが修道院跡を買い足しました。
その時に作られた特別な場所があるということで、ウォーターガーデン見学の前に、ちょっと行ってみることにしました。
スタッドリー王立公園では自由行動だったので、見学する順番も自由だったのです。

園内の地図をたよりに特別な場所を目指して歩いていると、だんだん上り坂になってきました。
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とてもとても静かで、まるで本当の森の中にいるよう。
しかも誰も歩いてないけれど、大丈夫かな。汗

かなり登っていくと、こんな美しい石像に遭遇。
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大丈夫、こんな像があるなら、この道であってるのね。笑

そしてふと振り向くと、こんなすてきな景色が!
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遠くには先ほどの修道院跡も見えていますね。

これが私の目指していたサプライズ・ビュー、またの名をアン・ブーリンの椅子(Anne Boleyn's Seat)。
写真を撮ったつもりなのになぜかなくなっているのですが(汗)、山道を登ったところにベンチがあって、そこからのとびきりの景色なのです。
アン・ブーリンといえば、修道院を解散させたヘンリー8世の2番目のお妃、そして天下のエリザベス1世の生みの母上ですよね。

いただいた資料によると、先ほどの頭のない石像はアイズラビー家がこの土地を買った時からあったそうです。
その後18世紀になってから、この石像がどうやらヘンリー8世やアン・ブーリンや修道院の解散と関係があるらしいとわかり、アン・ブーリンの名前がつけられたのだとか。
サプライズ・ビューの方は、もちろん、とびきりの景色を指しています。
こんな曇り空でも修道院跡がよく見えて、本当に絶景でしたよ♪

さて、目的の景色を眺めた後は、丘を下りて、ウォーターガーデンを見学しなくては。
はあはあしながら丘を登っていたら、意外と時間がかかってしまったので、ちょっと急ぎましょう。

でも途中にこんなすてきなものがあったりして、ついつい立ち止まって写真を撮っちゃうのです。
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この見晴台からの眺めるウォーターガーデンもすてき。
上から見るとスケールの大きさや全体の形がよくわかっていいですね。

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ああ、いかん、急がなくちゃ。
地図で確かめると、どうやらここを左に折れるみたいなのですが、おや? これは?

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地図によれば、この穴の中を通っていくことになっています。
でも中は真っ暗なんですよ!

ちょうど工事をしている方がいらしたので聞いてみると、「そう、ここを降りるとウォーターガーデンだね!」と明るく教えてくれました。
「あのぅ、ここ人が通れます? 暗くて歩けないんじゃ?」
「あっはっは、大丈夫、大丈夫、そんなに長くないから、すぐに明るくなるよ」

本当かなあ、と恐る恐る入ってみると、一瞬本当に本当に真っ暗になりました!! 
怖いよーー!

でも、涙目になりながらそろそろと少しずつ足を進めていると、ほっ、出口が見えてきました。

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あー、よかった! 怖かった!
でも、実はドキドキが味わえて、ちょっと楽しかったのも本当です。
ちょっとだけ、ですよ。笑

そんなことをしているうちに、時間がさらになくなってきました。
急いでウォーターガーデンの見学を!
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水面のすぐ近くまで来ると、あまりのスケールに言葉を失いました。
とても大きいのに、あくまでも静かで穏やかな水辺。
聞こえるのは風がそよぐ音だけ。
先ほどまでのドキドキがウソのように消えて、一瞬にして心が穏やかになりました。

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水辺の向こう岸から写真に撮られることの多いこの聖堂(Temple of Piety)、私は偶然にもすぐ近くに来ることができました。
ひっそり美しい新古典主義の建物です。
黄味がかった石の色もあったかくてすてきですね。

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どこを写真に撮っても絵になる美しさ。
あまりのスケールに銅像が小さく見えていますが、銅像自体、とても立派なものなんですよ。

ジョンとウィリアムの親子2代が作ったこの庭園は、200年前の当時からあまり形が変わっていないというのが驚きです。
クレーンもブルトーザーもない時代に、これだけの規模のお庭を造るのは相当な時間と労力が必要だったことでしょう。

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静かな水辺を歩いていると、気持ちがとても和んで落ち着きます。
優雅に散策するドレス姿の女性や帽子をかぶった紳士達を想像して、またまたうっとり。

でも! いかん、時間があまりないことを思い出しました。
そろそろ集合場所に戻らないと。

地図をたよりに入り口の集合場所に戻ろうとしたのですが、なにせ広いので大変。
ちょっと歩いては間違っていたことに気づくという失敗を何度か繰り返した後、通りがかりの親切そうなおばさまに方角を教えてもらって、道なき道を登り始めたら・・・

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目印になる建物があった♪
この時は嬉しくて、小躍りしたい気分でした。

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この教会は19世紀に建てられたセント・メアリーズ(St. Mary's)教会。
中世の影響を受けた内装が見どころらしいのですが、中まで入る時間はなかったので、ビクトリアン・ゴシックの美しい外観を楽しみました。
スッとした姿がきれいですよね。
(教会内部はイースター時期から9月までのみの公開なので、詳細はサイトでご確認くださいね)

そして、ここまで来たら、後は大丈夫。
無事に集合場所の入り口に時間内でたどり着くことができました。

ツアーの皆さんに「迷わなかった?」と聞いてみましたが、みんな「全然!」ときっぱり。
本当かなあ。笑
でもみんなたくさん歩いたことは確かなようで、頬が紅潮してとても健康そうに見えました。
自然の中を歩くのはやはりいいですね!

このスタッドリー王立公園、ご紹介した以上にずっとずっと広くて、もっと森に近いところには野生の鹿がいたりもするようです。
神秘的な中世の名残りに加えて壮大なウォーターガーデンに大自然と、1日たっぷりかけてもまだ足りないくらいの魅力が詰まっていました。
しかも観光シーズンの6月でもそれほど混んでいないのがすばらしい! というか、広すぎて、あまり人に会わないだけかもしれません。笑

ここも、ぜひまた訪れたい場所にリスト入り。
お天気がいい日のピクニックにも良さそうですね。

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by londonsmile | 2017-09-19 19:02 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
北イングランドをめぐる英国ガーデンの旅、5日めの見学を終えて、プレスツアーはヨークシャーのハロゲットの町にやってきました。

Harrogateと綴るので「ハロゲート」と読みたくなりますが、発音自体はハロゲットに近いのです。
日本語と同じで、地名や固有名詞はいろいろ難しいですねぇ。

このハロゲットを訪れるのは私は3度め。
その昔はバースやチェルトナムのような保養地だった町で、建物や町並みなど、優雅な時代の香りが残る大好きな町です。

今回は夕方にホテルに到着した後、別の場所で地元のパーティーに呼んでいただいたので、夜も大忙し。笑
みんなで何を着て行ったらいいのかしらんと悩みつつ、そわそわしながら出かけたのでした。

まずは宿泊したホテルからご紹介します。

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ハロゲットの町で宿泊したのはCedar Court Hotel
機能的な大型ホテルで、ツアー客も多そうでしたが、外観も内装もモダン過ぎずに良い感じでした。

上の写真は、レストラン。
最近改装したばかりだそうで、伝統的な良さを残しつつ、明るい雰囲気で気持ちよかったです。

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こちらはホテルの入り口。
緑地に面していたので、ちょっとした住民気分が味わえました。笑

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お部屋はゴージャスではないものの、清潔で機能的。
そしてまた言っちゃいますが、モダン過ぎないのが私好み。
スタッフの方々もフレンドリーでした。

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ちょっと早いですが翌日の朝ごはん。
連日の美食で疲れたお腹に、小さめのワッフルとパンケーキが嬉しかったです。

朝ごはんをお見せしちゃいましたが、ここで気持ちを前の日に戻してくださいね。
夕方にホテルにチェックインしてから、パーティーに向かいました。

パーティーの会場になったのはRudding Park House
広いお庭やゴルフ場、エステなどもあるゴージャスなリゾートホテルです。

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ゴルフ場だけでなく、お庭のスペースもたっぷり。
ここでもシャクナゲが満開でした。

私たちのツアーのテーマがお庭ということで、パーティーの前に、このホテルのキッチン・ガーデンを見学させていただきました。
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かなり本格的な菜園ですが、見た目もかわいらしく仕上がっていて、見ているだけでも楽しい♪

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斜めに植えられているのは、たしかリンゴだったと思うのですが、なんだかかわいいですよね。
見た目も楽しめる菜園というのは、初めて見ました。

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小規模ながら養蜂もされていて、見学させてもらったのに、なぜか写真がないのです!
ネットをかぶっていなかったので、箱を外から見せてもらっただけでしたが、自家製のハチミツなんて嬉しいですよね。
それだけでこのホテルに泊まってみたくなります。笑

さて、ではいよいよパーティー会場に向かいましょう。

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広いお庭はとてもよく手入れが行き届いていて、昼間に見学したお屋敷を思い出しました。
5月6月のイギリスはお花も咲いていて、お庭を見るには本当によい時期です。

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パーティー会場はゴルフクラブで、目の前ではまだプレイしている方たちもいました。
夏の長いヨーロッパでは、仕事を終えてからゴルフやテニスを楽しむ人も多いのです。

ウェルカムドリンクやおつまみをいただきながら眺めた景色は、こんな感じ。
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夜になっても明るいというのは、ヨーロッパ生活の本当によいところ。
今日1日のことを思い出しながら、リラックスするのにもってこいの景色ですね。

この日は、ホテル内に期間限定でオープンするHortoというレストランの立ち上げ記念のパーティーでした。
Hortoでは先ほど見学した菜園の新鮮な素材を使って、著名なシェフ、マレー・ウィルソンさんがユニークな手法で調理したお料理が出るとのこと。
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こちらがそのマレーさん。
イギリスの人気番組『マスターシェフ』に出演したこともあり、ヨークシャーでは有名なシェフだそうです。

この日出していただいたお料理はおつまみ系のものでしたが、オリエンタル風のひねりがあったり、ユニークな素材の組み合わせがあったりと、驚くものばかり。
でも口に入れてみると美味しいのです。
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この右下のデザート、液状のラズベリーをドライアイアイスの箱の中に入れて一瞬で固めるというデモンストレーション付きでした。
実験みたいで楽しい♪

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しかも、デモンストレーションの後、自分でこの実験、じゃなくて作業をすることもできたのです。
なんでもやってみたい私、もちろん挑戦してみましたとも。
上の写真が私の作品ですが、マレーさんの丁寧なご指導のおかげで、なかなかいい形になったでしょ♪

このパーティーには食品業界、ホテル業界の方が中心に集まっていて、地元のお話や業界の最近の流行など、いろいろなお話が聞けておもしろかったです。
おしゃべりについ夢中になって、食べ物の写真をあまり撮れずにごめんなさい。
どれも目でも舌でも楽しめるお料理でした。

このHorto、期間限定とはいえ、今も営業しているようなので、気になる方はハロゲット訪問の際に是非!
レストランのサイトはこちらです。

おつまみが美味しくて、ついつい食べ過ぎていたのですが、実は私たちにはまだ夕食があったのでした。
なんというゼイタク!

ここでホテルの本館に場所を移して、観光局の方と一緒に楽しいディナー。

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Pudding Park Houseは、外観やお庭は伝統的な形式ですが、内装はとてもポップでかわいらしいのです。
このギャップがまたいいですよね。
こういう色使い、大好き。
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なんていうことないように見えますが、素材の組み合わせに凝っていて美味しかったです。
それにしても、デザートのアイスクリームがまるでみたらし団子みたいな色合いでかわいい♪笑

ハロゲットのあるヨークシャーはインディーの出身地でもあるので、私も思い入れたっぷり。
絶対にまた来ますとお約束して夜が更けていったのでした。
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パーティーの後のディナーだったので夜が遅くなり、翌朝もあまり早起きはできませんでしたが、せっかくなので朝の出発までに少しハロゲットの町を歩いてみました。
ハロゲットの有名なベティーズ(Betty's)というティールームをこの目でまた見てみたかったのです。

ベティーズは英国全体で人気のティールームですが、ヨークシャー内にしかお店を出さないこだわりがあるという点でも魅力的なお店です。
ハロゲットの本店にはこの前の2度のハロゲット訪問で2度とも訪れたのですが、大好きなお店なので、せめて外からだけでも見てみたかったのです。

が、フロントのお姉さんに丁寧に説明してもらったにもかかわらず、道に迷って辿り着けず。汗
ううう、残念。
でもみなさんは、観光局でいただいた資料写真をご覧ください。

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(写真提供:(c) Betty's)

ね、優雅な時代を思い起こさせるすてきな外観でしょう?
内装もすてきなんですよ。
ヨークシャーにいらしたら、ぜひ訪ねていただきたいティールームです。

私が2007年に初めてハロゲットに行った時に偶然ベティーズを発見してすばらしさに衝撃を受けた記事(ヨークシャーの旅(3)温泉の町ハロゲット)(←ハロゲットの観光地の写真も載せています)と、2015年にヨークの支店でベティーズ三昧をした時の記事(「ヨークひとり旅2015 ヨークでベティーズ三昧♪」)も、よろしかったらどうぞ♪

最初にもお話ししたように、ハロゲットは町全体が保養地時代の優雅さを残していて、建物や町並みもやはり保養地だったバースやチェルトナムに似ています。
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(3枚目の写真:写真提供:(c) Visit Harrogate)

こちらはまさに保養地だったことを表すターキッシュ・バス(トルコ風のお風呂)。
今でいうサウナとかマッサージみたいな感じですよね。

ハロゲットに来たら、保養地に来た気分になって、何をするというのでもなく、ただ町をのんびりお散歩してアンティークのお店をひやかしたり、ティールームでお茶を楽しんだりする、そして夜は劇場やすてきなレストランでまた楽しむ、というのが私のおすすめの過ごし方。

ハロゲットは、イギリスで一番幸せな町ランキングを調査すると、ほぼ必ず上位に入る町でもあります。
2013年には1位に、つまりイギリスで一番幸せな町になったこともありました。
またアガサ・クリスティーの有名な失踪事件が起きた時には、実は彼女はこの町に宿泊していたということもよく知られているようです。

ヨークシャーというとロンドンから遠い印象もあるかもしれませんが、電車だと3時間もあれば到着するんですよ。
落ち着いていながらも優雅なこの町の佇まいが大好きなので、ハロゲットは私にとっては何度でも訪れたい町。
絶対にまた行きます!
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by londonsmile | 2017-06-26 06:03 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
前回はヨークシャー州のヘアウッド・ハウス豪華なお屋敷を見学したお話をしました。
エリザベス女王のおばさまが嫁がれたヘアウッド伯爵家が所有しているお屋敷で、ヴィクトリア女王を描いたテレビドラマも撮影されたんでしたね。

今回は、いよいよそのお庭に出てみましょう。
広大な敷地には、歴史ある部分と新しい試みが詰まっていましたよ。

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前回にも少しお話ししたテラス。
これはビクトリア時代に追加されたもので、ビッグベンなどで知られるイギリスの国会議事堂も設計したチャールズ・バリーの作品。
本当に一流の建築家が関わっているお屋敷でしょう?

そのテラスの向こうに広がる広大な森に見えるガーデンは、われらがケイパビリティ・ブラウンの手によるものです。

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ブラウンは、例えば目を引くために大きな木を所々に配置した上で、小さめの木をまとめて植えて形を作るというように、絵を描くように木を植えていったそうです。
植物の配置や景観にこだわるあまり、チャッツワース・ハウスでは村ごと移動させてしまったという話を聞きましたよね。

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この景色、ブラウンの目には絵のキャンバスのように映っていたのでしょうか。
彼が植えたままの位置に残っている木も多いそうです。

レイクサイド・ガーデンは、その名のとおり、湖を中心としたお庭で、これもブラウンの作品。

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とにかく大きな湖! 見ているだけで気持ちが大きくなります。
秋の紅葉は本当に見事だそうですよ。

ヘアウッド・ハウスでは、お庭は個別に自由に散策させていただけることになったので、向こう岸にどうやってたどり着けばいいのか、おおいに迷いました。笑
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結局、見るものがあまりにたくさんあったので、私は向こう岸に行かずじまいだったのですが、湖に浮かんだこのボートに乗ると、レイクサイド・ガーデンも近くでよく見学できると後で知りました。
ちなみにボートの名前はケイパビリティ。笑

この船着場は新しいものですが、船遊び自体はブラウンの時代から楽しまれていたようです。
現在、ボートは週末や休日を中心として、限られた日だけの運行なので、事前に確認してくださいね。

レイクサイドを中心として、ヘアウッド・ハウスのお庭には100種類以上のシャクナゲが植えられています。

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ヘアウッド伯爵家では、代々シャクナゲを大切にして、それぞれの代の家族が新しい木を足しているのだそう。
中には18世紀のお屋敷建設当時から残るものもあるようですよ。

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シャクナゲは咲いてもよし、散っても見応えあり♪

ちなみに、このお屋敷を建てたエドウィン・ラッセルズは、まだ若かったターナーにこの屋敷の絵を描かせています。

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そう、あのイギリスが誇る画家のターナーです。
ここでもまた一流の名前が!笑

ヘアウッド・ハウスのお庭には、美しい伝統的なガーデンだけでなく、新しい試みとして珍しい動植物との出会いがありました。

まずは動物編。
農場を体験しよう(Farm Experience)として、いろいろな動物と触れ合えるようになっています。

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お庭に出てまず目に止まるのがリャマやヤギ。
この日は動物はあまり出ていなかったのですが、ウサギなどの小動物と触れ合うことができるそうです。

隣り合うバードランドは、珍しい鳥たちがたくさん集められているところ。

水鳥を中心に草の上を自由に歩き回っていたし、飛んで行ってしまわないように一応オリに入っている鳥たちも、かなり広いスペースが与えられて、自由に飛び回っていました。
うまく写真に撮れなかったのですが、カラフルなインコや飄々としたフクロウなど、様々な鳥がいましたよ。

そして、びっくりするのがこの鳥!
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えー、フラミンゴ!?
そうなんです。
フラミンゴといえば南アメリカやアフリカなど、暖かいところに多い印象ですが、こんな北国でも元気に生きているんですねぇ!

そしてこれまた驚くのがこちら。

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ペンギン!
しかもきれいなプールも♪
手前からは、ガラス越しにペンギンが泳ぐ様子を見ることもできるんですよ。

もうこうなると立派な動物園です。
お子さんと一緒でも本当にたっぷり遊べますね。

かわいい動物たちと触れ合った後は、植物も楽しみましょう。
広い広いお庭の中を歩いて、別の場所に移動してみます。

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お庭のいたるところにシャクナゲが♪
もちろんその年によりますが、5月下旬から6月中旬ぐらいに訪れると、たっぷり楽しめるそうです。

が、きれいなお花を眺めながら歩いていたら、なんと私は自分がどこにいるのか、わからなくなりました。汗
あちこちに地図が設置されているのですが、なぜか私が迷子になった場所の近くには見当たらず、困った!

とにかく人がいるところか、地図がある場所を見つけようと汗をかきながら早足で歩いていると、向こうからツアーリーダーのスティーブが彼らしい人の良さそうなスマイルを浮かべて歩いてきました。
さすがリーダー、頼りになる!

「よかったー。迷子になってたの」と話しかけると彼は大笑い。
「山の中じゃないんだから大丈夫だよ。心配性だな」

はい、意外に心配性です。笑

さらに彼は、「ヒマラヤの庭(Himarayam Garden)に行ってみた? 絶対行った方がいいよ、すごいよ」と教えてくれたのでした。
わー、ありがとう。

という訳で、私もすぐにヒマラヤの庭を目指しました。
ヒマラヤの庭は、ヘアウッド伯爵家に嫁がれたメアリー王女(今のエリザベス女王のおばさまでしたね!)の代に作られたその名のとおりヒマラヤをイメージしたお庭です。

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わー、しっとりした植物が多くて、確かにアジアっぽい。
途中で中国人ジャーナリストのトムとも出会って、アジア人2人でアジアの庭を散策。笑

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お、私は昨年からすでにシダの美しさが気になっていたんですね。

ここにはシャクナゲもありますが、他にも可憐な高山植物がいろいろ。

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ちなみにシャクナゲはネパールの山の中でもずいぶん見られて、ネパールの国花になっているほどなんです。
(ネパールの雪山でもシャクナゲを見ました! よろしければ、その時のことはこちらをどうぞ)

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高山植物って小さいながらも可憐でかわいらしいですよね。
ちょうどこの時期は、濃いピンクのお花が多くて、緑に映えて本当に美しかったです。

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こんな初夏らしいものも。
これは葉っぱはギボウシのようですが、あまり見たことのないお花だなあ。
やはりギボウシの一種でしょうか。
雨に濡れた葉が清々しいですね。

ガーデンの中に高低もつけられていて、本当に山の中を歩いているようで楽しいんですよ。

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ここはまさにお花畑のよう。

あ、滝が見えてきましたよ。

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この滝は、先ほどの湖から降りてくる水だそうです。
テーマ別のお庭にはなっているものの、やはりお庭全体がつながっているんですね。

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この橋、渡ってみたいけど、ちょっとドキドキする。笑
結局、幸か不幸か、集合時間が迫ってきたので、渡るのは断念しました。

こっちにも橋がありますよ。

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ヒマラヤの庭に行ったら、ぜひ見逃さないでほしい珍しいものがある、とガイドさんに言われていたものがありました。
それは、これ。

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可憐に咲いている高山植物の中で、ひときわ目立つ青い花。
ポピーなんです。

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高山植物の中でも青いポピーはとても珍しいと言われていますが、実は私は北インドでヒマラヤの山を登った時に遭遇したのです。
そこでも「とても珍しい」とガイドさんに聞いたのですが、まさかイギリスで再会できるとは!

調べてみると細かい分類があるようで、検索すると似たようなお花がたくさん出てきます。
私の知識ではどこがどこまで「幻の青いポピー」に属するのか、判断がつきかねました。
でも一般に青いポピー自体は日本でも北海道や山岳地帯には見られるようですし、ヨーロッパでは意外に気候が合っていて生息しやすいのだそうです。

そして私としては、インディーさんが喜びそうなおみやげ話ができて嬉しかったのでした。笑
(ご興味があったら、ヒマラヤで見た珍しい高山植物などの話はこちらをクリックしてくださいね)

ヒマラヤの庭では、植えられた植物の見た目はもちろん、その種類の生態のせいなのか、イギリスにしては全体にしっとりと湿度が高く、本当にヒマラヤの山の中を歩いているような感覚になりました。
青いポピーやその他のアジアの高山植物たちは、イギリスにいながらエキゾチックな気分にさせてくれます。

ヘアウッド・ハウスのお庭は、自由行動で一人で歩いたせいか、他のお庭に比べてのんびりゆったり感じられました。
平日とはいえ、他の人にほとんど会わないというのも驚きです。

次に行く時は、ぜひレイクの向こう側をもっと歩いてみたいなあ。
ピクニック用のお弁当を持って♪

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by londonsmile | 2017-06-19 23:55 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
さて、また北イングランドの英国ガーデンの旅、続けます。

ツアー5日め、午前中にカースルハワードでお屋敷礼拝堂お庭を見学した後、一行は同じヨークシャーにあるヘアウッド・ハウス(Harewood House)にやってきました。
18世紀にラッセルズ伯爵家の邸宅として建設された広大な土地を有するカントリーハウスです。

最近ではテレビドラマのロケ地として使われたこのお屋敷、持ち主のラッセルズ伯爵家はロイヤルファミリーともご親戚。
エリザベス女王のおばさまにあたる方が嫁がれた伯爵家なのです。

また今回のツアーでは唯一、使用人が働いていた地下のお部屋を見学できたお屋敷でもありました。
当時の生活の様子をよりはっきり想像できて、まるでドラマを見ている気分。
それもとても楽しかったんですよ。

例によって、今回はまずゴージャスなお屋敷を拝見しましょう。

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あら、いきなり絵はがきで失礼します。笑
お屋敷のゴージャスさに驚いて、建物全体の写真を撮りそびれていました。
これは18世紀のパラディアン様式の大きなお屋敷ですが、外観は19世紀に改修されています。

この特徴あるお庭はヘアウッド・ハウスのシンボル的存在でもあるのですが、これはまたお庭の回でご紹介するとして、今日はお屋敷のお話を。

実は私たちが去年ここを訪れた後、昨年英国で大ヒットしたドラマ『Victoria』(ITV制作)がこのヘアウッド・ハウスでも撮影されたそうです。
ロイヤルファミリーのご親族のお屋敷とあって、バッキンガム宮殿としてドラマに登場しています。

このドラマ、今秋から日本でもダウントンアビーの後の枠で放映が決まっているそう。

女王ヴィクトリアとはもちろん、英国が繁栄を極めていた19世紀のヴィクトリア女王のこと。
国が栄えた裏側で、個人的には多くのお子さんを授かりつつも若くして未亡人となり、亡き夫を生涯思って過ごしたというドラマチックな女性です。

日本で放映されるのはシリーズ1ですが、英国ではただ今シリーズ2の撮影中。
ヘアウッド・ハウスでも再び撮影が行われています。

どんなドラマか、ちょっとこちらをご覧くださいね。





ドラマの撮影に使われたことを記念して、ヘアウッド・ハウスでは今年10月29日まで、ドラマに使われた衣装などの展示が行われています。
ヴィクトリア時代のドレス、気になりますよね。
チケットの購入方法などの詳細は、(英語ですが)このページをご覧ください。

さて、そのバッキンガム宮殿にも見立てられたというお屋敷、どんなところでしょうか。

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入り口付近の古いライブラリー(old library)。
すでにゴージャスですね。笑

初代ヘアウッド男爵であったエドウィン・ラッセルズは、1759年にこの自宅を建てる際、「金に糸目はつけぬ、すべて最高のものにせよ」と言ったそう。
庭園作りはもちろん、われらがケイパビリティ・ブラウンが担当しましたが、建物の設計にも内装にも当時の一流の専門家を迎えています。

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ベッドのたっぷりしたドレープが見事な来賓用の寝室(State Bedroom)。
特別なお客様用の寝室で、ドラマも撮影されたヴィクトリア女王もご即位の前にお泊まりになったそう。
もともとヴィクトリア女王とご縁のあるお屋敷なんですね。

ゴージャスはベッドは、イギリスが誇る家具職人、トーマス・チッピンデールの作品です。
実はこのベッド、しばらく忘れられていた時期があったそう。

ヴィクトリア女王がお泊まりになった後、この部屋はしばらく居間として使われていたので、その間ベッドは分解されてしまい込まれていたとのこと。
1970年代に見つけ出されて資金が調達され、1999年の改装でようやく今の形に整ったそうですが、なにせ古い上、同じようなベッドがなかったため、仕組みのわかる人がおらず、組み立てはかなり困難だったとか。
専門家や歴史家が協力しあった作業のおかげで、美しいベッドの再現とともに、古い技術が見つけ出されることにもなったそうです。

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こちらはご家族の肖像画がかかっているシナモンの間(Cinnamon Drawing Room)。
シャンデリアの下あたりの壁ぎわに写っている棚は日本のものだそう。

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きらびやかな音楽室(Music Room)。
家具に合わせてデザインされたカーペットは、建築当時のオリジナルだそう。

優雅な椅子を見ていると、この部屋に集まった紳士淑女がピアノの演奏に耳を傾けていた様子が目に浮かぶようですね。
レディーたちは扇子をひらひらさせちゃったりして。笑

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東の寝室(East Bedroom)。
この部屋で目を引くのは、何と言っても中国風の壁紙。
でもこれも、持ち主の好みに合わなくなって、一時は巻いた状態でしまい込まれていたそうです。
私たちから見ると「美しい〜♪」というものも、毎日暮らしている人たちにとってみれば、好みに合わないこともあるんですよね。
おもしろいエピソードだなと思います。

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こちらは長さが25メートル近くある大広間(Gallery)。
たくさんの絵画が展示されていて、観賞用の椅子もあったりして、まるで美術館のよう。笑

これまでに見てきたお屋敷に比べると、全体に華やかなロココ調という印象が強いヘアウッド・ハウスですが、図書室は少し趣が変わってより落ち着いた感じ。

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ダイニングルームも少し落ち着いた感じとはいえ、ゴージャスです。

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ヘアウッド・ハウスのお屋敷を見学していて印象に残るのが、細部にとても凝っていること。
私が特にみとれてしまったのは、天井でした。

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ここはシャンデリアもすごい!

中でも特に華やかだったのはこの大広間の天井です。

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古代ローマ帝国の遺跡が残るシリアのパルミラ風だそうで、色彩も豊かな装飾が25メートルの部屋の天井全体を貫いている様子は圧巻でした。
天井の凝った美しさという点では、今回のツアーではヘアウッド・ハウスが間違いなくいちばんだったと思います。

凝っているといえば、細部の美しい暖炉もいろいろ。

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椅子だってこのとおり。
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全体の豪華さに驚き、細部の美しさにため息をつくという素晴らしいお屋敷。
まさによい目の保養でした。

ご家族のお家としても大切にされているこのヘアウッド・ハウスでは、ご家族の歴史が垣間見られる展示もありました。

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メアリー王女のお部屋(Princess Mary's Dressing Room)は、第6代伯爵夫人を迎えるために改装されたお部屋。
はい、この方が先ほどお話ししたエリザベス女王のおばさまに当たる方なのです。
英国王ジョージ5世のご長女、そしてジョージ6世(エリザベス女王のお父さま)の妹さまでもあります。

メアリー王女は若い頃から公務に熱心で、第一次世界大戦時には兵士全員にカードやチョコレートやタバコを届けたり、ウエストミンスター寺院での結婚式の後のパレードでは戦争記念碑に花嫁のブーケを捧げたりしていて人気が高かったとのこと。
第6代ヘアウッド伯爵のヘンリー・ラッセルズとご結婚されて、このヘアウッド・ハウスに転居された後も「ヨークシャー・プリンセス」として親しまれたそうです。

このお部屋、プリンセスのお部屋としては意外と落ち着いたムードでした。
ご趣味で集めたらしい小物、ご家族の写真など、当時の暮らしぶりがうかがわれるものを見ることができます。
ちょうどダウントンアビーと同じような時代ですね。

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こちらはバスルーム。
当時としては最新の設備だったんでしょうね。

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実は、このヘアウッド・ハウスの一般公開に踏み切ったのもメアリー王女でした。
結婚25年を過ぎた頃にご主人を亡くし、家具や絵画を一部売っても莫大な相続税を払いきることができなかったので、お屋敷を公開して入場料を資金に充てるためでした。
ロイヤルファミリーの自宅が開放されたのは英国で初めてだったので、王女の私生活が垣間見られるということで大きな話題になったそうです。

そんな歴史のあるヘアウッド・ハウス、さらにユニークだったのは、ご家族がお住まいだった優雅な部分だけでなく、使用人たちが働いていた場所も見学できたことです。

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使用人が忙しく歩き回っていたと思われる地下の廊下。
やっぱり上の階に比べると、少し薄暗いし、装飾もなくてさっぱりしていますね。

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各部屋の名前が書かれた呼び鈴。
わー、まさに『ダウントンアビー』の世界♪
「ちぇ、また呼ばれたぜ」とか同僚にこぼしながら、上の階に馳せ参じたこともあったのかな。

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こちらはスイッチボードかな。
時代がかった感じがなんとも愛しい。

私たちが行った時には一部改装中で見られませんでしたが、ふだんは当時の食器なども見学できるようです。
豪華なんでしょうねぇ。

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こちらは昔のキッチン。
おー、パットモアさんがお料理しながらデイジーを怒鳴っていそうです。笑
(『ダウントンアビー』を観ていない方、ゴメンなさい!)

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こういう写真を見ると、お料理する人たちの向こうで、座って書類の整理をしていた人たちがいたことがわかりますね。
ますます妄想が膨らみます。笑

このヘアウッドハウスのさらにおもしろい点は、歴代の使用人の名前や職名、あれば写真などをウェブ上で公開していること。
こんなことをしているのは、私が知っている限りでは、今のところここだけです。
それだけ記録もしっかりしているのでしょうし、使用人を大切にしていたということかもしれません。
ご興味のある方は、ぜひこのページをご覧くださいね。
写真を見ると、みんななんだか楽しそうです。笑

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見どころがたくさんあって、長くなってしまいましたが、本当にゴージャスで、それでいて温かい感じのするお屋敷でした。
次回ご紹介するお庭はこれまた広大で、自由行動で散策することになっていたので、真面目な話、私は迷いました。汗

キーワードは、広い敷地と珍しい動植物と現代の新しい試み。
あ、多すぎました?笑
どうぞお楽しみに。

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(お屋敷のシンボル的な存在であるお庭を眺めながらお茶や軽食がとれるテラス。
内容はサンドイッチ程度ですが、ゴージャスな眺めのおかげでとても豊かな気分になれます)


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by londonsmile | 2017-06-18 00:16 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
前回、前々回と、ヨークシャー州のカントリーハウス、カースル・ハワードの壮麗なお屋敷をご紹介しました。


カースル・ハワードは、著名な旅行ガイド『ロンリー・プラネット』が選んだ「訪れたい世界のお屋敷とガーデン、ベストテン」に選ばれている本当に立派なカントリーハウスでした。
豪華なお屋敷を堪能したので、今日はいよいよお庭に出てみましょう。

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お屋敷を出るとすぐに、というかお屋敷を見学している時から目立ちまくっているこのアトラスの噴水(The Atlas Fountain)。
お屋敷からすぐなので、その存在がさらに強調されるようです。
カースル・ハワードのシンボル的存在でもあり、ここで撮影された映画やドラマでも印象的に使われているんですよ。

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両腕と頭で天球を支えているギリシャ神話の巨人アトラスと、彼にホラガイで水をかけて冷やしている海神トリトン。
1850年代の作品で、トリトンの像はロンドンで作られて、列車で運ばれたとか。
この時代にそんなんことをするなんて、やはり手もお金もかかっています。笑

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建物を離れてお庭に向かう途中で、こんなものを見つけました。
草の上に額だけが設置されていて、そこをのぞくと、お屋敷が額に入った絵のように見えるのです。
楽しい計らいですね。

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大きなお屋敷のお庭には、だいたい大きな木の並木道があることがわかりました。
英語でアヴェニュー(avenue)と言うんでしたね。
葉の色が明るい菩提樹が使われていることが多く、重苦しくならなくていいなあと思いました。

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お天気こそ絶好ではなかったものの、初夏の香りが漂うお庭です。

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ギボウシもツヤツヤで元気がいい♪
よくお手入れされて、幸せそう。

今度はウォールド・ガーデン(walled garden、壁で囲まれた庭)に入ってみましょう。

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ゲートをくぐると、バラ園でした。
まだ満開にまだ満開にはちょっと早かったかな。

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それでも壁につたっているバラがかわいらしい♪

18世紀の初めに野菜や切り花を育てるために作られたウォールド・ガーデンは、その用途に使う部分を残しつつ、現在ではレディー・シシリアの庭、ヴィーナスの庭、日時計の庭と呼ばれる部分ができています。
レディー・シシリアというのは、1940年の大火の後にカースル・ハワードの復興に尽力したジョージ・ハワード夫人であるシシリアさんのこと。
1940年の大火がハワード家にとって本当に大きな事件だったことがうかがわれますね。

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ヴィーナスの庭付近。
赤やピンクのバラと、白いベンチ、そしてよく手入れされた緑の芝生の対比が美しかったです。

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私はバラの大ファンというわけではないのですが、こうしてよくお手入れされたお花を見ると、美しいなあと思います。

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壁を利用したボーダーもありました。
お花の高低差が映えますね♪

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ゲート形にきれいに刈り込まれていて、おとぎの国のよう。

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この辺りは野菜を栽培しているエリア。
畑なのに、美しい♪
英語では、ornamental vegetable garden、鑑賞用の/装飾的な野菜畑、と呼ばれているだけのことはあります。

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ネギボウズってかわいいですよね♪
色もきれい。

ここで収穫された野菜は、お土産売り場の隣りのファームショップで売られています。

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苗なども売っていて、園芸好きな方にはたまらないスポットかもしれません。
店構えもかわいらしいですね。

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こちらはサンダイアル・ガーデン、日時計のあるお庭です。
とても畑には見えないでしょう?

そしてこの日は車椅子の方がにこにこしながらお庭を歩いていたのがとても印象的でした。
にこにこしていらしたのはその方のお人柄もあるでしょうが、自分の足で歩けなくてもお庭を楽しむことができるって嬉しいですよね。
他のお屋敷も同じですが、家の中もお庭にも、あちこちに体がご不自由な方のための設備がありました。

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この日見学させてもらったのは、ガーデンと呼ばれる部分で、このほか、お屋敷からさらに離れていく部分はパークと呼ばれて広大な面積になっています。
パークには大きな湖や、このお屋敷を建てた第3代カーライル卿の霊廟、オベリスクなどなど、見所がもっともっとあるそうなのですが、この日はここで時間切れになってしまいました。
それだけ大きな土地で、見所たっぷりなのです。
あまり時間のない方、あまり歩きたくない方のために、パークを小さなバスのようなもので回ってくれることもあるようなので、いらっしゃる前にはサイトで確認してみてくださいね。

前にもお話ししたように、カースル・ハワードは私が英国に引っ越してから初めて訪れたお屋敷で、インディーさんの出身地であるヨークシャーにあることもあり、個人的にも思い入れたっぷりの場所。
豪華でありながら、あちこちに家族の温もりも感じられたのは、とても嬉しいことでした。
やはりここに今もご家族がお住まいだからかな。
ナショナルトラストが管理するお屋敷とはまた違った意味での家庭的な良さがありました。

大好きなカースル・ハワード、ぜひまた訪れたい場所です。

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出口にあった郵便ポストはジョージ6世の時代(1936-1952年)*のもの。
新しいものにはない温もりがありますね。

すてきなお見送りを受けて、いよいよカースル・ハワードともお別れです。
さて午後はどこに向かうのでしょうか?


(* ジョージ5世の時代(1910-1936年)という可能性もあるようですが、新しいものではない、ということで!)


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by londonsmile | 2017-05-24 17:04 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
前回ご紹介したヨークシャー州のカースル・ハワード(Castle Howard)
300年以上前に建てられた壮麗な建物でありながら、実際にハワード家のご家族がずっと住んでいるこのお屋敷は、どこか家庭的な香りがしたとお話ししました。

今日はお屋敷の後編として、あのウィリアム・モリスが作った美しい礼拝堂を中心にご紹介しますね。

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(礼拝堂の美しいステンドグラス♪)

でもその前に!笑
前回、ご紹介しきれなかった場所をもう少し。

まずはロング・ギャラリー(広廊下)。
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ロング・ギャラリーは、その名の通り約50メートルある長い広間です。
ぎっしりと豪華な美術品が飾られていますが、なんとお天気の悪い日には歩くなどの軽く運動に使われたそう。
こういう利用法、大きなお屋敷ではよく聞きます。笑

ガイドさんは説明をしながら淡々と歩いて行きましたが、置かれている絵画や装飾品、タペストリーのひとつひとつが本当に立派で、大興奮でした。

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以前、初めてイギリスのお屋敷に行った時、この豪華なタペストリー(織物)というものを見て、ちょっと不思議に思ったののです。
私は織物が好きなので、それだけで嬉かったのですが、意外と無造作にただ壁に掛けてあるように見えたので。笑
でも、昔の石の建物は寒かったので、冷たい壁を覆って保温していたという実用的な理由を聞いた今では、広いお部屋にタペストリーが掛かっていると、「お、あるある」と、何だかますます嬉しくなってしまいます。

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本棚も見事でした。
ここにあった本はみんな革装でしたよ。
ご家族に伝わる本なんでしょうね。

立派な装飾品の中に見つけたかわいらしいもの。

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これが何なのか、聞きそびれてしまったのですが、なんだかかわいいですよね。
装飾用と思われる陶器も美しいですが、棚がもうツボで!
この形は当時のいわゆる「籠」かなあ。
(そして今思うと、これはロング・ギャラリーの手前にあったかもしれません)

他のお話をしている時に、ガイドさんが「当時はお金に糸目はつけなかったんですよ」とぽろっとおっしゃったのがとても印象的でした。
そうでしょうとも、こんなに豪華なお屋敷ならば!
そして、その贅を尽くした美しいものを21世紀の今、こうして見せてもらえるなんて幸せだなあと思わずにいられませんでした。

ところで、この広間を歩いていると、どこからともなく良い香りがしました。
とても優しくてほのかな香りだったので、お香かしら、と思ってうかがってみると、おそらく床を磨く時の艶出しの香りではないかとのこと。
どんな良いものを使ってるんだろう? わが家で使っているのはもっと人工的な匂いなんだけど。笑

そんな良い香りの広間を美しい調度品を見ながらコツコツ歩くと、貴族の一員になったような豊かな気分に浸ることができました。

カースル・ハワードでは、映画やドラマの撮影をした時の展示があると前回お話ししましたが、その他に、戦争に関する展示もあるのです。
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(ドイツ語の絵本。絵は普通でも、内容がちょっと怖くなっていたりします)

1815年から1944年までの間に起きた何回かの戦争で、ハワード家からも戦死した方が5人出たそうです。
この展示では、戦争中のハワード家の人たちの生活や戦地に赴いたご家族とのやりとりの記録として、当時の手紙、衣服、本や持ち物などを見ることができます。
戦地や爆撃の写真などはなく、普通の人々と戦争の関係を淡々と表したという意味で興味深い展示で、2015年にはHudson's Heritage Awardsという賞も獲得しているんですよ。

さて、ではお待ちかね、礼拝堂に参りましょう。

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(写真提供:Castle Howard © Tony Bartholomew)


じゃーん! 美しいでしょう?

ここはもともとダイニングルームとして設計されていた場所でしたが、1870年代の改装で床を掘り下げるなどの大規模な工事を行って、礼拝堂にしたそうです。

1870年代といえばイギリスではビクトリア時代真っ只中なので、礼拝堂の装飾もその時代の流行だったラファエル前派のスタイル。
ラファエル前派の特徴をとても簡単に言うと、「明暗が弱いものの色は鮮やかで、描写が細かい」だそうで、例えば絵画ではミレイの『オフィーリア』が有名ですね。

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この礼拝堂は、全般的にビクトリア時代のアーツ&クラフツ運動で知られるモリス商会が手がけました。
モリス商会の代表はもちろん、日本でも大人気のモダンデザインの父、ウィリアム・モリス。
彼は「有用とも美しいとも思えないものを家のなかにおいてはいけない」と言ったそうですよね。
わー、耳が痛い!笑

言われてみると、この壁に描かれた天使や、特に果物の木や葉、とてもウィリアム・モリスっぽいですね。
すごく厚みがあるように見えたので、「織物かなにかですか?」とガイドさんに聞いてしまったのですが、壁に描かれた絵だそう。
この壁画はチャールズ・ケンプ、最初の写真のステンドグラスはエドワード・バーン・ジョーンズの作品です。

第9代カーライル卿であったジョージ・ハワードは画家で、ウィリアム・モリスの親しい友人でもあったので、このカースル・ハワードの改装をモリス商会が手がけることになったそうです。

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このついたてもウィリアム・モリスっぽい!
人物も背景は刺繍なんですよ。
ぬくもりがあっていいですよね。わが家にも欲しい〜。笑

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この礼拝堂、それほど大きなスペースではないのですが、とにかく天井が高くて圧倒されます。

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そして天井の装飾も美しい!
さらにその向こう側も見て、見て!

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うわー、ウィリアム・モリス好きにはたまりませんね♪
私も大好きなので、大興奮。
プレスツアー一行の中で、いちばん興奮していたと思いますが、ガイドさんが喜んでくれたので良かったことにしよう。笑

高い天井に美しいものが描かれているのを見上げていると、なんとなく「天」を見上げているようで、クリスチャンでない私も「神さま」のことをなんとなく思ったりしたのでした。
信者の方はどう感じるのでしょう。興味深々!

礼拝堂には近年LEDライトを設置したので、繊細な装飾がよりはっきりと見られるようになったそう。
カースル・ハワードのこのページでは、礼拝堂のより美しい写真がお楽しみになれます。
プロが撮った写真で、美しい装飾をじっくりご覧ください♪

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美しいもの、しかも好みのものを見せてもらって幸せなひと時でした。
先ほども言ったように、この礼拝堂は決して広くはないのですが、手をかけて作られたものの息遣いが聞こえるような、とても繊細で幸せな空気が流れていました。
そしてそれは礼拝堂という場所にぴったりの空気だった気がします。

カースル・ハワードのお屋敷をじっくり見せてもらいました。
外は雨も降っていないようなので、次回はお庭に出てみましょう。
お庭もハッピーな感じがしましたよ。
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(お庭に出る前にお手洗いに行った時の地下道。
こんなところまで気が配られていて良い雰囲気でした。笑)


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by londonsmile | 2017-05-18 17:37 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)
ヨークの町を出て、朝一番で向かった先はカースル・ハワード(Castle Howard)というカントリーハウス。
その美しさはヨークシャーでも、いえ英国でもとても名高いところです。

実は私はここを訪れるのは2回目なのです。
インディーはヨークシャー出身なので、結婚して初めてヨークシャーの親戚を訪ねた時にここに連れてきてくれたのでした。

春先だったので黄色いラッパ水仙が満開で、やはり北はロンドンよりも少しお花の時期が遅いんだなあと思いつつ、可憐なお花の歓迎がとても嬉しかったことをよく覚えています。
だからこそ思い入れたっぷり。

が! それまであまり大きなお屋敷を訪ねたことがなかった私は、その大きさ、美しさ、優美さにただただ驚き、実は建物やお庭のことはあまり覚えていなかったのです。
ですから、英国で初めて訪れたカントリーハウスとして良い思い出が残るこの場所を再訪することできて、本当に嬉しかったのでした。

ここではお庭より先に建物を案内していただいたので、今日はその美しい建物を写真満載でご紹介しますね。

カースルがお城という意味なので、日本では「ハワード城」という表記もあるようですが、カースルは名称として付いているだけで、お城として使われたことはないようなので、ここでは英語のままカースル・ハワードにしますね。
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見学者の入り口になっているところから見た壮麗なカースル・ハワード。
重々しい建物が曇り空の下にドラマチックに立っていました。

カースル・ハワードのこの建物は、17世紀の終わり、1699年に第3代カーライル伯爵であったチャールズ・ハワードが建設を始めました。
その後、現在に至るまでずっとハワード家が実際に住んでいるという「家族が住む家」なので、お屋敷の見学できる部分も、華麗でありながら家庭的な温かさもたっぷり感じられたんですよ。

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こちらはお庭側から見た建物。
この建物の設計に当たったのは伯爵の友人、ジョン・ヴァンブラ(John Vanbrugh)で、その補佐には当時のこれまた有名な建築家、ニコラス・ホークスモア(Nicholas Hoorksmore)。
途中で伯爵やヴァンブラが亡くなったりしたこともあり、この建物の建設はなんと家族3代にわたって続いたそうです。
初めは華麗な装飾が特徴のフランボイヤン様式で作られたものの、18世紀になるとよりシンプルな形式で建設が引き継がれたとか。
なんだか壮大な話ですねぇ。

専門的なことはともかくも、私たちが見ると、このドーム部分が特徴的ですね。
装飾も、私には十分華麗に見えました。

さて、いよいよ中に入ってみましょう。

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入ってすぐにある大階段。
自然光がたっぷり入るようになっているこの天窓、なかなかモダンな感覚ですね。
古い建物は実はお部屋が暗いことも多いので、これは新鮮でした。

大階段を上がったところには、ご家族の肖像画や彫刻などが。

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さらにはアンティークのコレクションも。

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どれも立派なものなのですが、私としては、すぐ横にあったこっちが気になりました!

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大きすぎてうまく写りませんでしたが、この大きくて立派な戸棚の中に美しい食器がたくさん飾られていて圧巻だったのです。
私の背の倍ぐらいありそうな高さの棚自体も美しく磨かれていますね。

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建物も優美ですが、装飾品も美しい♪
一般に見学できる部分はご家族はあまり使わないのでしょうが、こんなところが自宅だなんて、改めて羨ましい。

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こちらは「レディー・ジョージーナの寝室」。
天蓋付きのベッドのたっぷりしたドレープがエレガントで美しい♪

そして細部にも凝っているのです。
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こんな風に美しく装飾してある鏡は初めて見ました♪
またまたオトメ心がキュンキュン。

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特に寝室には、お庭から取ってきたらしいお花が豊富に飾られていたことが印象的でした。
鏡台の上にブラシや手鏡が置いてあるというのも、当時の暮らしへの想像がかきたてられますね。
こういうちょっとした気配りに、管理している方たちの温もりを感じます。

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この右側のお人形(というか、紙でできているのですが)、これまた当時の様子を思い浮かべちゃいますね。
ところどころに、こんなニクい仕掛けがありました。

こういうゴージャスなお部屋もありますが、もっと家庭的なお部屋もあったのです。

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(あらら、上の2枚の写真、同じアングルでしたね!笑)

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もちろん普通の家に比べたら十分エレガントではありますが、こういうお部屋だと、ドレスじゃなくて現代の服装のままで椅子に座ってくつろいだりできそうじゃありませんか?
特に最後のお食事のテーブルは、これまでに見たお屋敷の大宴会のセッティングよりずっとこじんまりしていて、お客様用ではなくて、ご家族だけの楽しい食卓を思い描きました。
このお部屋にも大人数のお客様をもてなすダイニングテーブルを置くことは十分できるのに、あえて小さめのテーブルを展示しているというのが、カースル・ハワードでは「家族が暮らす家」としての気持ちを大切にしていらっしゃることの表れかな、なんて思いました。

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ここは見学者は入れない場所ではありましたが、棚の上に雑然と積まれている本の山には生活感があって、かえってご家族に親しみを感じます。
これでこそ、「暮らしている家」ですよね!

でも、やっぱりカースル・ハワードは華麗なのです。
ご覧ください、この荘厳な広間を!

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(写真提供:Castle Howard ©Peter Smith)

先ほど、建物の写真にあったドーム部分がここにあたります。
ここがもともとの玄関口だったそうで、家に入ってすぐ、このホールがあったら、度肝を抜かれちゃうでしょうねぇ。
あ、こういうところにお呼ばれした方々はご自分も豪邸にお住まいだから、そんなに驚かないのかな。笑
私なら口をぽかーんと開けて、上を見上げちゃいそうです。

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この周辺は装飾も特に凝っていました。
そしてありがたいことに、その凝った装飾の合間を歩きながら、間近に見学することができるんですよ。

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実はカースルハワードでは1940年に大火災があり、ドーム部分や他の20部屋ほどが被害を受けました。
ドームが完全に修復されるにはその後20年かかったそうで、修復した様子の展示もありました。

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実はこのカースル・ハワードは、イーブリン・ウォーの小説『ブライズヘッドふたたび(Brideshead Revisited)』(『回想のブライズヘッド』というタイトルもあり)のドラマと映画のロケ地としても有名です。
ドラマの方は1981年作でジェレミー・アイアンズ主演、映画は2008年に作られた邦題『情愛と友情』にはエマ・トンプソンも出演しています。
リンクをクリックしていただくとわかりますが、どちらのDVDもジャケットにカースル・ハワードが写っていますね。

このドラマや映画を撮影した時の写真なども、同じ場所に展示されていました。

ああ、本当に美しいカースル・ハワード。
まだまだご紹介したいところがあるので、お屋敷についてもう一回書かせてください。

次回はとても有名なチャペルを中心にお話ししますね。
なんとあのウィリアム・モリスが手がけたんですよ♪

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by londonsmile | 2017-05-12 22:13 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)
5月の新緑の季節なので、諸事情で滞っていた英国ガーデン・シリーズ、最後まで一気に進めます!

昨年6月、北イングランドの英国ガーデンをめぐるプレスツアーに参加させていただいた時の様子です。
ちょっと長くなりますが、これまでのレポートはこちらです。


北イングランドのガーデンめぐりを始めて4日目の日程も無事に終わり、私たちは美しい中世の町、ヨークに入りました。
ヨーク大聖堂があることでもよく知られるヨークは、中世の面影が残る風情のある町です。

実はその前の年に仕事の集まりでヨークに行った時、この城壁跡を歩いていて、きれいなホテルやパブが見えて、次はこんなところに滞在してみたいなあと思っていたのです。
そうしたら、なんと今回ヨークで連れて行っていただいたホテルは、前に城壁から「すてき♪」と眺めていたところ!
なんて嬉しい偶然でしょう。

大興奮でチェックインしたホテルは、中世の建物にモダンなテイストを加えたセンスのいいブティックホテルだったんです。

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(建物からお庭を見下ろしたところ)

ホテルの名前はGrey's Court Hotel
ヨーク大聖堂のすぐ近く、そして城壁跡にすぐ隣りあわせた場所にありました。

もともとはヨーク大聖堂に公職で訪れる人たちの宿泊地として使われてていて、1080年という記録もあることから、継続的に使われている建物としては英国で一番古いのではないかと言われているそうです。
1080年! 日本で言うと平安時代ですよ!

もっとも、ずっとホテルだったわけではなく、その後貴族が所有していた時代もあったそうで、今の建物は当時のものではないようです。
そして2005年、ヨーク大聖堂が売りに出したこの建物を現在のオーナー夫妻が買い取ってホテルとして開業したとのこと。

オーナーご夫妻のセンスで、中世の伝統的な美しさを残しながら、現代の技術やモダンなテイストを取り入れた心地よいスペースでした。

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入ってすぐにあるロビー。
チェックインした時にはまだ明るかったのですが、これは夜の写真です。

ホテルに入ると同時に家に戻ったように落ち着けて、ほっとしました。
「家に戻ったように」なんて大げさな! と思うかもしれませんね。
でも自分でも不思議なくらい、本当に落ち着いたのです。
きっと私はこういう雰囲気が大好きなんでしょうね。
今まではっきりわからなかったけれど、私はこういうものを求めていたんだな、というものを目の前で見せてもらった気がします。
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夕食前にホテル内を案内していただきました。
この木製の壁、イギリスの古いお屋敷でよく見ますよね。
部屋全体が暗くなると言って嫌う人もいますが、私は大好きなんです。
今の時代、なかなか自宅には取り入れませんからね♪

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2階のバーラウンジは大広間からの改装。
長いスペースがたっぷりと贅沢に、そして上手に使われていました。

この反対側を見ると…

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広間の端には、こんなひっそりしたスペースも。

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私、こういう隅っこにハマる感じも大好きなので、ここもすごいツボ♪
ちょうど夕暮れ時にここに座ってゆったりと食事前のシャンパンを飲んでいる人たちがいて、そのロマンチックな様子に、うっとりみとれてしまいました。

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こちらはやはり2階の別のお部屋。
確かグリーンルーム(緑の部屋)と呼ばれていたと思いますが、個室の食事などに使われるようです。
2階分近くありそうな天井がとにかく高くて、優雅で豊かな気持ちになりました。
天井の装飾も美しいですね。

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お部屋に通じる廊下もエレガントに飾られています。
私たちがツアーで連日見学している立派なお屋敷に比べると、もう少し小さくて実用的、というのが、かえってリアルに嬉しくなります。笑

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伝統的な装飾に混じって、オーナーご夫妻のセンスある現代美術も飾られています。
地元のフォトグラファーさんの作品がずいぶんありましたよ。

そしてホテルといえば、やはりお部屋。

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広々していて居心地がいい♪

私の部屋はサマーセットという名前だったのですが、ここは新しく作られたばかりだそうで、眺めが最高だったんです。

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じゃーん! ヨーク大聖堂の眺めを独り占め♪
ヨークの町が大好きな私には、これはとても嬉しいことでした。

お庭めぐりが目的の今回はヨークの町自体を見る時間がほとんどなかったので、こうして窓から町のシンボルである大聖堂を眺めてたっぷりヨークの思い出に浸ることができて、とても嬉しかったのです。
ヨーク大聖堂を眺められるお部屋は今のところ2つしかないそうなので、予約の時にリクエストしてみてくださいね。

広々としたお部屋自体もとても凝っていて、アンティークなかわいらしいもの、きれいなものがたくさん。

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化粧台にあった花柄のトレイ。
オトメ心がキュンキュンします。

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バスタブ脇に置かれたアメニティーは貝に包まれて。
とてもロマンチックですね。

眺めも良くてアンティークな雰囲気のお部屋にずっとこもりそうな自分を抑えて(笑)ディナーに向かいました。
今夜の食事の会場は、このホテルのライブラリーなのです。

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私は本が大好きなので、こういうセッティング、とても嬉しかったです。
しかも、誰かのお家にお呼ばれしてご飯を食べているようなリラックスした雰囲気も私好み♪

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お食事はシンプルにモッツァレラとトマトのサラダとサーモン。

プライベートな空間なので、話も弾む、弾む♪
日の長い時期で、日がくれたのは10時過ぎでしたが、楽しい話は夜遅くまで続いたのでした。

楽しい食事の後は、ライトアップされたヨーク大聖堂が眺められるお部屋に戻ってぐっすり。
あっという間に夜が明け、朝の光が爽やかな空気を運んできてくれました。

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おはようございます♪
やはり2階にあるブレックファーストルームは、お庭を見下ろす明るいお部屋でした。

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中央のテーブルにあるジュース、フルーツ、シリアルなどは自由に取ることになっていて、その他のトーストやコーヒー、紅茶、卵やベーコンなどの調理したお料理は、注文を取って熱々のものを持ってきてくれます。

前夜、遅くまで食べて飲んでいた私は、お腹が空いていなかったので、フルーツやトーストで軽い朝食を。
それでも、朝陽の差し込むお部屋で食事をいただくと、朝だ♪ という気分になりました。

ホテルの方が、お庭もどうぞ、と言ってくださったので、出発前にお庭も散策。
ここから階段を下りていくんですよ。

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朝露の残るお庭に下りると、すぐに城壁跡が目に入りました。

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ホテルの方のお話によると、19世紀、この土地の所有者の方が土地に接続する城壁部分をヨークの町に寄付したそうです。
だからこのホテルには自分の土地から城壁跡に直接アクセスすることができるのですが、この権利を持っているのはヨークでもこのホテルだけだそう。
なるほど! だから私が前の年に城壁跡を歩いていた時、このホテルが目に入ったんですね。
それほど城壁跡と隣り合っている場所なのです。

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城壁跡も、まるでお庭の一部のよう。笑
そして、お庭には初夏の花がたくさん咲いていました。
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思っていた以上に広いお庭で、とてもよく手入れされていました。
私たちが滞在した時にはお天気がイマイチだったのですが、晴れた夏の日には、きっとお庭でお茶やお酒を楽しむ人も多いでしょうね。

残念ながら、この居心地の良いブティックホテルともお別れの時間になってしまいました。
今回は中に入れなかったヨーク大聖堂を見ながら、ヨークの町にもさようなら。
絶対にまた来るよ!

そして私たちは、また新しいお庭めぐりが始まります♪
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今回は町に出る時間がありませんでしたが、2015年にヨークを旅した時の様子を書きました。
よかったら、あわせてどうぞ♪
本当に大好きな町なので、皆さんにも好きになっていただけたら嬉しいです。



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by londonsmile | 2017-05-10 00:09 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)
北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅、絢爛豪華なチャッツワース・ハウスのお庭とお屋敷を後にして、午後はヨークシャーにあるウェントワース・カースル・ガーデンズ(Wentworth Castle Gardens)に向かいました。

ちなみにカースルは英語ではcastleで、キャッスルという読み方が知られていると思いますが、イギリス英語の発音では「カースル」。
なので、ここでもイギリス式にカースルで統一しますね。

朝から降ったり止んだり忙しいお天気ですが、午後はどうかしら、というのが移動バスの中でのもっぱらの話題。笑
結局、絶好の撮影日和というほどにはなりませんでしたが、大して濡れずに見学することができました。
さて、どんなお庭だったのでしょうか。
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(写真はビクトリア時代に作られた温室に咲く花。
メモを取りそこねたようですが、サボテンの一種でしょうか)


ウェントワース・カースル・ガーデンズは18世紀に作られた建物が母体になっています。
こういうお庭やお屋敷は、貴族や裕福な家庭のお家として建てられますが、ここにはちょっと変わった歴史がありました。

11キロほど離れた同じヨークシャーの別の場所に、ウェントワース・ウッドハウス(Wentworth Woodhouse)というカントリーハウスがもともとありました。
ここを所有していた伯爵が17世紀の終わりに亡くなった時、家を継ぐ男子がいなかったので、お屋敷と資産を相続できると思っていたのがトーマス・ウェントワースという人。
ところが、思いがけず従兄弟が相続することになってしまいました。

トーマス・ウェントワースはその後、仕事のキャリアを積んで、外交官として国王に仕えるようになりましたが、爵位も欲しかったのです。
相続できなかったことも忘れられなかった彼は、10年以上経ってから、現在のウェントワース・カースルの地にあったカントリーハウスを買取り、時のアン女王に爵位をもらい、やっと思いを果たしたのでした。
ちょっとした家族の愛憎劇ですが、そこで憎んで殺したりせず、自力で爵位まで受けたというのがクリーンでよろしい。笑

外交官として海外の事情に詳しかったウェントワースは、すでにあったお屋敷にヨーロッパ風のバロック式の増築をしたそうです。
そして、それが現在のこの姿。

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お天気悪くてスミマセン。汗
この時が一番空が暗かったと思います。

お屋敷は戦後に売却されて、教師養成学校になったそうです。
ちなみにお庭も今ではご家族の持ち物ではなく、保護団体が引き継いで運営しています。
長い間、手入れがされていなかったので痛みがはげしかったものの、2005年に大規模な修繕工事を始め、一般に開放されるようになったのは2007年のこと。
誰でも見学できるお庭としては新しい方ですね。

建物の前にはフォーマルでかっちりした形のお庭が広がっているのですが、スケールが大き過ぎて、デザインまでは写真に収まりませんでした。残念!
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このお屋敷、高台に建っているので、ここから地元の緑地を一望することができます。
お庭も広大ですが、その周りの景色の美しいこと!

このお庭で有名なのが、シャクナゲや椿など、エキゾチックな植物のコレクション。
日本人の私たちからすると、特にエキゾチックではありませんが(笑)ヨーロッパの人たちには東洋の植物は当時は特に珍しかったので、高価でもあっただろうし、珍重されていました。

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ツアーの時期は6月だったので、椿はほとんど終わっていて、代わりにシャクナゲが花盛り。
どこを向いても色とりどりの花を楽しむことができました。
イギリスに住んでいると、シャクナゲを見る機会が日本にいるより多い気がします。
日本ではツツジの方が人気が高いからでしょうか。

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ウェントワース・カースルのお庭を歩いていると、芝生がきれいに敷かれた広い道があちこちに広がっています。
広場がそのまま道になっている、というほど広くて、まるでゴルフ場を歩いているような気分になりました。
しかも周りには美しい花々。

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景色をあれこれ楽しみながら歩いていると、今度は建物の裏の方に、きれいな温室が見えてきました。

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これはビクトリア時代に作られたもので、アイアンワークや床のタイルなどの装飾も美しかったです。

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外が寒くても、ここならずっと植物を身近に感じられますね。
冬でも緑が楽しめるって、当時はきっとかなり贅沢なことだったと思います。
中に入ると一気に気温が上がるのを感じます。
この日も、6月とはいえ、冷たい雨の降るお庭から温室に入ってきた時には、ホッとしました。

五大陸の植物が揃っているそうで、どこか装飾もトロピカルな雰囲気。

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頭の上に乗せているのは日時計ですね。
凝り具合がビクトリア時代らしい。

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暖かくて心地いい温室を出るのは名残惜しいのですが、お庭の散策を続けましょう。

ウェントワースにも並木道がありました。

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ここはレディー・ルーシーの散歩道(Lady Lucy's Walk)と呼ばれています。
ひらひらしたドレスを着た女の人たちが、おしゃべりしながら歩いているのが目に浮かぶ名前ですね。
なんだか映画のようで、しばし見とれてしまいました。

そして、とても凝ったお庭もあったのです。

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この生垣の部分、上から見ると実はユニオンジャックの模様になっているんです。
スケールが大きすぎて、中心部しか写せなかったのですが(汗)、この木を中心に、手前にあるような道が放射状に伸びています。
私の写真には収まりませんでしたが、後でご紹介する動画には、このユニオンジャック模様がしっかり確認できますので、お楽しみに♪

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からまっているのが根なのか、枝なのか、よくわからない歴史のありそうな木。
なんとなくロマンチックですね。

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広い道を歩いていると、向こうに何か見えてきましたよ。 

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先ほどのウェントワースさんが高台に作った「ステインボロー城(Stainborough Caslte)」。
ステインボローというのは、彼がここを買う前についていたこのお屋敷の名前で、そこに中世のお城を模した建物を作り、それ以来この土地全体をウェントワース・カースルと呼ぶようになったそうです。

ちなみに敷地内にお城を作ったというのも、ウェントワースさんの従兄弟へのライバル心からというのだから驚きです。
最初のお屋敷を相続できなかった時、よほど傷ついたんでしょうね。

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塔には途中まで登れるようになっていました。
そこから見ると、さっきのゴルフ場のような道もわかりやしでしょうか。

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傷つき、従兄弟たちをライバル視して、お屋敷の拡大に励んだウェントワースさんを思いながら、お城を歩きました。

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お城の裏手には、ヨークシャーののどかな牧草地が広がっていました。
きっと18世紀の頃から、あまり変わらない景色でしょうね。

ウェントワース・カースルは、今回の旅の目的であるケイパビリティー・ブラウンが活躍した時期よりほんの少し前に作られたもの。
この後、ブラウンなどの影響でキッチリした形のお庭から見た目も自然なお庭に変わっていったのですが、その前の形を見ることができて興味深かったです。

でもウェントワースで一番印象に残ったのは、初代ウェントワースさんのライバル心かな。笑
貴族もお金持ちもやはり人間だというエピソード、時間が経った21世紀の私には微笑ましく思えました。

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ウェントワースには、シャクナゲ以外のお花もたくさん咲いていました。
折からの雨できれいに洗われ、どれもいきいきして見えたのがとても心に残っています。

この日は雨模様でしたが、晴れた美しい日に撮影された動画がありますので、どうぞお楽しみください。
私の写真では写りきらなかったユニオンジャック模様のお庭や、お屋敷前のフォーマルなお庭、この日は周りきれなかったその他の場所や、さらにはパークの部分に住んでいる野生の鹿の様子までご覧になれますよ。






この美しいウェントワース・カースル、団体としては規模がまだ小さいせいか、スタッフの人たちもとてもフレンドリーでした。

2017年は2月18日から26日まで毎日オープンしていますが、その後イースターまでは週末のみのオープンだそう。
お出かけの前にサイトでご確認くださいね。

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(追記:最初の記事には紛らわしい表現があったので、ご指摘により一部書き直しました)


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by londonsmile | 2017-02-20 17:39 | Visit Britain | Trackback | Comments(2)

翻訳をしているラッシャー貴子です。元気な英国人夫とのロンドン生活もはや12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、とりあえず非公開コメントでいただけると嬉しいです。


by londonsmile