ネパール旅行記最終回 ネパールこぼれ話

最終回の今日は、トレッキングや旅行のちょっとしたお話を。

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トレッキングをしていると、やはりお天気の影響は大きいものです。

この季節、アンナプルナ地方の山ではシャクナゲが花盛り、とお話ししましたが、さすが山のお天気、そんな暖かい季節でも、急にヒョウが降ったりするのです!

ぱらぱら、という音と共に降り始めたヒョウ、あっという間にピンク色に染まった山に積もりました。
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歩いている間は傘はさせないので、防水コートについたフードを被るだけなのですが、これだとヒョウが顔にもあたって痛い(笑)!

ヒョウって、積もった後も丸い形のままなんですね。初めて知りました。

これまでの人生の中で、あまりヒョウにあった覚えがないので、これはおもしろい経験でした。

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それから雷雨の中を歩いたこともありました。

実はワタクシ、大の雷嫌い!子供の頃からの筋金入り(?)で、本気で怖いんです。

山を下り始めた日、きれいな青空が急に曇り始めたかと思ったら、ゴロゴロと怪しげな音が遠くから近づいてきました。

前にもお話ししたように、目的地に着く前に雪が降って予定が遅れたので、下りはとにかく急いでいたんです。
本当なら屋根のある所にしばらく避難したかったのですが、そうしている時間はありませんでした。

どうすることもできないので、頭の中で歌を歌ってできるだけ音を聞かないようにして(?)、とりあえず歩きました。

ところが音はだんだん無視できない大きさに・・・。

ゴロゴロ、ガャッシャーン!

というものすごい音とピカピカの稲光の中、なんと1時間も歩き続けました。

もう疲れなんて、何も感じません。
少しでも早く屋根のある場所に着かなければ、と思って、ひたすら歩き・・・いえ、ほとんど小走りでした(笑)。

生きた心地がしなくて、心臓ばくばく。
宿に到着した時には、一気に力が抜けました!

昔、有森裕子さんが言った「自分で自分を褒めてあげたい」という気持ち、よ~くわかりましたよ!

人間、その気になれば、なんとかなるもんですね(笑)。
そういう意味では良い経験でした。(でも、できればもう経験したくない・・・ははは)

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地元の人の暮らしを垣間見られたのも、今回の旅の楽しかったところです。

山の中の村を通る度に、ちょっと恥ずかしそうにしている地元の人と
「ナマステ~」
と挨拶するのが楽しかったです。

「ナマステ」って、日本ではなんとなく聞きなれた言葉ですが、その意味は深くて、いろいろに解釈できるそうです。

中でもすてきだな、と思ったのは、
「あなたの中にいらっしゃる神様にご挨拶いたします」
というもの。
とても美しいと思いました。
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挨拶だけでなくて、片言の英語で「今日はどこまで行くの?」なんて聞いてくれたり、雨に濡れていると、身振り手振りで「濡れちゃったね~、大変だね~」と言ってくれたりして、とても励まされました。

山で出会った人たちはみんな穏やかで、恥ずかしがり屋のわりには人なつこいという不思議に魅力的な人たちでした。
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そして子供達も陽気で明るいんです。

観光客に慣れている子たちは、「アメもってる?」と聞いてきたりするのですが、そうでない子もたくさんいて、ただ恥ずかしそうに「ナマステ~」と言ってくれます。

歩いていて、どこからともなくかわいらしい声の「ナマステ」が聞こえたので、あちこち見回してみたけれど、誰もいない。
おかしいなと思っていると、もう一度「ナマステ」が聞こえるので、声の方を振り返ると、建物の小さな隙間からかわいい顔がのぞいていた、なんていうこともありました。
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道を歩いていたら、子供達が歌って迎えてくれたこともありました。
アメが欲しくて歌っているようなんですが、かわいらしい陽気な歌声を聞いてしまったら、やっぱりアメ、あげちゃいます(笑)。
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実はカトマンズは、中古車から出る排気ガスがひどいそうで、残念ながらあまり空気が良くないんです。

でも山に行くと、さすがに空気が澄んできて、星空が本当にきれいでした!

特に標高4,000メートル前後のあたりまでいくと、言葉を失うほどの美しさ。

写真にはやはり写りませんでしたが、たくさんの星が美しくキラキラと光っている様子は、言葉には表しがたく、じっと見ていると吸い込まれてしまいそうな、美しすぎて怖いような、不思議な感覚でした。

もちろん流れ星もたくさん見ましたよ~。嬉しかった!
やはりとても早く流れていくので、なかなか願い事はできませんでしたが・・・。

山も高くなると、夜はかなり冷え込むのですが、寒さも忘れて夜空に見入ってしまったのは、私だけではなかったようです。

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トレッキングの苦楽を共にした仲間やスタッフとのお別れするのは辛かったです。

冗談を言いあったり、体調が悪い時に助けあったり、世間話をしたり、一緒に植物や鳥の観察をしたり・・・本当にたくさんの時間を一緒に過ごした仲間たちでした。

そしてスタッフも、初めはちょっと恥ずかしがっていたけれど、だんだんおしゃべりするようになって、旅が終わる頃にはすっかり仲良し(笑)。

特に若い人たち(というと、私がものすごいおばちゃんみたいですが、20代の人たちのことですよ・笑)は、ほんとに仲良くなっていて、楽しそうでした。
最後の夜なんて、まるで学生の飲み会状態(笑)。
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普段、あまり年齢を感じることもないし、年をとることは素晴らしいとさえ思うのですが、やっぱりこういうのは、若いうちじゃないとできないかも、と思いました。
若いということも、素晴らしいことですね!

そしてまた、どこかで仲間達に会えるといいな。

e0114020_23555325.jpg(一緒にがんばった私のリュックサック。

ついているマスコットには「ペプロン(=ペッパー+サフロン)」という名前をつけて、猫たちと一緒にいるつもりで歩きました)







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長い長い旅行記につきあってくださって、本当にどうもありがとうございました。

特に、ネパールについてご興味が出てきた、とコメントしてくださった方々、ありがとうございました。書いていて、とても励みになりました!

今回の旅行は、初めて体力の向上を感じることができたり、家族の絆も深めることができたり、ツアーで一緒になった人やスタッフの人たちとも親しくなれたりして、とても思い出深い旅行になりました。

インディーの娘ちゃんと妹ちゃんは、旅行から戻って1ヶ月たった今でも、カトマンズに戻りたい、と思っているそうです(笑)。
これをインディーと私はカトマンズ・フィーバー(カトマンズ熱)と名づけたのですが、こうして旅行記を書いているうちに、私もカトマンズ・フィーバーかも、と思い始めちゃいました。

すぐにとは言わないけれど、また行く機会があったらいいなぁとぼんやり思う今日この頃です。

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Commented by りす美 at 2008-05-14 07:22 x
うわ、ロマンティックで美しい、と思ってしまいました:無責任ですみません。雹のことです。白とピンクがキレイ。トップカット、絵心満点の写真ですね!
Commented by Saori at 2008-05-14 17:20 x
ネパールのお話、最後までじっくり楽しませてもらいました^^
大自然の中では人間は本当にちっぽけな存在でしかないんだな~、と美しい壮大な山々の写真を見せてもらって思いましたよ。
本当にデカイ!という言葉でしか言い表せないんですけど、これを実際に見たら感動のボルテージもMaxまで上がりますよね、何となく理解できます。
山の中に住む村の人や子供達との交流、楽しいお土産探し、そしてネパールならではの美味しい食べ物・・・盛りだくさんのお話を聞かせてもらって、私もちょっとだけネパールの知識が加わりました。
今までは何にも知らなくて、ただネパールと言う国がある、と言う事しか分からなかったので^^
ネパールフィーバーいつまで続くんでしょう?!終る前にまた出かけちゃうかもしれませんね♪
Commented at 2008-05-15 07:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by londonsmile at 2008-05-15 16:29
*りす美さん*
そうそう、ロマンチックで美しかった、と書こうと思っていたのに、書きそびれてました!ほんとに幻想的できれいでした。珍しいことだと思うし。顔にあたるヒョウをよけながら、みとれてました♪イタタタ!
そしてふと下を見たら、最初の写真のようになっていたので、思わず写真を撮ったんです。私の、というより、自然の絵心ですね♪でも気に入っていただいて嬉しいです♪
Commented by londonsmile at 2008-05-15 16:38
*Saoriさん*
長い旅行記におつきあいいただいて、ありがとうございます。ネパールのこと、少しご興味をもっていただけたかな?
景色は本当に雄大で、人間は小さい、さらに、私ってまだまだですな、と思いましたよ〜!日々精進します(←仏教の影響!?笑)。
人との交流って、やっぱり大切なんだな、と思います。私にとってはイギリスもまだまだ異国ですが、日常生活の中で人に親切にしてもらったり、こうしてブログなどを通じて「わかる、わかる」なんていう気持ちになったり、そう言っていただいたりすると、すごく嬉しいですもの♪素朴なネパールの人との交流も、新鮮で心が洗われるようでした。
あ、やっぱり私、ネパール・フィーバーかもしれませんね(笑)。
Commented by londonsmile at 2008-05-15 16:47
*鍵コメちゃん*
長い旅行記におつきあいいただいて、ありがとう♪嬉しいです。
連絡の件は、わかり次第、お知らせするね。
それから優しいコメント、ありがとう♪すごく嬉しかったよ。
鍵コメちゃんも大変だったのね。それなのにいつも明るくて優しくて偉いなぁ。私もそうなりたいわ♪
Commented by hammohammo at 2008-05-15 18:31
旅ダイアリーの本になりそうな素敵な写真!ネパールの人々の生活の様子が伝わってきたよ♪こういう写真大好き!!
そういえば今更だけどトレッキングの辛さと素晴らしさについて補足させてしまったみたいでごめんね~。私が根性なしなだけなの(笑)
ロンスマちゃんの旅行記から登山がどんなに厳しくてもそれを超えた魅力があるすばらしい体験だっていうのはよくわかったよ~。
小さい山(・・・いや丘くらい?)から私もはじめてみるかな・・・♪
Commented by londonsmile at 2008-05-17 00:04
*hammoちゃん*
そんな風に言ってもらって、嬉しいよ~。ありがとう♪
こぼれ話は、書こうと思っていたのに書きそびれちゃったことを書いただけなので、気にしないでね。トレッキングは楽しいこともあるし、ま、ちょっと大変なこともある、とお伝えできてたら嬉しいです。帰ってくると、しばらく行きたくないなぁと思うけど、景色や貴重な経験を思い出すと、もう少ししたら行ってもいいかな、なんて思っちゃうんだよねー(笑)。自分でも不思議。
hammoちゃんにも少しでも興味持ってもらえて嬉しいよ♪イギリスの丘を歩くのって、楽しいよね!楽しめることが一番だと思います!
by londonsmile | 2008-05-14 00:22 | ネパール2008 | Trackback | Comments(8)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


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