インドの旅 最終回:タージマハールの町、アーグラへ
2007年 10月 04日
タージマハールまでは高速道路を使ってデリーから約5時間。びっくりするほどずーっと平らな道でした。高速道路なのに、一般の人も端を歩けるようになっていて、頭に草をいっぱい乗せて運んでいる人がいたり、町や市場があったり、なんと象も歩いていましたよ!
そして今回の旅行で唯一、蛇使いの人を見たのも、この高速道路にあった外国人向けのドライブインのような所に立ち寄った時でした。ふざけて真似する時のように、ほんとにターバンを巻いたおじさんが籠の中にいる(らしい)蛇に向かって「イエロースネーク、カモーン」とばかりに♪ピーヒャララ♪と笛を吹いていました。
お金をせがまれるからじっと見ちゃだめ、とドライバーさんに言われたので、よく見られなかったのが残念。本当はお金を払ってもいいから写真を撮りたかったのですが、ドライバーさんがだめというからにはトラブルもあるんだと思い、がまん、がまん。
やがてタージマハールのあるアーグラの町に到着。まずは夕暮れ時のタージマハールを裏側から眺めました。
そして翌朝、混雑を避けるため、朝一番の6時にタージマハールに向かいました。最初は早過ぎるのでは?と思ったけれど、この日は早朝だけが快晴だったので、結果的に大正解。朝の光も建物に映えていました。
実は私、タージマハールって宮殿だとずっと思っていたのですが、お墓だそうですね!びっくりしました!この地方がムガール帝国というイスラム王朝に支配されていた17世紀の頃、イスラムの皇帝がお妃のために22年もかけて作ったのだそうです。
表面は総大理石で、世界中から取り寄せられたヒスイ、トルコ石、ラピスラズリ、サファイアなどがきれいなに埋め込まれています。よく見ると、黒い石でコーランの言葉(イスラム文字)も刻まれていました。実際に見ると、本当に繊細で驚きますよー。
皇帝はタージマハールが完成した後、同じ建物を作らせないよう、建築家を塔から突き落として殺してしまったとか・・・。コワーイ。
タージマハールも世界遺産ですが、ここからもう1つの世界遺産、アーグラ城塞が見えました。
美しいタージマハールを堪能した後、アーグラから車で1時間弱の距離にあるファテープル・シークリーにも行ってみました。やはりムガール帝国時代に14年間だけ都として使われた場所だそうで、ここも世界遺産です。インドって世界遺産の宝庫だったんですね!
実はこの頃には、私は3日連続の長時間の移動と8月のインドの蒸し暑さでぐったり。そのせいもあるし、先にすばらしいタージマハールを見てしまったこともあって、ここはちょっと地味な印象でした。改めて写真を見ると、なかなか趣がありますね。
ここで一番印象に残ったのは、この都を作った皇帝には4人のお妃がいて、それぞれ宗教が違っていたというガイドさんのお話。ヒンズー教、イスラム教、キリスト教、あれ?あと1つは何だったかな。とにかく、4人のお妃もそれぞれ仲良くやっていたそうで、昔はのどかで宗教にも寛大だったのかな。
インドの喧騒を忘れて、古い時代にしばし思いを馳せたアーグラ周辺の観光でした。
ここまで、長い長い旅行記におつきあいいただいて、どうもありがとうございました♪
インド旅行は私にとって本当に大きな衝撃でした。イメージどおり、美しいサリーを着た女性がいたり、みんなカレーを食べていたりするかと思えば、ターバンを巻いた男性は実はシーク教徒という少数派ということがわかったり、宮殿だと思っていたタージマハールがお墓だったりと驚くこともたくさんありました。
そしてなんといっても人々のパワー!どこに行っても大きな声で元気におしゃべりしていて、人の数も本当に多くて、地元の車は常に定員オーバー状態(笑)。真夏の暑さと入り混じって、もう圧倒されっぱなしでした。
でも同時に、人々の朗らかさは大きな魅力でもあります。インド映画では、よく歌ったり踊ったりしていますよね。ほんとにあんな感じで、みなさん、歌や踊りが大好きみたい。笑顔も屈託がなくて明るい。乗り物の中でぎゅうぎゅう詰めでも楽しそうだし、駅に寝ている人だって楽しそう。突き詰めていくと、やはり「人」がインドの魅力なのかな、という気もします。
いつの日かまた訪れて、魅力をさらに探ってみたい気もしますが、今のところは私はまだまだインドでお腹いっぱい(笑)。しばらくはこの余韻を楽しみつつ、ゆっくり消化していきたいと思います。
昨日はバービカンでインドの数学者のお芝居を見てきて…。
なんだかインドの雰囲気にハマっています。
朝一番のタージマハールは本当に神秘的で素敵ですね。旅行記の最後を飾るには相応しい。楽しませてもらいました。
私も宮殿かと思ってましたよー。スゴイ、こんなお墓を作ってもらえるなんて相当愛されていたんでしょうね。しかし建築家さん殺されちゃうなんて・・・愛もそこまで行くと。。。
にしても皇帝が異教の妻を持つなんてこれまた驚き。
今の世界中のリーダーがこのように異教に寛大であればテロや戦争が起こらない平和な世の中になるのに。
ここの公園はすべての建物がきれいだし、きれいに設備されていて、過ごしやすかったの覚えてます。また行きたいなぁ。
ちなみに私、ここの公園をウロウロしていたときに、偶然友達に会ったんです。まさかと思う友達に・・・ちょっと運命感じちゃいましたよ(笑)。
それにしても、いろんな石まで埋め込まれてるとは、実際に見た人にしか分からない繊細な細工がしてあるねんね。
建築家が殺されてた・・ってフレーズ読んで、サブイボ!
それほど美しい・・というか、大満足・・というか、んー・・深い。
で、インド人ってやっぱりあのインド映画のような人種やねんね。確かインド人ってB型人種って聞いたけど、想像できるわ~。(笑)
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです。こういうコメントをいただくと、とても励みになります♪
インドの数学者のお芝居をご覧になったんですね!インドって、お腹をこわしそう、とかいう昔ながらのイメージとともに、最近ではIT王国の印象も高まっていますよね。学校で教わる九九も、12の段とかあるそうだし、もともと計算が得意みたいですね。
タージマハールは本当に美しかったです。早朝に行ったのも大正解でした。朝日をバックに、さらに輝いて見えました~。
よろしかったら、また遊びにいらしてくださいね。
インドに興味を持っていただけて嬉しいです♪インドにお世話になった者として!
タージマハールって、ほとんどの日本人は宮殿だと思っている気がするんですよ。他の方のコメントもそうだし。でもイギリスでは小学校で教わるようで、実は私、旅行の直前に、イギリス人の10歳の女の子に「お墓よ」って教わったのでした。とほほ。
昔は宗教にも寛大だったんでしょうか。ちょっと意外ですよね。昔の方がこだわったりしそうなのに。こんな寛大な指導者が増えたら、世の中ものどかに平和になるのにね!でも、お妃を溺愛する王様はたしかにコワイ・笑!
わたしも今までそれほど・・だったインドが近く感じました。
それから20回以上行っているという友達からインドの話はあんまり
聞いたことが無かったのですが、それだけいく理由というのも少し
分かった気がします。
タージマハールのなぞにもびっくりしました。 宮殿でしたか~
なんでも見た目・イメージで判断しちゃダメですね~。
黒版も建築予定だったんですかっ?こんなに贅を尽くした建物を作っておいて、今さら費用不足っていう問題でもない気もしますけどね・笑!でも確かに半貴石も世界中から集められたみたいですもんね、かなり予算オーバーだったのかも!?
ほんと、ここは公園もきれいですよね。こんなところでお友達に偶然会うなんて、それは運命感じちゃいますねぇ・・・。その後、不思議な糸で結ばれていましたか・笑?
そうなんですよん、お墓なんですって。驚くでしょう?とーってもきれいなお墓です。半貴石の装飾も、ほんとに繊細なんですよ。特に写真の撮れない建物内部に細かい細工があって・・・ゼヒいらしてくださいな~・笑。
インドの人って南の島の人とも違う、なんか独特の明るさがあるような気がします。B型が多いんだ~、なんかわかる気もする・・・。
そうなんですよ~。私も思っていたより楽しめて、自分でも驚いています。タージマハールは本当にオススメ!ぜひぜひ!
それと、ご丁寧に詳しく、ありがとうございました。とーっても楽しみにしています♪
インドに興味を持っていただけて嬉しいです~。私も熱狂的ではないけれど、遠巻きな(?)インドファンになったので。20回もいらしているお友達に、ぜひお話をうかがってみてくださいね~。
やっぱりタージマハール、日本ではぼんやりと「宮殿」って思われていること、多いですよね!私だけの勘違いじゃないとわかって、ほっとしています。
タージマハール、すごく素敵。
朝日に輝いて、幻想的だし美しいし。。。
同じ建物でもお天気や時間によって見え方が変わりますものネ。
それにしても、建築家、殺されちゃったんですか!?オソロシヤ・・・。
インドはやはリ人々は陽気なのですね~(笑)。
今回のロンスマさんの記事で、知らない国だったインドを少し垣間見た気がしました♪ありがとうございます。
こんにちは~♪新生活、少し慣れてきましたか?
タージマハール、ほんとにすてきでした。インディーが前に行った時は、昼間だったので、大混雑していて何も見えなかった(←大げさ・笑)ということなので、やはり早起きして行った甲斐がありました♪お庭もゆっく歩けたし。
昔の人って、けっこう残酷ですよね。二度と作らせないために殺しちゃえって、すごい考え方ですよね!
サリを着た女性たちも、陽気なお兄ちゃんも、表情のカタイおじさまも、その時は圧倒されていたけれど、今思い出すと、アジのある人が多かったように思います。機会があったら(?)ぜひいらしてみてください♪