初めての・・・

今週、インディーのお友達のお兄さんが急に亡くなり、喪のお祈り(正式なお葬式はまだ先になるそうで、今回は「喪のお祈り」だそうです)に行ってきました。ロンドンに来て、初めてのお葬式でした。

インディーはそのお友達とは家族ぐるみでとても親しくしていて、私もお姉さんご夫妻やお母さんにもお会いして親しくお話ししたことがあったので、まだまだ若いご家族を亡くしたみなさんに会うのはとても辛く、悲しい気持ちでいっぱいでした。





お祈りはシナゴグというユダヤ教の教会で行われ、私は生まれて初めてシナゴグに足を踏み入れました。

私はあまり宗教に詳しくないので、無知な者の個人的な感想として軽く流していただきたいのですが、私の行ったシナゴグの内装は、木造の部分はキリスト教の教会風、白い壁のすかし模様などは中東風、あるいはイスラム風という印象でした。それにヘブライ語で歌うように読まれたお祈りは、何もわからない私にはイスラムのお祈りのようにも聞こえましたし、これらの宗教は、確かもともと同じ神様を信じているんですよね?

ちょうどその日は、ガザで捕虜になっていたBBCの記者が解放された日で、ロンドンのテロ未遂と共にイギリスで大々的に報道されていたこともあり、お祈りの間、美しい響きのヘブライ語のお祈りと、ご家族の悲しいすすり泣きを聞きながら、ぼんやりとした頭で、生死について、宗教について、幸せや憎しみや悲しみについて、いろいろ考えてしまいました。

どんな宗教を信じる人でも家族や友達を失った悲しみは同じはず。まして素人目にはこんなに似ているように思える宗教の間で、ほんの一部の人だけとはいえ、いがみあったり、殺しあったりなんて、本当につまらないことなんじゃないかなぁと改めて思いました。

そして、いつかは私もみんなとお別れがくることは避けられないのだから、いつも一生懸命、悔いのないように生き、周りの人にも精一杯のことをしたいなぁとも。

お祈りの後でシナゴグの別部屋に移り、簡単な食事が出されました。知り合いのおばさまがやってきて、私に小さいベーグルのような丸い輪の形をした固いパンを私に見せてくれて、

「これはユダヤ教で人生を表す食べ物なの。一箇所で始まって、終わるところでまた始まるの。お別れするけれど、始まりなの。人生と同じなのよ。私は亡くなった彼を子供の頃から知っていて、本当に悲しい。だけどこれだけは食べないと。これでまた始まるから」

と涙ぐみながらお話ししてくださったのがとても印象的でした。抽象的なお話だけれど、どこか輪廻転生にも通じるものがあるのかな、と思ったりして。悲しみを癒す考え方は、似ているのかもしれませんね。

今日はちょっとしんみりでごめんなさい。このお友達もご家族も、とても心の温かい人達で、私がロンドンで困っていないかといつも気にしてくれていたので、この方達のためにいつかシナゴグに行く機会をずっと楽しみにしていたのです。でも、勝手に結婚式のような楽しいことばかりを想像していて、まさかこんな悲しい形で突然やってくるとは思ってもいませんでした。

そんなわけで、とても驚いてしまったのだと思います。とはいえ、私は普通に楽しく生活しているので、どうぞご心配のありませんように。

世界の人たちが少しでも楽しく心地よく暮らせますように。

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Commented at 2007-07-09 02:52
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-07-09 02:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-07-09 08:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by そふぃあ at 2007-07-09 09:33 x
イエス・キリストはユダヤ人であったのにもかかわらず、ユダヤ人に殺されたわけで・・・宗教の争いというのは、なぜ耐えないのでしょうか?
『死』を通じ、生きることの意味を考え直さなければなりませんね。
Commented by londonsmile at 2007-07-09 20:40
* 鍵コメ@07-09 02:52 & 02:54さま
ありがとうございます♪そちらにコメントしますね!楽しみ♪
Commented by londonsmile at 2007-07-09 20:45
* 鍵コメ@07-09 08:36さま
私は勝手に輪廻転生は悲しみを和らげるために作られたような気がしているだけなんですが、そう思うと、少し気が楽になる気がしませんか?大好きだった祖母にもまた会えるかな、と思うと、生きる希望がわいてくる気がするのです。ユダヤ教にも、上の方がおっしゃっているようにヨガにも同じような考えがあるとは、人間はどこでもそんなに違わないのだなぁと思います。
Commented by londonsmile at 2007-07-09 20:48
* そふぃあちゃん
わかってくれたと思うけれど、宗教のことを悪く思っているわけじゃないからねー。むしろ、悲しみや苦しみを和らげるためにも、宗教は必要かなと思ったほどです。
ほとんどの人は、他の宗教も民族も尊重しているのに、ほんの一握りの人のために、全体が悪く言われてしまうのは残念ですよね。
Commented by uroco_m at 2007-07-10 19:27
ご友人のご家族の方々の悲しみが癒されますように。

人の死に直面したとき、自分の「生」や「死」について深々と考えてしまいますよね。自分はどこから来てどこに行ってしまうのかとか。
私はクリスチャンなので、この世での「生」を終えて天国での新しい「生」を楽しみに生きてます。(この話をすると長~くなりそうなのでここで止めときます。)

よく「宗教なんて信じてる人がいるから戦争になる」って聞きます。でも戦争起こしてるのは宗教ではなくて人間なんですよね~。
ロンスマちゃんの言うようにこういう世の中だからこそ信仰が必要だと思うのはクリスチャンの偏った考えでしょうか。

ちなみにキリスト教徒とユダヤ教は同一の神様ですが、イスラム教は違います。
Commented by londonsmile at 2007-07-11 06:06
*うろ子ちゃん
ほんとにいろいろ考えちゃいました。こんな時しか考えないっていうのもいけないのかもしれませんが、深く考えるきっかけをいただいたと思います。
私も含め、日本人ははっきりした宗教を持っていない人が多いので、宗教に対する誤解が多いのかもしれませんよね。個人的には信仰を持っている方がうらやましいです。心の中に強いものをお持ちの方が多いように思うし、こういう悲しい機会に心から慰められる気がするのです。うろ子ちゃんも、生きる楽しみがあるんですものね♪
神様の件、ご指摘、ありがとうございました。大変失礼しました。何かで読んだ気がするのですが、真に受けてそのまま信じていました。ちゃんと調べておきます。こんな風に誤解が始まるのかと思うとアセります。深く深く反省しました。
Commented by uroco_m at 2007-07-11 19:19
↑いやいや、そーゆーうろ子もつい最近まで同じだと思っていました。ほとんどの本にはそう書いてあるし、クリスチャンでもそう思っている人は多いかもです。

Commented by londonsmile at 2007-07-12 05:08
* うろ子ちゃん
そうなのね~。たしかそう読んだと思ったのですよ。ではいろいろ難しいポイントなのかしら?
いずれにしても、宗教にはうといので、気をつけなくっちゃと思います。教えてくれて、ありがとう♪ゆっくりお話、聞きたいなぁ。
by londonsmile | 2007-07-08 23:59 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(11)

翻訳をしているラッシャー貴子です。元気な英国人夫とのロンドン生活もはや12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、とりあえず非公開コメントでいただけると嬉しいです。


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