お家でアフタヌーンティーしてみたい!

また遊んできたお話になってしまいますが、今週はアフタヌーンティーのお教室に行ってきたので、そのお話をしたいと思います。

先生のご自宅で、アフタヌーンティーの準備の仕方を学ぶというこの教室。Giuliana's Kitchenという名のとおり、ジュリアナさんという明るい上品な先生が開かれています。

北ロンドンの高級住宅街のお宅に生徒さんが揃うと、まずはビクトリア時代の1860年代に建てられたというお家を拝見。天井が高く、ゆったりと優雅な気分になれる気持ちの良いお家で、内装も美しくビクトリア朝風にまとめられていました。ご家族のお写真もあちこちに飾られ、温かい雰囲気。

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お家を見せていただきながらうかがったお話で印象に残っているのは、居間をdrawing roomと呼ぶことがあって、絵を描く(draw)部屋だったと思われることが多いけれど、本当は、人を招いての夕食が終わった後、葉巻をくゆらせながら女性の話などをする男性陣を食卓に残して女性達は居間に立ち去るという意味で、立ち去る(withdraw)という言葉から来ているのよ、というものです。私はまさに優雅に絵を描いていたお部屋だと思っていたので、びっくりでした。

その後、ピンクのカーペットが敷かれた広いバスルームに続いて、先生の寝室まで見せてくださったのですが、天蓋つきのお姫さまベッドを中心に、淡いトーンの花柄とお好きだという明るいパープルで統一されたこれまたビクトリア朝風のすてきなお部屋でした。

e0114020_2392034.jpg気分がすっかりビクトリアンになったところで、窓から自然光の入る気持ちの良いキッチンに移動。ショートブレッド、スコーン、サンドイッチなどの作り方を学びました。自分で作ったものもあったし、先生の手際よいデモンストレーションを拝見したものもありました。サンドイッチなんて簡単じゃない、とお思いでしょうが、例えばスモークサーモンとパンを上手に一緒にロールするには、とか、薄いパンの扱い方といったちょっとしたコツをうかがったのです。

もともと日本人のお知り合いに英会話を教えていたことがきっかけでお教室を始められたそうで、今も生徒さんはほとんどが日本人なのだそうです。日本語も少しご存知で、「ざらざら」「さくさく」「もったいない」などという日本語を交えながらの楽しいレッスンでした。

さてお菓子もサンドイッチも作り終わったところで、先生が準備しておいてくださった他の焼き菓子も一緒に持って居間に移動し、いよいよ試食を兼ねたアフタヌーンティーです。

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スコーンはサンドイッチをいただき終わる頃に焼き始め、熱々のままテーブルへ。焼き上がったスコーンはすぐに清潔な布で巻いて、「大切な赤ちゃんの体を温めるように」しておくのがコツだとか。少しでも温かさを保ちながら、さらに乾燥させないようにするために、先生はレースのついた小さいパン用のクロスを使っていらっしゃいました。スペインで見つけたものだそうですが、グッドアイディア!しかもかわいらしい!(写真右の中ほどです)

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お茶の間、アフタヌーンティーにまつわるお話もいろいろ教えていただきました。19世紀初めの貴族たちは、軽い昼食の後は午後8時頃の夕食まで何も食べていなかったそうで、ある時、ある公爵夫人が「お腹が空いたから」と、お家で紅茶を飲みながらバターを塗ったパンやお菓子を食べたのがアフタヌーンティーの始まりだとか。夫人はこれがたいそうお気に召して、それからお友達をお家に招くようになり、招かれたお友達が持ち回りでお茶会を開くようになり・・・という感じで、上流階級の間で広まっていったそうです。

お料理の先生とはいえ、よくご存じだなぁと驚いていたら、実はもうすぐアフタヌーンティーの本を出版されるのだそうです。なーるほど。アフタヌーンティー研究家でもいらしたのでした。

レッスン中もお茶の間も、生徒の私達を明るく会話に誘ってくださって、まるでお友達とお話ししているかのようでした。イギリス人は一般に、世間話というか他愛のない会話をするのが本当に上手で、状況や親しさの度合いなどによってうまく質問を選んで気軽に話しかけてくれたり、冗談を交えて楽しく答えてくれたりします。イギリス生活もまだ日の浅い私は、世間話をする時はまだどきどきしてしまうのですが、お話し上手かつ楽しませ上手な先生の様子を拝見して、とても良い勉強になりました。考えてみると、楽しい会話もアフタヌーンティーの大切な要素ですものね。

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最後は、準備してくださっていた入れ物にお菓子を詰めてお持ち帰り。スコーンは乾かないように、クリームとジャムをはさんだサンドイッチ状態にして持ち帰るのがベスト、と教えていただきました。

とても楽しいレッスンだったので、今週会った人みんなにこのお話をしたところ、外国人のみなさん、興味津々でした。こういうお教室はあまりないのかしら。アメリカ人のおばさまなどは、早速申し込んでみるわ、とはりきっていました。

そして週末、早速ジュリアナ・レシピを復習してみた私。なかなかの成功だったので、さらに気を良くし、アフタヌーンティーへの興味をさらに深めているところです。伯爵夫人のように、お友達を招いてみようかしらん。

*今回のブログを最初にアップした際、drawing roomの説明の中で、男性陣が居間に移動するとお伝えしてしまったのですが、正しくは男性陣を食卓に残して女性達が居間に移動した、ということで、記事も修正しました。お詫びして訂正します。
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Commented by 可否道 at 2007-03-26 22:49 x
londonsmileさま、こんばんは。
東京は少しずつ桜が花開いています。
ジュリアナさんの教室、楽しそうですね。
londonsmileさんのご自宅でのアフタヌーンティパーティの日も近い?!
その折は、ぜひブログでお披露目ください。

私も、10年くらい前に、鎌倉の紅茶教室に通ったことがあります。
マダムにまじっての講義、
最終日は、お仲間と協力して
先生をアフタヌーンティにお招きする、というのが
修了式がわりでした。
皆様、サンドウィッチやサラダ、デザートなどを持ち寄って、
お花を飾って・・・と大はりきりでしたが、
私はなぜか「音楽」担当・・・。
何だか、今までの講義と関係ないよなーと
思いましたが、マダムのパワーには抗えず、
(私も当時は20代でしたし・・・)
悲しく勤めを果たしたことを思い出します。
そのとき教わったのは、タンゴを聴きながら
アフタヌーンティを楽しむ、というのがブームになったことがあるとか。
ミスマッチなようでいて、意外とよいかもしれません。
londonsmileさんのアフタヌーンティのBGMにも一曲いかがでしょうか?
Commented by londonsmile at 2007-03-27 00:18
可否道さん
また見てくださったんですね!ありがとうございます。
鎌倉の紅茶教室って、マダムっぽくてすてき!鎌倉マダムに押されて音楽を担当した可否道さんが目に浮かぶようです。ふふふ。
今回は、お料理を教わっている時にはクラシック、アフタヌーンティーの時には「古き良き」という感じのゆったりしたジャズでした(これで伝わります?)。これもミスマッチなようでいて、リラックスできて良い感じでしたよ。タンゴも試してみます。良さそうですよね。
可否道さんのカフェ話、もっとうかがいたいです。う~ん、懐かしい!
Commented by uroco_m at 2007-03-27 09:42
すんげ~。これぞGood old daysの英国ってカンジしますね。
紅茶やケーキ、カップ&ソーサー、そしてご邸宅までエレガント。きっとその先生自体がそんなエレガントな雰囲気を持った方なんでしょうね。

あ~ケーキ食べたい!んでおいすぃ~紅茶飲みたいだす。いつもスーパーで買うティーバッグなんでお茶専門店に行ってちょっと奮発してみるか。
Commented by londonsmile at 2007-03-27 16:46
うろ子さん
とってもステキな時間でしたよ。もともと「お茶する」こと自体が大好きなので、見るもの聞くこと、すべて楽しかったです。
お茶目な先生、「ほんとはイギリス人も家では結構ティーバッグを使っているのよ。便利だし、今はいいものが多いし」と教えてくれましたよん。実は我が家もティーバッグ派です。
Commented by yotta at 2007-03-30 05:33 x
こんにちは!Giuliana先生のサイトから飛んでまいりました♪
素敵なレッスンですよね。私もすっかり先生のファンになってしまい、その後も通いつめています。
どうぞ色々情報交換させてくださいませ!!
Commented by londonsmile at 2007-03-30 06:13
yottaさま
はじめまして!実はGiulianaさんのサイトでブログを拝見していました。
お料理のレッスンにも通われているんですよね。先生ともお親しいんですね。
こちらこそ、どうぞいろいろ教えてくださいませ!よろしくお願いいたします。
by londonsmile | 2007-03-26 08:31 | イギリスの味 | Trackback | Comments(6)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile