立派な門構えです。
もともと紀元800年頃に比叡山にあったお寺が、明治4年に今の場所に移されたそうです。
門前も賑わっていました。
12月は観光客も少ないので、残念ながらお客さんはあまりいませんでしたが。
入ってすぐの客殿と宸殿(しんでん)は撮影禁止。
でも建物もお庭も仏さまも見ごたえたっぷりでした。
特に古い建物や広い畳のお部屋がよかったなあ。
美しい襖や縁側の佇まいに癒されました。
では宸殿から外に出てみましょう。
苔で覆われた美しいお庭では、紅葉の名残りも少しだけ見られました。
そういえば三千院も紅葉の名所ですよね。
すぐに往生極楽院の後ろ側が見えて来るので、ぐるっと表側に回ってみると。
おお、ここはJRの「そうだ、京都行こう」で使われている場所では?
うまくポスター自体にリンクしないようなのですが、リンク先から季節は「初秋・盛秋」、「2008年」の「三千院」を選んでみてください!)
そしてね、ここにいらっしゃる阿弥陀三尊坐像がもう美しくて、ありがたくて、じーっとみとれてしまいました。
雨風にさらされて色の落ちているお御堂の中で黄金色の三尊像がますます映えて、仏さまだけ光り輝いて見えるのです。
仏さまがそこに突然浮かび上がったようで、とてもありがたい気持ちになりました。
枯れ木の中にいらしてもこんなに美しいのですから、これがポスターにあるように紅葉の中だったら夢のように美しいでしょうね。
自分の目で見てみたいなあ。
この三尊像は国宝だと後で知り、おお、そうか、と感激しました。
私にもわかるくらい、素晴らしい仏さまだったんですね。
でもね、あの感激は、あのお庭と静けさの中でこそ、という気がするので、機会があったらぜひお寺にいらしてみてくださいね。
往生極楽院のあたりは本当に穏やかで心が和むので、なかなか立ち去りがたいのですが、三千院は実はかなり広いのでそろそろ移動しましょう。
弁天さまもいらっしゃいました。
何かの時に、「あなたは弁天さまに守られています」と言われたことがあり、それ以来なんとなく、弁天さまに出会うとご挨拶しています。笑
ここは観音堂の隣りにあった「二十五菩薩慈眼の庭」というお庭。
基本は石庭のようなのですが、背後に背の高い木が植えられていて、なんともすがすががしい気分になる空間でした。
見ごたえのある三千院、実は裏手には、まるで自然の中にいるような場所もありました。
朱色に塗られた橋がなかったら、自然の山の中にいるみたいでしょう?
鎌倉時代に作られたという大仏さまも静かに微笑んでいらっしゃいました。
沢のほとりをよく見てみると…
わー、かわいらしいお地蔵さま!
猫ちゃんを抱いて、にっこり。
さらにお隣りには
おー、こちらは鳥が頭に!
こんなお地蔵さま、初めてです。
自然の中に溶け込んでいますねぇ!
遊び心もあって、ますますこのお寺が好きになりました。
帰り際、また往生極楽院の近くを通ったら、お経を唱える声が聞こえてきました。
よく見ると、お坊さんがお一人でお堂の中に座っていらっしゃるのでした。
こうして何百年も、いや千年以上もの間、毎日祈りが捧げられていたんだなあと、当たり前のことに今更ながら驚きつつ、お経の声にしばらく耳を傾けました。
三千院のすぐ近くにも、宝泉院、勝林院などのお寺もあったのですが、駆け足拝観にになってしまいそうだったので、周りを少し歩くだけにしておきました。とても立派なお寺ばかりでしたよ。
そしてまた門前のお店に戻ってきました。
こちらもお寺に負けず、なかなか年季の入った建物です。
お昼にお腹いっぱい食べていたので、お団子もおまんじゅうも食べらませんでしたが、三千院にくる途中に実は買いたいものを見つけていたのです。
帰り道にしっかり買い物したので、ご紹介しますね!
路線バスの大原のバス停から三千院までは里山の田舎道を登っていきます。
この道も紅葉がたくさん植わっているようです。
あ、まだ残ってる紅葉、見つけた!
と思ったら、なんとプラスチックでできた葉っぱでした!
何のために???笑
本物も少しだけ残っていました。
やっぱり紅葉の季節に来てみたいなあ。
そして私がしたかった買い物その1は、しば漬け!笑
大原といえばしば漬けですよね。
樽をたくさん出しているのが目を引く売っている漬物屋さんはしば久さんというお店で、有名なお店だと後で教えてもらいました。
店頭に立っていたおばさんが、あれこれ味見をさせてくれたのですが、もともと買う気もマンマンだった私は勧められるままに、まあ食べた、食べた!笑
おばさんに、「お姉さん、漬物好きなんだね、じゃあ、こっちも食べてみて」とまで言われて、さらにいただいちゃいました。
おいしいお漬物に飢えている海外暮らしの身には、おばさんが仏さまのように見えました♪
だいたい、「お姉さん」と呼んでくれた時点で、このおばさんが大好きだし!笑
そして、このお店のしば漬けは、カリっという食感がないのです。びっくり!
おばさんによれば、カリッとするしば漬けはキュウリで作られているそう。
でも本当のしば漬けはナスなんだそうで、このお店では昔ながらの作り方を守っているそうです。
えー、でもやっぱりしば漬けはカリッとしてないと、と思う方、ご安心を。笑
キュウリで漬けたものもありました、ただ色が緑なのです。
これもおいしかったですよ。
季節柄ちょうど千枚漬けもあり、荷物がずっしり重くなるほど買い物しちゃいました。
日持ちしないものは東京に戻ってすぐ食べましたが、しば漬けはしっかりロンドンに運んでおいしくいただきました♪
そしてお買い物その2は、ゆず味噌。
行きの道で、あるお土産屋さんの店先の「家の庭のゆずで作ったゆず味噌です」という看板を見て、心惹かれていたのです。
ゆずが大好きなのですが、ゆず自体を持って帰るわけにもいかないし、日持ちもしません。
でもゆず味噌なら、気軽にゆずの風見た楽しめるかなと思ったのです。
しかも無農薬のゆずから作った家庭的なものなら、なんだか安心。
(家庭的と言っても、ちゃんとしたパックに入っていましたよ)
まだ試していませんが、大根が手に入ったら使ってみたいなー。
道端には、こんな大原女さんも。
本当にのどかなところです。
この景色はもう長い間、あまり変わっていないんでしょうね。
山も穏やか。
本当にのんびりした良い時間でした。
京都の町も大好きですが、のどかな大原での1日はさらに忘れられない思い出になりそうです。
(道端にあったのですが、これは最初からこういう形だったのかな、それとも雪だるまが溶けちゃったのかな・笑
かわいいから、どっちでもいいけど♪)
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