先週の土曜日のロンドン地方、びっくりするような良いお天気でした。
もう秋風が立っていて朝晩は肌寒いのですが、秋が好きな私はそれがまた心地よかったりして。笑
この日は久しぶりに朝から友達とインディーと北ロンドンでウォーキングする約束をしていたので、早朝に家を出ました。
歩きながらも友達のおしゃべりが止まらず、残念ながら写真を撮るタイミングがまったくなかったのですが、歩き回ったハムステッドの町は朝日に輝く緑や古い建物が美しくて、うっとり。
ハムステッドは大好きな場所なので、またお天気の良い日にカメラを持って写真を撮りに出かけたいと思っています。
その後、インディーが仕事の用事でメイダヴェイル(Maida Vale)に行くと言うので、私も一緒に行ってみることにしました。
この辺りはあまり行ったことのない場所なので、興味津々。
運がよければ、ロンドンの「リトルベニス」も見られるかなーと期待していたのですが、インディーがその角を曲がったすぐ、と言うので、彼が用事を済ませている間にひとりで歩いて行ってみました。
リトルベニスとは、産業革命時代に石炭などを運んだ運河が残る北ロンドンの地域。
その後、鉄道や自動車の発達で使われなくなったので、今は遊覧船が行き交ったり、ナロウボートなどがとまったりしていて、とても大都会ロンドンとは思えない場所と聞いていたので、ぜひ見てみたかったのでした。
まず私たちはバスでClifton Roadというハイストリートのようなところに到着。
お店が並んでいる辺りはちょうど日陰にもなっていたし、お店はまだほとんどしまっていたので写真に撮らなかったのですが、八百屋さん、オーガニックの肉屋さん、カフェなど、チェーン店ではないお店がずらりと並んでいて、なかなか良さげな雰囲気。
ここから高級住宅街をほんの5分ほと歩くと運河があると聞いて、早速歩きましたよ。
すてきなお家!
町のハンギングバスケットにちょうど水やりの車が来ていて、お水をたっぷりもらったお花はますます色が映えていました。
到着したのはこの道でした。
わー、もう船が見えてます。
この通り沿いにちょっと歩いてみましょう。
おおー、ボートです!
なんだか風情があって、一気にリラックスした気分になりました。
ロンドンじゃなくて、アムステルダムかどこかにいるみたい。笑
私が歩いたこの部分の運河には、両側に主にナロウボートがとまっていて、その間をたまに遊覧船や個人の船がゆっくり行き交っていました。
ちょっと暗かったかな。
両側にとまった船の間を遊覧船(だと思うんだけど)が走っているのがわかりますか?
横幅が狭いとはいえ、それなりに大きな船なのに、ほとんど音がしないのです。
もしかして都心部では音の規制があるのかも?
それにしても音も立てずに水の上をすーっと滑るように通り抜けていく様子は、まるで夢の中の光景のよう。
しばし現実を忘れて、ロンドンのポケットに迷い込んだ気分になりました。
そうしている間にも今度は小さなボートが反対向きに通りました。
この船も音はまったくなし。
若い女の子3人の嬉しそうなおしゃべりだけが聞こえて、こちらまで楽しい気分になりました。
20歳前後の女の子しか見えなかったんだけど、誰か運転してたんだろうか? それとも女の子のひとりが?
その謎も含めて、なんだか不思議な気分です。笑
この運河沿いの道はずっと続いていたので、もっと歩いて行きたかったのですが、さっきのハイストリートも気になった私。インディーとの待ち合わせの時間までにそちらも観察したかったので、今日はこの辺でおしまいにしました。
ここは是非また来なくては!
そしてさっきのClifton Roadに戻ると、10時を過ぎたのでお店も開いていました。
カラフルな果物のディスプレイがひときわ目を引く八百屋さん。
すごく品揃えがいいから見た方がいいよとインディーに言われていたので入ってみると、本当にすごかったのです。
リンゴやトマトは何種類もあるし、パッションフルーツや金柑や大根のような手に入りにくい果物や野菜も豊富にありました。
どれも新鮮そうで、ほとんどが重さを測って買う昔ながらの八百屋さん。
ついつい興奮して、フラットピーチ(日本の白桃に似ていて美味♪)、ビクトリアプラム(この時期に出る英国産のプラム)、日本風の小さくてパリッとしたキュウリ、大根など、あれこれ欲張って買ってしまったけれど、どれもおいしかったです。
もしお近くにお住いの方がいたら、この八百屋さん、オススメです!
その他のお店もほとんどがチェーン店ではなくて、とても良い雰囲気のストリート。
大興奮のお買い物が終わってもまだ時間が少しあったので、お茶でも飲もうと思ったのですが・・・土曜日の朝ということもあってか、個人経営のカフェは常連さんらしき人たちでいっぱい。
独立系のカフェが大好きなのですが、ご近所さんに遠慮したというか、ちょっと気後れした小心者のワタクシは(笑)、数少ないチェーン店のコーヒー屋さんに入ってみました。
でも、そこでもね、入り口付近にお年寄り数人が陣取っていて、とても和やかな雰囲気でした。
お年寄りたちはほぼ毎日のように集まっているらしく、お店に入ってくる人たちのほとんどから挨拶を受けていたし、中にはわざわざ挨拶に店内に入ってきて、コーヒーも買わずに出て行っちゃう人も。笑
お店の外を歩く人たちにもガラス越しにもずいぶん手を振っていたし、きっとエリア全体が良い雰囲気なんだろうなと思いました。
自分たちの町だよーというあったかい意識がたっぷりあって、とてもうらやましいな。
メイダ・ベールはリトルベニス以外にも見どころや感じどころがたくさんありました。
でも私がこの日見たのはまだまだほんの一部のはず。
またお天気の良い日に出かけてみたいと思います。
その時は勇気を出して個人経営のカフェに入るぞー。笑
この地域、こんなにのどかですが、大にぎわいのベーカーストリートや大きな鉄道の駅があるパディントンからもとても近いのです。
観光の方も、ちょっと都会の喧騒を離れて、のどかな運河やロンドナーが暮らす町をのぞいてみるのはいかがでしょう?
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