北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅その18 カースル・ハワードの穏やかなお庭(ヨークシャー州)

前回、前々回と、ヨークシャー州のカントリーハウス、カースル・ハワードの壮麗なお屋敷をご紹介しました。


カースル・ハワードは、著名な旅行ガイド『ロンリー・プラネット』が選んだ「訪れたい世界のお屋敷とガーデン、ベストテン」に選ばれている本当に立派なカントリーハウスでした。
豪華なお屋敷を堪能したので、今日はいよいよお庭に出てみましょう。

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お屋敷を出るとすぐに、というかお屋敷を見学している時から目立ちまくっているこのアトラスの噴水(The Atlas Fountain)。
お屋敷からすぐなので、その存在がさらに強調されるようです。
カースル・ハワードのシンボル的存在でもあり、ここで撮影された映画やドラマでも印象的に使われているんですよ。

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両腕と頭で天球を支えているギリシャ神話の巨人アトラスと、彼にホラガイで水をかけて冷やしている海神トリトン。
1850年代の作品で、トリトンの像はロンドンで作られて、列車で運ばれたとか。
この時代にそんなんことをするなんて、やはり手もお金もかかっています。笑

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建物を離れてお庭に向かう途中で、こんなものを見つけました。
草の上に額だけが設置されていて、そこをのぞくと、お屋敷が額に入った絵のように見えるのです。
楽しい計らいですね。

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大きなお屋敷のお庭には、だいたい大きな木の並木道があることがわかりました。
英語でアヴェニュー(avenue)と言うんでしたね。
葉の色が明るい菩提樹が使われていることが多く、重苦しくならなくていいなあと思いました。

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お天気こそ絶好ではなかったものの、初夏の香りが漂うお庭です。

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ギボウシもツヤツヤで元気がいい♪
よくお手入れされて、幸せそう。

今度はウォールド・ガーデン(walled garden、壁で囲まれた庭)に入ってみましょう。

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ゲートをくぐると、バラ園でした。
まだ満開にまだ満開にはちょっと早かったかな。

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それでも壁につたっているバラがかわいらしい♪

18世紀の初めに野菜や切り花を育てるために作られたウォールド・ガーデンは、その用途に使う部分を残しつつ、現在ではレディー・シシリアの庭、ヴィーナスの庭、日時計の庭と呼ばれる部分ができています。
レディー・シシリアというのは、1940年の大火の後にカースル・ハワードの復興に尽力したジョージ・ハワード夫人であるシシリアさんのこと。
1940年の大火がハワード家にとって本当に大きな事件だったことがうかがわれますね。

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ヴィーナスの庭付近。
赤やピンクのバラと、白いベンチ、そしてよく手入れされた緑の芝生の対比が美しかったです。

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私はバラの大ファンというわけではないのですが、こうしてよくお手入れされたお花を見ると、美しいなあと思います。

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壁を利用したボーダーもありました。
お花の高低差が映えますね♪

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ゲート形にきれいに刈り込まれていて、おとぎの国のよう。

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この辺りは野菜を栽培しているエリア。
畑なのに、美しい♪
英語では、ornamental vegetable garden、鑑賞用の/装飾的な野菜畑、と呼ばれているだけのことはあります。

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ネギボウズってかわいいですよね♪
色もきれい。

ここで収穫された野菜は、お土産売り場の隣りのファームショップで売られています。

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苗なども売っていて、園芸好きな方にはたまらないスポットかもしれません。
店構えもかわいらしいですね。

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こちらはサンダイアル・ガーデン、日時計のあるお庭です。
とても畑には見えないでしょう?

そしてこの日は車椅子の方がにこにこしながらお庭を歩いていたのがとても印象的でした。
にこにこしていらしたのはその方のお人柄もあるでしょうが、自分の足で歩けなくてもお庭を楽しむことができるって嬉しいですよね。
他のお屋敷も同じですが、家の中もお庭にも、あちこちに体がご不自由な方のための設備がありました。

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この日見学させてもらったのは、ガーデンと呼ばれる部分で、このほか、お屋敷からさらに離れていく部分はパークと呼ばれて広大な面積になっています。
パークには大きな湖や、このお屋敷を建てた第3代カーライル卿の霊廟、オベリスクなどなど、見所がもっともっとあるそうなのですが、この日はここで時間切れになってしまいました。
それだけ大きな土地で、見所たっぷりなのです。
あまり時間のない方、あまり歩きたくない方のために、パークを小さなバスのようなもので回ってくれることもあるようなので、いらっしゃる前にはサイトで確認してみてくださいね。

前にもお話ししたように、カースル・ハワードは私が英国に引っ越してから初めて訪れたお屋敷で、インディーさんの出身地であるヨークシャーにあることもあり、個人的にも思い入れたっぷりの場所。
豪華でありながら、あちこちに家族の温もりも感じられたのは、とても嬉しいことでした。
やはりここに今もご家族がお住まいだからかな。
ナショナルトラストが管理するお屋敷とはまた違った意味での家庭的な良さがありました。

大好きなカースル・ハワード、ぜひまた訪れたい場所です。

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出口にあった郵便ポストはジョージ6世の時代(1936-1952年)*のもの。
新しいものにはない温もりがありますね。

すてきなお見送りを受けて、いよいよカースル・ハワードともお別れです。
さて午後はどこに向かうのでしょうか?


(* ジョージ5世の時代(1910-1936年)という可能性もあるようですが、新しいものではない、ということで!)


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by londonsmile | 2017-05-24 17:04 | Visit Britain | Trackback | Comments(0)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


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