クリスマス前のことですが、インディーさんのビッグバースデーがありました。
ビッグバースデーというのは、40、50、60というように区切りの良いお誕生日のこと。
普段は誕生日に何もしない人でも、ちょっとした集まりをすることが多いのです。
でもインディーさんの場合は人に注目されるのが大の苦手。笑
パーティーの主役になるなんてとんでもないので、今まで何もしたことがないのです。
結婚して最初の年にもビッグバースデーがあったのですが、その時には「今夜は家で普通にご飯を食べたい! ごちそうじゃなくて普通のご飯! それが僕の希望だから!」という強いリクエストに押されて、とても地味なおうちご飯になりました。
その時は結婚したばかりだったのでおとなしく従ったのですが、もう10年も経ったことだし、私としてはやっぱり何かしたい。
でも何か計画を持ち出したら絶対に拒否されるだろうし、といろいろ考えた挙句、ここは世の中でよくやっているようにサプライズを仕掛けるしかないと思うに至りました。
そういえば私はインディーさんにはサプライズで脅かされたことがあったし、リベンジということで。笑
さて、どんな計画だったのでしょうか!
サプライズをするからには、何も気づかれてはなりません。
まずはサプライズの企画を悟られないように、当日の日曜日にランチに行くことを提案して、了解してもらいました。
でもこれはもちろんサプライズとはまったく関係なし。
これが当日のお祝いだとインディーさんに思ってもらうためのオマケです。
レストランは、お祝いにふさわしいと思ってもらえるよう、インディーさんお気に入りの英国料理のお店、ロンドンで一番古いと言われているコベントガーデンの
Rules(上の写真)を選びました。
(クリスマスのデコレーションがきれいだったのですが、今回はあまり詳しくご紹介できないので、よかったら過去の記事をご覧くださいね→クリスマスの時の記事は
こちら、今年の記事は
こちら)
さて、サプライズ計画の続きです。
実は、インディーの仕事先の方たちや友達が「ビッグバースデーに何かやればいいのに」と思ってくれていることもわかっていたのです。
これまでにその方たちの誕生日やおめでたい席に何度もお呼ばれして一緒にお祝いしていたので、ありがたいことに、彼らもインディーの誕生日を一緒に祝いたいと思っていくれていたようです。
だから、サプライズをするなら、これまで楽しく過ごした人たちと一緒に「わーい、引っかかったなー」とか言いながら笑って過ごしたいな、というのが私の基本計画。
インディーのことが好きでいてくれる人たちとなら、彼も楽しく集まれると思ったのです。
とはいえ、彼の仕事先の方は超多忙な人が多い上、誕生日当日は12月の日曜日。
彼らに出張やお出かけの約束が入ってしまう前に、まずは日程を確保してもらう必要がありました。
どのくらいの人が来てくれるかなあとドキドキしながら9月にサプライズ計画を知らせてみると、みんなすぐに「行く行く! 騙されるとことを見たい〜!」と大乗り気の返事をくれました。ホッ。
インディーはこれまでいろいろな人を驚かせてきているので、みんな「いつかは仕返しを」という気持ちもあったようです。笑
(写真はRulesでのランチ。
ちょうど日曜日だったので、ローストしたビーフにしました。
普段はローストビーフは2人前からですが、この日は1人用というのがあったのです♪)
とりあえず日程だけ抑えてもらったものの、さて、場所はどうしよう? というのが次の課題。
パブで友達みんなに交流してもらった私のビッグバースデーの時よりも、今回は少し人数を減らして、座ってゆっくり話してもらいたいなあという考えはあったものの、具体的な場所が思い浮かばない。
声をかけた友達にも一緒に考えてもらい、10月の日本滞在中に日本にいながらにして話し合った結果、アフタヌーンティーにすることに決めました。
もうランチには行くことになっていたし、日曜日の夜のディナーっていうのもなんだか友達に悪いしね。
それにインディー自身がほとんどお酒を飲まない上、友達も飲まない人が多いので、昼間の方が彼らしかったのです。
インディーと私はランチでお腹いっぱいだろうけど、この際、仕方ない。
その分、来てくれる友達にたっぷりスイーツを楽しんでもらうことにしました。
というわけで、せっかく来てくれるなら、インディーの驚く顔を見てほしいから、できれば予約時間の15分前に着席していてね、と全員に事前にメールし、ホテルの人とも事前に打ち合わせをして、当日を迎えました。
というわけで、レストランを出た後は、ピカデリーサーカスに見たいものがあるからと言って、インディーをクリスマス前の大混雑した街に連れ出しました。
実はインディーさん、人混みも大の苦手なので、うまくついてきてくれるかどうかちょっと心配でした。
レストランを出てからホテルの予約時間までの約1時間を、なんとかうまく繋がなければなりません。
実はこの日は朝から、そしてレストランでご飯を食べている間にも、当日来ることになっていた友達からインディーの携帯に「楽しい1日をね」「来週ゆっくりお祝いさせてね」なんていうメールがどんどん入ってきて、インディーからの報告を聞く度に私はおかしいやら、サプライズに協力してくれる友達の気持ちがありがたいやら。笑
彼らの協力を無にしないためにも、私もなんとかインディーをホテルまで連れて行かねば!笑
あー、この本、知ってる? 話題だよね、ちょっと本屋さん、入ってみてもいい? と言ってみたり、混んでる街の写真を撮ると言ってみたりして、頑張って粘って時間を稼いでみました。笑
そして、なんとかホテルの近くに到着。
やはりあらかじめ打ち合わせしてあった友達にメールして確認すると、「全員そろってるよ♪」とのゴーサインが出たので、おもむろに「このホテル、一度見せたかったんだー(これはホント!)。かわいいんだよ。ちょっと入ってみよう」とインディーを誘導。
(ヘイマーケットホテルは、遊び心たっぷりのインテリアがかわいいのです。ピカデリーサーカスの反対側にある大人気のハムヤードホテルと同系列なんですよ。ホテルのことは、次回また書きますね)
ホテルに入った後はもう振り返らずにずんずんとテーブルに向かって進みました。
事前の打ち合わせで、どのテーブルに座るか、教えてもらっていたんです。
テーブルに近づくと、16人のゲストが全員が座っているのが見えました。
いえ、実は中には立ってこちらにカメラやスマホを向けている人もいたのですが(笑)、とにかく全員が私たちに注目!
それにも構わず、とにかく私はどんどん歩き、テーブルに着いたところで振り返ると、そこにはすごく曖昧な笑みを浮かべたインディーさんの顔が。
こんな顔、見たことない! まるではてなマークが頭から飛び出ているよう。笑
そしてその顔がだんだん緩んで、ニヤ〜っという笑顔になりました。
まさに「やられた!」という顔。
これ、これ、みんなこれが見たかったのです!笑
あとは私の首を絞めるマネをしたり(笑)、冗談を言ったりと、いつもの彼にすぐに戻りましたが、あの最初のなんとも言えない表情が見られて本当にサプライズを仕掛けたカイがありました。ドッキリ大成功! やったー!
みんなで大笑いした後は、席について、楽しいティーパーティー。
当日は写真を撮る余裕がなかったので、これはみんなが帰ってからの写真なのですが、イメージということで。
しばらくはみんな写真を撮ったり、笑いあったりして、大騒ぎでしたが、サプライズ大成功という共通の喜びもあって、直接知らない同士も親しく話をしてくれたようでした。よかった!
パーティーは嫌いと豪語(?)しているインディーも、自分のために集まってくれたので、さすがにみんなのところに挨拶がてら話をしに行っていて、保護者としてはホッとしました。笑
この日集まってくれたのはインディーが大切に思っている人たちばかりで、インディーとの付き合いが20年以上になる人もずいぶんいたのです。
これまでの彼のイタズラや武勇伝(?)の数々も飛び出す様子からも、彼のための初めてのパーティーに参加することを楽しんでくれている様子が伝わってきて、私もとても嬉しかったです。
愛がある人たちに囲まれて幸せだなあ。
こうして私の生まれて初めてのサプライズ計画は大成功に終わりました。
クリスマス前の日曜日なんて忙しくて来られないんじゃないかとか、勘の鋭いインディーさんが気がついちゃうんじゃないかなんて、ドキドキ心配していたのが嘘のよう。笑
しばらくは「絶対に許さない! もうキミを信じられない!」と悪態をついていたインディーさんですが、最後に「今までで一番嬉しい誕生日だった」とぼそっと言ってくれて、ホッとしました。
帰り際に「5年ごとにやってもいいよね」「いや、5年は待たずに3年でも」「いや、いっそのこと毎年やったら?」と、いろんなことを言う友達を見送りながら、こっそり心の中でピースした私です。
みんな、大好き! ありがとう!
(ホテルの向かい側にあるミュージカル『オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)』が上演されているハー・マジェスティーズ劇場(Her Majesty's Thatre)の夜の様子)
次回は、この日の会場になったホテルとアフタヌーンティーについて、もう少し詳しくお話ししますね!
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