北イングランドの英国ガーデンをめぐる旅 300年前に生まれたケイパビリティ・ブラウンって誰!?

6月に英国観光庁Visit Britainさんのプレスツアーに参加させていただいて、現地から英国ガーデンの写真をアップしましたよね。
その後いろいろ重なって、詳しいご報告が遅れていましたが、いよいよ本格的なレポートを始めます♪

題して、「ロンスマが見た英国ガーデンをめぐる旅」。
プレスツアーの様子や今回旅した北イングランドの地域も含めて、できるだけ詳しくレポートしますので、よろしかったらイギリスらしいお庭を訪ねる旅にご一緒しましょう!

第一回の今回は、そもそもこの旅のテーマは何だったか?というお話です。
テーマはもちろん英国ガーデンなのですが、なぜ今、英国ガーデンなのか?
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(今回の訪問先のひとつ、Harewood Houseのガーデン。
整然とした手前のお庭と、のびのびした向こう側の丘の景色の対比が美しいですよねー。
こんな風に、一口に「お庭」と言っても変化に富んでいて楽しかったです♪)

実は今年はイギリスの庭園設計者、ランスロット・「ケイパビリティ」・ブラウン(1716 - 1783年)の生誕300年にあたる年なんです。
ブラウンは、英国の風景を変えてしまったと言われているほど、イギリスの庭にとっては大きな存在。
(お庭には特に興味のなさそうなインディーさんも知っていました・笑)

どういう風に英国の景色を変えたかを一言で言うと、それまで主流だったかっちりしたフォーマルな形を取り除いて、田園風景の美しさを生かしたイギリス風のお庭、いわゆるイングリッシュガーデンの基礎を作った人なんです。
今回の旅で初めて知ったのですが。ブラウンは美しい風景を作るために、なんと村ごと動かしてしまうこともあったそう!
しかも庭の向こう側に見える丘に並ぶ木々も、実は自然のものではなくて、「設計されたもの」なんだそうです。
びっくりですよね!
私たちが訪ねたお庭にもそういうところがあり、改めてご紹介しますのでどうぞお楽しみに♪
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(今回入手した本の表紙に描かれているブラウンの肖像画。
オリジナルはロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーに展示されているそうです)

そんなこだわりの強いブラウンは、最初の写真のHarewood Houseの他にも、イギリスのチャーチル元首相の生家としても知られる世界遺産のブレナム宮殿(Blenheim Palace)(リンクは日本語です♪)や、テレビドラマ『ダウントンアビー』の撮影地として人気の高いハイクレア城(Highclare Castle)をはじめ、たくさんのマナーハウスや大きな邸宅の庭を手がけ、生涯に260カ所ほどの庭の設計・製作にあたりました。
そのうち150か所のお庭を今も見学することができるそうですが、さらにその中の13カ所で、今年は生誕300年を記念して、ケイパビリティ・ブラウン・フェスティバル(Capability Brown Festival)という特別なイベントが開催されています。
中には普段は非公開のお庭を公開するところもあるそうなので、ぜひ訪ねてみたいですね!
Visit Britainでも、The Year of the English Gardenという英国ガーデンを知ってもらうキャンペーンをしているんですよ。

ところでこの方のお名前、ミドルネームにどうして「カッコ」が付いているんでしょう?
実は、この「ケイパビリティ」というのはニックネーム。
しかもイギリス人のほとんどが彼のことを「ケイパビリティ・ブラウン」と認識しているほど、広く知られたニックネームなんです。

ケイパビリティ(capability)という言葉には「能力」という意味があるので、それほど能力が高い人だったのか、と思っていたのですが、実はちょっと意味が違うことがわかりました。
このニックネームのケイパビリティは「可能性、将来性」という意味で使われていて、もともとブラウンが雇い主と話す時にいつも「この庭にはケイパビリティが(可能性)がある!(もっと美しくできる!)」と言っていたことから付いたあだ名だそう。
そんな風に言われたら嬉しくて、つい彼に仕事を頼んじゃいますよね。笑
そしてもちろんこの言葉は、彼の自信の表れでもあったのでしょう。
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(これもブラウンが設計したChatswarth Houseのお庭。ここはお屋敷の中も立派でした。お楽しみに♪)
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(そのお屋敷の一部です♪)

今回のツアーでは、ケイパビリティ・ブラウンが造ったお庭を含め、様々な種類のお庭を9か所、ホテルで見たお庭を入れるともっとたくさん見てきました。
お庭なんてどれも同じでしょー?とお思いかもしれませんし、私もお庭に詳しいわけではないので、どれも同じに見えちゃったらどうしよう?と最初はドキドキしていたのですが、なんのなんの、実際に行ってみるとそれぞれに印象が違って、それぞれ良かったのです。
しかも、一か所のお庭の中にもイタリア式庭園があったり、温室があったり、水辺の風景があったりと、本当にバラエティーに富んでいます。
まさに「みんなちがって、みんないい」(by 金子みすゞ)!笑
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(こちらもブラウンの作品、Trentham Estate。大きな湖が印象的なお庭でした)

そんな私が見た英国ガーデンの旅、次回からご一緒しましょう。
お庭だけではなくて豪華なお屋敷、美味しい食べ物、居心地のいいホテル、参加者のジャーナリストさんたちとのエピソード、きれなお花もご紹介しますよ♪

個人的には、久しぶりに新鮮な観光気分で毎日イギリスを旅行することができて、とってもとっても楽しかったので、その嬉しさもお伝えできればと思います♪
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(ウェッジウッドでアフタヌーンティー♡)
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Biddulph Grange Garden。私はかなり好きだったお庭です。
変化に富んでいて楽しい♪)
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(美しい並木道♪ ドレスを着たカップルがお散歩する姿をついつい想像しちゃいます。笑)

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(見渡す限りの緑に面したこのホテル、静かでこじんまりしていて、とても贅沢な空間でした。
ご飯もすごく美味しかった♪)
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(温室もそれぞれに特徴があって楽しい♪)


Just starting my report about the press tour that I was invited in June (I know its not the fastest report!).
To commemorate the 300th anniversary of the birth of "Capability" Brown, we visited 9 gardens all together on top of ones at lovely country hotels and enjoyed delicious meals along our way in the north of England.
Oh, how I loved every minute of our trip just a tourist. It was heaven:)


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Commented by 赤毛のアン at 2016-09-02 15:11 x
ロンスマさん こんにちは。
英国ガーデンの旅のレポートとっても楽しみにしていたので、始まってとても嬉しいです。
イギリスに旅行で行った時、列車の中から見た、緑一面の風景が人の手で作られたかもしれない風景だなんて驚きです。
イギリスの庭園はお庭だけではなく、風景までも作ってしまうのですから、規模が大きいというか、奥が深いですね。
ロンスマさんのブログを拝見して、もっともっとイギリスの庭園や風景のことが知りたくなりました。
本当に素敵なツアーを経験されましたね。とっても羨ましいです。これからの記事も楽しみにしています♪
Commented by londonsmile at 2016-09-02 17:09
*赤毛のアンさん*
こんにちは。遅くなりましたが、とうとう始めました!笑
楽しみにしてくださっていて嬉しいです。ありがとうございます!
今回お話をうかがったところでは、マナーハウスなどの周辺の景色を「設計した」ということだったので、大規模とはいえ、どこもかしこも変えたということではないと思うんです。だから列車から見える景色は、おそらく自然の風景だと思うのですが、それにしても壮大な計画で驚きますよね!
私はそんなにお庭に詳しくはないのですが、いろいろ見せていただいて、楽しかったのは本当に楽しかったので、その点をお伝えできたらと思います。本当に貴重な機会をいただいて大感謝しています。
よろしかったら、またご覧くださいね♪
by londonsmile | 2016-09-01 17:20 | Visit Britainプレスツアー | Trackback | Comments(2)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活ももうすぐ11年。20歳の時に好きになったイギリスは今も好きです。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


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