私が摘んだブドウがワインに!ワイン用のブドウ摘み、初体験

前回書いたように、先週末にワインを作っている友人の家に遊びに行ってきました。

ワイナリーを見学させてもらった後、夜は彼らの家に泊めてもらったんですが、その時、だんなさまの方が「来たくなかったらほんとに来なくていいんだけど、僕は明日ブドウ摘みに行くよ」と言うのです。
えっ、ワイン用のブドウ、私が摘んでいいの?
やりたい、やりたい!

私がイギリスに引っ越してきて間もない頃には彼らのワイナリーもまだ小さくて、収穫の季節になると友達や家族を集めてブドウを摘んでいたので、私も何度か呼んでもらっていました。
でもいつも何かあって予定が合わずに行かれないことが続いているうち、ビジネスも本格化して人を雇うようになり、お声がかからなくなっていたんです。
でもワイン用のブドウを摘んでみたかったなーとなんとなく思っていたので、この話を聞いて私は大興奮。

どうしてやってみたかったのかと聞かれると返事に困るのですが、自分が摘んだブドウがワインになるなんてなんだか夢があるじゃないですか!
考えてみると私はブドウ狩りをしたこともないので、生まれて初めてブドウ狩り。
さて、どんな感じだったのでしょうか?

(前回、「人手が足りない」からブドウ摘みを手伝ったと書いてしまったのですが、インディーと話していたら、単に彼が畑に行くから一緒に来たければどうぞという話だったようです。大興奮して勘違いしてしまいました。失礼しました!
ささいなことですが、彼らのビジネスに手違いがあったように思われてはいけないので、元記事も訂正しました)
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前夜は美味しいスパークリングワインと心のこもった手料理で楽しい時間を過ごし、一夜明けて朝ご飯を簡単に済ませて、朝の8時過ぎに畑に向けて出発です。

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畑での作業用に長靴を借りました。
実は洋服が汚れるといけないからと、全身、奥さんのお洋服も借りたのでした。
後でわかりましたが、たまにブドウがつぶれたりして果汁が飛ぶことがあるので、やっぱりここは借りておいて安心でした。
さすがの心配り、ありがとう♪

さて、出発!

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ブドウ畑、前に見せてもらった時よりずっと広くなっていました。
すごい!フランスみたい!笑

この日収穫する畑に到着すると、朝露に濡れたきれいなブドウが実っていましたよ。

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到着早々、「遅いわよー」と半分本気で、半分冗談で怒っていたのは、ブドウを実際に作っているおばさまでした。
この日作業をしている人達の大ボスという感じで、威勢の良さにオーナーの友人もたじたじ。笑

ぶどうの摘み方も彼女に教えてもらいました。
前日の夜には、「まず3時間の研修ビデオを見るんだよ」と脅かされていましたが、そんなことはなく、その場で実際に摘みながらのオンザジョブ・トレーニング。
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ぶどうの木は一列に並んで植えられているので、その両側に2人組になって立ち、それぞれの側にあるブドウの房をハサミで切り、下に予め置いてある収穫用のバケツに入れていきます。
どの辺りから切るか(枝を切らないように注意)、葉っぱをバケツに入れないように、などなど、その場で実際に見せてくれながら一緒に摘み始めました。

誰かが実際に摘んでいるところを写真に撮りたかったのですが、そんな余裕はなく・・・。
実は畑に行くのにもカメラを持っていかなかったんです。
出発前に友人が「ブドウ摘みは真剣勝負だ!休憩も写真撮影もないぞ!軍隊並みに厳しいぞ!」と言っていて、冗談だとは思ったのですが、小心者の私はスマホだけをこっそり持参したのでした。

実際には奥さんもカメラを持って来ていて、みんなが作業している様子を写真に撮っていたので、彼は本当に冗談で言っていたんだと思うのです。
でも、突然手伝うことになった素人の私としては、仕事としてテキパキ働いている人達の横でちゃらちゃら写真を撮っているのも気が引けたので、やっぱりカメラを持っていかなくて良かったと思います。
というわけで今回の写真はすべてスマホで、友人の目を盗んでこっそり撮影したものばかりです。笑

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ブドウの木は思っていたより低くて、こんな風にかがんで実を摘み取ることになります。
このかがむ姿勢が意外と辛いのですが、みんな本当に辛抱強く作業していました。
そしてみんな仕事が速いこと!
パチパチと聞こえるはさみの音がリズミカルで本当に速いんです。
初めての私は関心を通り越して、口があんぐり。笑

作業をしていたのはブドウ摘みにアルバイト的にかり出されたと思われる人たちだけでなく、前日にワイナリーで試験管に入れたブドウの果汁を何やら厳かに見比べていたワイン作りの専門家の姿もありました。
なによりオーナー自身が自らハサミを持ってブドウを摘んでいるんですもんね。
この友人はビジネスにも心をこめる人なんです。

とにかく、たまにおしゃべりや笑い声が聞こえるとはいえ、誰も手を休めずに作業しているので、雰囲気は真剣そのもの。
慣れない私がたまに背中を伸ばしたりしていると、さきほどのおばさまや友人から「こらー、ロンスマ、何してんのー!」と怒られるので(笑)気が抜けませんでした。

こうして怒るのも冗談のうち、というのがイギリス流なんですが、まだ完全にイギリス式に慣れない私は怒られる度にドキドキ。
初対面だって何だって構わないのが、これまたイギリス流です。

特にこの時はこうして仲間意識を高めていたのかもしれないなと思います。
おばさま、厳しいことも言うけれど、何か質問するととても優しく教えてくれました。
「新聞読んでたら、『好きなことを仕事にしよう、オフィスを離れてワインを作ろう!』っていう記事があったけど、『正気なの?!』って叫んじゃったわ」と熱く語っていたのが印象的。
どんなに好きなことでも、お仕事になったら何かしら苦労がありますよね。

こうしてある程度のブドウが収穫できると、上の写真のようにトラックがやってきて、ブドウの入ったバケツを回収していきます。
この日は合計10人前後で作業していましたが、みんな仕事が速いので、ブドウもどんどん回収されていました。

それでもずっと身をかがめていると疲れるもの。
11時ごろ、一度休憩がありました。
「30分だけよ!30分後にはここに戻ってきてね!」と、おばさま。
この言い方、逆らえない雰囲気があるでしょ?笑

作業をしていた人達は車が泊めてある場所でお茶を飲んだりしていましたが、私たちは朝出て来る時に何も持ってこなかったので、奥さんと私が急いで車で家に戻ってお茶の支度。

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ミルク入りの紅茶と緑茶の2種類を用意して、予め焼いてあったグルテンフリーの自家製お菓子も一緒に。
ポットやお菓子をバスケットに入れちゃう奥さん、かわいいなあ。
ついでにバスケットの取っ手が壊れたので、ヒモで修理までしていたんですよ。
急いでいる時もこういう余裕が大切ですね。
彼女からはいつもいろいろ学んでいます。

こうして持ってきたお茶をブドウ畑でいただく喜び♪
自然の中で、そして体を使った作業の合間ということもあって、美味しさもひとしおでした。

さて、また作業に戻りましょう。

摘んでいると、たまに葉っぱや蔦にからまっているブドウに出会います。
ちょっとからまっているだけのものから、なぜか上に向かって実っているものや、蔦や葉っぱや時にはワイヤーまでも巻き込んで2、3房にわたって大きな塊になっているものまであるんです。
最初は実をつぶしてしまうのが怖くて人に助けを求めていましたが、慣れてくると、この複雑なブドウをどうやって救出するかがだんだん楽しいチャレンジになりました。
実をつぶさないようにそっと、でもからまり方を見極めて上手にハサミを入れられた時には快感♪
ブドウへの愛情もじわじわと湧いてきました。

そして1時半ごろ、この日予定していた分の作業が終了。
ワイナリーでは引き続き圧搾の作業がありますが、私たちはここで終わりになりました。
おばさまや一緒に作業した仲間とのお別れはちょっと名残惜しかったです。

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予報に反してお天気も良くなり、本当に楽しい日曜の朝でした。
もちろんこの日の夜から翌日にかけて、自分でも驚くほど体が痛くなりましたが(笑)、それも良い思い出と思えるほどです。
ただ、友人には「来年もやりたいな〜♪」とさりげなくアピールしていたのですが、あの体の痛さを思うと、連日続けるのは厳しいかも。汗
あれを毎日、3週間続ける彼らは本当にすごい!

ちなみに私が摘んだブドウは、まだどのワインに使うかはっきりわからないそうです。
もしメインのロゼのスパークリング、Balfour Brut Roseに使われるとしたら、3年後にボトルに詰められることになるとか。
今後もチェックし続けて、私が摘んだ(かもしれない)ブドウでできたワインをぜひ飲んでみたいと思います。

ブドウ摘みはなかなか経験できないと思いますが、ワインテイスティングとワイナリー見学はどなたでもできます。
こちらのワイナリーにお問い合わせくださいね!

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おまけ:
友人の家は、奥さんのアイディア満載の機能的かつおしゃれで家庭的なほんとにすてきなお家。
お見せできないのが残念なので、今回私とたっぷり遊んでくれた猫ちゃんの写真を載せますね。
これはしっぽで「さよなら」してくれているところ。
もう、猫って素直じゃないんだから♡


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Commented by liz at 2015-10-31 19:51 x
私もこちらの記事をみて、ロンスマさんと同じようにブドウ畑に囲まれてきたばかりだなと思っていたところです。偶然が重なりますね〜。勝手にご縁を感じております。
自分の体を動かしてできあがったワインには思い入れも強くなって当然。いつになるかわからないとのことですが、楽しみですね〜。
イギリスにもワイナリーが存在することは知っていましたが、こんなに大きなところなんですね。こちらのサイトものぞきましたが、素敵な場所じゃないですか!週末を過ごすにはよさそう。でも私も3週間も続けてブドウの収穫をするのはつらいだろうなと感じます。笑
Commented by londonsmile at 2015-11-01 01:37
*lizさん*
本当にlizさんとは偶然が重なることが多いですよねー。今度はブドウ畑だったとは!私もご縁を感じます♪
ふふ、自分が穫ったブドウへの思い入れ、わかってくださって嬉しいです!どのワインになったのか友人にしつこく聞き続けて、スプーン1杯分でも飲みたいと思います。笑 でも来年もまたやるかどうかはよく考えます。3週間ずっと作業するのは難しいと思うので!笑
イギリスも最近ではずいぶんワイナリーができているんですよ。ここも大きくなっているけれど、もっと大きいところがあると思います。このワイナリーがある辺りはとてものどかで、小さな村やお庭が有名なお城なんかもあっていい雰囲気なんですよ。イギリスにいらっしゃることがあったら是非どうそ〜♪
by londonsmile | 2015-10-30 20:28 | イギリスの味 | Trackback | Comments(2)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile