イギリスをもっとよく知る方法のひとつ、ブループラーク

以前アガサ・クリスティーのことを書いた時に、ブループラークのお話をしました。
(過去の記事はこちらこちら!)

その時にも書いたように、ブループラークとは、歴史的なできごとがあった場所や著名人が住んでいた場所などに設置される記念の表示。
青い陶器でできているのでブループラーク(「青い飾り板」)と呼ばれるようです。

その人を讃えるというよりも、建物の歴史的価値を示すのだそうで、ロンドンだけでも900カ所ほどあるんだそうです。
対象になっている著名人はジョン・レノン、ジミー・ヘンドリックスなど今の時代も馴染みの深い名前から、ナイチンゲール、シェイクスピア、ニュートンなんていう歴史の教科書に出て来る名前まで幅が広くて、ロンドンに住んだ人達の層の厚さに驚かされます。
外国人が多く集まるロンドンらしく、国外の著名人も対象になっているので、夏目漱石が留学中に下宿した家にも設置されているんですよ。
(日本人でブループラークが設置されているのは夏目漱石だけ!
夏目漱石が大好きなので、個人的にもウレシいのです)

このブループラーク、市内ではよく見かけるのはもちろんのこと、住宅地でも突然出会うことがあって嬉しくなっちゃうんです。
先日も近所を散歩していたら、こんな表示を見つけました。
e0114020_07462271.jpg

「ビクトリア女王の歯医者、エドウィン・ソーンダース博士が住み、亡くなった家」

え?女王様の歯医者さんというだけでブループラークになるの!?
そう、ブループラークに出て来る名前の中には、こんな風にあまり知らない人の名前もあるんです。
でも聞いてみるとイギリス人は当たり前に知っていたりするので、こういう知らない名前に出会った時はイギリスの社会や歴史を知る良い機会。
ちなみに、このソーンダース博士のことはインディーも知りませんでしたが!笑

ググってみると、このソーンダースさん、ビクトリア時代当時の英国の歯科研究・治療の発展に非常に貢献したな方のようです(ウィキペディア英語版の解説をどうぞ)。
女王様を担当する歯医者さんになったのはそのオマケのようなもので、基本的にはその貢献が讃えられているんでしょうね。
でもブループラークの短い文には「歯科治療の発展に貢献した」と書くよりも、ビクトリア女王の歯医者と書いた方がわかりやすくてインパクトがあったのかもしれません。(本当の理由はわかりませんが!)

e0114020_07460838.jpg

お家は広い緑地に面したとても大きくてすてきなお屋敷でした。

ちなみにこのプラークを見た時、とっさに頭に浮かんだのは、「市内から離れたこんな緑地からバッキンガム宮殿に通っていたの?馬車で移動する時代に?」という疑問。
でも先ほどのウィキペディアによれば、このお家は博士が引退してから住んだものだそうで、現役中は歯医者さんとして研究・治療する場所もお住まいも市内にあったよう。
よかった、よかった。
博士が通うのも大変だけど、歯が痛い女王様が博士の到着をずっと待っているのもお気の毒ですもんね。笑

ブループラークを見ていると、こんな風にイギリスの社会や歴史への興味と知識が自然と広がる気がします。
よくバスで通る道にサスペンス映画の神様、アルフレッド・ヒッチコック監督のブループラークがあるのですが、そのプラークを見る度、ヒッチコックと同じ街に住んでいるんだなーと感慨深くなっちゃうのです。
観光でもきっと同じことで、ここにガンジーが住んでいたんだなあとか、ここでディケンスが小説を書いたんだなあなんて当時の様子を想像したりするのは、すてきなことだと思いませんか?

ちなみにブループラークを管理しているEnglish Heritageという団体のこのページでは、ブループラークの場所を調べることができます。
著名人別、場所別にも探すことができるので、ジョン・レノンのブループラークはどこにあるかな、とか、北ロンドンには誰のプラークがあるのかな、なんて楽しく探せそうですね。
あるいは、「是非この場所にブループラークを!」と申請できるページもあったので、ここ、いいんじゃないの?というお心あたりのある方は申請してみるのもいいかもしれません。

日もすっかり延びて緑も深まり、ますます気持ちのいい季節になってきたので、ブループラークをめぐるお散歩なんて楽しそうですね♪


*******************************************
ブログランキングに参加しています。
有名人のいたところを探すのって楽しそう!と思ってくださった方、下の2つのバナーをクリックして票を入れていただけると、とても励みになります!

応援、どうもありがとうございます♪




人気ブログランキングへ

トラックバックURL : http://smileinuk.exblog.jp/tb/23190894
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by londonsmile | 2015-06-01 02:13 | ご近所探訪 | Trackback | Comments(0)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活ももうすぐ11年。20歳の時に好きになったイギリスは今も好きです。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile