わが家の総選挙2015

イギリスでは明日、5月7日に総選挙が行われるということで、この数週間は選挙戦で盛り上がっていました。

といっても、日本のように駅前の街頭演説や選挙カーはないので、表向きはとても静か。
ポスターも政党全体のものが多くて、候補者個別のものはあまり見かけません。

候補者や政党のビラはいろいろあって、あちこちで配っているだけでなく、家にも頻繁にビラや手紙が送られてくるし、政党の人が選挙者名簿をもとに家に直接訪ねてきちゃうことも!

以前、インディーが留守の時にこの自宅訪問があって、「ご主人はどの党に投票するって言ってます?」と、ものすごく直接的に聞かれて焦りました。
そんな個人的なこと、初めて会った(ほんとに政党の人かどうかもわからない)人にみんな話すのかなあ。
意見が合わなかったら玄関先で議論したりするのかなあ。

イギリス人のインディーさんは、これがこの国の選挙のやり方だということはわかっているのでしょうが、ビラが「ルール違反」で配られるのがとてもイヤなんだそう。
なにが「ルール違反」かについてはまた後で説明しますが、まずは私が日本から帰ってきた時に家のドアに貼られていたこの紙を見てくださいな。

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なに?このボールペンでちょちょっと書いてセロテープで貼ったへんな紙は!?

今回は私が先に日本に出発したので、私がいなくなったスキに貼ったようです。
読んでみると・・・

No political leaflets in this letterbox.
「この郵便受けには 政治関連のビラ お断り」

本当によくビラが入っていたので、気持ちはわからなくないのですが、もう恥ずかしいなあ。
ご近所さんにも、ずいぶんこのことで冷やかされたんですよ。笑
まあ、誰にも迷惑はかけていないし、人は人、と思うイギリスのことなので、その場で笑って終わり、という感じではあるのですが。(そう願う!)

恥ずかしいと思いながらも、この貼り紙、結局今日までずっと貼ってありました。
英国籍を持っていない私はこの国での選挙権はなく、ビラが送られてくるのはもっぱらインディーさんがターゲットなので、なんとなく口が出しづらいのです。
内心「そんなにメクジラたてなくても」とは思いつつ。

さらに先ほども言ったように、インディーさんは基本、政党がビラを配るのが良くないと言っているのではなくて、ビラの配り方が「ルール違反」でけしからん!と怒っているのです。

というのは、私たちが住むフラット(集合住宅)では、建物に勝手に入ってビラを配ってはいけないことになっており、入り口にもそう書いてあるんです。
まあ、集合住宅ならよくある決まりだろうし、普段からそれほどきちんと守られていなくて、たまに宅配ピザのメニューやお掃除業者さんのパンフレットなどが入ってくるのですが!

建物に入るドアは、入り口でブザーを押して知らせると住人が中から開ける仕組みになっていますが、他の家の配達の時にも開けてしまうこともあるので、その辺の事情を心得ていれば、うまく言って建物内に入ってくることは案外簡単にできるようです。(気をつけねば!)
インディーが怒っているのは、そうやってちゃっかり建物に入ってきて、禁じられているはずのビラ配りをする行為なのでした。
だからビラや手紙が郵送で来た場合には、郵便配達の人は自分の仕事をしているだけなので仕方ないとみなしているようです。笑

私も一度、わが家のブザーが鳴ったのでインターフォンに出てみると、「配達です、でも上の階の分もあるので、後で降りていきますね」と言うので、下のドアを開けたことがありました。
配達物を受け取ろうと家のドアを開けて待っていると、エレベーターが最上階まで上がって行く音が聞こえ、その後、足音がゆっくり階段を降りてきました。

そうしてわが家の前にやってきたのはユニフォームを着ていない普通のおじさんでした。
XX番だね、と言って宛先の住所が印刷されている紙をぺらりと1枚渡してくれたのですが、これが政党からのビラ。
でも切手は貼ってありません。
事情がわからず「???」と黙っていると、おじさんは無言のまま慣れた様子でお向かいのドアにも何か入れ、また階段を降りていきました。

その日帰ってきたインディーにこれを話すと、「配達だってウソをついたんだな!」とカンカン。笑
ま、まあ、荷物の配達ではなかったけどさあ、とナゼか焦る私。
わーん、私は何もしてないのに〜!

その日ビラが配られた政党はインディーがいつも投票するところだったようですが、すぐ翌日に電話して文句を言っていました。
いや、むしろ支持している政党だからこそ、文句を言いたかったようです。
○○党ともあろう者が、ルールに違反するなんて、と!笑

電話に出た人は平謝りに謝っていたそうですが、そりゃあそうですよね。
選挙前にヤヤコしいことに巻き込まれたくないものね。
電話に出た人は、変なおじさんがクレームしてきてさー、と、同僚に後で話したんじゃなかろうかとヒヤヒヤしちゃいました。
(オフィスで働いていた時、こういうことがよくありました。笑)

きっとここでは「ビラ配り」や「配達」の定義、そして選挙がどこまで特別だと思われているのかが問題なんだろうなあと思うのです。
フラットが禁止しているビラ配りというのは、きっとよくあるピザの宅配のメニューのような広告やチラシを想定していて、国全体に関わる選挙関係のビラは特別扱いかもしれないし、この時のような住所と宛名を特定してある選挙のビラを配る行為は「配達」と言えなくもないような・・・。

いずれにしても、普段はまったく怒らないインディーさんが選挙戦の間はちょっとイライラしていたので、わが家はちょっぴり緊張感が高まっていました。
配られたビラを見て正義感に燃えて怒るインディーを見るのはだんだん面白くなってきましたが、それも明日で終わり。
これで再び平和が訪れると思うと、やっぱりほっとします。

私としては、インディーさんがこれから、やたらとこういう屁理屈をこねるエキセントリックなおじいさんにならないことを心から願うばかりでございます。


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by londonsmile | 2015-05-06 23:50 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)

翻訳をしているラッシャー貴子です。元気な英国人夫とのロンドン生活もはや12年目。20歳の時に好きになったイギリスが今も大好き。英国内旅行や日々のいろいろを綴っています。お仕事の依頼やご連絡は、とりあえず非公開コメントでいただけると嬉しいです。


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