本当はいけないの・・・でも楽しい!

ワールドカップが始まって、街中がなんとなく浮かれていた先週のこと。
地下鉄に乗っていたら、駅で乗り込んできたお兄さん2人が静かな声で乗客に向かって話し始めました。

「こんにちは、みなさん!怖がらなくっていいんですよー。これから音楽を演奏するので、どうぞ楽しんでくださいね、踊ってもいいですよ!」

そう言うと、お兄さん達は手に持っていたバイオリンとギターで陽気な音楽を奏で始めたんです!
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曲はたぶんアイルランド民謡のようなもの。
その時の曲とは違うと思いますが、こんな感じでした↓


なかなかノリの良い音楽だったからか、初めはちょっとうさんくさそうに見ていたお客さん達もだんだん足でリズムを取り始め、中には手拍子する人まで出て来て、なかなかの盛り上がり。
もちろん私もたっぷり楽しませてもらいましたよ♪

でも実は、ロンドンの地下鉄ではバスキング(演奏してチップをもらうこと)は駅の通路など決められた場所でしかやってはいけないんです。
こんな風に、枠も決められています(足元にご注目!)。
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ゲームじゃないので、ちょっとぐらいはみ出すのは大丈夫だと思いますけど!

ちょっと気になって調べてみたら、この決まりになったのは2003年からで、今では25駅、37カ所にこの場所が確保されているそう。
地下鉄内でバスキングをしたい人達は、オーディションに受かって許可を得なくちゃいけません。
音大を出てなくちゃだめとかいう資格は一切ないので誰でもオーディションに参加できるし、音楽だけじゃなくて手品なんかもあるそうですよ。
私は手品は見たことありませんが、前に住んでいた家の近くでは、伴奏なしで口笛を吹いているバスカーさんをよくみかけました。
シンプルなだけに、その音色の美しさに目も耳も釘付けになったことを思い出します。

とにかく地下鉄でのバスキングには決まりがいろいろあるので、地下鉄の車内で演奏するのはたぶんアウトなんだと思うんです。
私は演奏が続いている時に着いた駅で降りちゃったので、お兄さん達が曲の後にチップを集めていたかどうかはわからないのですが、お金を取っていなくても、演奏すること自体も禁止されているんじゃないかな。

イギリスでは公の場所での物乞いは罪になるので、地下鉄車内での「犯罪」やトラブルを防ぐためにこういう決まりになったんだろうなとは思うのです。
ずっと前に見た車内のバスカーさん達は、たいていお行儀がよくて、小銭を差し出す人からだけ静かに受け取っていたと思いますが、だからといって、みんながそうとは限らなくて、お金を払うことを強要するなんてことも起こりかねませんもんね。

でもね。
地下鉄の中で演奏していたお兄さん達のおかげで、車内が本当に楽しく和やかになったんですよ!
ロンドンに住んでいる風な人も観光客も、知らない同士が顔を見合わせて微笑み合ったりして、みんなとても楽しそうでした。

楽しいからと何でも許可するわけにはいかないのでしょうが、なにかにつけて遊び心たっぷりな粋な計らいを見せてくれる英国。
車内のバスキングが認められるといいなあ、なんて思ったできごとでした。


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by londonsmile | 2014-06-30 03:21 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


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