BBCテレビ番組『Victoria Wood's Nice Cup of Tea』第2話

一昨日、大興奮でお知らせしたBBC1のテレビ番組『Victoria Wood's Nice Cup of Tea』。
昨夜はその第2話が放映されました。

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(同じ写真でスミマセン。BBCさんから拝借してます)

第2話の舞台はイギリスとアメリカ。
イギリス各地を巡って、いろいろなシチュエーションで紅茶を飲みながら、いろいろな人のインタビューがありました。
たとえば貴族の館で美しい家具や調度品や茶器とともにお茶を飲みながら貴族の奥様と、ロンドンの道でタクシーに揺られながら運転手さんと、工事現場で働く筋肉マン達と一緒に作業現場で。
なぜ工事現場で働く人たち?とお思いかもしれませんが、こちらでは「ビルダーズ・ティー」(ビルダーは大工さんや工事現場で働く人達)という言葉も定着しているくらいに、濃いお茶にお砂糖をたっぷり入れて飲むのが好きな人が多いのです。

写真にもあるドクター・フー役のマット・スミスくんとは、クラリッジホテルのティールームで。
その前に、ビクトリアは厨房に入ってお手伝い。
すてきなアフタヌーンティーで知られるホテルの厨房で、でサンドイッチや美しいケーキが作られていく様子をちょっとのぞくことができました。

茶葉占いの紹介をしたり、アメリカでティールームを開いたイギリス人が「アメリカ人は電子レンジでお茶を煎れようとするのよ!(←私も目撃したことアリ!)」と興奮するのを聞いたりというシーンもあり、遊び心に満ちたインタビューでした。

ティーバッグ派か茶葉派か、あるいはマグ派かティーカップ派か、というのは、イギリス人の中でも意見が分かれるようで、すてきな思い出と一緒に語られるそれぞれの主張を聞くのは、その人達の人生を垣間みるようで、とても楽しかったです。

紅茶は戦争中もひと役かったようです。
戦争中に大きな布に紅茶を入れてお鍋で紅茶を煮出して兵隊さん達にお茶を出していた様子を再現したり、当時の写真や映像を見せてくれたりして興味深い。
お茶があったから戦争が乗り切れた、と話す元兵士のおじいさん。
お茶がなかったら、戦争に負けてたかもしれません!ときっぱり話すおばさま。
紅茶が戦争中にイギリスの人達の心の支えになったことは確かなようです。

紅茶の話題の他にも、ロンドンの街中にある緑色に塗られた小屋のような建物は、タクシー運転手さんじゃないと入れない休憩所、なんていう豆知識も仕入れることができて、その上、普通なら入れないその小屋の中の様子をテレビカメラを通じて見ることができたのも楽しかったです。
この緑色の小屋、以前はロンドン中にあったそうですが、今では13軒しかないとか。
ちょっとロンドン通になった気分です♪

私が先日大興奮していたボストン茶会事件のこともやっていましたよ!
事件が起こったアメリカのボストンには茶会事件の博物館があって、当時の服装に身を包んだ男性達と一緒にお茶を海に投げるシーンを再現するアトラクションがあって、ビクトリアも参加。
お茶に見立てた(軽そうな)箱を海に投げ入れるシーンは、迫力がありました!

アメリカ人も紅茶が大好きだったのに、イギリス人が紅茶に高い税金をかけたことが不満で、過激派が紅茶を台無しにしてやろうと海に紅茶を投げ込んだというのがとても大雑把な事情のようです。
大の大人が紅茶ごときでそんなにムキになるなんて、しかも海に投げ込むなんて原始的な(笑)!
それだけたくさんの人達が紅茶に夢中になっていたんですね。

番組の最後では、最近流行ってきたコーヒーやカプチーノに押され気味な紅茶に、今また目を向けようという試みを紹介していました。
若い人達の会議に、ビクトリアも混じって議論。
コンピュータやSNSの普及ですべてが早く簡単になっている風潮をコーヒー派に例え、昔ながらののんびりした時間を過ごすことを紅茶に例えて、ゆっくりお茶を煎れる時間を大切にしよう、という短い映像を作っていました。

インタビューでも、誰かが「紅茶が気分転換になるのは、お茶の作用だけじゃなくて、お茶を煎れる時間があってこそ(←この人は茶葉派ね・笑)」と言っていたように、紅茶には時間をゆっくりにする作用があるのかもしれません。

人を明るく支えたり、怒って海に投げ入れるほどの激情を生み出したりしてきた紅茶。
もともとは遠く中国からやってきたものですが、今ではこの国の人達にとってもなくてはならないもの、アイデンティティーの一部になっているのかもしれません。
人それぞれに紅茶ストーリーがあったりして。

そんな紅茶ロマンを考えさせてくれたこの番組、ほんとにオススメです!
イギリス国内からなら、第1話はこちら、第2話はこちらから、あと1週間前後見られます。

前回の記事のコメントで、Stream Viaというものを利用すると、日本からもイギリス国内のみ対象のウェブコンテンツを見ることができる、と教えていただきました。
私自身は仕組みがよくわからないのですが、もしご興味があったら、調べてみてはいかがでしょうか。
つるこけももさん、情報ありがとうございました♪


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Commented by yukiko at 2013-04-12 20:57 x
私はもともとコーヒー派だったのですが、イギリスに行って以来、紅茶を飲む機会が本当に増えました。
砂糖は入れず、ミルク多めで飲むのが大好きです!!
イギリスに居た頃は、毎晩、BBCなどテレビを見ながら大きめのマグカップで飲んでいました♪高いものではなく、普通にスーパーで売っているティーバッグでしたが、おいしかったなぁ…。
帰国するときに、たくさん紅茶を買ったのですが、
もうあっという間になくなってしまって、またイギリスに行って買い占めなければ(笑)
あと、イギリスでは円形のティーバッグが主流ですよね?!
日本のようなヒモがついたものはなかった気がします!
ポット用なんだと思いますが、一杯だけ飲んで捨てるときはいつも勿体なく思っていました(笑)

番組、日本でも見れるかもとのことですので、調べてみます(^^)
Commented by londonsmile at 2013-04-13 01:29
*yukikoさん*
yukikoさんはいつ頃イギリスにいらしたんでしたっけ?最近はコーヒーも人気が高くなってきて、Nespressoのようなコーヒーマシンもずいぶん普及してきたんですよ。
それでも、やっぱりイギリスといえば紅茶ですよね。まだ比率が3対1と聞いて私も安心しちゃいました(笑)。
私はコーヒーも紅茶も大好きです。ミルクティーって初めて飲んだ時は濃くてびっくりでしたが、今では大好き。
ティーバッグ、かなり多いですよね。四角いのもあるんですが、糸がついたような形のものはこちらでは高級品とかおしゃれ紅茶ですね(笑)。確かに普通のティーバッグは濃く出るので、ちょっともったいないと思ってしまう気持ち、わかります(笑)。
私自身は確認できてなくて申し訳ないのですが、日本で見ていらっしゃる方がいるようなので、ご興味あったら調べてみてくださいね!
Commented by tanyajohnson at 2013-04-13 17:55
我が家は逆で、毎朝の目覚めは紅茶ではなくてはと言っていた夫が、
コーヒー党の私と結婚してコーヒー党になり、
私は逆に、紅茶党なイギリス夫に影響され紅茶党に。笑
普段はマグで飲んでいる紅茶も、
たまにティーポットにC&Sで飲む時は、コーヒー党になった夫も生粋のイギリス人に戻ります♡
Commented by yukiko at 2013-04-13 18:21 x
私はちょうど2年前にイギリスにいました(^^)
初めて、イギリスにきたときにカフェでコーヒーを注文して、
普通にとってもおいしくてビックリしたことがありました。
失礼ながら、紅茶の国だから、コーヒーはイマイチでは…と勝手に想像していたんですよ(笑)
そういえば、neroやpret a mangerなどコーヒーチェーン店も多いですよね~いつもお客さんいっぱいだった気がします。
でも、比率がまだ紅茶が上と聞いて私も安心しました(笑)

紅茶ではないですが、緑茶に砂糖を入れている人を見て衝撃受けたこともありました(笑)
Commented by londonsmile at 2013-04-14 00:10
*タニアちゃん*
おおー、なんか2人(+ちっちゃな2人とミミ毛ちゃん)が仲良く紅茶やコーヒー飲んでるところが目に浮かぶ〜♡
そうそう、カップ&ソーサーこそ正しいと最初は思っていたんだけど、マグで飲む良さもあるよね♪うちの夫も最近はびっくりするくらいコーヒー飲むようになったけど、やっぱり紅茶飲むとほっとするみたいだよ!
Commented by londonsmile at 2013-04-14 00:16
*yukikoさん*
こちらにいらしたのは2年前だったんですね。その頃はもうコーヒーおいしかったですよね。
おっしゃるとおり、私が留学していた20年ぐらい前のコーヒーってあり得ない味でした(笑)。というか、パブばっかりで、外国人の学生が気軽にお茶を飲める場所があまりなかった気がします。
そして緑茶に砂糖、それどころかミルク入れてる知り合いを見たことがありますよ!しかも自称「和食通」だったので、何も言えなかったです・・・(汗)。
by londonsmile | 2013-04-12 20:14 | イギリスのこと・人 | Trackback | Comments(6)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活も12年目に入りました。20歳の時に好きになったイギリスは今も好き。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


by londonsmile