帰ってきた忘れもの

もう先月のことですが、日本から帰ってきた時、ヒースロー空港で忘れ物をしました。
ヒースローに迎えに来てくれたインディーと一緒に駐車場に行って車に乗り込む時、成田空港で買ったものが入った買い物袋を車に載せそびれたのです。

そして約10日後、その荷物、無事に我が家に戻ってきました♪

少し長くなりますが、荷物を受け取るまでの様子をお知らせしますね。
何かの参考になれば幸いです。
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忘れ物に気づいたのは家路についた車の中。
インディーにすぐ見せたいものがあったので、「あれ?フックに下げてあったJALの買い物袋は?」と聞くと、運転していたインディーは、「そんな袋は車に乗せていない」と。
「いやいや、スーツケースや大きな荷物はカートに積んであったけど、手前のフックに買い物袋を下げといたよ」
「いや、見てない」
「・・・」

インディーは積み忘れ、私も確認し忘れ。
忘れちゃったものは仕方がないんだけど、この買い物袋に入っていたのは、最後の最後に成田空港で選びに選んで買ったのばかり。
日本酒とか本とか、大した物ではないのだけど、帰国の度に荷物がふくれあがる海外在住者としては、空港で大きな荷物をチェックインした後に重さを気にせず買える貴重品なのです。
ついでに今回はインディーに見せたかったおみやげのTシャツも入っていました。
買い物袋なんて誰が持っていてもおかしくないし、きっともう誰かが持っていっちゃっただろうなーとネガティブになる私。

でもやっぱりあきらめきれなかったので、家に帰ってから念のためヒースロー空港のサイトをチェック。
初めて知ったのですが、預けたスーツケースが出てこなかった場合とは別に、空港での忘れ物、落とし物専用のサイトがありました。

まずヒースロー空港の遺失物のページを見ると、このMissing Xという専用サイトが案内されていて、そのサイト上のリストから自分が忘れたもの(と似たもの)を探します。
(サイトはどちらも英語です)

そして「これかも!」と思うものがあったら、忘れた日時、空港のどの辺りに忘れたか、カバンだったら中に何が入っているかの詳細を添えてメッセージを送信。
当てはまるものがあれば、あちらから連絡があります。
(ちなみに問い合わせは当日から24時間経ってからするように、ということでした。
大きなヒースロー空港では忘れ物が事務所に届けられるまでにも多少の時間がかかるんでしょうね)

「これっぽい!」と思ったものを見つけたので、私もメールを送信。
でもその後何の音沙汰もないので、やっぱり違っていたのかなーとしょんぼりしていると、1週間後に「あなたが記載したものが入っている買い物袋を預かっているので連絡ください」とのメールが!

わ〜い!
と手放しで喜んだのも束の間、「遺失物をお渡しする時には、受付番号と身分証明と手数料20ポンドをお持ちください」とのこと。
20ポンド!
ポンドが驚くほど安くなっている現在の換算でも約2600円。
忘れ物の手数料としては安くありません。
というか、忘れ物を受け取るのに手数料がかかるって初めて聞いた!
専用のウェブサイトを開設したりして、費用がかかってますもんね。
さらに郵送を希望する場合は郵送料が別途かかるということでした。

落とし物のリストにはスマホなんかもあったので、それが20ポンドで戻ってくると思えば高くはないか。
私は駐車場に無防備に置いてあった買い物袋を正直に届けてもらったことが何より嬉しかったので、もちろん荷物を引き取ることにしました。

まず荷物の確認のために指定されたオフィスに電話し(つながりにくくて、ちょっと待ちます)、念のため、何が入っているかをもう一度言いました。
ここまではもちろん英語。

でも私が「日本酒と・・・」と言った瞬間、係員の方がなぜか慌てた様子で、「あら?なんていう銘柄?私は読めないわ!ちょっと待って、日本人の同僚を呼びますから!」と、電話を他の方につないでくれました。
日本酒の銘柄なんて、そんなに大した問題じゃないと思うけど(笑)、とにかく電話を代わってくれた日本人の係員の方が日本並みの丁寧さで確認作業をしてくださり、間違いなく私のものだとわかって、受け取ることになりました。
最初の係官の女性もとても丁寧だったんだけど、日本人の丁寧さは、やはり私たち日本人には慣れていて心地よいですね。

仕事の合間に時間のあるインディーが空港に取りに行ってくれるというので、本人でなくても受け取れるかと聞いてみると、インディーと私の両方の身分証明があれば大丈夫とのこと。
こうして荷物は無事に我が家に戻ってきました。

オフィスでは、電話に出てくださった日本人の方がやはりとても丁寧に対応してくださったんだそう。
インディーは「日本のサービスっていいね!」と盛り上がっていました。
こういう困った時に人に親切にしてもらえることで、どんなに安心した気持ちになることか。
日本人のみなさん、丁寧で気配りができる自分たちに誇りをもちましょう(笑)!
そして空港で丁寧に対応してくださった日本人の係官の方、これからもご活躍をお祈りしています!

実は買い物袋の中には、妹がインディーのために焼いてくれたパンが入っていたのですが、残念ながらそれはなくなっていました。
もし入っていても10日も経っていたら食べられる状態ではなかっただろうし、警備員さんか誰かがおいしく食べてくれているといいのだけど。
だって、妹がこれまで作ってくれた中で一番おいしいパンだったから!

巨大なヒースロー空港ですが、もし落とし物、忘れ物をしちゃっても、すぐにあきらめずに、一度このサイトを試してみてくださいね。
世界中の人たちのがっかりがこのサービスで少しでも減りますように♪

こうして戻ってきた荷物の中に入っていたインディーのTシャツ。
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これを着てロンドンを元気に歩いているイギリス人を見たら、インディーと思ってください!
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Commented by tenko at 2012-12-18 08:41 x
あの殺伐としたヒースローで、カートのフックに下げたお土産が、ちゃんと戻ってくるんだ~。なんか感動。

それって、そのお土産を見つけた利用客か係員が、着服せずに落し物として届けたって事だよね。偉いじゃない、イギリス!「紳士の国」健在?

でも、手数料20ポンドって、高い!

妹さん作のパンだけ無くなっていたというのが謎。我慢できない位に美味しそうだったとか?

ともあれ、素敵な話です。ありがとう♪
Commented by londonsmile at 2012-12-19 03:13
*tenkoさん*
ねー、びっくりでしょ!買い物袋なんて誰が持っててもおかしくないし、かなりあきらめモードだっただけに嬉しかったです。

実は私は前にもものを落とした時に拾ってもらったことがあるし(親に買ってもらったちょっといい腕時計)、お財布を拾って人に届けたこともあるのです。正直にしてれば神様は見ててくれるのかな、なんて(笑)。
たしかに20ポンドはおどろきましたけども!

妹のパンはクロワッサン型だったので、わかりやすかったのかなあ。だめになっちゃったよりは、誰かが食べてくれてた方が嬉しいなー。
なにかの参考になればと思って書いたのですが、少なくともtenkoさんに喜んでいただけたので、よかった♪
by londonsmile | 2012-12-17 18:04 | イギリスのこと・人 | Trackback | Comments(2)

元気なイギリス人の夫と翻訳者の私のロンドン生活ももうすぐ11年。20歳の時に好きになったイギリスは今も好きです。住んでみてわかったイギリスのいろいろをお伝えします。


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